2020年1月26日日曜日

「COVID-19」: プロポリスやマラリア特効薬などの
PAK遮断剤で予防/治療が可能!

「新型肺炎」の病原体は肺炎菌ではなく、肺炎を起こす (コロナ) ウイルス (COVID-19) と呼ばれる、猛威を奮った "サーズ=ウイルス" に類似した悪性のウイルスである。従って、従来の抗生物質は全く効かないが、プロポリスなどのPAK遮断剤で予防や治療が可能である。(私の知る限り) プロポリスは肺炎菌やエボーラ=ウイルスには効かないようだが、 それ以外のウイルス、例えばインフルエンザ=ウイルス、HIV、 ポピローマ=ウイルス (子宮癌や卵巣癌の原因) などにも有効である。  ごく最近、オランダのプロポリスを扱う薬剤師からのメールによると、千人を超えるCOVID-19 にプロポリスを経口させたところ、良好な治療結果が得られたという。
 

コロナ=ウイルスに対するワクチンの調製には、少なくともあと 丸1年はかかるので、それを待っていたら、患者の多く (数万人) が「あの世往き」になってしまう。WHO、厚生省や医療関係者は、もう少し頭を柔軟に使って、この危機に対処してもらいたい!  

"ワクチン" による感染対策は 19世紀の「パスツール時代」の古い遺産 (馬鹿の一つ憶え)!  理3 (医学部) 出の人間は教科書に書いてある古い知識には詳しいが、それだけでは、感染症にも癌にも対処できない!  日々変化する "実社会" で生き残るためには、大学を卒業後にずっと独学で積み重ねた最新 (最先端) の知識 (いわゆる「雑学」) を縦横に駆使する必要がある。 知は力なり!

肺炎は (病原体のいかんにかかわらず) 、一般に幼児や老人がかかりやすい。その理由は、幼児には感染に対する免疫能が未発達であるからであり、老人の場合は年々、免疫能が衰えつつあるからである。プロポリスなどPAK遮断剤は、その免疫能を高める働きもある。

従来の抗癌剤治療で多くの癌患者が最終的に死亡する理由は、免疫能が著しく低下するため、(たとえ癌自身は治っても) 肺炎で感染死するケースが極めて多い。プロポリスなどのPAK遮断剤で治療すれば、そのような "感染死" は確実に防げる。 

消炎/鎮痛剤「インドメタシン」はCOX-2 阻害剤であるが、2006年のローマ大学からの報告によれば、サーズやコロナウイルス (RNA ウイルス) の増殖を抑えることが、少なくとも犬を使用した実験 (1 mg/kg/day 経口投与) で証明されている (1)。 1960年ごろに開発され、今では安価なジェネリック薬 (処方箋なしで、一日の薬価はたった100 円!)。 主な副作用は、(常用すると) 胃潰瘍を起こし易い。従って、胃潰瘍を抑えるプロポリスなどと併用すると安全!  

更に、2010年になって、台北にある台湾国立医科大学のグループによって明らかにされたことは、サーズやコロナウイルス感染による死因となる「肺線維症」(fibrosis) の発生には、ウイルスが直接結合する肺細胞膜を貫く「ACE2 」と呼ばれる蛋白 (アンジオテンシン=コンバーティング酵素) を介して、活性化されるカゼイン=キナーゼ (CK2) の働きにより活性化される発癌蛋白「RAS」 と「PAK 」によって、最終的に発現するサイトカイン (CCL2 ) が必須であるという事実である (2)。端的にいえば、これらのウイルスによる感染死には、PAK が必須である!

2017年には、台北にある別の研究グループが、コロナウイルス感染には、PAKの直ぐ上流にあるチロシン=キナーゼ (JAK) も必須であるという研究報告をしている。 残念ながら、日本国内では、この種の地道な (コロナウイルスの予防や治療に結び付く) 研究が殆んど皆無である。("高所得者" にしか役立たない) IPSや制癌モノクローナル製剤の研究など (いわゆる「大型研究」) ばかりが学界で幅をきかし過ぎている!  

つい最近、米国のコロラド大学の研究グループによれば、PAKを抑制する抗癌フォスファターゼ "PTEN" が、(コロナウイルスなどによる) CCL2 依存性の「肺線維症」を抑える(3) 。従って、プロポリスなどの "PAK遮断剤" がコロナウイルスなどによる感染死を予防/治癒することは「自明」である!  2007年に台北の台湾学士院から発表された論文によれば、コロナウイルスの感染を抑制する幾つかの天然物の中に、ウコン由来のPAK遮断剤「クルクミン」が見つかっている。 しかしながら、クルクミンは水に不溶なので、他のより"水溶性" のPAK遮断剤、例えば、ビタミン K2  (メナキノン 7) が豊富な納豆「骨元気」などを、「新型肺炎」対策に利用することを、お勧めしたい。 

「サーズ」発生から間もなく (2年後) に、米国アトランタの伝染病研究所により、マラリアの特効薬「クロロキン」などが、サーズ/コロナウイルスの感染を予防、治療しうるという報告が発表された ( 4 )。 マラリアも「PAK依存性」伝染病のひとつである。 従って、PAK依存性の新型肺炎が PAK遮断剤「クロロキン」やプロポリスなどによって、予防/治療しうるのは、驚くにはあたらない。 

アフリカ大陸沖にある島国 (マダガスカル共和国) の大統領が、COVID-19 対策の一環として、「CVO」 と称するハーブ茶を、国民全体に奨励している。 この茶は、Artemisia annua と呼ばれる植物 (漢方くそ人参/青蒿) 由来で、1972年頃に中国の女性薬学者によって開発されたマラリア特効薬 Artemisinia の原料である。この女性は、2015年に大村さん等とノーベル医学賞をわかちあった。 このマラリア特効薬は、イベルメクチンと同様、抗癌作用のあるPAK遮断剤である。従って、「CVO 」なる茶は、COVID-19 の感染を防ぐはずである。

因みに、COX-2 はPAK の下流にある発癌酵素である。 従って、インドメタシンには、鎮痛剤「ケトロラック」と同様、もちろん抗癌作用などもある。因みに、我々の開発した「15K 」は、ケトロラックをエステル化することによって、その薬効を500倍以上に増幅したものである。


大変興味深いことには、インドメタシンには、(ケトロラック同様) カルボン酸が含れている。従って、クリック化学で、エステル化すれば、更に薬効を大幅に飛躍させ得る可能性が秘められている。。。

 参考文献: 



1. Amici C1, Di Caro A, Ciucci A, Chiappa L, Castilletti C, Martella V, Decaro N, Buonavoglia C, Capobianchi MR, Santoro MG. Indomethacin has a potent antiviral activity against SARS coronavirus. Antivir Ther. 2006;11(8):1021-30.

2. Chen IY, Chang SC, Wu HY, Yu TC, Wei WC, Lin S, Chien CL, Chang MF. Upregulation of the chemokine (C-C motif) ligand 2 via a severe acute respiratory syndrome coronavirus spike-ACE2 signaling pathway. J Virol. 2010; 84(15):7703-12. 

3. Lu S, Strand KA1, Mutryn MF, et al. PTEN (Phosphatase and Tensin Homolog) Protects Against Ang II (Angiotensin II)-Induced Pathological Vascular Fibrosis and Remodeling-Brief Report. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2020 Feb;40(2):394-403.

4. Vincent MJ, Bergeron E, Benjannet S, et al. (2005). Chloroquine is a potent inhibitor of SARS coronavirus infection and spread. Virol J.;2:69.




 

2020年1月10日金曜日

ビタミンA 代謝物: レチノイン酸 (ATRA) も PAK遮断剤!
NF1 腫瘍は全て、 ATRA で治療しうるはず!

興味深いことには、2、3年前に、我々と韓国プサンのグループとの共同研究によれば、ニワトリの受精卵 を使用した (in ovo ) 実験 で、強力なPAK 遮断剤である「15K 」同様、ATRA (All-trans Retinoic Acid) が 5 nmole/egg という微量で、(PAK 依存性の) 血管新生を70% 以上、抑制することが判明 (1)。こうして、ATRA がPAK 遮断剤である可能性が急に浮上した。

案の定、 つい最近になって、私の古い同僚 (賀 紅 博士) の研究室 (メルボルン大学病院) によれば、ATRA が実際にPAK を遮断することによって、薬剤耐性のスイゾウ癌細胞の増殖を抑えることが、少なくとも細胞培養系で 証明された (2)。更に同研究室により、PD-L1 の発現がPAK 依存性であることが遺伝学的に証明されると共に、つい最近、ATRA が実際にPD-L1 の発現を抑えることも、別の中国の研究グループによって証明された。

 3年ほど前、英国のロンドン大学の研究グループがすいぞう癌細胞の転移に対するATRA の阻害効果を調べている内に、ATRA がアクトミオシンの収縮作用を抑えることを発見した (3)。 アクトミオシンの収縮には、PAK によるミオシンの燐酸化が必須であり、明らかに 「PAK」 依存性である。

面白いことには、レチノイン酸はビタミンA (レチノール) の代謝物である。 従って、ビタミンA を十分に摂取すれば、体内で代謝されてATRA に変化して、スイゾウ癌などの固形腫瘍の増殖、転移、血管新生などを抑える可能性が出てきた。 言い換えれば、ビタミン A やビタミン D3  (共に、PAK 遮断剤) を普段から十分に摂取していれば、癌などの難病の予防ができるというわけである。

そこで、ビタミンA の抗癌作用に関する比較的最近の文献を探したところ、意外な事実が判明した。星薬科大学の高橋のり子研究室によれば、(スイゾウ癌に対する) 抗癌作用に関しては、ビタミン A (レチノール) のほうが、むしろ「ATRA」よりも2倍 以上 強いそうである (4)。


 

更に、面白いことが判明した。10年以上前、静岡大学農学部の鳥山 優教授らにより、ATRA がメラニン合成を強く阻害すること (IC50 < 1 micro M)  が発見されていた (5)。 しかしながら、ビタミン A のメラニン合成阻害作用はずっと弱い (IC50 >20 micro M)。 メラニン合成にPAKが必須であることは、我々により数年前に突き止められている (前述)。 従って、ATRAのメラニン合成阻害も、PAKの遮断による可能性が極めて高い。

数年前にハーバード大学医学部の研究グループにより、NF1 遺伝子が欠損した乳癌細胞株 (従って、NF1 癌 "MPNST" と形質が同じ) を移植したマウスに対して、 ATRA (12.5 mg/kg) を投与すると、50% 以上の 増殖阻害が観察された (6)。同時に、PAKの下流にある発癌酵素 「PIN 1 」がATRA により阻害されることも発見。 従って、原理的には、MPNST を含めて "NF1 腫瘍" は全て、 ATRA で治療しうるはず!  


参考文献:
1. Ahn MR, Bae JY, Jeong DH, Takahashi H, Uto Y, Maruta H. Both triazolyl ester of ketorolac (15K) and YM155 inhibit the embryonic angiogenesis in ovo (fertilized eggs) via their common PAK1-survivin/VEGF signaling pathway. Drug Discov Ther. 2017;11(6):300-306. 
2. Wang K, Baldwin GS, Nikfarjam M, He H. Antitumor effects of all-trans retinoic acid (ATRA) and its synergism with gemcitabine are associated with downregulation of p21-activated kinases in pancreatic cancer. Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol. 2019; 316: G632-G640.
3. Chronopoulos A, Robinson B, Sarper M, et al. ATRA mechanically reprograms pancreatic stellate cells to suppress matrix remodelling and inhibit cancer cell invasion. Nat Commun. 2016;7:12630.
4. Li C, Imai M, Yamasaki M, Hasegawa S, Takahashi N. Effects of Pre- and Post-Administration of Vitamin A on the Growth of Refractory Cancers in Xenograft Mice. Biol Pharm Bull. 2017 ;40: 486-494.
5. Sato K1, Morita M, Ichikawa C, Takahashi H, Toriyama M.
Depigmenting mechanisms of all-trans retinoic acid and retinol on B16 melanoma cells. Biosci Biotechnol Biochem. 2008 ;72(10):2589-97. 
6. Wei S, Kozono S, Kats L et al, Active Pin1 is a key target of all-trans retinoic acid (ATRA) in acute promyelocytic leukemia and breast cancer. Nat Med. 2015; 21(5): 457-66.