2019年5月5日日曜日
ヌードマウス(nu/nu) :「胸腺欠損」と「体毛欠如」の共通要因は「PAK過剰 」!
プロポリスやゴーヤには育毛作用がある。その理由は、これらのハーブ(生薬) にはPAK遮断作用があるからである。 さて、20年ほど昔、米国の抗癌剤研究グループがD3の誘導体にも育毛作用があることを、「ヌードマウス」で、 偶々見つけた (1)。ヒト由来の癌細胞をマウスに移植する場合、通常のマウスは移植拒絶反応を示すので、nu/nu マウスという免疫能 (胸腺) が欠如した特殊なマウスに癌を移植して、薬剤の抗癌作用を観察する。面白いことには、このnu/nu マウスには、何故か体毛が全くないので、「ヌード」マウスとも呼ばれている。 ヌードマウスには「FOXN1」 と呼ばれる転写蛋白遺伝子が欠損しているが、「体毛」の欠如と「免疫能」の欠損との関係がごく最近まで、遺伝学的にはっきり解明されていなかった。
丁度一年ほど前、中国の研究グループが「FOXN1」遺伝子の欠損又は過剰発現を利用して、この遺伝子が、実は「抗癌遺伝子」であることをつきとめた。更に、この遺伝子を欠損させると、癌細胞のベータ=カテニンという転写蛋白 (PAK の下流) が過剰発現することも発見した。 つまり、「FOXN1」と発癌キナーゼ「PAK 」は、少なくともベータ=カテニンを介して、拮抗関係にある!
言い換えれば、PAK には免疫能を抑える作用と同時に、脱毛作用もあるのは当然の帰結である。 従って、プロポリスやゴーヤに、免疫能を高める作用もあるのはごく自然である。 さて、2、3年前に、韓国の研究グループが、(薬用植物) 朝鮮ノギクのエキスに「抗炎症」作用と共に、PAK遮断作用もあることを発見した。 丁度同じ頃、韓国の別のグループが、朝鮮ノギクのエキスを、ヌードマウスの皮膚に塗ることによって、育毛作用を実証した。従って、PAK遮断作用、育毛作用、免疫増強作用などは、「密接不可分」の関係にある。更に水平思考すれば、朝鮮ノギクエキスには、抗癌作用や健康長寿(養命) 効果もある、と推察して間違いなかろう。
結果的にヌードマウスには、NFマウスと同様「PAKが異常に活性化」されていると考えられる。ヌードマウスの寿命が約半年、野生のマウスの5分の1に過ぎない。病原菌による感染に抵抗できないからである。しかしながら、無菌状態で、抗生物質などを与えながら飼育すれば、野生同様、長生きしうる。つまり「箱入り娘」扱いが必要である。 言い換えれば、新薬の臨床実験前に、「ヌードマウス」にヒト由来の癌を移植して抗癌作用を確認する実験は、実は経費がひどくかかる: ヌードマウスはクローン動物だから 一匹当たり5千円 (最低20匹で10万円) かかるが、 更に特別の飼育費が加算される。。。
「ヌード」人間?
従来の抗癌剤や放射線照射で癌患者を治療すると、少なくとも一時的に (免疫機能や体毛を失った)「ヌード」人間が出現する。 その要因は、免疫細胞や体毛細胞が癌細胞同様、増殖が速いからだと (従来は) 解釈されてきたが、実はそればかりではなく、「PAKを異常に活性化」するからである。なぜなら、(PAKを遮断する) プロポリスを併用すると、「ヌード」人間 (つまり、脱毛や免疫低下) が発生しないからである。 更に突っ込んでいえば、抗癌剤や放射線なしに「プロポリスだけ」で、癌 (特に固形腫瘍) は根治しうる。それが未だに理解できぬ巷 (大病院) の医者は、無知な (不勉強な) 「ヤブ医者=bad doctors」に過ぎない! 今評判の連続テレビ番組「good doctor」の若き主人公ならば、それに直ぐ気づくはず。
References:
1. Vegesna V, O'Kelly J, Uskokovic M, Said J, Lemp N, Saitoh T, Ikezoe T, Binderup L, Koeffler HP. Vitamin D3 analogs stimulate hair growth in nude mice. Endocrinology. 2002 ;143: 4389-96.
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