2023年12月28日木曜日

"茸" (キノコ) の旨味成分と "薬用" (PAK遮断) 成分
蛍光茸 Luciferase で "PAK遮断剤" スクリーニング

遠藤さんは, 幼い頃, (食べて美味しい) "ハエトリシメジ" (茸) が "人畜無害" なのに, 何故, 蝿を殺すのか, その理由について, (子供心に) 不思議がったそうだ!
そこで, 東北大農学部の学生時代に, その謎を解き明かそうと試みたが, (残念ながら) 徒労に終わった!

その後 (1960年ごろ), 東北大薬学部の研究グループ (専門家!) によれば, ハエトリシメジ (茸) の旨味成分が, 皮肉にも, 蝿には有毒! その成分は, Tricholomic acid (アミノ酸の一種) で, グルタミン酸 (味の素) より 旨いが, この茸はイボテン酸という"旨味毒"も含み, 食べ過ぎると "悪酔い" するから 要注意!!

実は, (グルタミン酸が結合する) "GABA 受容体" と呼ばれる脳内の神経受容体 (イオンチャネル) は, 我々脊椎動物と 無脊椎動物 (昆虫や線虫など) とでは, 構造/機能がはっきり違うようである. 例えば, 殺虫剤の"イベルメクチン" は, 線虫の "GABA 受容体" に結合すると, 虫を殺すが, 人畜には "無害" である (実は, PAKを直接破壊して, "健康長寿" に役立つ!) . 同様に, Tricholomic acid が蝿の"GABA 受容体" に結合すると, 殺虫作用を発揮するが, 人畜には無害どころか, "旨味" を発揮!

松茸には (椎茸同様) , 旨味成分(グアニル酸=イノシン酸に似た核酸の一種 ) があるが, それ以外に薬用成分がある. 8個のアミノ酸からなるペピチド (SDIKHFPF) であるが, 何と "PAK遮断" 作用がある. 炎症を抑制する作用があり, PAKの下流にある "COX-2" の発現 (痛み) を抑える. 癌の治療にも有効であるはず!
参考文献:
Mengqi Li, Qi Ge, Hanting Du, Songyi Lin (2021).
Tricholoma matsutake-Derived Peptides Ameliorate Inflammation and Mitochondrial Dysfunction in RAW264.7 Macrophages by Modulating the NF-KB/COX-2 Pathway. Foods. 10: 2680.

緑色の蛍光を発するキノコの多くは, 実は薬用成分「3-OH Hispidin」(= PAK遮 断剤, ルシフェリン) を含み、この成分が 蛍光キノコが持つ 酵素 「ルシフェラーゼ」 によって酸化されると、緑色の蛍光を発する。 従って, 夜中に 怪しげに光るキノコは, 毒キノコではなく, 食用/薬用キノコである. 詳しくは: https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20150624_02/index.html
REF:
Be Tu PT, Chompoo J, Tawata S. (2015).
Hispidin and related herbal compounds from Alpinia zerumbet inhibit both PAK1-dependent melanogenesis in melanocytes and reactive oxygen species (ROS) production in adipocytes.
Drug Discov Ther. 9: 197-204.
"Hispidin" (コーヒー酸の誘導体) は沖縄名産の "月桃" にも含まれる成分で, 線虫の寿命を延ばすことが , 10年ほど昔, 琉球大学のグループ (上記の多和田ら) によって証明されている!

1960年代に, 蛍光オワンクラゲから"GFP" (Green Fluorescent Protein) を精製し て, 2008年にノーベル化学賞をもらった下村 脩 博士 (1928-2018) の後年の趣味 は, "蛍光茸" の研究だった.
恐らく, この種の茸が食用/薬用であることを悟り, 試食/常食 していたためか, (少年時代に長崎で, "原爆" に被曝したにも拘らず) 90歳まで健康で長生きした!

PAK遮断物質の簡便な (蛍光) スクリーニング法:
このOxidase=Luciferase の遺伝子が, ごく最近, ある蛍光茸からクローンされた ! それを(Biotech 向けに) GM大腸菌で量産できるはず... そこで, この酵素と Luciferin (3-OH Hispidin) を組み合わせて, PAK遮断物質の簡便なスクリーニ ング法を考え付いた. 先ず, PAK とその抗体の結合体に Luciferin を飽和させる . 次に, PAKを阻害すると思われる物質と混合し, もしその検体がPAK遮断剤なら ば, (その親和性に比例して) Luciferinが "PAK" から遊離するはずである. この 遊離した "Luciferin" 量をLuciferaseと反応させて, " 蛍光" で定量する, という 方式である.
この蛍光法は "アイソトープ" や "HPLC" 無しに測定が可能!

2023年12月27日水曜日

正に, "風が吹けば, 桶屋が儲かる" ように
Statin 類 (特に, Mevastatin) は "PAK" を遮断する!
コレステロール抑制剤だが, 腫瘍にも効くはず!

Statin 類 (HMG-CoA 誘導体) は, コレステロール合成に必須な "HMG-CoA reductase" を直接阻害する が, その下流にある"抗癌フォスファターゼ" (PTEN) を活性化することによって, 更 に下流にある "発癌キナーゼ" (PAK と TOR ) を同時に遮断することが, 最近わ かった!
そこで, コレステロールの合成を抑える薬 (Statin 類) は, 動脈硬化/肥満症ばかりでは なく, 腫瘍の治療にも役立つはずである. いわゆる抗癌剤 ("ケモ" ) と違って, 副作用は殆んどないので, 安心して使用できる!
特に, Pitavastatin は"日本発", 1987年頃, 日産化学により開発され, 最終的に は, 2003年に, "興和製薬" により市販 (上限 2 錠=4 mg が 100 円未満) ! "ジェネリック" 製品なら,もっと安価!

実は, 我が輩は, (40年ほど昔) 西独ミュンヘン (Max-Planck Institute) で "細胞性粘菌" (アメーバの一種) に関する研究をしていたが, その頃知り合った米国の友人の研究室 (at ジョンス=ホプキンス大学)で, 2020年に, "PTEN 欠損" の細胞粘菌を選択的に殺す薬剤をスクリーニングしている内に, Pitavastatin を (偶然に) 見つけた. 正に, "棚ボタ"!
哺乳類の細胞で "PTEN 欠損" 株は "癌化" する! つまり, (アメーバで) 抗癌剤を探し当てた!
REF:
Z Jiao, H Cai, Y Long et al (2020).
Statin-induced GGPP depletion blocks macropinocytosis and starves cells with oncogenic defects. Proc Natl Acad Sci U S A. 117: 4158-4168.

特筆すべきは, スタチンの研究の "草分け" は, 三共製薬 (発酵研) の 遠藤 章 博士 (現在, 90歳) である. 世界初のスタチン (メバスタチン) を青かびから発見した. 結局, それが (競争相手のメルク社と共同で) 市販されるようになったのは, 1987年頃だった. その功績により, 2008年に "ラスカー賞" をもらった. 蛇足になるかもしれないが, メバスタチンに "美白作用" があることが, 2016年に 韓国のグループによって発見された. 即ち, このスタチンはPAK遮断剤である!
HJ Lee, SY Jo, JS Hwang et al (2016).
Mevastatin suppresses melanogenesis by lowering the levels of cyclic adenosine monophosphate and cholesterol. Exp Dermatol. 25: 820-2.
もし, 翁長さんの主治医が, この論文や我々の論文 ("沖縄" 発) を読んでいれば, 毒薬 ( "ケモ " ) の代わりに, "スタチン" etc で, 彼の命を救うことができたはず! 残念ながら, 日本には "やぶ医者" (教科書しか読まない輩, "がり勉") が多過ぎる! 教室で点数稼ぎをしても, "実社会" では役立たず! (逆に, この "ブログ" は, 点数稼ぎには役立たぬが, "社会の悩み" を解決するのに幾らか役立つ).
世の中が "教科書通り" に進めば, 病気も戦争も発生しない! 実社会は, 残念ながら, 教科書に従わない "泥臭い" 社会である! "
聖書" にある如く"汝" の敵 (あるいは隣人) を愛すれば, パレスチナには戦争など発生しない!
聖書という "教科書" には, "嘘" ばかりが書かれている. 人類の先祖は "アダムとイブ" ということになっているが, 実際には (進化論によれば) "類人猿" である...

2023年12月25日月曜日

琉球 (沖縄) の "空手"は, 本来 "唐手" (中国の武術) に由来
薩摩藩 (日本) の "利己主義" の犠牲になった琉球 (沖縄)
"琉球" の歴史と"ウクライナ" の歴史の類似性!? 大国の
"横車"を避けるためには, 小国に"賢明な"指導者が必須!
日本は, 未だ "米国の植民地" なのか?

我が輩が半世紀前に, 日本から初渡米した頃, 日本は "米国の植民地" だった!
その後, 日本の "従属" 関係は一体, 改善 (正常化) されたのだろうか?
薩摩藩は, なぜ "琉球" を侵略したのか? 詳しくは, 下記を参照 (東大教授による"歴 史街道"): https://rekishikaido.php.co.jp/detail/6252

琉球は,1609年頃, 日本の薩摩藩によって, "植民地化" (=琉球侵攻) され, 武器を全て没収 (いわゆる "刀狩り") されたので, 自己防衛のため, "唐手" を "空手"に変えて, 薩摩藩に抵抗した.
こうして, (琉球) 空手には, "先手無し " (攻撃ではなく, 専ら"自己防衛") という基本精神 (規律) が誕生した. もし 仮に, 中国が台湾を攻略後, 沖縄にまで攻めてきたら, 中国のいわゆる "かんふ う" (漢風) に対して, 沖縄県民は"空手"で対抗 (自衛) するだろう. もし, ウクライナが不幸にしてロシアに占領されたら, (ウクライナ国民も) "独立" を目指して"空手" を学ばざるを得なくなるだろう...

1984年ごろから, "空手 Kid" という連載映画が米国で上映されるようになったが , 登場する沖縄出身でハワイに移住した "年寄り" (宮城先生) が, 学校での "い じめ" に悩む少年 (David) に, 空手の極意と精神 (真髄) を教え, 最終的には, ハワイの "少年空手チャンピオン (Kid) " に育て上げる, という筋書き.

赤ん坊は (2本足で) 歩き始める前に, 先ず一本足で立つことを学ばねばならない . 歩けるようになったら, 更に走ることを覚える. 宮城老人は, 空手を通じて, "人類の進化への過程" を, 少年に解き明かした! この映画の脚本を書いた作家は, 空手ばかりではなく, "生物学" も多少心得ている!
さて, ウクライナの指導者 "ゼレンスキー"は, "琉球" の歴史 (あるいは, "空手 Kid") から,一体何を学ぶべきだろうか?

巷の "噂": 沖縄の翁長知事の"急死" (癌死?) は (安倍政権による) 暗殺! http://kimito39gmailcom.blog.fc2.com/blog-entry-26404.html
結局, 3年後に, 安倍 (晋三) も暗殺されたので, 全ては "迷宮入り"!
しかし, 翁長さんは癌の手術後, (間もなく) "帽子"を被るようになった. それ は, いわゆる"ケモ" (抗癌剤) による副作用 (脱毛) を隠すためである. よって , 彼は, 癌自体ではなく, "抗癌剤で殺された" ことは明白! 転移癌はプロポリスなどの (副作用のない) "PAK遮断剤" で根治しうる!
従って, (毒性の) ケモは "不必要" だった! とにかく, (再選をめざす) "沖縄知事選" の直前に, 彼が急死したのは, 余りにも"タイミング" が良過ぎる!
つまり, (我が輩の目によれば) ケモは日本 (=安倍政権) による, 怪しげな "空手" (=反則 ) だった ?
そればかりか, 安倍派閥は, "裏金" 事件を含めて 幾度となく "反則" を繰り返 している. 政界から, 早急に "駆除すべき" 存在 (悪の巣) である!

2023年12月23日土曜日

平成天皇 (継宮) の "卒寿" (90 歳) を祝う:
歴代天皇の "長寿" 記録を更進!
お茶由来のカテキン類には, "美白作用"あり
(健康長寿をもたらす) "PAK遮断剤" の源泉

上皇さまは12月23日、90歳の誕生日を迎えた。宮内庁によると、赤坂離宮 (かつて, "皇太子" 時代に住んでいた, "東宮/仙洞 御所") 内で, 体調に問題はなく規則正しく過ごしているという。
記録が確認できる歴代天皇では、米寿 (88歳) を越えたのは初めて. 従来, 昭和天皇 (87歳) が, 天皇としては「最長寿」だった。 "浩然の気" を, 更に, 善く養ない, 今後とも"健康長寿"を楽しんでもらいたい! 上皇の母も "長生き" だった (97歳で崩御).
なお, 英国のエリザベス女王 (2世) は, "96歳" (恐らく, "王位に就いた" 皇族としては, 世界最 長寿!) まで, 職務を果たす.
蛇足になるが, 昭和-平成天皇の世代が"長生きを楽しめる理由"の一つは, 戦時中及 び敗戦後, 白米の代わりに, (ビタミン豊富な) "麦飯" (製品, パンやウドンな ど) を主食にする "知恵" をもっていたからかも知れない... 残念ながら, 宮内庁は"秘密主義"なので, 英国のバッキンガム宮廷からの情報に従い, "健康長寿の秘訣" を類推しよう:
エリザベス女王、長寿の秘訣:
エリザベス女王 (2世) の 母君 (クイーン・マザー) は "101歳プラス" で逝去。
従って, その長女(=女王)は "長寿のDNA" を母親から受け継いでいた。 "規則正しい" (散歩と乗馬 など) 日課 (睡眠は毎晩, "8時間半"! 更に, "朝風呂"で, 体中の血液循環を促進! ) と朝食に飲む "English Tea" etc が "長寿の秘訣" かもしれない...
お茶由来のカテキン類 (TSA) に, "美白作用"があることが, 最近 (2021年に), 韓国の研 究グループによって報告された. つまり, お茶には (健康長寿をもたらす) "PAK遮断剤" が含まれている (1)... 更に, コーヒー由来のカフェインも, お茶由来のテオフィリンも, 線虫の寿命を延ばすという報告がある (2). 従って, "お茶を飲む習慣" は健康長寿に結びつくようである.
REF:
1. HY Lim , E Kim , SH Park et al (2021).
Anti-melanogenic Effects of Theasinensin A (TSA). Int J Mol Sci. 22: 7453.
2. H Li , M Roxo , Cheng et al (2019).
Pro-oxidant and lifespan extension effects of caffeine and related methylxanthines in Caenorhabditis elegans. Food Chem X: 1:100005.

しかし, 幸か不幸か, 妹 (マーガレット王女) は, 71歳で他界。 喫煙と酒豪(=ニコチン/アル中) で,
死因は 肺の "病" (癌?) ! (明らかに, "長寿のDNA" を台無しにした!)
だが, 姉とは違って, "自由奔放"な人生を満喫できたとしたら, 短い人生に "悔い " は無し!

我が亡母も, 貧乏ながら, "97歳近く" まで生き延びたので, 我が輩も, 十分な睡 眠と, 朝風呂, 朝食にバナナと "English Tea" という簡素な生活パターンを (今後とも) 継続すれば, 海外で "自由奔放な人生" を楽しみながら, 米寿/卒寿に達することが可能かもしれない...

2023年12月21日木曜日

NATO (北大西洋条約機講) がもたらした
"ウクライナ 対 ロシア" (泥沼) 戦争
"手詰まり" 状態の "早期解決" (案) ?
"日米安保" がもたらす中国との戦争?!

NATO 加盟國 (現在 31カ国) の中には, 北米の米国やカナダや, 実際に北大西洋 (NA) に面している英国, アイスランド, フランス, オランダ, ベルギー, ドイツ , デンマーク, スペイン, ポルトガル, ノルウエーの欧州諸国の他に, "大西洋に は全く関係のない" 19カ国 (全体の6割!) が, 現在, 加盟している.
そこに, 同じく NAに面していない "ウクライナ" (ロシアの隣國!) が加盟するのは, 極め て異常である!
1999年までは, (主に) 西欧諸国が, 旧ソ連に対抗して加盟したが, ソ連崩壊後は , 旧ソ連衛星國 (東欧諸国) が続々加盟して, (実質的には) "ロシア封じ込め" (Anti-Russia) 軍事同盟になった!
従って, ロシアの "鼻の先" に存在 するウクライナがNATOに加盟すると, (敵対する) NATO諸国とロシアとの間に "緩 衝地帯" が全く無くなる. そこで, "危機" を直に感じたロシアの独裁者プーチ ンに, (未然に) ウクライナへ侵略して "緩衝地帯" を確保する "口実" を与えた , と解釈できる.
言い換えれば, NATOへの加盟を言い出した (喜劇役者) のゼレンスキーは, (祖国 を戦争に巻き込む) 大きな (外交上の) "間違い" を犯した, と言える... 喜劇が "悲劇" になった!

取り敢えず "休戦" して, ロシアはクリミア半島をウクライナへ返却して, 代わり に, ロシア系住民が多い "ウクライナ東部" を, "緩衝地帯" (非武装地帯) とし , ウクライナは NATO には加盟せず,
"永世中立" を宣言するという解決案は, 如何 なものだろうか? メルボルンに住む "ウクライナからの移民" の多くは, その妥協案に賛同 している...
戦争が長らく続けば, 人口の多いロシア (ウクライナの3倍!) が, 人海戦術で勝利 を掴む.... ウクライナは既に, "兵士不足" で, 国外のウクライナ市民 (25-60歳 , 男子) にまで, "徴兵" を強制し始めている (末期症状!). もっとも, 海外に避難した市民の大部分は, 老人と子供と女性ばかりであるが.
メルボルン居住の (ウクライナ) 市民は, "喜劇役者の "尻拭い" は, 真っ平御免だ! " と言っている.
従って, ゼレンスキーには "二者選択" しかない: 1. ドローンで "プーチンを暗殺" する. 2. (休戦会談で) プーチンを前に, "絶妙な演技" を披露する (チャップリンなら後者を 取るだろう):

来る3月にロシアでは大統領選挙がある. プーチンはそれに当選するために, 何らか の"勝利"宣言がしたい. ウクライナ東部が"緩衝地帯"になれば, " 祖国(ロシア ) を "NATO の攻撃" から救った" ことになる. ゼレンスキーも, NATO諸国を何回も 回って, "乞食のごとく" , 武器や軍資金をせがむ必要がなくなる上に, クリミ ア半島を奪回できれば, "勝利宣言" ができる...

ウクライナは, (ソ連が崩壊した当初に) スイスやオーストリアのごとく, "永世中立" を宣言すべきだった! (実は) ソ連の崩壊に伴い、1991年にウクライナは独立し、一時, "中立国" を宣言し、旧ソ連のロシアや他の独立国家共同体(CIS)諸国と限定的な軍事提携を結びつつ、1994年にはNATOとも平和のためのパートナーシップを結んだ。だが (不幸にして) 2013年に、ヤヌコビッチ政権 (=右翼) がウクライナ・EU連合協定の停止とロシアとの経済関係の緊密化を決定した後、
"尊厳革命" (Orange Revolution) に発展し、"ヤヌコビッチの打倒" と新政府の樹立に繋がった。
同様に, 日本も "日米安保" 同盟を破棄し, "永世中立" を, 出来るだけ早期に 宣言すべき!
ウクライナの悲劇を, "他山の石" とすべし! 日本の首相も "乞食の真似" は決してしたくないだろうから (もっとも, "片言の英語" では, 雄弁な乞食にはとてもなれない!) ...
"ダーウインがやって来た": 我々 (人類) は, "過去の失敗" を薬にして, より "進化" せねばならぬ!

警告: 日本では, ウクライナでの戦争を"対岸の火事"だとみている人々が多いようだが, 近い将来, 中国が (ロシアの如く), 台湾を占領しようとすれば, (直ぐ隣にある ) "沖縄" に駐屯する米軍が, 少なくとも当初, 中国を攻撃し始めるだろう. すると , 中国が沖縄を始め, 日本国内にある米軍基地を爆撃し始めるだろう. 従って, "日米安保"を破棄しない限り, "対岸の火事" には終わらない!
中国は太平洋戦争で, 日本軍により"痛い目" にあった. 従って, その "復讐のチャンス" を狙っている! "太平洋戦争の傷痕" は未だ深い!

2023年12月20日水曜日

警告: 癌の治療に (副作用の強い) "ケモ"を使用するな!
忠告: 副作用の無い "PAK 遮断剤" を使用せよ!
PAK 遮断剤: プロポリス, フコイダン, ビタミン D3 + K2,
"GABA", Gleevec, グアナベンツ, Pomalidomide etc

詳細は下記を参照せよ:
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/events/gakuyukai/raspak.html
(RAS癌のシグナル療法PAK経路を遮断するアプローチ): Lecture (2002)

http://daikon-tom.la.coocan.jp/nfj/NFJ_20230417.pdf
(「健康長寿」をもたらす「PAK」遮断剤): e-Book (2023)
天然物 (pages 92-157), 合成剤 (pages 158-172)

従来の抗癌剤 (ケモ) は, 癌を殺すかもしれないが, 癌患者も殺す!
"PAK 遮断剤" は癌を殺すが, 患者には無害!
この (大きな) "違い" を肝に命じよ!

温帯産の"プロポリス"の主成分 "CAPE" (caffeic acid phenethyl ester) に抗癌 作用があることが,1988年に, 中西香爾 博士 (米国コロンビア大学) によっ て, 発見された. その後 (2005年頃に) , 我々の手により, "PAK遮断剤" である ことが証明された. 2007年以来, NZ産のプロポリス (Bio 30) による, (主に) スイゾウ癌や NF 腫瘍の治療 (臨床テスト) が成功裡に続行されている...
しかし, プロポリスの供給源は限られているため, 最近は, より "効果的" (かつ "資源豊かな" ) 沖縄産モズク由来の "フコイダン" 錠剤 (通販) を, 我々は 推奨 する.

2023年12月17日日曜日

"裏金疑惑" (事件)で "隣" の 花/庭は美しい?
自民 (="右翼") 支持: 17%, 立憲支持:14%
無党派支持: 31% (その他: 38%)
"チャップリン憲法" の骨子とは?

"隣" とは, 一体 "誰"? (台湾?, 韓国?, 中国? それとも...)

政治をするのに, 一体何故 "徒党" を組まねばならないのか?
" 個人" の自由な意 見は, 議会では, 通用しないのか?

スポーツでもそうだが, 我が輩は "団体" スポーツが大嫌いだ!
陸上競技, 水泳, テニス, 卓球, 体操 , 登山 etc, "個人" 競技のほうが, ズット面白い!
(腐敗し切った) 日大の "アメフット部" の解散は, 大歓迎!
同様に, 全ての"政党"は, 解散すべきだ!
腐敗しているのは, "自民党だけ" ではないからだ!
(20年以上," 党首" 選挙ができない ) "共産党" (万年野党) も, 明らかに "腐敗" している!
先ず, "首"を挿げ変えろ! 党名も "大衆党" に改名せよ!
("共和國" に相応しい) 全うな政権を樹立するために, ("憲法" を含めて) 徹底的な "改革" が必須!
"第9条" だけが憲法ではない! マッカーサー憲法を ("貧乏人の味方" である) "チャップリン憲法" に改正せよ! 以下は, その"骨子" :
第1条: 貧乏人は (安価な) "麦" (製品: パンやウドン etc ) を食え!
第2条: ("ただ飯" を食う) "貴族" 制度 (=天皇制) は廃止せよ!
第3条: 我が国は, 如何なる国とも同盟を結ばない "永世中立" を宣言する! (="日 米安保 " を破棄!)
第4条: "政党政治" 制度 を廃止する. 従って, (信仰や) 結社の自由は容認するが, "政党" に属する(全ての) 有権者から, "被選挙権" を剥奪する. 政党は, 言わば "非暴力ヤクザ"の集りに過ぎない.
第5条: "年号" は廃止し, (世界共通の) "西暦" を使用すべし.
第6条: 結婚しても, "苗字" を変える必要はない!
第7条: 議会は "一院制" として, "男女同数" の議員を選出 (各都道府県から男女一名ずつを選出).
第8条: 義務教育は"小中高12年制"として, 公立の学校に通学する場合は, 授業料 を免除!
第9条: 他国から侵略を受けた場合は, "祖国を防衛する" 為に, 20歳以上の男女 に"兵役"を課す.
ただし, 兵役検査の "不合格者" (老人や病人 etc) は兵役を免除する. 海外に永住する者に関しては, "敵国の言語" に合わせて,"スパイ" 活動を課する 場合がある. "戦争嫌い" は, (安全な) 海外へ脱出/亡命せよ!
第10条: (大都会への人口集中を避けるため) "首都" を100年毎に遷都する. 手初 めに, 東京から "名古屋" に移転する.
第11条: 共和国の "大統領" は, "都道府県の知事" を経験した者から, 立候補を 受け付け, 選出は, 国民による"直接投票" により決定される. 大統領の任期は 4年とし, 留任 (再選) を認めない (権力の集中/汚職を極力避けるため). つまり, "行政の長"である大統領は, 議会 (立法) , あるいは裁判所 (司法) とは, 全く無関係 ("3 権分立" の原則を尊重).
注: ウクライナがロシアから侵略を受けた原因の一つは, ("行政" 経験の全くな い) "喜劇俳優" から大統領になった人物に (プーチンと巧みに交渉しうる) "外 交手腕" が欠けていたからである. (老練な) ドイツのビスマルクやメルケル首相なら, "危機" を回避 出来たはずである.
勿論, 経験豊かな "チャップリン" なら絶妙な"ウイット"で 独裁者プーチンを一蹴しただろう...
ウクライナが NATO に加盟する (軍事同盟を結ぶ) のは, 明らかに "誤り"!
同様に, "日米安保" (軍事同盟) は明らかに誤り!
"他山の石" という言葉がある. "身近かな" 歴史から学び, "悲劇" を繰り返さぬようにせよ!
(第2次世界大) 戦後, 米国は朝鮮戦争, ベトナム戦争, アフガン戦争で, ことごとく "失敗"した!
一体何故か?? "人種的偏見"である. 即ち, (日本に "原爆" を落とし, "人体実験"をした) "米国"を決して"頼り"にするな! !
(ユダヤ系英国人だった) チャップリンは長らく "米国住民" だったが,1950年代の "赤狩り旋風" の犠牲に なり, スイスに亡命した! 皮肉にも, (原爆の開発を指揮した) オッペンハイマー博士
ユダヤ系のため, "赤 狩り" の犠牲になったが, 最近 (死後) 名誉が回復され, 昨夏に, "映画の主人公" (原爆の父) になった.
チャップリン憲法によって, 最も恩恵を受けるのは, "沖縄住民" であろう. 当然, "米 軍基地が全て撤去" されるからである. 実は, 我が輩は, 2015-17年に琉球大学構内 で, "PAK" 研究をしていたため, 在外投票の選挙区は, "沖縄2区" (革新=社民党の"最後の砦") に ある.

世の中を変えた 3人の偉大な "Charles":
Charles Dickens (作家, 1812-1870)
Charles Darwin (生物学者, 1809-1882)
Charles Chaplin (喜劇俳優, 1889-1977 )

我が輩は1973年に渡米して以来, 海外で半世紀ほど, "Charlie" と言う "ニックネー ム" で親しまれている. 実は (ロッキー山麓にある) コロラド大学に留学中, チャー リー=チャップリンの映画を大学構内で, 毎晩, 観賞している内に, 同僚から "チャー リー" というあだ名をもらった. チャップリンの"物真似" (ちょび髭を付けなが ら, ステッキでチョコチョコと歩く仕草) を披露するのが得意になったからだ. チャップリン以外に, もう2人, 英国が誇る"チャーリー" が良く知られている. (1860年頃) 有名な"進化論" (種の起源) を唱え始めたチャールド=ダーウインと , 1842年頃から, 一連のクリスマスに関する小説を始め, 多数の名作を出版し始 めたチャールズ=ディッケンズである. この偉大な 3人の "チャーリー" を常に念 頭に入れながら, 以来, 米国から 欧州, 豪州と, 地球を渡り歩きながら, 海外 "研究生活" を楽しんでいる...
ついでながら, チャップリンは, 1977年のクリスマスの日 (12月25日) に88歳で, スイスから天国へ召された. 死因は"脳卒中"だった. ちょうど, その直前 (12月10日)に, 我が輩は, 最初の "PAK" を土 壌アメーバ中に発見, "ミオシン=キナーゼ" と名付けた (1). それから, 17年後に, 最初の哺乳類 "PAK " がクローンされた! 30年後 (2007年) には, 線虫のPAK欠損株が, 野性株に比べて, 6割も長生きする 証拠を, 我々は掴んだ! つまり, 様々な "PAK遮断剤" (食材) で, 人類は飛躍的な "進化" を遂げ, "健康長寿"が楽しめる!
REF:
1. Maruta H, Korn ED. (1977).
Acanthamoeba cofactor protein is a heavy chain kinase required for actin activation of the Mg2+-ATPase activity of Acanthamoeba myosin I.
J Biol Chem. 252: 8329-32.

2023年12月15日金曜日

憲法改正論: 「象徴天皇」制度を廃止し、
日本「共和国」の初代大統領に選出!
発想の起源 (ルーツ) は 「丸い田んぼ」 (実在) !

亡父の話によれば、我が家は「宇多天皇」 (867-931) の「末えい」だそうである。
この天皇は、後に「佐々木」家 などに代表される「宇多源氏」の祖先。。。

(以下は "憶測" であるが) 我が先祖 (貴族?、宇多天皇の末えい) は、とうとう、 (岐阜の高山に逃れ) 百姓に「没落」し、今でも実存する「丸い田んぼ」(丸田 or 車田) で、(ユニークな) "米作り" を始めたらしい。。。 この車田 (しゃで ん) から、収穫された米が、毎年 (10 月頃)、("神武" 以来の天皇家を奉る) 「伊勢 神宮」の社殿 (しゃでん) に奉納されるそうである。これが、我が輩の「ユニー クな発想」の起源 (ルーツ) である。。。「丸い田んぼ」は、国全体を「平和」に まとめる「和」(「大同小異」) を尊重する 精神を象徴! (今の「野党」の如く) 互いに相手の足を引っ張り合っていたら、「チームワーク」はできない!

先ず、マッカーサー憲法の "1-8" 条 (天皇に関する条項) を廃止し、天皇家を「象 徴」(=かごの鳥) 状態から解放し、"民間人"にした後、"苗字のない"天皇家に、我が 家の苗字「丸田」を譲った上、永世中立の「日本共和国」の初代大統領「丸田愛 子」(令和天皇の娘) を樹立 (直接「国民投票」で選出) する、という「遠大 な」(途方もない) 革新的な謀反 (=革命!) 計画がある。 勿論、それまでに、愛子さんを「再教育」する必要がある!

多分、実現の可能性は、無限に「〇」に近いのだが。。。どんな夢でも、無いよ り有るほうが良い! 少なくとも、現在の「腐敗し切った」自民党政権よりは、ずっとましである。。。 (万年野党)「共産党」も、夢にだに見たこともない " 政変 "!

作家「庄司 薫」の手により、 この"ネタ"に基づいて、(「NHK 朝ドラ」向け) "小説" だけでも出版できると素晴らしい! ドラマ「気をつけて、愛子さん」の女優役を、 目下「募集中」!
題名になる "セリフ" は、「愛子」大統領の名補佐官 (聖徳 晶=あきら) の口癖!
つまり、このNHKドラマは、古代の「史実」に基づいた話 (=歴史秘話 "ヒストリア") !
Once upon a time, there was a "wise" lady and her "clever" boyfriend as well in a Republic called "Jipang" in Far-East...
教訓: 賢い政治家は歴史 (史実) から学ぶ! 愚かな政治家は「泥沼政治」を何度も反芻 する!
閣僚らの「首の挿げ替え」をしても、問題は解決しない! 自分 (首相) 自身の 「挿げ替え」が必須である、ことを自覚せよ!
「裏金」は安倍派閥の「文化」? 腐敗(死)臭プンプンの「文化」だ!

2023年12月12日火曜日

「Uni-Sex」 (男女共通の) 名前:
子供の「人格形成」に重要!

我が輩は、自分の息子の名前に、生まれた順番に、単に "番号" (一郎/太郎、二郎/次郎、 三郎 etc) を付けるのは、いかにも「保守的」 (否、芸がない!) と思う。 不思議なことには、(日本でも) 何故か、娘には、番号を付ける習慣がない?
我が輩が一番「傑作」だと思ったのは、友人 (京大理学部出身の学者) の長女に、 「晶」 (あき) という名前を付けたケース。彼は (結晶の) X線解析の専門家。 「晶」では、男女の区別がつかないから、「男尊女卑」の激しい日本社会でも、 「書類選考」だけで、先ず落とされることはあるまいという両親の配慮とか。
彼 女は、小粒だが、頭脳明晰で、京大医学部で博士号を取得後、(今でも) 京大付属 病院で勤務中のはず。 (20年ほど昔の) 夏休みに、豪州メルボルンの我が研究室 に、実習生として、しばらく滞在したのが、(この家族と) 知り合いになったきっ かけ。
もう一つの (傑作な) 実例は、我が母校 (日比谷) の 5年ほど先輩に、庄司 薫 (かおる) という若き小説家がいた。「赤頭巾ちゃん、気をつけて」とかいう小説 を東大法学部在学中(?) に執筆し、("東大闘争" のため, 安田講堂での卒業式が取り止めになった) 1969年に出版して、見事に 「芥川賞」を受賞した。 我が輩は読んでいないから、小説の内容は全く知らない が ("大学紛争" と深い関係があるらしい) 。。。。後に、「さよなら怪傑黒頭巾」を出版。 1974年9月、ピアニスト中村紘 子と結婚! 薫は女性の名前にもなる、いわゆる「Uni-Sex」な名前である。 (ずっ と後になって、判明したのだが) 実は、この小説家の本名は「福田章二」だった! 恐らく、福田家の次男だろう。。。
その他、豊、進、寛、洋、孝、博、学、駿、清、潔、愛、正、 智、誠、勇、脩、和 、徹、 哲 、敏, 武, 英, 拓, 修, 文, 明, 緑, 健, 隆, 登, 章 など, ふんだんに 「Uni-Sex」のジャンルに属する 名前を見かける。 興味深いことには、過去 15 年間に "ノーベル賞を受賞" した (日本人) 学者の 過半数は、一字の「Uni-Sex 」名である (残念ながら、未だ "女性" から受賞者が出ていないが)。
我が輩自身の名前 (浩) も一字だったので、 "単純な" 一字の名前が、特に気に入っている。 我が亡父によれば、 孟子曰く「我、善く浩然の気を養なう」に基づく。 天地の 間に満ちている、この上なく大きく、強い気のこと。 これが人の心に宿ると、広 く豊かで大らかな気持ちとなり、公明正大で何物にも屈しない道徳心となる。 果して、そんな人間になったかどうかは、甚だ疑問だが、少なくとも、生物学の 世界で、「PAK」という病原/老化キナーゼに関して、最も広い知識を持っていると、自負し ている。。。

2023年12月10日日曜日

戦後史: 「貧乏人は麦を食え!」発言 (1950年の事件)
戦中/戦後 (食糧難) に、"麦飯" を食べていたのは、
"天皇家" を含めた「貧乏なインテリ層」だった!

第三次吉田内閣で吉田は、1年生議員の "池田勇人" を大蔵大臣に抜擢して世間を驚か せたが、池田は "有能な大蔵官僚" であっても政治家としては駆け出しで、発言に "脇の甘さ" が目立った。
1950年12月7日の参議院予算委員会で社会党の木村禧八郎議員が高騰する生産 者米価に対する蔵相の所見をただした。この質疑応答を池田は「所得に応じて、 所得の少ない人は麦を多く食う、所得の多い人は米を食うというような、経済の 原則に副つたほうへ持って行きたいというのが、私の念願であります」と締めく くった。
これが吉田政権に対して厳しい態度を取っていた新聞が、翌日の朝刊に「貧乏人 は麦を食え」という見出しで池田の答弁を紹介、これが池田自身の発言のように 伝わってしまい、各方面から強い批判を受けることになった。
秘書だった伊藤昌哉は、池田の趣旨は「低所得者が米を食べられるようにすると して、需要と供給で決まる米の値段に政府が介入するような "米価統制" する気はな い」ということであった。さらに当時の "米" 事情から、「池田自身も麦飯を食べて いた」と述べている。それから10年後に、岸内閣が「安保闘争」で総辞職後、池 田が "首相" (1960-1964) に就任した!

我が「亡父」 (京大出身) 曰く「池田勇人さん」(京大出の蔵相/首相) は偉い! 「貧乏人は麦を食え!」と発言して、マスコミに叩かれたが、 我が家も「貧乏人」だったから、白米の代わりに、「消化し易い」パンやウドン (麦由来) を食 べて生き残った。。。我々の選択は 明らかに
"正解" だった!
注:
敗戦後まもない当時、余剰産物である「メリケン粉」 (アメリカ産の小麦粉) が 「ただ」(無料) 同様の値段で、日本へ大量に輸入されていた。 「貧乏人は高額の 「闇米」を諦めて、安価な麦、特にメリケン粉で出来るパンや麺類を食べて、生き 延びなさい」という、「先見の明」にある忠告だった。。。それを "馬鹿な" マスコ ミが問題視した。

「空中分解」寸前の「岸田 」(無能) 内閣に、そのような閣僚が (殆んど) 「皆無」なのは、極めて悲惨! ("例外的"な閣僚) 河野太郎デジタル相(発言録, 2023年12月):  
(自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティー(券)をめぐる問題について)
"政治資金" はきちんと記載をするのがルールだ。 "記載しない" (=脱税) のは、"法律違反" で申し開きもできない。 ここは "きちんとウミを出し切る" ことが大事だ!
池田さんは、癌のため、1964年に首相を辞任したが、その直後に (次期首相候補だっ た) 河野一郎 (太郎の祖父) が、病死したという歴史を、思い出す人は、恐らく 稀だろう。。。(結局、"佐藤栄作" が池田さんの後継者になった!)。 (両者の) 死因は 「喫煙」による (咽頭) "癌死" だった (癌センターの塚本医師著「癌と戦った昭和史」によれば) ! 丁度、その頃、薬学生だった我々は (真っ黒な肺を持つ) 「喫煙者」の死体解剖をやった!
実は、喫煙の癖は、"太平洋戦争" と密接な関係がある。 軍から"配給"されるものは、「煙草」だけ! 亡父もとうとう喫煙を始めたが、幸か不幸か、間もなく「胃潰瘍」になった! そこで、かなり苦労して、禁煙をやり遂げた! (賢明な) 亡父は「首相」にはならなかったが、(比較的)
"長生き" した。。。
戦中/戦後の食糧難に、麦飯を食べていたのは、実は「貧乏な庶民」だけではない! ("米寿"を全うした) 「昭和天皇」は 自ら白米を節制し、節米料理を摂るようにして いた。戦前に食料事情が悪化し始めた時点で「半つき米に丸麦混入の御飯」で、晩 餐会を除き、寿司の場合でも白米の使用を許さなかった。戦時中も、この麦飯は 1日一食のみで、あとはパンを食べていた。 "1955年" の時点でも、「配 給の七分づきの米に、丸麦を混ぜたもの」を1日に一食だけで、他の二食はうどん や蕎麦、蕎麦がき、すいとん、芋類(サツマイモ、ジャガイモ)で済ませていた。
もし仮に、当時のマスコミがもう少し賢かったら、「麦飯事件」は起こらず、"池田 首相"も誕生しなかったかもしれない。。。皮肉な話である!

2023年12月7日木曜日

神経線維腫症 ( NF1) の治療に、"GABA" とビタミン D3!
NF1 患者 (特に、幼少) には、"GABA" とD3 が不足する
この不足が、もろい骨格や "学習能の低下"をもたらす!
D3 と GABA の併用は、"受験生"にも必勝への「鍵」!

稀少難病「NF1」(俗に「レック」) は、抗癌遺伝子 (RAS GAP の一種) が欠損ある いは機能不全のために発生する(主に) 「良性腫瘍」を伴う疾患。
軽度の場合は、皮膚上に大小様々な腫瘍 (俗に「ブク」) が発生するが、重度の 場合には、脳内に(良性あるいは悪性の) 腫瘍が発生し、失明、難聴ばかりではな くしばしば「学習能の低下」、ひ弱な骨格などをもたらす。
残念ながら、"公けには" (しばしば「後遺症」をもたらす)「手術」以外に、治療法はないが、 NF2 同様、PAKの異 常活性化が病因なので、様々な「PAK遮断剤」 (プロポリス、フコイダン、ビタミ ンD3, ビタミン K2, Gleevec など) が「代替療法」として使用され、一定の成功 を修めている。

さて、 前述したが、アミノ酸由来の「GABA」が美白作用のある「PAK遮断剤」の一 種で、いわゆる奇跡の妙薬「メラトニン」と同様な薬理/生理作用を発揮すること が、最近明らかになった (実は、メラトニンが「GABA」合成を誘導する!)。 極めて興味深いことには、NF1 患者 (特に、幼少) では、「PAK遮断剤」であるビタミンD3 ばかりではなく、「GABA」の脳内レベルが (健常者に比べて)、極めて低い、ことが最近明らかになった! 「GABA」の生成 には、D3 が必須であることから、「GABA」レベルもNF1 患者で低いのは 必然的であろう。 そこで、NF1 患者、特に脳内に腫瘍のある患者の治療に、(先 ず) 不足している D3 と「GABA」を併用してみるというのは、極めて「道理にか なった」アプローチであろう、と我が輩は確信している。
REF:
J J Garcia-Penas (2017).
Learning disorders in neurofibromatosis type 1. Rev Neurol. 64(s01): S59-S63.
2021年に台湾の研究グループが、"GABA" の (“陶器に固定した” 乳酸菌の培養による) 「量産 」法を発表 した。
LWT 140, April 2021, 110640
Mass production of γ-Aminobutyric acid by semi-continuous fermentation using ceramic support by Lactobacillus brevis RK03.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0023643820316285

いよいよ、「大学入試」シーズンが近付きつつある! 合否いかんは「最後の一点」 の有無で決まる。 "D3 と GABA" の併用は、受験生にも必勝への「鍵」! 即ち、「健常者」にも極めて有効! 非常に興味深いことには、「GABA」には 「メラトニン」 と同様、鎮静作用があると共に、 (「ストレス」 がかかると低下する) 「免疫機能」を回復させる作用がある! 勿論、 COVID やインフルエンザの予防にも必須!
REF: AM Abdou, S Higashiguchi, K Horie, et al (2006).
Relaxation and immunity enhancement effects of gamma-aminobutyric acid (GABA) administration in humans. Biofactors ; 26: 201-8.

2023年12月5日火曜日

ヤクルトのヨーグルト: ビフィズス菌を含む酸乳産物
酪酸の誘導体「GABA」をも含み、美白作用あり!
酪酸もGABAも、HDAC/PAK経路を遮断し
(相乗作用で) 最終的に、健康長寿に役立つ!

つい最近、中国の研究グループにより、美白作用を持つ「ビフィズス菌」株を、"百 歳"を越えるいわゆる「センテナリアン」の胃腸から分離 (2)!
REF:
1.HC Huang, WY Huang, SH Chiu, et al (2011).
Antimelanogenic and antioxidative properties of Bifidobacterium bifidum. Arch Dermatol Res. 303: 527-31.
2. J Wu, F Zhang, H Yu et al (2023).
Anti-Melanogenic and Antioxidant Activity of Bifidobacterium longum Strain ZJ1 Extracts, Isolated from a Chinese Centenarian. Int J Mol Sci. 24: 12810.
3. Molagoda IMN, Kavinda MHD, Ryu HW,et al (2021).
Gamma-Aminobutyric Acid (GABA) Inhibits α-Melanocyte-Stimulating Hormone-Induced Melanogenesis through GABAA and GABAB Receptors. Int J Mol Sci.;22: 8257.

従って、ヤクルトのヨーグルトは、乳酸菌の産生する"酪酸"とビフィズス菌の産生す る"GABA"による、言わば「ダブルパンチ」で、健康長寿を増進する可能性がある!
酪酸は "HDAC" を阻害することによって、下流のPAKを遮断する。 中国の研究グループによれば、 "GABA" も同様に、HDAC を阻害することが 判明した(4)!
4.Xing A, Li X, Jiang C, Chen Y, et al (2019).
As a Histone Deacetylase Inhibitor, γ-Aminobutyric Acid (GABA) Upregulates GluR2 Expression: An In Vitro and In Vivo Study. Mol Nutr Food Res. 63: e1900001.
さて、酪酸は酸性なので、細胞への透過性がかなり悪いが、 GABAは「中性のアミノ酸」なので、"細胞への透過性はずっと良い" はず!
「GABA」は (体内で) グルタミン酸から、GAD により脱炭酸されて生成するが、そ のステップをビタミンD3 が促進する (5)! 従って、結果的には、D3 に も、美白作用があることになる。。。
5. P Jiang, LH Zhang, HL Cai et al (2014).
Neurochemical effects of chronic administration of calcitriol in rats. Nutrients. 6: 6048-59.

"GABA" は「アミノ酸」の一種であるが、我々の体内にある蛋白質には、 取り込まれない。 このアミノ酸に対する"Triplet Code" (塩基暗号) が見つかって いないし、それを読み取る「tRNA 」が存在しないからである。 ともあれ、これ (GABA) を人工的に取り込んだペプチドが一体どんな機能を発揮するか、 興味深い!
驚くなかれ、ある種のかびは、GABA を含む一連の環状ペプチド (Unguisins) を 合成することが知られている! 恐らく、これらの "かび" (長寿!) は、GABAの供給源「ビフィズス菌」と共棲している、と予想 される。。。

天然のPAK遮断剤として、最も古くから知られているのは、松果腺由来のホルモン 「メラトニン」(トリプトファンからセロトニンを経て、生成) であるが、 歴史的 には、オタマジャクシの実験から 「美白剤」 として、世に紹介され、今日では、 「時差」による睡眠不足を解消する薬として、海外で「安価」に入手できるが、 日本国内では、武田薬品が「類似品」を開発後、メラトニンの販売/輸入禁止になっ た! しかし、グルタミン酸由来の「GABA」も基本的には、メラトニンと同じ薬 理/生理作用をもつので、日本国内では、「GABA」の経口を勧めたい!
我が輩は、「タケダ」による「メラトニン」販売禁止は、明らかに「独占禁止法」 違反だと確信しているので、「GABA」奨励で、「仇討ち」 を果たしたい!
20年ほど昔、「GABA」 がメラトニン同様、安眠を促すことが知られている (6)。 勿論、「GABA」は脳内でも働く (PAK遮断) ホルモンだから、脳腫瘍の治療にも役立つはず!
6. Claude Gottesmann (2002).
GABA mechanisms and sleep. Neuroscience. 111: 231-9.

2023年12月4日月曜日

ラパマイシンと「ビタミンD3」の併用:
「TSC」 (結節性硬化症) に伴う(顔面など)
皮膚上にできる良性腫瘍の治療に効果的!

良性腫瘍 「TSC」は、抗癌遺伝子「TSC」の欠損あるいは機能不全によって、発症 する。「TSC」蛋白の本来の機能は、(主に) 発癌キナーゼ「TOR」を抑制すること にある。
さて、抗生物質「ラパマイシン」には、「TSC」蛋白同様、「TOR」を抑 制する働きがあるが、不幸にして、「免疫機能を抑える」という副作用があるの で、一般には、臓器移植のためにしか、使用されない。
しかし最近、TSC患者の顔面などにできる良性腫瘍 (いわゆる「ブツブツ」, "Angio-fibromas" ) の治療に、ビタミンD3 と併 用して、塗り薬として使用され始めた。 その主な理由は、次のような最近の発見 (臨床テストの結果) に基づく。
2020年に台湾国立大学の臨床グループが、「ラパマイシンにビタミンD3 を添加」 すると、治療効果が増大すると共に、より持続するという結果を発表したからで ある。
文献:
P L Chen, J B Hong, L J Shen, et al (2020).
The efficacy and safety of topical rapamycin-calcitriol for facial angiofibromas (FAs) in patients with tuberous sclerosis complex (TSC): a prospective, double-blind, randomized clinical trial. Br J Dermatol. 183: 655-663.
さて、ビタミンD3 には、TORを抑制する機能と、PAKを遮断する 作用、いわ ゆる「二刀流」が知られている。しかし、そのどちらが、併用に貢献しているかは、未だ不明。
この併用は NF1 (neurofibromatosis type 1) 患者に頻発する皮膚腫瘍 (いわゆる 「ブク」) の治療にも効果的なはず。。。しかし、現実的には、沖縄特産のモズ ク由来の「フコイダン」を毎日「経口」する方が、より効果的という評判もある。
フコイダンには、D3 同様、PAK遮断のみならず、TOR抑制もする「二刀流」らしい。。。
For detail, see:
N Zhang, M Xue, Q Wang et al (2021).
Inhibition of fucoidan on breast cancer cells and potential enhancement of their sensitivity to chemotherapy by regulating autophagy. Phytother Res. 35: 6904-6917.
しかしながら、フコイダンには「美白作用」があるから、PAK遮断 》TOR抑制 らし い。 D3 は、その"逆" (メラニン合成を助長する) から、 TOR抑制 》PAK遮 断となる! そこで、これを逆転させて、「美白作用のある D3誘導体」を発掘し よう、という言わば、世紀の「博打」を目下進めている。。。 実は、その種の "Acrobatic" 的な「進化」(空を飛べない鳥類 "ペンギン"が、代わりに海を泳ぐ) は、有機化学的にも可能 (目下、その実例について、"レビュー"を執筆中)!

2023年12月2日土曜日

"E-煙草" の "中毒" 成分「ニコチン」の副作用:
美肌を荒らし、"日焼け" を促進する!
「PAK」を活性化し、"寿命" を縮める!
即ち、「煙草/ニコチン」業界は「人殺し」業界!

半世紀以上昔、大学の「解剖学」実習で、大学病院から送られた「死体」の解剖を やった経験がある。我々のグループに割り当てられた死体は、喫煙者 (男子、50歳 前後) だった。 肋骨を切開すると、肺臓が両方とも (タールで) 「真っ黒」だっ た! 隣のグループに割り当てられた死体は、(死因は不明だったが) 女性の物で、 「ピンク色」の美しい両肺だった! 以来、(ショックを受けた) 我々の班に属す る学生で、"喫煙"をする者は出てこなかった。
勿論、煙草由来のタールは、呼吸を困難にするばかりではなく、発癌 (肺癌) の 基にもなる。
しかしながら、実は、タールだけが問題ではない! 煙草に秘かに (意図的に) 含まれている
「ニコチン」 (中毒を誘発!) にもある。 喫煙の代わりに、 最近、「e-煙草」が流行している。 その主成分も「ニコチン」である!!
最近、ポーランドの研究チームにより発表された論文によると、ニコチンを吸う と紫外線による日焼け (メラニン合成) が増強される、そうである。 つまり、ニ コチンは、発癌/老化キナーゼである「PAK」を活性化する!!
従って、 最終 的には、 過剰な「テストステロン」同様, 寿命を縮めることになりそうである。
要注意 (悪どい業者に騙されるな) !
REF:
M Delijewski, D Wrześniok, A Beberok et al (2016).
The effect of simultaneous exposure of HEMn-DP and HEMn-LP melanocytes to nicotine and UV-radiation on the cell viability and melanogenesis. Environ Res.151: 44-49.
結論: 業者は 喫煙者を「自業自得」と呼ぶ。 しかし、(ニコチン) 中毒を"故意に"誘 引した業者は、 "麻薬業者"と同様、「犯罪人」(殺人鬼) として、処罰されるべき!

2023年11月29日水曜日

「大阪・関西」万博 (2025年) は中止せよ!
"経費" ばかりかかって、"益" 無し!
隣の「韓国」(プサン) に譲れ!
「韓国」と共催でも良し!「柔軟」に対処せよ!

"万博中止"求め, 9万人署名: 「湯水のごとく "公金" を浪費!」 | 毎日新聞
隣の「韓国」(釜山) が開催したがっているから、譲れば良し!
"2030年万博" サウジ開催決定=韓国・釜山は敗れる!
「大阪」万博 は、既に1970年に開催済み! 従って、(残り) 「500日」では間に 合わないならば、「韓国」(プサン) と共同で開催すれば良い! "頭" は生きている内に使おう!

豪州の第3都市 (ブリスベーン) が (2032年に) 開催予定の夏期五輪計画も、とう とう暗礁に乗り上げた。市長とクイーンズランド州知事との間に、(多額の) 経費 に関して、意見の対立が浮き彫りになった。 (形骸化した) 五輪や万博は (国民や住民の) 「税 金」の無駄使いだから、もう辞めよう! 税金を (住民全体のために) もっと"有効"に使おう!

2023年11月28日火曜日

世界の「ブルーゾーン」(健康長寿地域)

1. イタリア・サルデーニャ島 (Sardinia)
2. 日本・沖縄 (昔?) or 長野 (今!) あるいは "台湾" (ただし、「中国化」前)
3. アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ
4. コスタリカ・ニコジャ半島
5. ギリシャ・イカリア島
6。アイスランド あるいは ニュージーランド (火山と「温泉」のある島国)
7。 スイス (アルプスと チーズ=「カルピス」と同じ乳酸菌株を使用!)

Sardinia の "百歳人" から学ぶ "健康と長寿" のルール
◉植物性食品を主体にした "粗食" にする  サルデーニャの伝統的な食物は、無漂白の全粒粉パン、豆類、野菜、くだものが主体。島の場所によっては、乳香も使う。牧草を食べて育つ羊の乳を原料にしたペコリーノ・チーズを伝統的に食べている。
◉家族を最優先にする
◉ヤギのミルクを飲む
◉長寿者を大切にする
◉よく歩く
◉毎日グラスに1、2杯の "赤ワイン" (PAK遮断剤!) を飲む  サルデーニャ特産のカンノナウ・ワインはフラボノイドが、ほかのワインと比べて2倍も3倍も多い。
◉友人たちと談笑する

「百歳人」(センテナリアン) に学ぶ「健康と長寿」の "7 つ" のルール:
[ルール1] 「自分の足」で歩く (「マイカー」に頼らない!)
[ルール2] 「腹八分」で摂取カロリーを抑える
[ルール3] 「植物性食品」や海産物 (魚や海藻など) を常食する
[ルール4] 適度に 「赤ワイン」を飲む
「ルール 5「乳酸菌発酵」製品 (ヨーグルト等) を常食する
[ルール 6] はっきりした「目的意識」を持つ (「頭脳」を常に回転させる)
[ルール 7] 人生を「スローダウン」(マイペース) で過ごす

火山國「アイスランド」は有数な "長寿國" であるが、有名なのは、"地熱を利用した発 電所"と、その周辺 に広がる巨大な (露天で混浴) 温泉 (Blue Lagoon)! 首都レ イキャビックから "40分"
(鉄道か車で) !

2023年11月26日日曜日

Benzodiazepine (BDZ): 抗癌蛋白 「p21」 の分解を阻害
BDZ やサリドマイドは、"PAK" or " TOR" 遮断剤か?

従って、(理論的には) 抗癌剤としても、使用しうるが、(残念ながら) かなり以前から、この薬剤に意外な副作用が知られていた。 元来、この薬剤は、「不眠症」、「憂鬱病」や「癲癇」などの治療薬として、1960年にRoche により 開発されたが、いわゆる「依存症状」を伴い、服用を辞めると、不眠症などに戻ることが、明らかにされている!
BDZ (or Benzos) には、「血圧降下作用」があり、PAKを何らかのメカニズムで遮断している "可能性" が長らく示唆されていたが、ごく最近 (2023年) 、カナダのモントリオールの研究グループによれば、BDZは、抗癌蛋白である「p21」 の (E2-dependent) ユビキチン化による蛋白分解を阻害する機能があることが明らかになった。 従って、PAK/TOR 遮断による 「p21」 遺伝子の発現を促進する作用があるため、(NF腫瘍を含めて) 大部分の固形腫瘍の治療に役立つはずであるが、残念ながら、(アルコールやニコチン同様) 「 依存性」 があり、服用を辞めると、いわゆる 「禁断症状」を起こす! 従って、要注意!
REF:
Pelletier B, Duhamel S, Tambutet G, et al (2023).
Discovery of Benzodiazepine-Based Inhibitors of the E2 Enzyme UBCH10 from a Cell-Based p21 Degradation Screen. ACS Chem Biol. 18: 1039-1046.
更に、 40年以上昔に、BDZには、メラニン合成を促進する作用が報告されており、「TOR 遮断剤」の可能性が高く、 いわゆる (副作用のない) 「PAK遮断剤」ではない!

さて、数年前に、不思議な現象が、ある "MM" (多発性骨髄腫) 患者 (75歳の女性) に 発生した。 2009年以来、MSの特効薬として、サイリドマイドを毎日、経口し始め たところ、数年後に、「白髪」だった女性が、(髪の染色無しに) 「黒髪」になっ た! 勿論、「美肌のまま」で、 思わぬ (歓迎すべき) "副作用" (若返り?) だった!
S Lovering, W Miao, T Bailie, et al (2016).
Hair repigmentation associated with thalidomide use for the treatment of multiple myeloma.
BMJ Case Rep. 2016: bcr2016215521.
20年ほど昔の実験であるが、年取ったマウスなどをラパマイシン (TOR 阻害剤) で処理すると、平均寿命が 10% ほど延長するという報告がある。。。

サリドマイドは、「妊婦」が経口すると、いわゆる「サイドマイド児」が誕生するが、実際には、妊婦以外には、(有害な) 副作用がないことが明らかになっていた。 実は、サリドマイドは「PAK遮断剤」の一種であるからだ。しかし、このMS患者の実例 (毛髪) では、PAKの代わりに、 「TORが遮断」されている可能性もある。。。
言い換えれば、(抗癌剤/消炎剤として) 「サリドマイド」の方が、「BDZ」よりも、ずっと 「安全そう」である! 実は、サリドマイドには、ラパマイシン (TOR遮断剤) と同様、免疫能を抑制する 作用もあるが、そのアミノ誘導体 ("ジェネリック" 市販 「Pomalidomide」, POM) には、もはや 免疫抑制機能はない 「PAK遮断剤」(JAK スナイパー) である!

2023年11月24日金曜日

歴史: "Thanks-Giving Day" (勤労感謝の日) の由来?
実は、その起源は、400年以上前の米国史に遡る!
最終的には、「Transposon」 (動く遺伝子) の発見
(1951年)に繋がる!「 薬剤耐性」メカニズムも解明!

11月23日が「Thanks-Giving Day」になった由来は、米国に渡った英国からの移民 が、アメリカ大陸に住む原住民 (アメリカ-インディアン) からの収穫 (トウモロ コシ、南瓜や七面鳥 など) を感謝する「収穫感謝祭」に始まる (400 年前)。
詳しくは:
感謝祭は、英国からマサチューセッツ州のプリマス植民地に移住したピルグリム・ ファーザーズの最初の収穫を記念する行事であると一般的に信じられている。ピ ルグリムがプリマスに到着した1620年の冬は大変厳しく、大勢の死者を出したが、 翌年、近隣に居住していたインディアンのワンパノアグ族からトウモロコシなど の新大陸での作物の栽培知識の教授を得て生き延びられた。
1621年の秋は、特に収穫が多かったので、ピルグリムファーザーズはワンパノアグ族を招待して、神 の恵みに感謝して共にご馳走をいただいたことが始まりであるとされる。英国人 の入植者もワンパノアグ族も秋の収穫を祝う伝統を持っていて、この年のこの出 来事は特に感謝祭と位置づけられてはいなかった。プリマス植民地で最初に祝わ れた「1623年の感謝祭」は食事会というよりもどちらかというと「プロテスタント」教会で礼拝を行っ て、神に感謝を捧げる宗教的な意味合いが強かった (我が輩が "小学一年生"だった頃、母親から聞いた話) 。

蛇足になるが、当時のトウモロコシは"極彩色"だった! 「トランスポゾン」(動く遺伝子) のためである。米国のカーネギー研究所のBarbara McClintock 女史(1951) が、トウモロコシの種子や植物体に含まれるアントシアニン遺伝子や、胚乳の黄 色デンプンの遺伝子などの発現を変化させる制御因子(control element)が、一 つの染色体から他の染色体に移動して、その場所の遺伝子作用を調節することを 発見、遺伝子が単独で、一つの染色体から他の染色体に移動することがあること が判明。 1976年以来、病原菌の抗生物質に対する「耐性遺伝子」もtransposon 群に属する ことが続々判明したため、 彼女の功績に対して、ノーベル医学賞 (1983年) が授与された。 最終的には、この「Transposal Element」 (TE) で、全ての遺伝子の"転写制御"が可 能らしい。。。「遺伝子の編集」技術 (2022年ノーベル化学賞) は、我が輩の専門外であるが、女 性研究者の活躍が特に目立つ。。。
P T Barth, N Datta, R W Hedges, N J Grinter (1976)。
Transposition of a deoxyribonucleic acid sequence encoding trimethoprim and streptomycin resistances from R483 to other replicons。
J Bacteriol. 125: 800-10.

日本では、敗戦後、1948年 (75年前) に、占領軍「マッカーサー司令官」(GHQ) の命令により、米国の「収穫感謝祭」を「勤労感謝の日」と定めた経過がある。一説には、「新嘗祭」(「天皇」がその年の収穫に感謝する祝祭日)が、 GHQによって「勤労感謝の日」に改変されたため、「一般庶民」には馴染みがない!("天皇家" だけの祝日!).
皮肉な話ではあるが、我が家では、「敗戦記念日」 (8月15日) を "Thanks-giving Day"として祝っている。 もし、この日に敗戦 (日本が降伏) しなかったら、 日本人"庶民" (=貧乏人) は食料不足な どのため、大部分「餓え死」にしていたからだ ("戦争が大嫌い" だった我が亡父の意見)!
もし、(戦後) パレスチナに入植したイスラエル民族が、「収穫感謝祭の歴史」を 学び、土着のアラブ民族と友好関係を結んでいたら、現在の「血生臭い戦争」は 起こらなかった!
戦争とは、いつの時代でも、「無知」と「テストステロン過剰」から始まる
政治家達に「英知」があれば、戦争せずに、ことを解決できるはずである! 科学ばかりではなく、政治にも (英知ある) 女性が積極的に参画すべきである。
有名なエジプトの女王「クレオパトラ 7世」は、実は「ギリシャ系」であった! 「クレオパトラ」とは、古代ギリシア語クレオパトロス(父の栄光)の女性形。即ち、クレオ=栄光、パトラ=父 (恐らく「ゼウス」あるいは"アレキサンダー大王") の。ギリシャ人が、(美人を願って) 娘に与える名前。。。 7世は"絶世の美人"で、ローマ皇帝シーザーやアントニウムを旨く操り、戦争を出来るだけ避けたといわれている。 最後には、ローマへの服従を拒み、毒蛇に噛まれて、 "自殺" (=安楽死) するが。。。
我が妻は、 "ギリシャ系" のアメリカ人 (数学者、いわゆる "ピタゴラス" の子孫) であるが、 実は "幼年時代" (第二次世 界大戦中) を、エジプトのカイロで過ごした。 そこで、クレオパトラについての、 色々な "逸話"を (彼女やその母親="長寿" から) 聴いている。 妻の息子も孫息子も "3代続き" の「数学者」 (英国 Cambridge に永住) ! しかし、孫娘は"医学者"で、クレオパトラ (7世) の彫像 (右上の図) に良く似ている。。。 実は、クレオパトラは "美人" のみならず、「頭脳明晰」だった! クレオパトラは ("毒薬"を含めて) 医学の知識にも長け、自ら「安楽死」を選んだ! 「医学のシンボル」に、"毒蛇" (アスクレピオスの杖) が使用される起源は、 ここにある。。。
我が輩自身は、蛇嫌いなので、医学の祖「ヒポクラテス」のプロポリス (蜜蜂の調 剤したPAK遮断剤=) を、 "薬学のシンボル" として、選びたい。。。蛇毒で「安楽死」よりは、プロポリスで「健康長寿」を優先したい!

2023年11月22日水曜日

人間同士の「殺し合い」 (戦争) を避け、
(平和な) 「森との生活」を楽しもう!
森の木々は、我々に「癒し」をもたらす!

我が輩は十数年前、都会での研究生活を引退し、 豪州メルボルンの郊外に自ら僅かな 土地を買い、 自宅の庭に様々な木々を植え、 "壁画" を描きながら、 「森」 (健康長寿の森) との平和な生活を楽 しんでいる。
「イスラエルの人々」 (ユダヤ民族) は、天敵 (アラブ民族) がひしめくパレスチ ナ (木々の生えない"砂漠") のど真ん中に、無理矢理に「人工的な」国家を建てずに、世界中に散らばり、各々 の土地で、 "様々な住民たち" と親しく交わり、 木々との "潤いのなる"「平和な暮らし」を営むべきである。。
人類 (ホモ=サピエンス) の祖先は、元来 (進化の過程で) 、類人猿同様、森林の 「住民」だった (専ら、木上に住んでいた)。 ある日、平地に降りてきて、草原の 中を2本足で歩き出したが、常に森に 「癒し」を求めていた。 だから、(森の全 く無い) 「都会のど真ん中」 (いわゆる、「コンクリート=ジャングル」) では、 長生きは中々難しい! (酸素が豊富な) "森" に「癒し」を感じるのは、決して 「退化」ではない! 健康長寿への「進化」である。 木々や水が乏しい 「砂漠」 (パレスチナなど) にしがみつくのは、「自殺行為」に近い!
「森に癒しを感じる」遺伝子 は、我々のゲノム中に、未だ残っている。健康長寿 のために、その遺伝子群​ "X" (主に、 HSPs や FOXO ) を、「PAK遮断作用」を持つ天然物 (ビタミン D3 や K2 やカルピスなど) で活性化しよう!
前述したが、いわゆる「森林浴」の主因、「Alpha-Pinene」と呼ばれる 「揮発性」 のアルカロイドは、鎮静作用 のある ( 「健康長寿」をもたらす)「PAK遮断剤」 の一種である。 長寿に必須な転写因子「FOXO」を活性化し、「夏バテ」 (高熱により麻痺) した 線虫を速やか に回復させる! つまり、「地球温暖化」を克服しうる重要な要因である! 前述した "メチルジャスミン" (MeJA)、揮発性香水の基も、老化の兆しである「認知症」の進行を遅らせる!
我が家の庭 (メルボルン) には、「二期」 (4-5月と10-11 月) 咲きの「羽衣ジャスミン」が (垣根一杯に) 満開になり、隣人たちの "健康長寿" に寄与している。。。

2023年11月21日火曜日

盆栽「イワヒバ」は、薬用植物でもある!
美白作用ばかりではなく、PAK を遮断する。

イワヒバは、日本 (特に栃木県内など) では、盆栽として、広く親しまれているが、実 は、イワヒバの Yellow 成分 (Selaginellin) に「美白作用」があることが、最近、中国 の研究グループによって発見された。 メラニン合成は「PAK依存性」であること から、その分子メカニズムについて、詳しく調べてみたところ、JAK-PAK-MEK 発癌シグナル経路を遮断することが判明した。 その結果とし て、メラニン合成に必須な「チロシナーゼ遺伝子」の発現が抑制されている、こ とも判明した。 従って、この盆栽成分は、美白作用のみならず、 PAK依存性の多 くの難病の治療に役立つばかりではく、最終的には、「健康長寿」にも役立つこ とが期待される。。。
REFs:
1. Ying Zhou, Hong-Liang Zeng, Xin-Yue Wen et al (2022).
Selaginellin Inhibits Melanogenesis via the MAPK Signaling Pathway.
J Nat Prod. 85(4): 838-845.
2. Chu P, Wang S, Zhu X, et al (2020).
Selaginellin B induces apoptosis and autophagy in pancreatic cancer cells via the JAK2/STAT3 signaling pathway.
Am J Transl Res.;12: 7127-7143.

さて、その薬用成分の含量はかなり低いが、イワヒバを「香水の基」、つまり「メ チルジャスミン」(MeJA) で処理すると、このPAK遮断剤の含量が数倍に上がるという、報 告が最近、ブラジルの研究グループによって発表された! つまり、イワヒバの 直ぐ隣に、ジャスミンの花を沢山植えると、イワヒバの薬用成分が飛躍的に急増 する、というわけだ。
Fernanda Priscila Santos Reginaldo, Paula Carolina Pires Bueno, Estela Mariana Guimarães Lourenço et al (2022).
Methyl jasmonate induces selaginellin accumulation in Selaginella convolute. Metabolomics ;19: 2.
一体、メチルジャスミン (植物ホルモン) が、如何なるメカニズムで、この薬用成分の生合成を高め るかは、未だ「謎のまま」である。。。 蛇足ながら、「MeJA」自身も、PAK/TOR 遮断剤である。 香水ジャスミンの「血圧降下」作用は、そこにある。。。
従って、(イスラエルの) ネタニヤフ首相官邸に、「ジャスミン爆弾」を落せば、 テストステロンも急降下! 目下難航中の「ガザ地区の一時停戦」が達成されるか も知れない。
驚くなかれ、 逆に「ガザ地区」に (イスラエル軍が) 「原爆」を落とすという噂も ある。。。

2023年11月15日水曜日

「進化」: "歴史" を反芻せず、 賢者は "歴史" から学ぶ

この格言は、本来、ドイツ (プロシャ) の名 (鉄血) 宰相「ビスマルク」の格言から派生する。
原文 (ドイツ語) を邦訳すると、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。 その解釈は、人様々だが、「愚者」は自ら失敗して初めて失敗の原因に気づき、 その後、同じ失敗を繰り返さないようになる。 それに対し、「賢者」は自分が経 験できないことも先人たちが経験したこと (すなわち「歴史」) を学ぶことで、 多くの経験を身につけることができる。 即ち、賢者は過去の「他人」の失敗から 学び、同じ失敗をしないようにする。 我が輩自身の解釈としては、本人/他人を 問わず、過去の失敗 (あるいは成功) を土台にして、より「進化」する。 何故な ら、「歴史は (形を変えて) 何度も繰り返す」からである。

もう半世紀近く昔の経験であるが、我が輩が米国NIHで、土壌アメーバ由来の奇妙 なミオシン (ATPase) に関する研究をしていた。このミオシンは、筋肉ミオシン (双頭) と違って「単頭」であるばかりではなく、アクチンによって活性化を受け ない。ところが、ある (第三の) 蛋白を加えてやると、活性化が起こるようになる。 我が輩の研究課題は、この(第三の) 蛋白の正体を暴くことだった。 さて、ミオ シンは一般に重鎖 (H) と軽鎖 (L) からなる。 同じNIH構内の別のグループ (Bob Adelstein et al) が1975年 に、血小板のミオシンの (L) 鎖が燐酸化されると、初めてアクチンによって、活 性化されることを発見した。我が輩自身も、アメーバ由来の(謎の) 蛋白が ATPや ADPに結合する(が, ATPase ではない) ことを発見していた。 そこで、単純な「水平 思考」で、アメーバの謎の蛋白も「ミオシン(L) 鎖を燐酸化するキナーゼ」では ないか、と思った。 しかし、残念ながら、(L) 鎖は燐酸化されなかった! 大部 分の (若い) 研究者 は、そこで、挫折するところだが、我が輩は、いささかしぶ とかった。 右の脳が、左の脳に、問いかけた: 「ひょっとすると、 (H) 鎖を燐酸 化するのではないか?」。 案の定、(H) 鎖が見事に燐酸化されていた! 1977年 のことである。 これが、今日まで、我々が研究し続けている「PAK」 の (進化途上の) "前駆体" と なった。 つまり、先人の経験をちょいと捻ると、新しい発見に通ずる「進化」とは、そういう物 (捻り, 言わば「起死回生の一打」!) だと、我が輩は思っている。。。
"ペンギン" は飛べないが、「翼」(フリッパー) で泳ぐことを発見!
天敵 (アラブ) のひしめく「パレスチナ」 に飽くまでもしがみつくイスラエル民族の大きな「間違い」は、天敵 (猫) がひ しめくニュージーランドから、南極に"安住の地"を見つけたペンギンの 賢い "歴史"を、学ぼ うとしないことである。。。
ビスマルクは賢いユダヤ人を重用したが、ヒットラーはユダヤ人全体を排斥した。 それが後者の「最大の失敗」だった! 我が輩は、 (ビスマルクの言に従って)、海 外でユダヤ系の上司達から学び、お蔭で成功を修めた!
実は、我が輩が NIH に勤務していた「いわゆる黄金時代」(1970年代)、驚くなかれ、300人以上のユダヤ系科学者が「上司」で、約300人の日本人「ポスドク」がいた。 NIHキャンパス内には、50以上のビルディングがあるが、我が (小さい) ビルディング (3) には、日本人ポスドク2名に対して、 5名の Labo head が、全て「ユダヤ系」だった。 つまり、日本人で、ユダヤ系の上司に当たらないケースは、極稀れだった! しかも、当時、 NIH 出身でノーベルをもらった学者は大部分「ユダヤ系」だった。 従って、"犬も歩けば、ユダヤ系に当たる" 状態だった。。。NIH 時代の我が上司 (Dr. Ed Korn) は現在95歳 (未だ "ノーベル賞" はもらっていないが) 、 彼の上司だった Dr. Chris Anfinsen は、 1972年にノーベル賞を受賞している。。。つい最近、ノーベル賞をもらった本庶 佑 (教授) の上司 (Dr. Marshall Nirenberg) at NIH は、遺伝暗号 (Triplet Code) でノーベル賞を 1968年に受賞! 従って、当時のNIHで活躍していた人物 (今は「老齢」) に、ノーベル賞が突然転がり込んでも、何ら驚くには当たらない。。。歴史とは、「反芻を繰り返す」生き物なのだ!

2023年11月10日金曜日

カプトプリル (高血圧の特効薬) も、PAK遮断剤
実は、蛇毒成分 (ペプチド) の誘導体 (ACE阻害剤)!
美白作用や抗COVID (肺炎) 作用がある
CC によるアミド結合で、更に (薬効) 改善の余地あり!

前述したが、血圧はPAKが活性化すると、上昇する。 従って、 市販の高血圧の 特効薬、例えば「バイアグラ」や「グアナベンツ」は (健康長寿に繋がる) "PAK遮断剤" でもある。
さて、1970年代中頃に、米国の製薬会社 (Bristol Myers Squibb、BMS) によって開発された「カ プトプリル」と呼ばれる (高血圧の特効薬) は、1980年に市販されるようになっ たが、この化合物は、実は "蛇毒の成分" で、血圧を下げる作用を持つペプチド (ACE阻 害剤) の誘導体である。 この発明の発端になる発見は、ジョン=ベインという英 国の循環器医者 (1982年に、「プロスタグランディン」の研究に関して、ノーベ ル医学賞を授与) と、(1960年代に) はるばるブラジルから蛇毒持参で、やって来 た若い研究者によって、見つけられた面白い観察に基づく。 この蛇毒成分の中 に、血圧を下げるあるペプチドを発見したが、それがACE (Angiotensin Converting Enzyme) の阻害剤だった。 そこで、BMSの有機化学者たちが、このペプチドに似 た化合物「カプトプリル」を高血圧の特効薬として開発した。
その後、この化合物には、他の様々な薬効が見つかったが、その一つが「美白作 用」である。2012年に台湾の研究チームが、この薬剤に「チロシナーゼ遺伝子の 発現」を抑える作用を発見した。 2015年に我々は、メラニン合成に必須なチロシ ナーゼ遺伝子の発現にPAKが必須であることを発見した。つまり、この化合物がPAKを 遮断している可能性が極めて濃厚になった。
実際、2019年なって、中国南京のPAK研究グループによって、この化合物がPAKの上流にある「JAK」と呼ばれるチロシン キナーゼを直接阻害することが証明された。 従って、この安価な (ジェネリック ) 市販薬 (12.5 mg 錠剤、100 錠が1600 円、つまり一錠 16円!) が、COVIDによる肺炎や様々な固形腫瘍の治療にも、役立つ可能性が極 めて高い。
REF:
Zhang Y, Zhang L, Fan X, et al (2019).
Captopril attenuates TAC-induced heart failure via inhibiting Wnt3a/β-catenin and Jak2/Stat3 pathways. Biomed Pharmacother. 113:108780.
面白いことには、ACE阻害ペプチドは、蛇毒ばかりではなく、山羊の乳の中にもあ り、 IC50は、カプトプリルと同様、4 micro M だそうだ (2017年の鹿児島大の研究 )。 山羊は乳牛と違って、山岳地帯に住み、常に「山登り」をするので、血圧が低い のかもしれない。。。
カプトプリルのACE阻害作用 (IC50 in vitro) は 6 nM と言われている。 あいにく、この分 子には "カルボン酸" があるので、"細胞透過性が乏しい"。 従って、クリック化学 (CC) で、 1,2,3, Triazolyl (エステルあるいはアミド) 化すると、千倍近く、その薬効を 飛躍させる可能性がある。。。実際、2004年の "特許" (イタリアのチーム) によれば、カルボン酸をアミド結合した 誘導体がより良いことが報告されている。 つまり、カルボン酸部分は、薬効には必須ではない!
REF:
HR Ibrahim, AS Ahmed, T Miyata (2017).
Novel angiotensin-converting enzyme inhibitory peptides from caseins and whey proteins of goat milk. J Adv Res. 8: 63-71.

2023年11月9日木曜日

ミシェル=オバマ (オバマ元大統領夫人) :
大統領選 (2024 あるいは 2028年) に出馬!

もし、 この出馬が実現すれば、米国初の「女性大統領」 しかも「黒人出身」が誕 生するかもしれない。。。
高齢のジョー=バイデン大統領の不人気のため、2024年にも出馬が期待されている が、競争相手が悪名高き (勝つために手段を選らばない) 「トランプ」なので、「2016年のヒラリー=クリントン女 史の二の舞はしたくない」と言う意向があり、 恐らく (トランプがもはや出馬しな い) 2028年に出馬する可能性が高い。。。
さて、2024年にトランプが再選されれば、「米国史上最悪」の政治となるだろう。 民主党支持のインテリに「復讐」をするからだ。 それに飽き飽きした有権者が2028年 の選挙で、ミシェル=オバマに圧倒的な支持を与えるだろう。これが、シェークス ピア作「2028年: 終わり良ければ全て良し」の筋書きである。。。

2023年11月8日水曜日

「旧統一教会」、遂に解散へ「王手」!
100-1000億円を「元」信者に返せ!
与党にとっては、支持回復への一助。。。 だが、
「三権分立」の建前、司法への圧力は無理?
「教会」の解散: "衆議院" の解散にも道を開く!

我が輩は分子癌生物学者であり、如何なる「神」も「仏」 (人間による「でっ ち上げ」) の存在を信じない。 従って、多額の寄付金を信者に「無心」す る如何なる教会 (=詐欺師) の存在を許さない!
詳しくは、鈴木エイト氏の著作 (右図) を読まれたし!

2023年11月6日月曜日

"イラ管" (立憲、77) の "後継ぎ" となる "松下玲子"
(都下武蔵野市長、53) 「衆議院」議員をめざす:
座右の銘は、「人事を尽くして天命を待つ」

衆議院解散は恐らく、来年の春頃。 松下さんは結"婚後、戸籍上は "内田姓" であるが、 職場では、飽くまで (生まれた時に両親からもらった) 旧姓" (松下) を大事に継続。 あっぱれ!
極東諸国で、結婚時に、妻が夫の姓に改名するのは、日本だけ! もっとも、「首 相」の娘 (田中眞紀子や小渕優子) などは例外 (夫が「養子」になる!)。言い換えれば、将来「松下」首相が誕生する「可能性」がある。。。
We (both my old friend "Ira-Kan" and I) wish her all the best!

2023年11月5日日曜日

「国境のない社会」の建設をめざそう! 全ての争いは、小さな自治体 (家, 村, 町) のレベルで、解決すべし!
戦争の元凶は、「國の"独裁者"の腐敗」にあり! 批判の
"矛先"を自身から、他国に向けるために、戦争は始まる。

2回の "世界大戦" (第一次、第二次) 、 ベトナム戦争、 イラク戦争 などはその典型。
プーチン (ロシア) のウクライナ侵攻、ネタニヤフ(イスラエル) のガザ侵攻も同 様!
"腐敗した" 国の "独裁者" (両者ともロシア系) 「尻ぬぐい」など、真っ平御免だ!
「聖戦」など存在しない! 全ての武力闘争は「悪魔」の殺し合い!

2023年10月31日火曜日

愚かな「テストステロン戦争」(ハマス 対 イスラエル)
「人口過剰」の現状を打開する「PAK 」の活性化?
「PAK の活性化」に伴い、「墓場」 が訪れる!
「戦争の首謀者」の"去勢"以外に「停戦への道」はなし
「テストステロン」の関与せぬ「チェス盤」上で勝負!

「さ迷えるオランダ人」という題名のワーグナー作曲の有名なオペラがある。 (封建的かつ選択の自由が乏しい) 日本を離れ、過去半世紀に渡り、欧米や豪州をさ迷い住んだ我が輩を、「さ迷え る日本人」と呼ぶ輩 (我が級友) がいる。 彼自身も米国に長らく(数年) 住んでいたが、 とうとう「細君」を見つけて、最終的には、故郷の長野(山奥)に治まった。 実は、彼は (珍しく) ロシア語を悠長に話すので、ソ連/ロシアに安住するかもしれ ない、と我が輩は思っていたのだが。。「毎朝、お米のご飯を食べないと、力が出ない」とこぼし、高圧炊飯器を日本からわざわざ取り寄せた彼には、海外生活は (「冒険」というよりは) 「苦痛」だったのだろう。 パン食や即席ラー麺などで生活できる我が輩とは、かなり海外生活の "スタイル" が違っていた。。。

我が輩は、ユダヤ人が戦後、アラブ民族が住む中東に「イスラエル」という国を (英国の助けを借りて) 無理矢理に建設したのは、「間違い」だったと思う。 た とえ、 "キリスト" が誕生する以前に、ユダヤ民族が その地方 (パレスチナ) に住ん でいたという歴史 (史実) があるにしても、2千年以上ずっと、その地はアラブ住民の土地だったからだ。
その地に住みたいならば、勝手に土地を買い、家を建てれば良い。 国境を作り、アラブ人を追い出すことは、豪州大陸 (オセアニア) に何千年も住んでいた "原住民族"を追い払い、英国の植民地「豪州」を勝手に建設した "強引な" やりかたと良く似ている。
我が輩は、豪州に35年、永住しているが、自分の家の回りに、「国境」の壁を建設したことはない。 垣根のドアを押せば、誰でも「ビザ無し」に通行できる。
「民族主義」とは、他の民族の文化や言語を上手にこなすことのできない 言わば 「低能児」(or 石頭) の生き方である。 我が輩は (優秀な)「さ迷えるオランダ人やユダヤ人」 達を歓迎したい。
「テストステロン」はPAKを活性化することによって、明らかに 「知能を低下」させている。。
最悪の存在は、ありもしない「神」をねつ造して、(相い対立する) 様々な宗教に より人々の間に「亀裂」 (分断) を創り出した、いわゆる「予言者や宗教団体」 である。
考古学によれば、肌の黒白(あるいはその他の色) に拘らず、全ての人類の祖先は、 アフリカ大陸の東岸に発祥して、メラニン色素を合成する酵素を支配する遺伝子 (特にPAK4) 上の変異により、いわゆる「七色の肌」を持つ様々な人種が誕生した。 言い換えれば、全ての民族の「祖先」は (肌や宗教の違いに拘らず) 「同一」で ある。 「人類は全て兄弟」というベートーベンの「第九」交響楽に耳を傾けよう!
統計: ユダヤ人の総人口: (海外移民 1100 万人、イスラエル内 600 万人)
Cf. 日本人の総人口: (海外移民 400 万人、日本国内 1億2000万人)
つまり、「さ迷えるユダヤ人」の数のほうが、「さ迷える日本人」の数よりもずっ と多い。
ユダヤ人の「頭脳流出」: Of the 965 individual recipients of the Nobel Prize between 1901 and 2023, at least 214 have been Jews or people with at least one Jewish parent, representing 22% of all recipients. (Jews currently make up approximately 0.2% of the world's population). In other words, they are 100 times more intelligent than the rest! Only 13 Israeli received Nobel prize, clearly indicating that “Flying Jews” are far more intelligent than those in Israel.

2021年の冬季、豪州の北方 (亜熱帯地方) のケアンズに、避寒のため、3か月ほど 滞在した際、バックパッカーが多く泊まる安宿(ユースホステル) で、我が輩は、 「さ迷えるオランダ人」に、初めて出会った。 フィリップという老人 (我が輩よ り多少高齢) だった。彼は、若い頃、オランダのアムステルダムから、出稼ぎの ため、豪州のパース にある有名な「ダイヤモンド炭鉱」で働くため、移民として やって来たそうだ。彼には、オランダ人には、珍しい特技があった。チェスばか りではなく、「将棋」も指す名人だった! その昔、北海道にスキーを楽しみに 出かけた際、暇にまかせて、将棋をマスターしたそうだ。我が輩も、その昔、父 から将棋を伝授され、父親を凌ぐ腕になったが、フィリップには、とても歯が立たなかった! 近くの図書館にある "チェス盤" (8X8 or 9X9)を利用して、 厚紙で 自製した将棋の駒を使って、何度か対戦してみたが、常に最後に「王手」をかけられた。 彼は正 に、(他国でその「異文化」をマスターしうる) 「さ迷えるオランダ人」だった。
NOTE: チェスと将棋の "起源" は、紀元前300年頃の古代インドで遊ばれていた「チャトラン ガ」に遡る。 その後、ペルシャを経て、ヨーロッパに渡来した物が「チェス」(8X8)。 中国を経て、日本に渡来したのが「将棋」(9X9)。 ルールはかなり違うが、"駒" の数や種 類は全く同じ。 従って、「水平思考」により、マスターし得る。。。
よって、ハマスとイスラエルの「チェス」の名人同士が対戦し、「平和的に」(頭 脳で) 勝敗を決すべきである。 我が輩が、もし「国連事務総長」ならば、そう 提案するだろう。。。ロシアとウクライナの紛争も、「チェス」で勝敗を決めるべきだ! つまり、「テストステロン」の関与しない勝負をすれば、紛争解決にも (人口の"過半数"を占める) "女性" が幾らか貢献できるチャンスが出てくる。。。 もっとも、チェスや将棋/碁の如き「生産性のない」 (言わば自閉症/自己満足的な ) ゲームに興味を持つ女性はそんなに多くはいないが。。。
戦争を回避するために、クーベルタン男爵が始めた「五輪」 (スポーツの祭典) も、 一世紀以上を経て、"形骸化" した今日、それに代わるべき「戦争回避」策が早急に必要!

2023年10月30日月曜日

PAK遺伝子上の変異により、癲癇などの異常が発症!

PAK 分子上、いわゆる「自己制御」ドメイン中の 「Met 143」 が別のアミノ酸に 置換されると、PAK遮断分子 (CRI-PAK) が結合できなくなり、PAK が異常活性化 され、幼児に癲癇などの「精神/神経異常」が発症する。 結果としては、通常、"短命" に終わる。 詳しくは、下記の文献を参照:
G Scorrano, G D'Onofrio, A Accogli et al (2023).
A PAK1 Mutational Hotspot Within the Regulatory CRIPaK Domain is Associated With Severe Neurodevelopmental Disorders in Children. Pediatr Neurol. 149: 84-92.
言い換えれば、これらの異常は、 D3 や K2 などの天然 "PAK 遮断剤" の併用で治療しうる

2023年10月27日金曜日

寿命 (LS) を「PAKの活性度 (P%) の関数」として、
表現する「PAKの定理」: LS = 80 X (1 + 60-P/100)

人類の平均寿命は (先進諸国では) 、男性の場合80歳前後、女性の場合は88歳前後 である。 この男女差 (10%)は、主に Y染色体上の「SRY 」遺伝子による男性ホルモン「テス トステロン」の生産及び分泌による「PAKの活性化」(=20%!) に基づく。。。
さて、線虫の場合は、20度で平均14日 (2週間) であるが、PAKを完全に遮断する と、6割ほど延長することを、我々は10年程昔、実証した。 マウスの場合は、平均 寿命が2年半であるが、PAKを完全に遮断すると、矢張り6割ほど延長することが、 ごく最近、証明された。 さて、人類の場合は、PAK遺伝子を欠損させる実験は、 未だなされていないので、どうなるか確信はないが、「進化論」 (水平思考) に 従えば、恐らく、哺乳類であるマウスと同様だと、推測できる。
人類の場合は、ダウン症 (DS) と呼ばれる遺伝病で、(染色体21上の) PAK遺伝子が1。5倍になっているケー ス (短命) が良く知られている。更に、NF2 (脳腫瘍) の場合、マウスでも、人類 でも、(PAKの異常活性化のため) 寿命が4割ほど短縮されるケースが知られている。
これらのいわゆる「点と線」を繋ぐデータを基にして、平均寿命(LS) をPAKの活 性度 (P) の関数として、数式に表現してみる初の試みをしてみた (仮称、寿命を算出する「PAKの定理」!)。
すると、「PAK遮断剤を使用して寿命を延ばそう」とする 試み (治療) に (参考にすべき) かなり興味深い視点 (事実) が浮かび上がった。
以下の式では、仮に (平均的) 「健常者」のPAK活性度 を (男性の場合) =60%, (女性の場合) =50% としてみた:
"男性" の場合: LS = 80 X (1 + 60-P/100) ,
in the case of P=0% (PAK-null), 80 X 1.6 =128
In the case of P=90% (NF or DS), 80 X 0.7=54
"女性" の場合: LS= 88 X (1 + 50-P/100,
in the case of P=0% (PAK-null), 88 X 1.5 = 132
In the case of P=75% (NF or DS), 88 X 0.75=66

解説: 以上の式から、試みに100歳まで生き抜くためには、P値が幾らである必要があるかを逆算すると、男性の場合は、 P=45% (vs 60%) 女性の場合は、 P=43% (vs 50%) で十分であることが判明した。 つまり、男性の健常者のP値を 「2.5割」下げれば、(女性の場合も、僅か「1.5 割」だけ下げれば) 十分であることがわかった。 これは、明らかに (市販されている安価な天然のPAK遮断剤で) (努力すれば) 十分「実現可能な数値」である!
更に、 P 値が健常者の1。5倍 (90%) と予想される 「DS やNF/TSC 」 患者の場合 も、少なくとも "健常者レベル" に達するためには、 現状の「3分の1」ほど PAK値を下げれば、十分 (治療可能) であることも予想される。。。
言い換えれば、 いわゆる「鬼に金棒」、 例えば、「D3 とK2」 の併用、あるいは「D3 と乳酸飲 料 (カルピス等) 」の併用などで、達成しうるだろう。。。驚くなかれ、(一昨年に) 前述したが、線虫の場合、乳酸菌 (酪酸 などを含む) のみを 摂取でも、寿命が「4割」も延びたという実験例がある!
なお、哺乳類と線虫の基本的な違いは、後者には骨格、心臓、四足、視覚が存在し ないことである。 しかしながら、これらの体格/機能は、「PAK とは全く無関係」 である。
注:
「P 値」を正確に測定する方法は、未だ確立していないが、 (人類ならば) 血圧から概算す ることは可能。 血圧が ほぼ「P 値」に比例するからである。 例えば、男性の場 合、平均値は 125/80 mmHg である。 この値に近ければ、P=60%。 女性の場合、 平均値 (110/70 mmHg) に近ければ、P=50%。 「極めて危険な」高血圧値は、180/120 mmHg 以上。 この場合、 P 》90%。
ただし、たとえ P=0% でも、血圧は〇にはならない! PAK 以外の幾つかのキナー ゼ etc が、"生命に必須な最低の血圧" (=60) を十分支えているからである。

2023年10月24日火曜日

号外: HDAC阻害剤 (FK228, SAHA, TSA, 酪酸 など) は、
CYP24 転写の阻害により、D3 と相乗作用を発揮する!
全ての固形腫瘍の増殖を、D3 とカルピスの併用で、
根治しうる可能性あり (=水平思考) !

台湾の研究グループ (Huang 夫妻) の発見 (2021年) によれば、カルピスなどの酸乳飲料が D3 の作用を増強する! (意外にも) D3の受容体 (VDR) 遺伝子の発現が 促進される!
REFERENCE:
Fu-Chen Huang, Shun-Chen Huang (2021).
The Combined Beneficial Effects of Postbiotic Butyrate on Active Vitamin D3-Orchestrated Innate Immunity to Salmonella Colitis. Biomedicines. 9: 1296.

前述したが、乳酸菌発酵食品中には、(健康長寿をもたらす) 「酪酸」 (HDAC/PAK遮断剤 ) が豊富に含まれている。 酪酸も D3 も各々、(固形腫瘍の増殖に必須な) 「血管新生」を抑えることが知られ ている。
REFERENCE:
H Ogawa, P Rafiee, PJ Fisher, et al (2003).
Sodium butyrate inhibits angiogenesis of human intestinal microvascular endothelial cells through COX-2 inhibition.
FEBS Lett. 554: 88-94.
従って、 (スイゾウ癌を含めて) 全ての固形腫瘍の増殖を、 "D3 とカルピスなどの併用"で、克服 (根治) しうる可能性あり! 故事にあるが如く、「二刀流」 (武蔵) の方が「一刀流」 (小次郎) よりも強し!

驚くなかれ、20年ほど昔 (2002年) に、ウイーン医科大学の研究チームが、HDAC阻害 剤である "TSA" がCYP24 遺伝子の発現を抑えることを既に発見していた。 TSA は酪 酸 (カルピス) 同様、HDACを阻害することによって、下流にある "PAK" を遮断する。 従って、HDAC阻害剤 (FK228, SAHA, TSA, 酪酸 など) 全ては、CYP24 転写を阻 害することによって、 D3 と相乗作用を発揮することは "ほぼ" 確実 ( ("将棋" で言えば、「王手」一歩手前) !
Hesso Farhan, Heide S Cross (2002). Transcriptional inhibition of CYP24 by genistein (and TSA). Ann N Y Acad Sci. 973:459-62.
もし、「酪酸による CYP24 転写の阻害」が実証できれば、 (ノーベル賞は兎も角)「三島海雲財団」賞は "100%" 確実だ!

NOTE:「三島海雲記念財団」(本部: 都内 "JR恵比寿駅" 付近) から (ビタミンなど "食品の科学" に関する) 学術研究助成金が毎年タップリ出ている。
個人研究には100万円 (約60件)、共同研究 (約5件) には200-500万円 (競争率は 4-5倍!)
三島海雲は、(百年以上昔) 乳酸菌飲料「カルピス」を開発した人物であるが、最 近、ビタミン K2 に関する研究で、ドイツのミュンヘンで (海外) 研究している 東北大医学部出身の医科学者 (三島 英換 博士 ) も受賞している。 詳しくは、
https://www.mishima-kaiun.or.jp/assist/natural-science/

2023年10月23日月曜日

(我々が選んだ) "分子医化学上" の偉大な発見/発明
("Best 12" Since 1881#)

1. DNA Structure (Double-Helix)
2. Genetic Code (Triplets)
3. PCR (Polymerase Chain Reaction)
4. Peptide and DNA Sequencing (Fred Sanger)
5. GM (recombinant) Technology
6. Penicillin or PAS (Para-Amino-Salicylate)
7 Antibody or Vaccine# (Louis Pasteur) for boosting immunity

8. Click Chemistry (CC) For Drug Synthesis (Barry Sharpless)
9. Reporter Genes (Luciferase and GFP)
10. Oncogenes and Anti-oncogenes (RAS, GAPs, RB, p53, Merlin)
11. "Pathogenic" and "Aging" Kinases (PAK1 and TOR)
12. "PAK1-Blockers" (Ivermectin, Propolis, D3, K2, Fucoidan, Melatonin, Calpis etc )
: 8-12 までは、未だ "教科書には載っていない" 知識 (雑学=「最先端の知識」)。

来年 (2024) は、哺乳類で「PAK1」と呼ばれる燐酸化酵素(キナーゼ) が発見され てから、丁度30年目に当たる。 以来、この酵素が発癌ばかりではなく、様々な難 病の原因になっていることが判明した。従って、「病原酵素」とも言われる。然 も、この酵素が欠損した変異株 (動物) は、野性株より6割も長生きする。この 「加齢」酵素の発見がもたらした最大の収穫は、様々な(既存の) PAK1遮断剤によ り、様々な難病が治療しうること、そして、最終的には、人類全てに "健康長寿" を もたらす可能性が生まれたことである。 極めて残念ながら、「PAK1」の名は、文 部(文科) 省公認の教科書には、未だ載っていない。
医者という輩は大部分、教科書を"丸暗記"して、点数を稼ぐ"優等生"である (我が輩の"ひがみ"か?)。 残念 ながら、 ("医者の卵"は) 晴れて医学部を卒業後は、いわゆる「雑学」(教科書に載っていない知識 ) を、全く勉強をしないので、「PAK1」については、文字通り「無知」である。 反って、難病に悩む患者の方が、(「必要は発明/発見の母」という原理に従って ) 「PAK1」について、割合良く勉強しているが、悲しいかな (肝心の) 医者と相談 しても、全く理解してもらえない! 過去30年近く、このような「喜劇」という か「悲劇」が、世界中で、繰り返されている。 この悪循環を、如何に断ち切った ら、良いだろうか? 「PAK1」研究者の大部分は、大学の教師でないから、"教科書" など執筆しない。 我が輩自身も教科書など、一冊も出版したことがない! 教科書とは、「過去 ("化石" 同様) の知識の "反芻"」に過ぎないからだ!
医科学研究の"最先端"を歩む我々は、いわゆる「COVID対策」に "旧態依然" としたワクチンやマスクしか推奨 (否、強要) できない WHOを始め「世界中の医療界」に、不信感 (否、怒り) を抱かざるをえない。
中学生用の数学の教科書には、「ピタゴラスの定理」と呼ばれる2千年以上古い知 識が必ず載っている。直角三角形の長辺 (c) の二乗は、他の二辺 (a, b) の二乗 の和に等しい (「東大理3」への合格率を誇る 「灘高」の生徒なら誰でも熟知している!!) 。 さて、この (化石的な) 定理は如何に逆立ちしても、"難病" の治療には全く役立たない。
しかしながら、同じく2千年以上古い、医学の祖「ヒポクラテス」の推奨する「プ ロポリス」と呼ばれる「PAK1遮断剤」(蜜蜂の調剤) に関しては、如何なる理科や 医学の教科書にも載っていない。 驚くなかれ、プロポリス (特に、NZ産のCAPE を 含む「Bio 30」) は、副作用なしに、スイゾウ癌や "COVID" 肺炎 などを根治しうる!

2023年10月22日日曜日

テストステロン (男性ホルモン) は「争い」 (戦争) の素!
PAK/TOR遮断剤で、去勢できないものだろうか?

2013年の (ドイツのチュービンゲン大学からの) 研究論文によれば、 男性ホルモンの生産/分泌は、PAK/TOR依存性なので、これらの"遮断剤" 処理で、 「無益な争い」を最小限にとどめることは可能。。。

Reference:
Shuchen Gu, Michalis Kounenidakis, Eva-Maria Schmidt, et al (2013).
Rapid activation of FAK/mTOR/p70S6K/PAK1-signaling controls the early testosterone-induced actin reorganization in colon cancer cells. Cell Signal. 25: 66-73.

従って、原理的には、ビタミンD3 や K2 などで、戦争を回避することは可能。。。 問題は一体誰が、ロシアやイスラエル等の指導者 (暴君) に、それを勧めることができるかである。
("誰=弱者の味方"が猫の首に鈴をつけるか?)
"国連"のある専門家筋によれば、敵の大将をドローンで "暗殺"する必要はない。「あそ こ」を正確に射止めれば、瞬時に戦意を失う! これが、戦争の「平和的な」解決法である。。。
驚くなかれ、線虫 (C. elegans) の社会では、殆んど大部分が雌で、しかも「自家生殖」だから、繁殖にも「雄」は必要ない。さぞかし「平和な社会」であろう。。。

2023年10月21日土曜日

認知症の原因: CDC42-PAK1 シグナル経路

PAK1 の「異常な活性化」が認知症の一因であることが、かなり以前から、知られ ていたが、「遺伝学的な」直接の証拠はなかった。 2023年10月に、遂に、その証 拠が見つかった。広東のグループによって、PAK1 を活性化する "CDC42" というG 蛋 白を不活化する 「CDC42 GAP」 遺伝子 (抗癌遺伝子) を欠損させると、マウスに (典型的な) 認知症が発症し、"タウ蛋白の燐酸化"や "BA 42蛋白の凝集" が生じる! 従って、種々の (「BBB」を通過しうる) PAK遮断剤 (D3, K2, プロポリス、フコ イダン、メラト二ン, カルピスなどの酸乳飲料 etc) で、認知症の治療や予防が可能である!
我が輩は"80"を越して、人の名前を忘れ易くなったが、 D3 と K2 (納豆) の御蔭か、 「推理力」は益々冴えてきた!
Reference:
Zhu M, Xiao B, Xue T, et al (2023).
Cdc42GAP deficiency contributes to the Alzheimer's disease phenotype.
Brain. 146: 4350-4365.
言い換えれば、CDC42-activated kinase (ACK) も、 PAK1 と同様、 (発癌ばかりではなく) "認知症の原因" で ある可能性が高い。。。

2023年10月19日木曜日

PAK遮断/D3 強化剤の迅速なスクリーニング法:
CYP24 遺伝子プロモーター + GFP 融合遺伝子 (GM)

我が輩は80を越え、流石に「老骨」になったが、足腰と頭だけは、未だ健在! そこで、亡父の口癖に従い、「生きている内に頭を働かせ」てみた。

結果的には、20年ほど昔に、線虫で開発された GM遺伝子「CL2070」の 改良版になるが。 CL2070 では、熱ショック蛋白遺伝子(16.2) のプロモーター部 分に蛍光蛋白 (GFP) の遺伝子部分を融合して、プロモーターがPAK遮断剤によっ て、活性化されると、透明な線虫が GFPで、緑色の蛍光に輝く仕組みである。こ の仕組みで、PAK遮断剤="健康長寿" 剤がスクリーニングできる。

さて、我が輩の融合遺伝子 (仮称: PRF2025) では、CYP24 遺伝子プロモーターに GFP遺伝子を融合後、(RAS癌) 培養細胞は、 GFP蛍光で輝くが、細胞をPAK遮断/D3 強化剤 (CYP24遺伝子を抑制) で処理すると、蛍光が瞬く間に、抑制される仕組み である。 96個のプレート (Micro-titer plate) で、多数の薬剤が「蛍光」を指標に、敏速にスクリーニ ングできる。 問題は、先ず、(PAK遮断剤などにより抑制される) 「CYP24 遺伝子 プロモーター」部分を同定する作業に始まる。。。

According to a 2005 Ph. D. thesis (19 pages) by a Chinese student at Adelaide University in Australia: https://digital.library.adelaide.edu.au/dspace/bitstream/2440/37863/9/01front.pdf One of the key promoters on this gene is activated by a transcription factor called "ETS", which is activated by the oncogenic PAK1-ERK-JNK signaling pathway. Thus, in theory, this ETS-binding site (from -132 to -119) of CYP24 gene (promoter) could be used for linking to GFP (or Luciferase) gene.
For detail, see the following article (published in 2005):
Biochem J. 389(Pt 3):753-62.
Molecular action of 1,25-dihydroxyvitamin D3 and phorbol ester on the activation of the rat cytochrome P450C24 (CYP24) promoter: role of MAP kinase activities and identification of an important transcription factor binding site
Barbara K Nutchey, Josef S Kaplan, Prem P Dwivedi, John L Omdahl, Antonio Ferrante, Brian K May, Charles S T Hii (2005).
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15836435/

2023年10月15日日曜日

第一回「PAK研究財団」賞の設定 (2024年6月頃)
地球温暖化を克服し、「健康長寿」をもたらす為に
「PAK1の発見」30周年を記念する事業

2007-2013年に渡る "線虫" を中心とする我々の研究の結果、病原酵素「PAK1」が加齢 酵素でもあることが、遺伝学的に証明された。 "PAK1遺伝子を欠損" した変異体が、 野性株に較べて、「熱耐性」が9倍に飛躍、 6割も長生きした。 2022年には、全く同様な結果 (寿命の延長) が "マウス" でも証 明された! 従って、(天然あるいは合成を問わず) 「PAK1 遮断剤」が全て、癌 や認知症等の難病の治療ばかりではなく、「健康長寿」に役立つことが明らかに なった! 加えて、PAK1 遮断は、「少子化」をもたらし、世界的な「人口過剰状態の解消」 をもたらす!

そこで、今後、PAK1 遮断剤の開発及びその強化に結び付く画期的な研究に多大な 寄与をした研究者 (年令、国籍を問わず) に対して、我が「PAK研究財団」から賞 金 (研究成果のサイズにより、100 - 200万円) を授与する, という決定をした。 第一回の 授与は、来たる2024年6月頃に予定している。

さて、ほんの僅かな資産しか持たぬ「貧乏薬学者」の我が輩が (80歳を越えながら突然) かくの如き "極くささやかな"「薬学」賞を、一体何故敢えて始めたのか、 その理由を、ごく簡単に説明/紹介したい。

先ず、最近の「ノーベル医学/生理学賞」の内容に、極めて「失望」して いるばかりではなく、ある意味で「怒り」を禁じ得ないからである。 「ネアンデルタール人と人類 (ホモ=サピエンス) が、太古に交配した」とい う考古学的な証拠を、化石のDNA 分析から発見した (然も、研究所内で、同僚の 妻を寝取った) ある学者が、2022年に、ノーベル生理/考古学賞を得た。 人類全体 の「健康長寿」の促進を究極的にめざすべき医学/生理学の分野で、 "太古" に起こった「異種間の セックス」が一体どんな貢献をしているのだろうか? 然も、受賞者本人 (及びそ の父親で、「婚外受胎」を犯した人物が、やはりノーベル医学受賞者=Prostaglandin の発見者) の極めて乱れた 「性道徳センス」 (=極端な"セクハラ"文化!) に、甚だ疑問を感じる。

2023年のノーベル医学賞にも、いささか疑問を禁じえない。 COVID 対策として、 一世紀以上昔に、ルイ=パスツールによって開発された「ワクチン」という手法は、 今日、言わば (分子病理学を無視する) 「化石」的なアプローチである。 COVID を含めて、いわゆる「RNAウイルス」による感染やそれによって発生する(肺や脳 内などの) 炎症や発癌は、全てPAK依存性である。 何故、市販のPAK遮断剤を使用 しないのか? なるほど、「RNA を使用するワクチン」製造自身は、新しい方法 ではあるが、ワクチンという概念は「化石」である。「ひっきり無しに変異し続 ける」病原ウイルスには殆んど対処できない (「イタチごっこ」の繰り返しであ る)!
たとえ, ウイルスは変異しても、(発症自身は) 「PAK依存性」に変らないこ とを、ウイルス/ワクチン学者はちっとも理解していない! これらのウイルス病 は、各種のPAK遮断剤 (イベルメクチン、プロポリス、センシンレン、ビタミンD3/K2、 フコイダン、メラトニン 等) で、十分に治療し得るのだ。 ワクチン療法は、ファイザー 等のごく少数の製薬会社に、"過大な" 利益をもたらすに過ぎない! WHO を始め、 世界中の「医療行政の貧困さ」を如実に露呈している。 ノーベル財団 (少なくとも、医学/生理学賞の審査員ら)は、これら の "無知な" (あるいは "腐敗し切った") 団体の「尻馬に乗っている」に過ぎない! (我が輩が知る限り) ノーベル化学/生化学賞の審査員らは、もう少しまともな決定 (選考) をしている。

もう一つ、付け加えれば、 (自然科学分野の)ノーベル賞の受賞が遅過ぎる! 発見から半世紀も経っ て、発見者が既に「化石」寸前 (85歳を過ぎ、片足をかん桶に突っ込む) まで 、評価されないケースがかなり多い! 然も、両足をかん桶に突っ込んだ (死亡した) 多くの科学者には、何の評価を与えられていない! (少なくとも) 「科学者」に対 する表彰とは、言わば「現在進行形」で、与えられるべきである。優れた (将来性のある) 発見/発 明を、(未だ「油の乗った状態」で) 更に助成することが、必要だからである。 (妻やその息子/孫が三代がかりで活躍している) 数学の分野では、「フィールズ賞」の受賞は、40歳未満!とされている。 自然科学分野のノーベル賞の受賞が益々「高齢化」傾向にあるのは、科学者同士の「足の引っ張り合い」の結果 (反映) だろうか?

特に (競争の苛烈な) 米国内では顕著だが、同じ分野で研究する者同士が協力せず、 逆に "論文発表や助成金獲得" の場で、「相手の足を引っ張り合って、妨害しあっている」、という醜い姿 (現状) では、科学の「正常な発展」は、とても期待できない! 我が輩自身が在米10年後に、とうとう米国を去って、 豪州に永住を決めた理由の一つは、 この醜い「足の引っ張り合い」だった。 科学とは、いわゆる「もんじゅの知恵」を絞り合ってこそ、速やかに発展するものであるからだ。
三人寄れば文殊の知恵: https://www.jitco.or.jp/webtomo/pdf/sannin_vn.pdf

なお、我が「PAK 研究財団」による最初の活動は、2015年に沖縄の琉球大学構内に、 PAK研究センターの支部を立ち上げたこと。3年継続し、主な成果は、PAK遮断剤を、 「美白作用」でスクリーニングできることを発見。 更に、「Click Chemistry」 で、カルボン酸を持つPAK遮断剤 (ケトロラック) をエステル化によって、その細 胞透過性を500倍以上、飛躍させることに成功! 次の事業は、数年前 (2019年 10月、COVIDパンデミック直前) に、PAK研究に関する最初の国際シンポジウムを、 米国ニューヨーク市内で主催 (男女各々 5名ずつを講演者として招待)。 来たる2024年の表彰は、3つ目の活動 ( 「PAKの発見」30周年を記念する事業!) 。

2023年10月12日木曜日

漢方「センシンレン」もビタミンD3 を強化する可能性
3つのビタミン (D3, K2, アンドロ) を組み合わせて
「健康長寿」を促進!?

数年前に、スイゾウ癌の専門家 (トム=アドリアン) から、不思議な現象を聞いた。
実は、彼は十数年前に、ある海鼠の成分 (「フロンドサイドA」 と呼ぶサポニン の一種) が、スイゾウ癌の増殖を強く抑制することを発見したが、それが「PAK遮 断剤」であることを、(数年前に) 我々は確認した。その後、センシンレンのPAK遮 断成分である「Andrographolide」(通称、アンドロ) が、海鼠成分の抗癌作 用を100倍ほど増強することを発見した! とトムから聞いたが、そのメカニズム がさっぱり不明だと、こぼしていた。。。
https://patents.justia.com/patent/20200054657
さて、ごく最近になって、 「水平思考の名人」である我が輩の頭脳に、ハタと閃 いたものがある。実は、目下、ビタミンD3 の抗癌作用を強化するために、ビタミ ンK2 を利用する策略を摸索している。 D3 は体内で、「CYP24 」と呼ばれる酵素 に水酸化されて、不活化されるが、この酵素の遺伝子発現がPAK依存であることが、 わかっている。従って、PAK遮断剤であるビタミンK2 で、この酵素の発現を抑え ることができれば、いわゆる「鬼に金棒」になる!
同様な発想で、「アンドロ」が、ビタミンD3 やフロンドサイドAを不活化する酵 素 (CYP24 あるいは同類のhydroxylase) の遺伝子発現を抑える「可能性」がある ことに、気付いた!
もし、この発想が的を射っていれば、「安価なセンシンレン でも、ビタミンD3 を強化する」ことができるはずである。。。
近い将来、3つのビタミン (D3, K2, アンドロ) を上手に組み合わせた "健康長寿を促進する" ビタミン錠剤 (いわゆる「デラックス」版) が市販されるようになるかもしれない。。。 蜜蜂が調剤した "NZ産 プロポリス" (Bio 30) の改良版になるだろう。。。
Reference:
Feng Qiu , Xiao-Long Hou, Kyoko Takahashi, et al (2012).
Andrographolide inhibits the expression and metabolic activity of cytochrome P450 3A4 in the modified Caco-2 cells. J Ethnopharmacol. 141(2):709-13.
ひょっとすると、ステロイド系統の「アンドロ」が直接、CYP24 活性を抑えている可能性もある。。。
タイの国立病院では、COVIDワクチンの代わりに、センシンレンが "COVID治療薬"として、 使用されている。「アンドロ」に強い "抗 COVID 作用" (IC50=34 nM) が証明されているからである。
Anti-COVID effect of “Andro”:
K Sa-Ngiamsuntorn, A Suksatu, Y Pewkliang et al (2021).
Anti-SARS-CoV-2 Activity of Andrographis paniculata Extract and Its Major Component Andrographolide in Human Lung Epithelial Cells and Cytotoxicity Evaluation in Major Organ Cell Representatives. J Nat Prod 84: 1261-1270.
新薬の開発には、「莫大な資金と歳月がかかる」臨床テストが最大の障害 (足かせ) になって いる! 医療行政 (特に、米国のFDA) による「薬害処理」の貧困さに由縁している。 ビタミン類は栄養素で「医薬ではない」ので、いわゆる「薬害」(副作用) はない!
従って、何億年もかけて積み重ねた (特に温帯の)「蜜蜂の知恵」天然 (ポプラや柳由来) のPAK遮断剤 (CAPEを含む) を 幾つか組合せて「プロポリス」と呼ぶ妙薬を編み出す作戦を、人類も踏襲せざるをえない!
プロポリスは(元来) 限られた蜜蜂社会のために生まれた作品だが、我々人類の場 合は、"量産のできる" (然も、互いに相補的な) "ビタミン類"の中から、PAK遮断剤を幾つか組み合わせ、膨大な人類社会全体に恩恵が 往き渡るようにせねばならない!

Very interestingly, according to the two articles (1, 2), a micro RNA, called “miR-125b” which blocks the “PAK1-dependent” melanogenesis, also suppresses CYP24 gene. Thus, it is most likely that any PAK1-blockers (including K2 and Andro) suppress CYP24 gene, to potentiate D3 eventually. We are currently confirming this hypothesis directly with A549 cancer cell culture.
1. KH Kim, BH Bin, J Kim, et al (2014). Novel inhibitory function of miR-125b in melanogenesis. Pigment Cell Melanoma Res. 27: 140-4.
2. Komagata S, Nakajima M, Takagi S et al (2009). Human CYP24 catalyzing the inactivation of calcitriol is post-transcriptionally regulated by miR-125b. Mol Pharmacol. 76: 702-9.

2023年10月3日火曜日

2023 Nobel Prize for mRNA Vaccination Tech!
製薬会社ファイザーをボロ儲けさせた功績に対する「ノーベル医学賞」!

新型コロナ(COVID) ワクチンにつながる技術: 2氏にノーベル生理学・医学賞 (2023).
小さな町 (in Hungary) の娘からワクチンの立役者: カリコ博士(right)
Karikó K, Buckstein M, Ni H, Weissman D. (2005).
Suppression of RNA recognition by Toll-like receptors: the impact of nucleoside modification and the evolutionary origin of RNA.
Immunity. 23(2):165-75.

Although this technoloy led to mass-production of COVID mRNA vaccines, without these vaccines, COVID infection and fibrosis (lung inflammation), which depends on PAK1, could be easily prevented with a series of natural or synthetic PAK1-blockers such as propolis, a combination of vitamin D3 and K2, fucoidan and ivermectin, even if COVID is highly "mutated".
Some times, "low" tech (common sense or wisdom !) is far more powerful than "high" (recombinant) tech.
The former US president, Jimmy Carter, was celebrating his 99th birthday a few days ago, although he has apparently no knowledge on the recombinant tech. Quite ironically, during his presidency (1977-1981), I discovered the first "PAK1" (myosin I heavy chain kinase) from a soil amoeba at NIH toward the end of 1977!
Rather interestingly, Jimmy used to be nick-named "Peanuts" when he was a young lad in Georgia. According to the 2014 article from University of Georgia, Peanuts are among rich sources of Resveratrol, which is a natural "PAK1-blocker". Thus, instead of taking anti-COVID vaccine, simply eating peanuts could lead to the longevity...
Ref: Jocelyn M Sales, Anna V A Resurreccion (2014). Resveratrol in peanuts. Crit Rev Food Sci Nutr. 54(6):734-70.

2023年9月30日土曜日

TORIN-1: TSC (結節性硬化症) 治療薬は「PAK遮断剤」
試験管内ではTOR 阻害剤、細胞内では、PAKを遮断 !
従って、脳内の"NF" 腫瘍の治療薬にも利用しうる。。
弗素付加により、 Gleevec (PAK遮断剤) が "TOR阻害剤" (Nilotinib) に豹変 (進化)!

抗生物質「ラパマイシン」は発癌キナーゼ"TOR" の阻害剤だが、 (不幸にして) 「免疫機能を阻害する」副作用があるので、結局、臓器移植を可能 する薬剤としてのみ、臨床で使用されている。
抗癌遺伝子TSC が欠損すると、TORが異常に活性化し、腫瘍が発生する。
そこで、"免疫機能を阻害しない" TOR阻害剤として、2010年頃にボストン市内の "MIT" と "Dana-Farber 癌研" との共同研究で、「TORIN-1 」が開発された。
試験内では、TOR複合体を、IC50 =ca 5 nM で阻害するが、(何故か) TSC 腫瘍細胞 内では、IC50=250 nM だった。。。
その後、様々な研究結果の末、少なくとも細胞内では、主な標的はTOR ではなく、意外にも"PAK"であるらし いことが判明した。
例えば、炎症に伴う痛みの原因である「プロスタグランディン」を合成する酵素 「COX-2」遺伝子の発現には、PAKが必須であるが、TOR阻害剤であるラパマイシン は、COX-2 発現を阻害しないが、「TORIN-1 」はCOX-2 を阻害する (1)。 更に、ラ パマインシンはPAK依存のメラニン合成を刺激するが、「TORIN-1 」は明らかにメ ラニン合成を抑制 (美白作用を発揮) する (2)。 言い換えれば、「TORIN-1 」 は何らかのメカニズムで (細胞内で) 「PAK」を遮断していることが、明らかになっ た!
REFERENCES:
1. C Li, PS Lee, Y Sun, et al (2014).
Estradiol and mTORC2 cooperate to enhance prostaglandin biosynthesis and tumorigenesis in TSC2-deficient LAM cells.
J Exp Med. ;211: 15-28.
2. Juxiang Cao, Magdalena E Tyburczy, Joel Moss, et al (2017).
Tuberous sclerosis complex inactivation disrupts melanogenesis via mTORC1 activation.
J Clin Invest. 2017 Jan 3;127(1):349-364.
結論: 稀少難病「TSC 」も「NF」も、PAK遮断剤で治療しうる!
市販の「Gleevec」も結局、PAKを遮断 (IC50=10 micro M) するが, 「TORIN-1 」の IC50 =0。25 micro M, つまり 「40倍」も強力! 奇妙にも両者の化学構造は良く類似している。。

逆に、Gleevec の弗素 (F3) 誘導体 「Nilotinib」は、試験管内では、 PAKを遮断 するようだが、細胞内では、TOR を阻害して、(美白作用のあるGleevec とは逆に ) 「メラニン色素合成を誘導」する! 従って、"弗素" 付加により、 Gleevec (PAK遮断剤) が "TOR阻害剤" に豹変 (進化) したことになる。 言うなれば、飛べない ペンギンが翼 (フリッパー) で、海を泳ぐ鳥に「進化」したようなものである!

2023年9月25日月曜日

レモン皮の「揮発性」主成分 (リモネン) はPAK遮断剤!
美白/抗癌作用やCOVID 肺炎の予防に役立つ
オランダはっかの主成分 (Carveol) はリモネンの水酸化物
"非揮発性" 誘導体を開発できれば、作用が持続する!


目下、我が家の庭にあるレモンの木が鈴なりになっているので、道行く隣人たちに、 無料のレモンを、健康長寿のために、提供中。 実は、健康長寿の素 (リモネン) は、主に、レモンの果実ではなく、「表皮」にある。
References:
1. F Yang , R Chen , WY Li, et al (2021). D-Limonene Is a Potential Monoterpene to Inhibit PI3K/Akt/IKK-α/NF-κB p65 Signaling Pathway in Coronavirus Disease 2019 Pulmonary Fibrosis. Front Med (Lausanne).;8: 591830.
2. Yang J, Lee SY, Jang SK, et al (2023). Inhibition of Melanogenesis by Essential Oils from the Citrus Cultivars Peels. Int J Mol Sci.;24: 4207.

"Carveol" is a colorless fluid soluble in oils, but insoluble in water and has an odor and flavor that resemble those of "spearmint and caraway". It exhibits anti-cancer and anti-AD activity etc.
Interestingly, (-)-trans-Carveol glucoside is a natural “non-volatile” (and water-soluble) derivative of Carveol from a Korean mint, and is potentially useful for therapy of a variety of PAK1-dependent diseases such as AD, seizure and cancers.
Generally speaking, glucosides are prodrugs, and once digested by glucosidases in our body, the rest (aromatic groups) will enter target cells freely.

2023年9月20日水曜日

GM大腸菌で、"ビタミン K2" の量産に成功!
2021年に、北京の科学アカデミー(研究所) で
ブドウ糖から 2 つの経路を経て、K2 (MK-7)に


参考文献:
Gao Q, Chen H, Wang G,et al (2021).
Highly Efficient Production of Menaquinone-7 from Glucose by Metabolically Engineered Escherichia coli.
ACS Synth Biol. 10(4):756-765.
副産物として、"酢酸"も生産される。。。従って、K2生産の効率を上げるためには、酢酸をアルカリで中和 (あるいは除去) する必要があるだろう。

2023年9月19日火曜日

「自民党のプリンセス」といわれている小渕優子?
次期首相と目された「田中眞紀子」に比べ、風格不足!
眞紀子の進出を妨害したのは、政敵「晋三」(安倍) !
人材不足の「日本 の 政界」は、崩壊寸前?

プリンセス: (無能な "親分" 同様) 「補選」での陰は薄かった!
共産党の「次期党首」に女性 (田村智子、タムトモ) が初めて進出?
「土井タカ子」の再来か?
しかし、「万年」野党の党首では、何も変えられない!「大衆政党」に脱皮する必要あり!
(20世紀の初頭に勃発した) 「ロシア革命」のイデオロギー(マルクス-レーニン主義) は、今世紀にはもはや通用しない! 一般大衆を啓蒙かつ動員するためには、 「イデオロギー」からの脱皮が必須である。今世紀の最大の敵は「地球の温暖化」である。「赤旗」ではなく、「緑の旗」を掲 げて、いわゆる"化石燃料" (石炭や石油など) から「炭酸ガスの放出」を最小限に食い止める闘いが必須である!
都知事の小池女史も、再選以来、「劇場」をずっと閉めたまま。。。「カイロ大学卒」は嘘、という噂が巷に流れているからか?

実は、政治家には、マスコミが描く「虚像」と、近親者が語る「実像」が存在する。 眞紀子もその例外ではない。 父親「角栄」には、芸者との間に生まれた2人の息子 (京と祐)がいた。 眞紀子と「腹違いの弟」に相当する。 眞紀子は、その存在を絶対に認めなかった。 そこで、父親との間に、葛藤が生じた。
詳しくは、上杉 隆著「田中眞紀子の恩讐」(小学館、2001年) を参照されたし。
さて、眞紀子の恨みは、1976年に始まる「ロッキード事件」(父親「角栄」が(現職)総理 のまま、"汚職" の疑いで、逮捕、有罪判決を受ける) に起因する。眞紀子自身 は、この事件を、"米国がでっち挙げた陰謀" (1973年の「石油ショック」を切り抜 けるために、角栄が断行した「中東からの石油輸入」政策に、怒ったキッシンジャー 国務長官らの仕返し!) と解釈し、それに迎合した日本の"司法/検察及びマスコミ" に強い反感を抱いたらしい。。。自分が「犯罪者の娘」扱いされたからだ。
なお、眞紀子は、ジョン=ケネディーが大統領をしていた3年間 (1960-1963) に渡 米留学し、高校時代を満喫後、帰国して早稲田大学(商学部) に入学。 従って、 来たるべき"ロバート=ケネディー (RKJr) " 大統領の誕生を恐らく、歓迎するだろう。。。
実は、彼は (「プーチン」よりは) 「地球の温暖化」を相手に戦っている!

2023年9月10日日曜日

ビタミンD3とK2の(健康長寿への) 相乗作用
カルシウムの骨格への吸収促進では、既知!
両者共、PAK遮断剤 (抗癌/抗炎作用あり!)
しかし、D3 は体内で (CYP24により) 失活!

D3の24位を水酸化するCYP24遺伝子の発現が「PAK依存」であることが、 (相乗) メカニズム解明への糸口!
実は、対策として、CYP24阻害剤やCYP24耐性の誘導体 (MART-10) などが開発されつつ あるが、未だ実用化していない!
ところが、2008年にインドの研究グループにより、D3がLPSによる炎症に伴うCOX-2 遺伝子の発現を抑えることが報告された。しかも、COX-2 (痛みをもたらす「prostaglandin」 合成酵素) の活性自体をも抑えること (IC50=6 nM) が判明した。
COX-2遺伝子の発現は、PAK依存であるが、発癌にも必須である。従って、 D3が、"PAKを遮断" していること、及び「鎮痛/抗癌作用」も発揮することも、明白! しかも、鎮痛剤として発売されている「ケトロラック」より、ずっと強力!
そこで、「K2 との併用」により、"CYP24遺伝子の発現を抑制"することによって、D3 の鎮痛/抗癌作用の更なる強化 (相乗 作用)を、メルボルンの研究グループ (PAK研究財団) で、(マウスを実験台に) 検討し始めている。。。目下、欧州の研究チームと、MSCA (Marie-Sklodowska-Curie-actions) Research Grant (from EU) からの国際共同研究助成金に応募する準備を進めている。。。 その「理想的な」濃度比を突き止めれば、ノーベル賞ものかも!
両ビタミン共、「BBB」(血管脳関門) を通過するから、脳腫瘍や認知症などの特効 薬になる可能性が高い!

Finally, in 2023, a US team reported the first example that K2 enhances the anti-cancer activity of D3 against breast cancers, at least in cell culture system!. However, D3 "metabolism" takes place mainly in "liver" (not in breast) !
Reference:
C J Narvaez , MJ Bak , N Salman , J Welsh (2023).
Vitamin K2 enhances the tumor suppressive effects of 1,25(OH)2D3 in triple negative breast cancer cells. J Steroid Biochem Mol Biol. 231:106307.
MDA-MB-231: "NF1-deficient" breast cancer cell line, "D3-resistant", but responds to K2 or HDAC inhibitors which block PAK1.
S Miyazawa, S Moriya, H Kokuba, et al (2020). Vitamin K2 induces non-apoptotic cell death along with autophagosome formation in breast cancer cell lines. Breast Cancer 27, 225–235 .
CF:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3674095/
Cell Cycle. 2013 ; 12(8): 1316–1325. Evaluation of the potential therapeutic role of a new generation of vitamin D analog, MART-10, in human “pancreatic cancer” cells in vitro and in vivo.
D3 vs MARt-10: (IP) two times weekly:
0.15 and 0.3 µg/kg MART-10: 50% and 80% inhibition in vivo
0.3 µg/kg D3: only 20% inhibition in vivo

2023年8月27日日曜日

“山田養蜂場”スキャンダル:
山田政雄 (創業者) は"完う" だった!
二代目社長は、“創価学会”信者(=公明党支持)!
三代目(ドラ息子, 専務)は、“セクハラ”(盗撮)犯!
山田養蜂の通販(非科学的)をボイコットせよ!

国産の"PAK遮断食材"としては、沖縄産の"フコイダン"(モズク由来)に切り替えましょう!

古今東西、組織の“世襲制”は結局、ドラ息子、ドラ娘を生む。
北朝鮮がその典型的な“悪例”である!
(太古から続く)日本の “天皇制” もその例外ではない!
国民投票で、"大統領"(指導者=真の実力者)を選ぶのが、真の民主主義!

"親の脛かじり"に、ロクな人間は生まれない!

2023年8月25日金曜日

米国の女流画家:Mary Cassatt (1844-1926)
印象派画家(独身)、全生涯を絵画に捧げる。

右図の2点は、彼女の "晩年" 作品(パリ)の 言わば、近景 (top)と遠景(bottom) を代表する。
父親の反対を押し切って、画家になり、単身パリに留学し、印象派画家、特に、Edgar Degas(独身)らと親交を深める。右図の top (Boating Party) は、いわば “想像画”で、自画像(女性)と、その赤ん坊 ≪彼女の作品≫と、舟(帆船)をこぐ船頭(恐らく、Edgar Degas) を象徴している。注目したいのは、“浮世絵”的な(画家の)線描タッチである。更に、船頭の目は、(女性ではなく)"赤ん坊" に向けられている。。。
その下の風景画は、その遠景(彼女の晩年=日没、視力が衰え、全体がボヤっとしている)。
実は、印象派画家の草分け、Claude Monet の作品(Sunrise, 1872) の "模写" という説もある。。。 日の出と落日は、(方角や時刻を無視すれば)区別が全くつかない!
絵とは, 観察者の“心境”を反映する。人生の“始まり”にもなれば、“終わり”にもなる。
彼女の作品の大部分は、庶民の"女性たち"の生活を描いた“肖像画”で、右図の2作品は、彼女の絵としては、ごく "珍しい" 題材。
我が輩自身は、(一世紀ほど後に)、戦後の日本洋画界にはびこっていた(訳の解らぬ)
”Cubism“ 熱に愛想を尽かし、画家を断念して、科学者の道を歩んだが、欧米(15年)滞在中に、ある女性科学者を乗せた小舟の “船頭役” を務めた懐かしい体験がある。。。その後、豪州(メルボルン)に35年永住し、欧米の印象は、ややかすんできた。

2023年8月24日木曜日

“健康に長寿”したいなら: 1.宇宙(無重力)飛行、
2.水中("浮力"のある世界)で生活、
3."PAK遮断剤"を常用

ヘルシンキ五倫(1952)、1500m自由形で、銀メダルを獲得した橋爪四郎は、“長生き”して94歳で、最近亡くなったと聞いている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E7%88%AA%E5%9B%9B%E9%83%8E
水中などの“浮力”のある世界で生きていると、長生きするようである (同じサイズなら、水中の生物は、陸上の生物よりも、長生き!)
例えば、北極鯨=(200年)は アフリカ象=(70年)より長生き
面白いことには、宇宙旅行して帰ってきた線虫は、地球に留まった線虫より長生きしたという実験報告 (2012 Science Report) もある。つまり、重力は(PAK同様)、短命をもたらす
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20120709_01/index.html
我が妻(86歳、数学者)は、宇宙飛行士ではなく、(若い頃から)背骨に支障があるため、我が輩とは違って、"競歩"(速い歩行)や "登山" は苦手だったが、常夏のカルフォルニアで、年がら年中(毎日の如く)、海で泳いでいる。
海や水中が苦手の人は、"PAK遮断剤" の常用で、6割ほど余計に、長生きしてください。
つまり、“家計”などの事情により、いくつかの“選択肢“("宇宙"共和国、"水中"共和国、"PAK遮断"共和国など)がある。

2023年8月15日火曜日

乾杯(完敗):78年前に、日本が米国に “敗北”した! 
もし、戦争がさらに続いていたら、我々の世代は
生き残っていなかったかも知れぬ(80歳代の感想)。
何故、我が両親は、東条よりもマッカーサーを歓迎?

父親は、京大文学部≪独文≫出身だったが、満州事変(日本軍が満州を侵略)に抗議したため、教職を(東条の指図で)失った。
母親(神戸女学院の英文科卒)は、戦後間もなく、マッカーサーのGHQによって採用された。
我が輩が、小学4年の時に、(集団)小児結核に感染し、自宅療養を強いられたが、“九死に一生”を得たのは、母親が、GHQ の上司(将校)から、“PAS”が結核の特効薬であることを教わったお蔭だ。もし、母親がGHQに勤めていなかったら、我が輩の "今日" は恐らくなかった!
東条の“大馬鹿”は、母親の兄(のぼる、東大法学部出身の秀才)を"学徒動員"という名目で、キニーネ(マラリアの特効薬)なしに、フィリピンのルソン島のジャングルに出征させ、マラリヤ感染で、とうとう病死 (無駄死に) させた! それ故、東条が、戦後、“縛り首”になったのは、“自業自得”(当然の報い)である。 “晋三”が昨年夏、銃殺されたのも、同様な理由で、“自業自得”なり! 国民を欺く輩には、必ず最後に "天罰" が下る!
(ヒットラー、東条、ムッソリーニの犯した"悪事"を繰り返す)ロシアの "プーチン" にも、遅かれ早かれ、"天罰" が下るに違いない! 問題は、一体誰が、猫の首に “鈴”(=時限爆弾)をくくり付けるかだけだ。

2023年8月13日日曜日

豪州 "メルボルン" に、“PAK遮断” 共和国を樹立!
“地球温暖化” (夏バテ) や難病NFに、打ち勝つため。

米国ハワイのマウイ島では、いわゆる “山火事”のために 110名以上の "死者" (千人以上が行方不明!) が出ている(米国史上"最悪"!)。その原因は、明らかに、“地球温暖化”のため!
地球温暖化による“山火事”は、近年、米国カルフォルニアや(メルボルン近郊を含めて)豪州大陸全体などでも、夏の "年中行事" 化している。日本国内では、“山火事”は未だ滅多に発生しないが、近年、夏の “異常な猛暑”のために、各地で、"熱中症"に倒れる者が多数続出し、死人さえ出ている。
"線虫やショウジョウバエ" の研究によれば、室温が、"15度" (例えば、20度から35度に)上がると、平均寿命が、"15分の一" に低下する! つまり、熱いフライパン上の“目玉焼き”状態になる。
ところが、驚くなかれ、“PAKを遮断”すると、これ等の”夏バテした”ムシの寿命が少なくとも"9倍"も延びる! “熱ショック蛋白(HSP) 遺伝子”が発現され易くなるからである。
HSPには、熱変性した細胞内の蛋白を、元通りにして、細胞の老化を遅らす働きがある。
従って、幸い“山火事”で焼け死ななかった場合、我々人間ゃ、家畜や野生動物の"生存率"は、
“PAK遮断剤”(ビタミンD3, K2, カルピス、プロポリス、ハイビスカス茶など, 選択はご自由!)の常用によって、["夏バテ" から解放されて] 恐らく"10倍" 以上に、高まる可能性がある。。

我々は、今世紀の初頭、豪州メルボルンで、(世界に先駆け)“最初”のPAK遮断剤(プロポリス =Bio 30、花椒エキス=GX-50, CEP-1347, FK228, イベルメクチンなど) を発見した! 以来、メルボルンは、(通称)“PAK遮断" 共和国 や NGO “NF Cure Japan” の本部(首都)として活躍してきた。
そこで、本日、病める“英米日豪”から離脱して, 正式に、“PAK遮断共和国”(PAK1-Blocking Republic, PBR) の樹立を宣言する。"初代"大統領は、もちろん、我が輩で、大統領府は、メルボルン郊外にある "我が自宅"("Green House" or PAK Research Center)。
"PBR" 国民は、民族、言語、肌の色の違いに拘わらず、“PAK1遮断剤”を常用する(あるいは、"PAK1遺伝子を発現していない")全ての人々(男女)とする。賢いほど長生きする!
“PBR" (長寿共和国)は、"賢い" スイスやオーストリアのごとく、“永世中立国”であり、どの国とも、戦争をしないし、同盟も結ばない。しかも、“国境”を全く設けない、(“ビザ”なしに) 自由に往き来できる新しい国家である。
“PBR”は、地球史上初の”科学に基づく国家“であり、国家を防衛する唯一の武器は各種の”PAK1-遮断剤“である。我々は、”PAK1-遮断剤“により、夏バテ(=老化)や様々な難病から、自己防衛すると共に、地球温暖化の主因である”炭酸ガスの空気中への排出“を、できるだけ最小限に留めるために、世界各国の ”Green” 活動家たちと、共闘していきたい。“PBR”は、従来の ”非科学的な“ 医療体制に、代わりうる一種の”革命" (or ごく現実的な"理想郷")である。
さて、日本では、"75歳以上"(長生きの団塊世代)が総人口に占める割合が "15%" を超えた! (世界的に見ても)恐らく、この世代の大部分は、“PBR”の国民になる資格がある。(米国に住む) 我が長男(エリック、60歳強)も早速、PBRに!
なお、副大統領には、メルボルン大学病院の賀 紅(Hong He)博士(女史)を任命する予定。(今年“還暦”を祝う) 彼女は、北京大学医学部出身のエリートで、1994年ごろ以来、我々の研究室の助手を8年ほど務め、主にPAK研究の主軸を担い、その後、メルボルン大学病院で、独自のPAK及び遮断剤に関する研究を20年ほど主導してきた、言わば我が輩の“相棒”的存在である。 我が輩の死(あるいは引退)後、彼女が、大統領の職に就任する予定。

2023年8月10日木曜日

類人猿の平均寿命(雄): 人類 (80)、オランウータン(60)、チンパンジー(55)、ゴリラ(50)
象ガメの長寿(175才)を支えたHibiscusの花

知能指数 (IQ) も大体、この順番: つまり、賢いほど、長生きする
とすると、175歳まで長寿を全うした、象ガメの “Harrietta” (豪州ブリスベーン動物園)は、陸上に住む動物中、最も賢かった、という結論に達する。
彼女の大好物は、ハイビスカスの赤い花だった。そして、それが“長寿の秘訣”だった! 
即ち、ハイビスカス茶(=アントシアニン,PAK遮断剤)は、認知症の予防薬にもなる (1)。
"熱中症"を避けるため、"冷たい"ハイビスカス茶を!
REF:
1. Karoline Koch, Nora Weldle, Sabrina Baier, Christian Büchter, Wim Wätjen (2020).
Hibiscus sabdariffa L. extract prolongs lifespan and protects against amyloid-β toxicity in Caenorhabditis elegans: involvement of the FoxO and Nrf2 orthologues DAF-16 and SKN-1.
Eur J Nutr; 59: 137-150.

2023年8月8日火曜日

灯台下暗し: 豪州では、"羊毛" の油脂を原料として、
"ビタミンD3"(PAK遮断剤)が製造される。

ビタミンD(PAK遮断剤)には化学合成品と植物由来のビタミンD2、動物由来のビタミンD3があり、動物由来のビタミンD3が最も活性が高いとされている。動物由来のビタミンD3は現在のところ、羊毛由来原料しか選択肢はない。羊毛油脂由来のビタミンDは、羊毛に紫外線を照射し、生成されたビタミンD3を抽出したもの。
羊毛の主産国”である豪州に、35年以上も永住しているにも拘わらず、D3が羊毛から取れることに気づかなかったのは、正に ”灯台下暗し”! 実は、豪州発の"D3剤"の品質改良に関する”特許”を、不意に思いついた。。。。羊さん、アリガトウ!

2023年8月5日土曜日

書評:”水谷 豊”自伝(2023)、”相棒”の”特命刑事”役

日本のチャップリン”という異名をもつ、テレビ人気俳優(水谷)は、北海道生まれ、立川(米軍基地)周辺育ち。我が輩の10歳後輩だ。生まれも育ちも全く違うが、(”我田引水”で恐縮であるが)、彼は我が輩と、”人生の相棒”(弥次喜多道中)コンビが組めそうだ。抜群のウイットがあり、冒険好きだからだ。”低血圧”と”猛暑に強い”という、"健康長寿"へ結びつく体質も共有している(明らかに、”PAK活性”が低い!)。
”相棒”シリーズの放映が始まったのは、2000年。丁度、我々が、豪州で、PAKの病原性(特に、発癌性)を、見つけ始めた時期に当たる。従って、その結論に達する推理が、"相棒"(杉下左京)の推理に、よく似ていたことが、我が輩の興味をこのドラマに引き付ける動機になった。”犯罪学”とは、一種の”生物学"(病理学)である。あたかも無関係に見える2つの現象を結びつける”鍵”を探り出す、という共通性がある。輿水 泰弘(こしみず やすひろ、1960年生まれ), ”相棒”の脚本作家は、空飛ぶ ”ペンギン” を空想(創造)する、奇想天外な作家。生物学的には、全く有り得ない(つまり、”進化”ではなく、”退化”する 動物など、地球上には存在しない!)せっかく地上に降りてきた人類が、(猿の如く)木上生活に戻るようなものだ! 地上が濁流に覆われ、命からがら、木の枝にぶら下がっているような ”緊急事態”のみだ。濁流が引けば、両手を翼に変え(進化して)、("ライト兄弟" の如く)空に舞い上がるのみ! 杉下左京は過去23年間に果して進化したか? 否、”マンネリ化”が続いている。もう観るに耐えない!

我が輩の”賞味期限”は、一応 "88才”(米寿)となっているのでもし、万が一(数年以内に)、”ノーベル受賞者”に選ばれたら、水谷にモーニング・エンビ服を着せて、スエーデン国王から、メダルを直接受け取る(替え玉)役を演出してもらおうと、今から楽しみにしている。。
世界中をあっと言わせるためだ。 もちろん、英語の"受賞”演説(Chemical Evolution for Longevity under "Global Warming") は、我が輩自身(ジャンパー姿)が(12月のストックホルムは寒過ぎるので、恐らく、”初夏の”地元メルボルン大学で)逆に彼の"替え玉”役を演ずることになるだろう。It would be a great fun! 題して“特命刑事、ストックホルムへ派遣”
水谷の前妻は、ミッキー=マッケンジーという米国女優だったそうだ。だから、国王との”英会話”は、お手の物に違いない。ただし、”PAK遮断剤”に関する研究は、専門家(相棒)の "Dr, PAKs" の出番(助け)が必須だ。ひょっとしたら、このスエーデン大使館との共演エピソードは、”観客の意表を突く”番組として、成功するかもしれない。。。
一見似た者同士だが、両者の間には、”微妙な”好み違いがある。水谷は、”ダージリン茶”好みだが、我が輩は、”ハイビスカス茶”を好む。。。水谷は、妻として、女優を好むが、我が輩は、科学者を好む。。。共通点は、自分と同じ職業人を "人生の相棒”に選ぶ。
我が輩の死後、水谷は、”Good-bye, Dr. PAKs" という映画を演じる最適の俳優だと、我が輩は確信している。。。言い換えれば、”相棒”はもう止めろ、ということだ! まだ (主人公本人が) 生きている内に、脚本の原稿を書き始めようかと考えている。。偶然にも、Dr.PAKsも"同じ"大学OBだ。
第Ⅰ話:世紀の名勝負 (小児結核 対 PAS)
第2話:"本郷"生活10年間(学部、大学院、助手)
第3話:渡米("島国"から脱出!)、PAKの発見、登山とロマンス(西独時代)
第4話:結婚、豪州 (Melbourne) へ永住
第5話:PAK遮断剤の開発
第6話:Click Chemistry (CC)
第7話:Good-bye, Dr. PAKs
Mr. Chips と Dr. PAKs との唯一の共通点は、"登山"が好きだったこと(登山を愛する者には悪人はいない!)
Dr. Oppenheimer と Dr. PAks との大きな違いは、前者は、”大量殺戮兵器”を開発したが、後者は、”健康長寿の薬”を開発したことにある。

2023年8月3日木曜日

2023年米国映画 “Oppenheimer”(原爆の父)

7月末に米国で封切したばかりのこの映画は、日本には未だ配給されていない。従って、詳しい内容は、まだ不明だが、毎日新聞の社説などから、その内容の一部が、明らかにされている。
標題の "Oppenheimer"とは、太平洋戦争末期に、米国のロス=アラモス砂漠で、”マンハッタン計画”の下、世界初の原爆を製造した米国原子物理学者チームのリーダー、Robert Oppenheimer 博士である。
彼は、ドイツのナチスに先駆けて、米国で原爆の製造に成功したことに、誇りを感じていたが、まもなく、"新米"の米国大統領、トルーマンの命令によって、その原爆が、広島や長崎に投下され、多くの市民が犠牲になったことを、深く残念がった。
原爆投下直後、トルーマンに面会したオッペンハイマー博士は、”自分の手が真っ赤な血に染まった!”と述べ、トルーマンを激怒させた。以後、博士は、”水爆”の開発に反対し続けた。
Dr.Oppenheimer は善人だった。彼を”悪人扱い”したのは、トルーマン大統領と”赤狩り”のマッカーシー議員だった。つい最近、博士の"名誉回復”がなされた。
”マンハッタン計画”に参画した多くの科学者は、"放射線被ばく" のため、短命で亡くなったものが多い。オッペンハイマー博士も、癌のため、62歳で他界した。[中性子を発見して、1937年にノーベル受賞した] エンリコ=フェルミ博士も、53歳で他界した。
しかし、例外的に、長寿を全うした学者もいた。ジョアン=ヒントン博士(女史)は、トルーマンによる、広島・長崎原爆投下に抗議して、米国を後にして、中国(北京)に永住、主に農業機械の開発に貢献したが、2008年の夏、我々の招きで、日本を(車椅子で)初訪問、広島の犠牲者の霊に祈りを捧げた。 間もなく(2010年)に米寿で亡くなった。
実は、1950年代末に、ノーベル賞作家パール=バック女史(名作 ”大地”で有名)が"マンハッタン計画”を小説化して、”Command the Morning"を出版した。その邦訳 (神の火を制御せよ──原爆をつくった人びと) を、我々は、2005年になってようやく出版した。その小説のヒロイン(Jane) のモデルになった女性が、ジョアン=ヒントン女史だったことが、まもなく判明した! 彼女は、1940年に日本で開催されるはずだった、冬季五輪の米国スキー選手の代表だった!

2023年7月31日月曜日

COVID 23 (変異株) は COVID19 と“似て非なる"もの!!
4年遅れのワクチンなど、“賞味期限切れ”も甚だしい!
COVID 肺炎(PAK依存)は、“PAK遮断剤”で対処すべき!
製薬会社や(政府)防疫役人の “非科学性”に呆れる!

膵臓がん患者の9割が、3か月以内に死亡する! COVID 患者は、たった1%しか、死亡しない。(言わば)死ぬべき者の死期が、COVIDにより、単に早まったに過ぎない(ダーウインの"進化論"に従えば、COVIDで死ぬ者は、"適者"ではない)。
COVIDは、年々変異(=進化)を繰り返して、別物になっている。ところが、ワクチン製造業者は、4年前の"COVID19"に対するワクチンを製造し続けている。そんなワクチンが、現在流行している"COVID23" に効くわけがない。
COVIDは、年々変異を繰り返しているが、肺炎の発生メカニズム(PAK依存性)は、(幸い)全く変わっていない。従って、PAK遮断剤(例えば、カルピスやプロポリス等)で、処理するのが、常套手段である。それが未だに理解できないWHOや政府関係者は、“大バカ”である。恐らく、ワクチン製造業者(製薬会社)からの“賄賂”のため、頭が"バカ"になっているのだろう。。
結論:エベレストを征服したヒラリー卿のように、登山家と養蜂家は、風邪やCOVIDにかからない"適者"だ! だから、マスクもワクチンも無用!
上高地で、マスクをしている登山家などたった一人もいなかった! “適者”として生存するためには、足も頭も使わねばならない!

2023年7月28日金曜日

“癒しの湯”の治療因子: "熱ショック" による炎症抑制!
“癒し”には、"PAK" の遮断が必須!
銭湯を “癒し湯” にする “極意” : 入浴前にカルピス!

復路(下山): 涸沢小屋に泊まった我が輩は、(最寄りの) 涸沢ヒュッテに泊まった三宅夫婦に、分岐点で、翌朝、ばったり再会したので、横尾まで、同行下山。
その後、明神橋までの道のり(約1時間半)を、我が輩は、年甲斐もなく、先行する若いハイカーを追走(歩)したが、明神橋で、急に右足の膝が痛み出し、上高地のバス停まで、ビッコを引く破目に陥った!
幸い、バスの出発時刻の30分前に、バス停に辿り着いたので、予定どうり、東京に帰宅。
翌朝、近くの銭湯で、湯に長らく浸かると、不思議にも、膝の痛みが殆んど取れ、ビッコを引かずに歩けるようになった! 正に、“癒しの湯”である! 
膝の痛みは、主に、ひざ関節の炎症による。この炎症は、温泉に浸かる(適当な"熱ショック"を与える=HSP遺伝子の発現を誘導する) ことによって、治癒される。
"PAK遮断"が関与しているはずだが、はっきりしたメカニズム(シグナル経路)はまだ不明。
考えてみると、殆んど全ての(身体的な)痛み(頭痛、腹痛、神経痛、等々)は、炎症が原因である。従って、癒しの湯は、これ等の痛みを、少なくとも一時的に、解消し得る。
A Targosz, T Brzozowski, P Pierzchalski, et al (2012).
Helicobacter pylori promotes apoptosis, activates cyclooxygenase (COX)-2 and inhibits heat shock protein HSP70 in gastric cancer epithelial cells. Inflamm Res. 61(9):955-66.
驚くなかれ。もう10年も昔、ポーランドの研究グループによって、胃潰瘍を起こす(PAKを活性化する)ピロリ菌が、痛みの原因である"COX-2"を活性化すると共に、HSP (熱ショック蛋白) を抑えることを、発見していた。つまり、癒しの湯は、(逆に)"PAK" を遮断しているはず。
(温泉業界に一大"ブーム"をもたらすかもしれない) この"世紀"の発見は、我が輩の"怪我の功名"
さて、癒しの湯の一体 “何”(どの成分)が、PAKを遮断しているか?
我々の線虫実験では、HSP遺伝子を発現するには、2種類の刺激が必要であることが分かっている。その一つは、温度の急激な上昇。もう一つは、プロポリスなどのPAK遮断剤。従って、"純粋な" 温湯のみでは、HSP遺伝子は殆んど活性化されない
例えばの話であるが、四川特産の花椒中のPAK遮断剤、GX-50は、42度以上の温湯に溶ける。従って、花椒湯は、間違い無く“癒し湯”である。同様に、ヒノキ湯も、癒し湯である。
結論: 言い換えれば、PAK遮断剤を服用しながら、銭湯に浸かれば、“癒しの湯” になる!!
喉の渇きを癒すためにガブ飲みした“カルピス”(PAK遮断剤)と“銭湯”という絶妙な組み合わせが、“奇跡の癒し”をもたらした、と解釈できる。。。
従って、銭湯や温泉の入り口に、カルピス・アサヒビールの売店を開き、湯に入る前に、カルピスをコップ一杯飲むことを勧める“癒し湯”キャンペインは、医学的に合理的な営業アプローチである! 最終的には、“健康長寿”をもたらすからである。
驚くなかれ!"アサヒビール" (Calpis) の競争相手、キリンビールが、”免疫ケア”なる乳酸菌飲料を、この銭湯(益の湯)で、配り始めた!(店長に)”先見の明”あり!
実は、“温泉の癒し”効果については、古代ギリシャ時代のヒポクラテス(医学の祖)も知っていた。彼は、恐らく、プロポリス(PAK遮断剤)を飲んで、"カルピス" 効果を発揮させて、長寿(90才前後)を全うしたのだろう。我が輩は、CAPE (Propolis) アレルギーなので、“カルピス”を選んだ。
不幸にして、豪州には、温泉もないし、カルピスもない。従って、我が輩(自称:豪州のヒポクラテス)は、ビタミンD3や K2(納豆)などのPAK遮断剤を常用しながら、できれば、隣のニュージーランドにある温泉に浸かって、米寿を全うしたい。
温泉のない豪州などでは、少なくとも“リューマチ”の治療用に、膝関節を温める(熱ショックを与える)ための、赤外線ヒーター・マッサージパッド(Knee Heat Massager)が市販されているようだ。これに、PAK遮断剤を併用すれば、“鬼に金棒”である。

2023年7月27日木曜日

"山"(登山や自然)を愛する者に悪人はいない!

20年(近く)振りに、上高地―涸沢小屋往復を、今回は、2泊(徳澤ロッジ、涸沢小屋)3日で、やってみた。 途中、徳澤―涸沢(上り、4-5時間コース)で、珍しくロシア語を話す、還暦祝いの登山家(奈良から来た)田中さんや、80歳をま近にする三宅(老)夫婦などと、一緒に、多岐にわたる雑談 (と"小休止" を連発)しながら、きつい涸沢を克服した。
"山"(登山や自然)を愛する者に、悪人はいない、というのが、"全員一致の結論" になった (勿論、山登りや自然保護をしなかったヒットラーやプーチンは、明らかに悪党の典型だ!)
沢 (涸沢カール) 自身の風景は変わらないが、小屋は、その後(2006年に)増築され、ずっと立派になっていた(右図)。
P.S., 徳澤ロッジは公営で、とても良い小屋・ホテル(一泊2食"風呂"付きで、1400円)。ここで、"岩魚"を初めて、ごちそうに!
涸沢(一泊2食付きで、1300円)では、(不幸にして)夕食に “サバ” が出たため、(サバ) "アレルギー"の我が輩はパス!

2023年7月21日金曜日

自然科学研究を推進させる2つの要因:
1.競い合う(男性的)、2.助け合う(女性的)

この2つの要因をうまく組み合させることによって、自然科学研究は、スムーズに促進される。 この結論は、半世紀にわたる我が輩自身の海外における抗癌剤開発研究(特に、PAK遮断剤研究)を通じて、産み出された!  特に、欧米先進国での研究では、第2の要因がしばしば、決定的になる場合がある。わが研究室で、歴史的に、女性の研究員が多く活躍したのは、その反映であろう。
一世紀以上前に、ピエール及びマリー=キュリー夫妻によるラジウムに関する輝かしい共同研究に始まる、"欧米先進国"での男女科学者間の共同研究の成功が、“男尊女卑”がなお根強い"後進"
社会(例えば、日本や回教諸国)では、未だに芽生えていないのは、極めて残念至極である。
言い換えれば、封建的な宗教は、科学の発展を妨げている
見方によれば、宗教は肥った豚であり、科学は痩せたソクラテスである。少なくとも、“旧統一教会”は(明らかに)“肥った豚”である。

2023年7月17日月曜日

JR中央線の座席に関する、"痩せた" 老登山家の体験
新宿-塩山間: 特急券(3600円)vs 普通券(2000円)
その差額(1600円)は、座席の"クッション"の良さ?
“肥った豚になるよりは、痩せたソクラテスになれ!”

昨日(日曜)、西沢渓谷ハイキングのため、新宿-塩山間を中央線(鈍運行)で往復した。 結局、行きはヨイヨイ、帰りは恐くなった! 行きの早朝は、まだ特急が運航していなかったので、鈍行で。 高尾から幸い"ボックスシート"で、ゆったりと、2時間かかったが、話し相手の若いハイカー (40才) との会話がはずんで、あっという間に塩山に到着!
ところが(数時間の山行後)帰りも、"鈍行" に乗ったら、ひどい目にあった。 通勤電車風の“横長”の座席(クッションが悪い)で、痩せた我が輩 (80才) のお尻が、痛くなって、相模湖で、とうとう、立上がってしまった。
さらに、高尾から、快速に乗り換えたが、日野あたりで、人身事故の未然点検のため、電車が20間ほど、停止した(しかも、ドアを開けっぱなしで、冷房が全く効かない!)。再び、お尻が痛くなって、新宿(終点)まで、立ったままだった。
我が輩の結論としては、“特急と鈍行の違い”(1600円)は、座席のクッションの質の違いによるらしい。勿論、特急では、20分だけ早く、目的地に着くが。。。
教訓:
次回、鈍行に"長時間"乗車する際は、クッションの効く“座布団”を持参すべし!
時も金なりであるが、尻も金なりである
(呟き):
JR列車の座席のクッションが改善されないのは、“肥満”の乗客が年々増加傾向にあるからかもしれない。もっとも、肥満は、墓場への “Highway”と言われているが。。。

もう半世紀以上も昔、我々の母校の総長(大河内さん)が、卒業式に、“肥った豚になるよりは、痩せたソクラテスになれ!”という、有名な言葉を卒業生たちに向かって、送ったという、"伝説" が残っている。その解釈に関して、諸論が出ているが、ようやく、彼の言いたいこと(真意)が、わかった!つまり、ふとった豚は、すぐ“と殺場”行きだが、痩せたソクラテスは、JR列車の座席のクッションの品質検査 etc に長らく役立つ(=長期雇用!)、という忠告(先見の明)だ。流石、大河内さんは("John Stuart Mill" を遥かに越える)経済学者だ!

2023年7月12日水曜日

(糸引き) 納豆の起源は、どうやら "ネパール" !!
納豆が、COVID などRNAウイルスの予防に効く!
その有効成分は、“ビタミンK2”(PAK遮断剤)!
COVID患者体内では、K2 量が極端に低い!


納豆の起源: 
納豆は “日本固有の食材”と、思っている人々が多いが、実際には、外来の食材文化であり、仏教や文字(漢字)などと共に、日本に渡来した。仏教の起源はインド、漢字の起源は中国だが、納豆の起源は、どうやらネパールらしい。ネパールの食材で、“キネマ”と呼ばれる発酵大豆は、いわゆる“糸引き納豆”で、カレー汁の中に入れて食すると美味だそうである。詳しくは、横山 智著:納豆の起源(NHK book)を参照。

COVID が流行し始めた2020年頃に、”食品と科学”という雑誌に、COVIDによる肺炎がPAK依存性であるから、その予防や治療に、“PAK遮断剤” (例えば、ビタミンD3, フコイダン、プロポリスなど) が有効であると、我々は力説した。さて、それから二年後(2022年)に、オーストリア(Graz 医科大学)の医学専門家チーム (Harald Mangge et al) が、極めて驚くべき臨床データを発表した。COVID感染者体内のビタミンK2 (納豆中のPAK遮断成分) 濃度が、健常者に比べて、極端に低い (5分の1 以下!) ことを発見した。 言い換えれば、これ等の患者は、ビタミン K2 (Menaquinone-7) 不足のために、COVID に感染・肺炎になった可能性が高い。K2は老化現象、特に骨がボロボロになる病気(骨粗しょう症)の予防に有効だが、炎症などの予防にも有効。
文献:
H Mangge, F Prueller, C Dawczynski et al (2022).
Dramatic Decrease of Vitamin K2 Subtype Menaquinone-7 in COVID-19 Patients.
Antioxidants (Basel); 11:1235.
Harald によれば、Grazは、(いわば "京都" のような)古都で、ウイーンに首都が移されるまで、長らく"オーストリア=ハンガリー帝国" の首都 だったそうである。ウイーンに比べて、政治的に、“革新的”で、目下女性が市長だそうだ! 来年の夏、Graz(ウイーンから汽車で 2時間半)を初めて訪れ、セミナーをする予定。

2023年7月9日日曜日

自然に 帰れ! 人類の祖先は、元々 "森" に住んでいた!
“渓谷散策”は、健康長寿をもたらす(動的な)“ヨガ”なり

“梅雨明け”に、“西沢渓谷”の沢道、林道を散策し、"命の洗濯" をしよう!  溪谷入口まで、JR(中央線) 塩山駅からバス(8:30 or 9:00 発)で 60分!  
(ハイカーの"雑踏"を避ける)作戦塩山からの始発バス(8:30)に乗り込むためには、新宿を快速 (中央線) で(遅くとも 6:30発、高尾で7:40 の準急に乗り換え)なければならない。
西沢渓谷の天気(予報) : 7月15日(土)は、まだ雨模様なので、(ハイキングは)翌、日曜に延期! 路面が未だ濡れている可能性あり! 登山靴を履けば、大丈夫!
さて、西沢溪谷を満喫したが、意外な伏兵に会つた。 圧巻 “五段の滝” の直前に、“迂回路”というのが設定され、“長い直登”を強いられたが、登り詰めると、何にも見るべきものがなく、そのまま、だらだらと下山した。一体何のための迂回路?

2023年7月7日金曜日

ゴミ回収の革命: 都内でも、“ゴミ収集箱”(プラスチック性)を各家庭に設置 (配布)すべし! “ブルーの網”は、
カラスや 野良猫(避け)には、全く役に立たない!

豪州の大都会(メルボルンやシドニー)では, 10数年前から、各家庭に、少なくとも "3色"(あか、き、みどり)に色分けした(燃えるゴミ、木々雑草などの資源ごみ、プラスチック・ガラス瓶など, 別々の)プラスチック製(ふた付き大型)"分別" バケツが、(市から)配布され, 週に一回, ゴミが回収されている。"文明国"ドイツでは、5種類もの、プラスチック製(大型)分別バケツが配布されている。日本の都会でも、これを見習うべきだ。現行の安物 “ブルーの網”は、カラスや 野良猫(避け)には、(誰の目にも) 全く役に立っていないからだ!
あの網しか“貸与”できない都庁の職員・知事 (現在は, 清掃局の格下げで、“区役所”が担当)の“頭脳”レベルは、カラス以下! カラスの頭脳を侮るな!公園にある水道の蛇口を口ばしでひねって、水を飲むことができる。もっとも、その後、"蛇口を閉め直す" 配慮は全くないが。

(文化人類学)類人猿から人類への進化の第一歩:
(爪先ではなく)“踵” から着地して歩く
人類も老齢化すると、(爪先立ち歩きの) 類人猿へ退化!

猿などの類人猿は、(常時)木の上で生活しているので、足のつま先を、手の指のごとく、使用している (踵は、ほとんど使用しない!)。 ところが、人類(の祖先)が、木から降りて、地上で生活し始めた時、(歩行距離を稼ぐため)“大股で歩行”するために、まず“踵”から着地する事によって、歩幅を大きくする術を学んだ。
それが、さらに進化を積み重ね、(世界一流の)“競歩”選手の歩行スタイルへ飛躍的に進化!
ところが、人類の “老人”の歩き方を、観察していると、前こごみで、爪先立って、遅々として進み、つまり、まるで"チンパンジー"のごとく、“類人猿に退化”したかのような、歩き方を多く見かける。
結局、老化(現象)は、退化への一歩であるといえよう。
“四つ足”動物の進化: 興味深いことには、四足で疾走する動物、例えば、“競走馬”の場合は、(我が輩の理解が正しければ)踵ではなく、“爪先”で、地面を蹴るため、四足の爪(蹄=ひづめ)が、石のごとく強靭化している。。。
逆に、人類の "前足(手)" は、歩くためではなく、"道具を操る" ために、高度に進化(発達)した!
かような“人類の進化”に関する研究の方が、"ネアンデルタール人と人類の交配"(証明)よりも、ずっと“ノーベル賞”に値する!

2023年7月4日火曜日

(高価・高貴な)Royal Jelly (RJ) の延命効果:
脂質成分10-Hydroxy-2-decenoic acid (10-H2DA)に
意外にも、“美白作用” あり(=PAK 遮断剤!)

"Royal Jelly"は、主に女王蜂用の餌で、下々の働きバチの餌ではない。女王蜂の寿命は約3年、働き蜂(主に雄?)の寿命は、せいぜい数カ月だから、(高価・高貴な)Royal Jellyに延命効果があるに違いない、という説が昔から、巷にあった。老人病研の本田夫妻の研究(10年ほど昔:2011-2014)によると、少なくとも、線虫を実験台にすると、2割ほどの“延命”効果、6割ほどの“耐熱”効果があることが判明している。更に、その有効成分の一部は、脂質成分10-Hydroxy-2-decenoic acid (10-H2DA)(俗に、女王蜂酸)といわれている。構造的には、"レチノイン酸" (RA) から芳香環が外れたような形(右図を参照)。しかしながら、その分子メカニズムについては、未だに、研究が遅々として進んでいないように見えた。。。。
ところが、2017年になって、国立台湾大学の研究グループ (1) によって、意外にも、“美白作用”(IC50= 1 milli M) が発見されていた(従って、10-H2DA は、微弱だが、PAK 遮断剤である)!
実は、RA(ビタミンA)にも、微弱だが、美白作用があることが知られていた。しかしながら、RAには、皮膚に炎症を起こす“副作用”がある。
そこで、星薬科大学のグループによって、2014年頃、その改良型(一種の誘導体:para-alkyl-aminophenol, IC50=0.25 micro M)が開発された (2)。我々自身が、PAK遮断剤に、美白作用があることを "遺伝学的に" 突き止める直前だった。
従って、para-alkylaminophenol (PAAP)は、強力な “RJ”代用品(合成品)となる可能性がある! PAAPの延命効果を、線虫などで、確かめてみる価値がある。。。
REF:
1. CC Peng, HT Sun, IP Lin, et al (2017).
The functional property of royal jelly 10-hydroxy-2-decenoic acid as a melanogenesis inhibitor.
BMC Complement Altern Med. 17:392.
2.N Takahashi, M Imai, Y Komori (2014)。
Inhibitory effects of p-alkylaminophenol on melanogenesis。
Bioorg Med Chem。22: 4677-83.

2023年7月1日土曜日

PAK の下流、MEKを阻害すると、
ショウジョウバエの寿命が2倍に延長!
NF2 患者の寿命を2倍に延ばす可能性あり!

It is most likely that RAS-induced "premature" death requires RAF-MEK-ERK signalling pathway (just downstream of PAK1). According to 2015 article by a German team at Max-Planck Institute for Biol. of Ageing, Cologne, blocking RAS-ERK signalling by MEK inhibitor developed by GSK (Trametinib or Mekinist) extends the lifespan of Drosophila by 100%!
Trametinib, an FDA-approved drug (in 2014) for therapy of melanoma, is a highly specific inhibitor against MEK, preventing the activation of ERK by RAS (Yamaguchi et al., 2011) with IC50 around 10 micro M.
REF:
C Slack, N Alic, A Foley, et al (2015).
The Ras-Erk-ETS-Signaling Pathway Is a Drug Target for Longevity.
Cell. 162(1):72-83.

多細胞生物(線虫、ショウジョウバエ、マウスなど)では、RAS-PI3K-PAK-RAF-MEK経路を遮断しても、寿命の延びは、せいぜい2倍だが、単細胞の“酵母”では、RASを遮断すると、寿命が6倍も伸びる!従って、往年の喜劇俳優(フランキー堺)なら、”私は、(貝ではなく)酵母になりたい“というかもしれない。

2023年6月30日金曜日

Mike Waterfield(1941-2023): 
発癌性シグナル(RAS-PI-3K)研究の大家
“PAK” 研究者は、30年近いレースの末、“大家”を抜く!

ごく最近、英国の癌分子生物学者(Julian Downward)から悲報を受け取った。 彼の恩師、Mike Waterfield 博士が、つい最近、82歳で他界した。
Mike は、1980年代の初期から、癌分子生物学をリードした生化学者で、英国ロンドンにあるルードビッヒ癌研の所長を担当し、血清中の増殖因子(PDGF etc) が、いかに
RASを介して、PI-3 kinase などの発癌キナーゼを活性化するか
を明らかにした。そのすぐ下流に位置するのが、我々が発見した “PAK” である。従って、彼自身の研究は、その後の我々の研究(=PAK 遮断剤の開発)にも、大きく貢献している。
少なくとも、我々の目から見れば、“ネアンデルタール人と人類との交配”よりも、ずっと、“生理医学”的に、重要な発見だった!
従って、最近のノーベル財団(審査員たち)の目は(頭蓋骨の)“節穴”に過ぎないと、言いたい!
Note: 
Mikeらの研究に基づいて、2,3 の“PI-3K阻害剤”が開発されつつあるが、まだ臨床(抗癌)用には、市販されていない。その主な理由(障害) の一つは、このキナーゼは、本来、哺乳類の "循環系"(特に、心臓)の発育に必須であるからである。従って、妊婦や成長途上の幼児には、(その阻害剤は) 絶対に使用できない!
MikeらがPI-3Kを発見したのは1994年、シンガポールの英国人、Ed Manser が、(我々が1977年にアメーバで発見していた“ミオシンキナーゼ”によく似た) “PAK”を哺乳類で初めて発見した (丁度) 同年だった!
極めて幸いにも、PAKは、“循環系の発生にも必須ではない” ので、その遮断剤は、副作用がなく、“健康長寿薬”としてより安全, かつ有望である! つまり、我々は(30年近い“マラソンレース”の末)遂に “大家”(Mike) の上を行く存在となった!

2023年6月24日土曜日

スヴァンテ=ペーボ博士:ノーベル医学賞(2022年) 受賞
ネアンデルタール人が人類の祖先と交配した"証拠"を得た。なぜ、それが "生理/医学賞" に値するのか?
ネアンデルタール人由来の遺伝子の "進化" への貢献?

このスエーデン出身の遺伝学者の父も、生理/医学賞を1982年に受賞している。"痛みの源泉"
(プロスタグランジン)を発見したからだ。その合成に必須な酵素 “COX-2 "は PAK依存性!
https://en.wikipedia.org/wiki/Sune_Bergstr%C3%B6m
この父子に共通するもう一つの遺伝的 ”共通点” は、“婚外不倫”を犯したことである!
同僚の妻に手を出すような輩に、受賞の資格なし!
スエーデン人の "性道徳" は、腐敗している! (“バイキング”の 性遺伝子(SRY) に要注意!)
“婚外”不倫(=交配)をつかさどる(Y染色体上の)遺伝子 (SRY?) を同定できたら、"第三" のノーベル賞(生理/医学)に輝くだろう。何らかの"治療薬"(たとえば、“PAK遮断剤”)の開発が可能になるからだ。PAK を遮断すると、明らかに“少子化”と“健康長寿”をもたらす!

NOTE: ネアンデルタール人は "(人類との)異種交配"で絶滅?
:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5257/

(2014年のNature 誌) によれば、 Africans have the least Neanderthal DNA (nearly zero %)、 while North East Asians (Japanese, Koreans) have the highest proportion of Neanderthal DNA (up to 10%). Even Aboriginals in Australia who left the Asian Continent 50,000 years ago still have Neanderthal genes.

ユダヤ人の「頭脳流出」: 1901年以来、ノーベル受賞者の総数は965 名だが、そ の内少なくとも 214 名、つまり22%がユダヤ系だそうである。 言い換えれば、ユ ダヤ系民族は、他の民族の 「百倍」ほど「知能的」に勝れていることになる! だが、(パレスチナに住む) イスラエル出身者は、僅か 13 名しか受賞していな い。つまり、いわゆる「さ迷えるユダヤ人」(海外移民) の方が、イスラエル 住 民 (ユダヤ民族主義者) よりも、遥かに (少なくとも数倍) 知能指数が高いこと になりそうだ! そこで、我が輩は、試みに、ある (興味深い) 「仮説」を立て てみた。時々、このような「突飛な」試みをして、長い人生を楽しんでいる。。。 人類のゲノムに残っているネアンデルタール由来の遺伝子は、僅か 3% だそうで ある。 ただし、アフリカ大陸に残った黒人のゲノムには、ネアンデルタール遺伝 子は、殆んどゼロ! さて、 そのネアンデルタール遺伝子のどれかが、「人類の 進化」に寄与していると仮定すると、一体どの遺伝子が謎の「Flex」遺伝子なの だろうか?
生物は一般に、環境の変化に柔軟に対応できる進化を遂げた場合に、生き残るこ とができる。 ペンギンは鳥類であるが、空を飛ぶことができない。 しかしながら、 翼を(魚類の如く) 「鰓代わりに」利用して、ニュージーランドから南極へ無事に 泳ぎ渡って、(天敵のいない) 安住の地を見つけた。 さて、(賢明な) 7割のユダ ヤ系住民は平和な海外各地に安住しているが、3割のユダヤ人は、ユダヤ民族主義 に洗脳されて、戦争 (殺し合い) が絶えないパレスチナに未だにしがみついてい る。 もし、仮に、ユダヤ民族も他の民族と同様、ネアンデルタール由来の遺伝子 を保有すると仮定すると、一体どの遺伝子が、進化をもたらす「Flex」遺伝子な のだろうか? その遺伝子 (Flex) は、ユダヤ系民族に、(他の民族に比べて) 100 倍も濃縮され、然も (イスラエル住民に比べて) 数倍濃縮されているはずである。 その遺伝子は、いわゆる「Flying Dutchman/Jew」を支える遺伝子のはずだから、 「FLYING」遺伝子と、呼んでも良いだろう。。。もし、Flex/Flying 遺伝子を同 定できれば、その遺伝子の発現を誘導する物質を同定することによって、人類は 進化を更に飛躍させる (種や民族や文化の違いを越えて、仲良く暮らす) ことが できるだろう。。。

2023年6月21日水曜日

高血圧の治療薬(Guanabenz): 実は、PAK 遮断剤!
AD, HD, ALS などの脳疾患に効くから、
当然ながら、NF2 腫瘍にも効くはず!

"Guanabenz" は、1966年に、西独の "Boehringer" によって、高血圧の治療薬として、開発された。最近の研究から、この薬が、PAKのすぐ上流、RACを直接阻害することが判明した:
Jiang HQ, Ren M, Jiang HZ, Wang J, et al. (2014).
Guanabenz Delays the Onset of Disease Symptoms, Extends Lifespan, Improves Motor Performance and Attenuates Motor Neuron Loss in the SOD1 G93A Mouse Model of Amyotrophic Lateral Sclerosis (ALS). Neuroscience. , 277: 132-8.
Furthermore, in 2014, a Japanese team in US found that Guabenz and its analog suppress strongly the growth of RAS/NF1 tumor cells (MDA-MB-231) by blocking RAC.
K Hamamura, K Minami, N Tanjung, et al (2014).
Attenuation of malignant phenotypes of breast cancer cells through eIF2α-mediated downregulation of Rac1 signaling.
Int J Oncol.; 44: 1980-8.
更に、AD, HD, ALS などの(PAK依存性の)脳疾患にも効くことから、NF2 腫瘍にも効く可能性が高まった。 今は、"ジェネリックの製品" (Wytensin) が市場に出回っているので、一日の薬価が、わずか30円ほどで入手できる!
Viagra も開発当初は、高血圧の治療薬だったが、臨床試験中に、いわゆる“勃起”作用が顕著に表れたので、最終的には、いわゆる“インポ”治療薬として、大々的に販売されたが、Guanabenz 同様、メカニズムの詳細は多少違うが、最終的には、PAKを遮断する。
なお、10数年前の文献によると、Guanabenz には、その他、“抗プリオン(狂牛病を抑える)作用”もあるそうである:
Tribouillard-Tanvier D, Béringue V, Desban N, et al (2008).
Antihypertensive drug guanabenz is active in vivo against both yeast and mammalian prions. PLoS One. 3(4): e1981.

2023年6月20日火曜日

下村 脩著:クラゲに学ぶ(ノーベル賞への道)
“GFP” の果した ”健康長寿” 研究への貢献!
クリス=リンクスによる線虫株“CL2070” (=HSP16-GFP) も、将来ノーベル賞に値する!

生物学に興味があり、しかも分子生物学が理解できる若者たちには、前述の団さんの本より、下村さんの本を、我が輩は勧めたい。 この回想録には、GFP (Green Fluorescent Protein) という蛍光蛋白が登場するからである。 しかも、結局 “ノーベル賞” に値する研究だったからである。団さんのウニに関する研究よりもはるかに、貢献度が大きい!  我が輩ですら、(十数前に)その恩恵にあずかった!
GFPの持つ(他の蛍光蛋白、例えば、ホタルのルシフェラーゼと違う)最大の特色は、その蛋白分子内の3つのアミノ酸(Tyr-Ser-Gly) が“蛍光発色団”を形成していることである。従って、そのアミノ酸を適当に置換することによって、より蛍光度の強い、あるいは色の違う(吸収波長が違う)変異体を、いわば自由自在に構築する(つまり、"化学的に進化" させる)ことが可能である。
我が輩の研究は、2007年を境にして、癌研究から、寿命の研究に移った。そのきっかけを作ったのが、このGFPである。 C. elegans と呼ばれる線虫は、全長1ミリ程度の、ちっぽけな無脊椎動物であるが、今世紀に入って、寿命の研究に、一躍活躍し始めた。 その一番の理由は、寿命が短いからだ。(気温)20度で、寿命は2週間足らず(マウスの寿命の僅か50分の一!)である。つまり、研究結果が“短時間”で得られる(“時は金なり”である!)。
さて、今世紀の初め頃、米国中西部コロラド大学のトム ジョンソン教授 (線虫研究の大家)の研究室にいた、クリス=リンクスという優秀なポスドクがいた。クリスは、(透明な)線虫の寿命を延長しうる、いわゆる“健康長寿の薬”を、更に短時間でスクリーニングする目的で、ある特殊な "GM" 線虫株(CL2070) を構築した。
実は、1988年にジョンソン教授が線虫株で、野生株の2倍の寿命を持つ変異体(Age-1) を発見した。その後、その変異体には、発癌キナーゼ(PI-3 kinase)遺伝子が欠損していることが判明した。 しかしながら、このキナーゼを阻害する薬剤・食材を、健康長寿の薬にすることはできない。というのは、哺乳類では、この酵素は、癌にも関与するが、心臓の発育にも、必須であるからだ (線虫には、心臓がない!)。そこで、この酵素の下流にあるキナーゼで、心臓には必須でない物が、目指す薬の“標的”としてふさわしい。そこで、候補に一躍挙がったのが、我々が発見・研究している“PAK”である!
変異体(Age-1)の顕著な特徴は少子化と熱耐性の増加であった。後者(熱耐性)には“HSP16”と呼ばれる熱ショック蛋白の遺伝子が活性化される必要がある。そこで、クリスは、この遺伝子のプロモーター部分にGFP遺伝子を融合させ、HSP遺伝氏が活性化されると、GFPが合成され、線虫が、蛍光を発するようなGM株を作成した。
さて、2007年の夏休みに、我が輩は、米国のボルチモア(首都ワシントンの近く)にある大学に滞在中、PAK遺伝子欠損株(線虫)の少子化と熱耐性を発見した。つまり、この欠損株は、“長寿株”である可能性が濃厚になった。そこで、CL2070株を、PAK遮断剤であるプロポリス成分であるCAPEなどで、処理したところ、(熱ショック直後) 線虫が、蛍光を発した! つまり、PAK遮断剤は、健康長寿の薬である可能性が大になった! 2009年に、別のグループが、マウスでも、健康そうなPAK欠損株を見つけた。明らかに、心臓の発育に、PAKは不必要である! 最終的には、2013年に、我々は、線虫のPAK欠損株が、野生株より6割も長生きすることを証明した! 従って、下村さんのGFPは、長寿の薬・食材の発見にも役立つわけである。だから、GFPの発見はノーベル賞に値いする "貴重な" 研究だった。
更に、クリス=リンクスによる線虫株“CL2070” (=HSP16-GFP)も、将来ノーベル賞に値する
彼の素晴らしい工夫が、我々の“健康長寿”研究(特に、PAK遮断剤の発掘)を大きく飛躍させたからである。俗に、線虫研究は、ノーベル賞への ”近道”(Highway) といわれている。
我が輩が、もし、“米寿”を迎えることができたら、“線虫から学ぶ: 健康長寿法”という単行本を出版してみたい!

2023年6月19日月曜日

団 勝磨著 ”ウニと語る”(1987年、学術出版)
米国女性と結婚した発生学者の回想録

団さん(1904-1996)は、三井財閥の創始者、団琢磨(1858-1932)の二男。父親(琢磨)は、米国に留学して、MITで工学博士を取得後、日本で東大の工学部で教授を担当した後、(三井)炭鉱事業で大成功したが、1932年の5-15事件で、関東軍に寄って、暗殺される!
その次男として生まれた勝磨は、三井財閥の跡取りになるのを辞して、好きな(海洋生物、ウニなど)の発生学の研究に一生を捧げる。実は、東大理学部の動物学科を卒業後 (太平洋戦争開始前)、米国に留学し、ボストン郊外にあるウッズホール海洋研究所などで、ウニ卵などの発生学研究(博士論文)を始める。そこで出会ったのが、将来、彼の細君になる、ジーン=クラークという女性(院生)だった。この回想録は、我が輩の高校(日比谷)時代の同級生で、東大理学部の動物学科卒(つまり、団さんの後輩)T 君から、ごく最近借りた本である。
400ページほどの本(冒険談)であるが、大変面白くて、一気に二晩で読み切った!  ただし、発生学は、我が輩の専門外なので、ウニ卵の分裂に関する複雑なメカニズム(形態学)に関しては、どんどん飛ばして読んだ。我が輩は分子生物学(生化学)者なので、分子が登場しない生物学は難解を極める。
実は、我が輩は、団夫妻には、一度も会ったことはないが、我が輩の恩師である水野伝一教授から、我が輩自身が、米国留学直前(1972-73年)に、団夫妻の研究室(都立大学の修士卒)の女性と、見合いをしないかと、誘われたことがあった。我が輩は時期早尚なので、ありがたくお断りしたが、それをきっかけに、団夫妻の存在を知った。
我が輩自身が、ようやく(期熟して)米国で、ギリシャ系の米国人女性(数学者)と国際結婚(晩婚)したのは、それから15年近くも後のことである!
さて、団さんは、1934年に米国でジーンと婚約し、2年後に、母親や家族の承諾を取り付けて、1936年に、ジーンと結婚し、日本に“夫婦”として帰国する。しかしながら、日米関係は日増しに悪化して、数年後には、ハワイの真珠湾攻撃を境に“日米開戦”となる。つまり、ジーンは(戦争中)“敵国”に住まわざるを得なくなる。ジーンは持ち前の気丈さと社交性で、苦しい戦争中を何とか切り抜け、日本の敗戦と共に、マッカーサー元帥の民主化政策に基づき、東大の海洋研究所がある“三崎”周辺で、改革の原動力として活躍する。。しかしながら、彼女には持病(喘息)があり、1978年に、この持病のために、夫≪団さん≫と5人の子供を残して、他界≪窒息死≫する。
実は、我が輩も幼少時代に(アレルギー性)“喘息”に悩まされたが、幸い(孟母三遷の教え=)“転地”(戦後の都内を三転)により、それを免れた。そういう医学的知識(漢方?)を知らなかった団夫妻は大変気の毒だった!
団さんと我が輩は、世代の違いを超えて、生物部門で、専門はかなり違うが、島国から抜け出し、世界を舞台にして、縦横無尽に活躍したという、共通体験を分かち合った言わば“同士”と言えよう。二者の違いは、団さんは日本を愛したようだが、我が輩は、“封建的な日本”に愛想を尽かした。我が輩の(母校=日比谷の)3年先輩、利根川さん(MIT) も、後者(新しい世代)に属する

2023年6月16日金曜日

“Gleevec”の 誘導体(“Nilotinib”)をめぐる”謎”
"PAK" 遮断剤か "TOR" 遮断剤か???
"NF2" 腫瘍も "TSC" 腫瘍も 抑える!
結論:Gleevec=PAK遮断剤、Nilotinib=TOR遮断剤

今世紀初頭に、スイスの“Novartis” によって開発された(ABL というチロシン―キナーゼを主に標的にした) 阻害剤 ”Gleevec“は,  いわゆる”シグナル療法剤”の第一号だった。臨床における主な対象は、ABL依存性の癌(CML = 慢性骨髄性白血病) である。 しかしながら、この薬剤は、ABL以外に、KIT や PDGFR などのチロシン―キナーゼをも阻害するため、理論的には、その下流にあるPAKをも遮断する。 実際に、美白作用がある!
ところが、CML患者の治療を続けているうちに、“Gleevec” に耐性な癌が出没してきた。そこで、これ等の耐性癌にも効く“Gleevec”の誘導体(“Nilotinib”)がNovartis によって開発され、2007年から、市販され始めた。この誘導体は、基本的には、“Gleevec”の骨格に3つのフッ素を結合させた化学構造をしている(右上図参照)。
ところが、その後、“まか不思議な”現象が、見つかった! この誘導体には、美白(メラニン合成を抑える)作用がないどころか、反対に “メラニン合成を助長” することが判明した (1)!!
そこで、この誘導体の主要標的は一体何か、という疑問がわいてきた。CML 癌を抑えることから、ABL を阻害していることは、少なくとも確かである。更に、PAK/TOR依存性のNF2 腫瘍やTSC腫瘍も抑える (2) ことから、少なくともTORを遮断している可能性が強い! 前述したが、TOR阻害剤であるRapamycin には、“Nilotinib” と同様、メラニン合成を助長する作用がある。従って、“Nilotinib”は、PAK遮断剤ではなく、TOR遮断剤剤である可能性が強い。

前述したが(我々自身による発見であるが) PAK遮断剤には、育毛作用がある。10年ほど前に、 “Nilotinib”による脱毛が発見されていた(3)。従って、この薬剤はPAK遮断剤ではない!つまり、"PAK" 遮断剤(Gleevec)に“フッ素”を付加すると、"TOR" 遮断剤に変身する!
これは、(思いがけない) “大発見”である!
ともあれ、例えば、”Gleevec” と“Nilotinib” をうまく併用すると、"脱毛" なしで、しかも”肌の色“に影響なく、CML, NF2, TSC などの腫瘍を抑制しつつ、健康長寿を楽しめる可能性がある。

References:
1.Chang SP, Huang HM, Shen SC,et al. (2018). Nilotinib induction of melanogenesis via reactive oxygen species-dependent JNK activation in B16F0 mouse melanoma cells. Exp Dermatol. 27: 1388-1394.
2.U Unachukwu, J Sonett, Woode et al (2023). Tyrosine Kinase Inhibitors Diminish Renal Neoplasms in a Tuberous Sclerosis Model via induction of Apoptosis. Mol Cancer Ther MCT-22-0224.
3. T Hansen, AJ Little, JJ Miller, et al (2013). A case of inflammatory nonscarring alopecia associated with the tyrosine kinase inhibitor nilotinib. JAMA Dermatol. 149: 330-2.

2023年6月7日水曜日

Kainate-induced Epilepsy: Dephosphorylation of NF2
(Merlin at Ser 10) and PAK1 activation
癲癇(てんかん)を巡って、NF2 (Merlin) とPAKが
(正反対に)関与している!

Epilepsy has been known to be among PAK1-dependent neuronal diseases such as AD (Alzheimer) and PD (Parkinson).
According to a recent (2023) article by a Korean group led by Prof. Tae-Cheon Kang in South Korea, Kainate induces epilepsy in mice, and as a consequence, NF2 (Merlin) is dephosphorylated at Ser 10, and PAK1 is auto-phosphorylated at Ser 204, leading to its activation, through PLPP/CIN (Pyridoxal-5'-phosphate phosphatase/chronophin) signalling pathway, which causes the de-phosphorylation of NF2 at Ser 10.
Thus, it is most likely that NF2 phosphorylated at Ser 10 is a “potent” inhibitor of PAK1.
Furthermore, Ser 204 of PAK1 is the C-terminus of “PAK18” which is essential for binding to the SH3 domain of PIX . Thus, there is a high possibility that this “auto-phosphorylated” form (or Glu 204 mutant) of PAK1 would bind more tightly to PIX for its further activation.
Reference: JE Kim, DS Lee, TH Kim, et al (2023). PLPP/CIN-mediated NF2 S10 dephosphorylation distinctly regulates kainate-induced seizure susceptibility and neuronal death through PAK1-NF-κB-COX-2-PTGES2 signaling pathway。J Neuroinflammation.; 20: 99.
結論: PAK は 癲癇 (てんかん) を助長し、NF2 (Merlin) は(逆に)抑制している!
従って、癲癇は "PAK遮断剤" で治療しうるが、NF2患者には、癲癇が発生する可能性あり!

2023年5月22日月曜日

冬に入り 暖を求めて 渡り鳥 :
メルボルンの冬を避けて、5月23日-8月末まで、
台湾-日本で避寒生活をする予定だが
日本の“猛暑”は、フライパンとサウナ!

I have arrived in Tokyo safely on June Ist! (Taipei in Summer was "too hot" to stay!)
東京は6月 9 日(金)頃、梅雨入りの模様!
生憎、雨の中で、久しぶりに (“Covid ”解禁後初めて)、東大薬学部(1967年卒)のクラス会が都内(竹橋KKR)で開催されたが、卒業生59名(内、女性は9名)の中、わずか 21名(女性は4名)が参加となった。 主に、(我が輩を除いて)都内近辺に住む者ばかりだった。
残念ながら、9名の同級生(男性ばかり!) の死亡・他界が確認された。 我が輩を始め、大部分が、男子の平均寿命(80歳前後)に達したので、止むを得ないだろう。 生き残った同級生(50名、約85%)の“健康長寿”を願って、我が “eBook” (健康長寿をもたらすPAK遮断剤: 老化の分子生物学)の概要を、席上で紹介した。
席上、ある女性同級生が、彼女が戸山高校時代に樹立した“走り高跳び”の記録が、まだ母校では、破られないで残っていることを、披露した。この女性は、“スポーツ万能”で、大学では、ボート部で活躍していた。女性卒業生の中で、彼女だけが、博士号を取得した。従って、いわゆる“文武両道”の典型である。幸い、我が輩も、卒業 (博士号を取得) 後、彼女と一緒に、北アルプス(槍・穂岳など)や、スイス=アルプス等を、登山する機会に恵まれた。。。
更に、彼女は、20年ほど昔、納豆由来の “ビタミン K2” (実は、PAK遮断剤!)が膵臓がんなどの増殖を抑えることを、報告している。従って、我々の健康長寿にも、貢献している。。。
我が輩自身は、日比谷高校時代、型破りの”文武両道“を演じた。陸上部で、初めて "競歩" を始めた。 当時(1950年代末)、競歩レースは、"実業団選手" の専門 (独壇場) だった。高校生で、競歩をやっていたのは、我が輩(チビ)と、浦和高校の“のっぽ”の選手のみだった。“インターハイ”では、この2人のみで、毎年“デッドヒート”を展開した。。。当時、日比谷と浦高は、公立高校の中で、唯一、ラグビーのインターハイに "実力で" 出場できるエリート(文武両道)高校だった。従って、競歩の選手が、この2高から輩出したのは、全くの偶然ではなかったのかもしれない。この“競歩”のおかげで、高校3年間に、我が輩の身長が、30センチ以上、伸びた!
(今日) 東大への合格を誇る“私立の御三家”(開成、灘、麻布)のラグビー部がインターハイに出場したという前例はないし、競歩の選手が輩出したという話も聞いたことがない。つまり、“頭でっかち、尻つぼみ” に過ぎない。。。従って、開成から ”早稲田“ へ進学した”岸田“という政治家(首相)の "資質" (中身)と、その“ドラ息子”の蛮行が目下問われている。。。https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1684966347/
東京周辺では、7月10日(月)に “梅雨明け” らしい。そこで、久しぶりに、(塩山から)“西沢渓谷”の沢道を散策しようと思っている。。。
メルボルンからの渡り鳥も、最近の日本の“猛暑”には、耐えきれない! (足の不自由な)妹を、来年の春に(自宅から)老人ホームに移してから、 より涼しい"スイスやオーストリアの山々"に、避寒をしようと計画している。

2023年5月20日土曜日

AdipoRon: PAK 遮断/AMPK 活性剤:
BBB (血管脳関門) を通過 する!
脳腫瘍の治療薬としても有望!

新聞 (日経) 報道 (2013年) によれば、 東大医学部の糖尿病研究の専門家、門脇 孝教授 (現在、虎ノ門病院の院長) の研究室により、(短命な) 肥満マウスの寿命を延ばす「アディポロン」(AdipoRon) という化合物が発見された。 この化合物は、「アディポネクチン」と呼ばれる善玉ホルモン (ペプチド) の受容体を活性化する作用をもち、最終的にはAMPKを活性化して、(糖尿病患者の) 血糖値を下げたり、(脂肪の燃焼を促進することによって) 肥満を予防することが可能であるといわれている。(「水平思考」による) 私の予想では、この化合物も (他のAMPK活性剤と同様)、PAKを遮断する作用をもつ可能性が極めて高い! 因みに、肥満マウスや糖尿病 (タイプ2) マウスでは、アディポネクチンの合成/分泌が低下している。 それを補うのが、この新化合物「アディポロン」の役目 (薬効) である。

面白いことには、「アディポネクチン」受容体は、脂肪組織や筋肉組織ばかりではなく、脳組織にも存在している。 従って、この化合物「アディポロン」が血管脳関門を通過し、 (PAK依存性の) 脳の病気、例えば、グリオーマやNFなどの脳腫瘍や認知症、癲癇 (てんかん)、 鬱病 (うつ) や自閉症などにも有効である。 しかしながら、目下のところ、"研究用試薬" として使用され、臨床テストは開始されていないようである。。。

2023年5月18日木曜日

(防臭用) 活性炭マスク を "COVID" 予防に!

従来、「防臭用」に使用されていた ( 活性炭入り) マスクは、様々な有害「有機 物」を「活性炭」が吸着するので、様々なウイルス (流感、COVID など) や細菌 も「有機物」だから、効率良く吸着するはずである。 従って、活性炭マスクを 「空気中に漂う病原体」から守るために、使用することをお勧めしたい。
ワクチンは病原ウイルスや黴菌が「変異」を起こせば、無効になるが、活性 炭は病原体が変異しても、(少なくとも)「有機物である限り」有効である!
活性炭の歴史は意外に古く、(「プロポリス」同様), 古代エジプト時代 (紀元前1550年頃) の
"パピ ルス"
にも医療用として、記されている。。。

純粋な炭素の塊まり「ダイヤモンド」は金持ちしか引き付けないが、 安価な活性炭 (素) は、全ての有機物 (実は、硫黄などの無機物も) 引き付けて、 我々を病原体や悪臭から守ってくれる優れ物である。。。

2023年5月16日火曜日

ギネス記録で世界最高齢の犬 (31歳)
長寿の秘訣: 「自由」(放し飼い) !

https://www.asahi.com/articles/ASR5J03BNR5HUHBI03Z.html?iref=comtop_BreakingNews_list
今年2月にギネス世界記録に「世界最高齢の犬」として認定されたポルトガルの犬の「ボビ」が、このほど31歳の誕生日を迎えた。健康状態は良好で、100人以上が出席する誕生日会が企画されたという。

ギネス世界記録によると、ボビは「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」と呼ばれる、ポルトガルで家畜を守るために飼われることが多い犬種。1992年に生まれ、今月11日に31歳の誕生日を迎えた。ギネス世界記録が認めた史上最高齢の犬だという。米CNNも「世界最高齢の犬が30代を楽しんでいる」と報じた。

過去、半世紀の間、「島国」日本を飛び出して、海外で (日本政府/社会からの干渉無しに) 「自由奔放」に活動している我が輩自身の体験に照らし合わせると、「長寿」は兎も角として、「ストレス無し」に健康を楽しめることは確かである!

2023年5月11日木曜日

"Ketoromide": Replacing the "ester" by "amide" bond
to covert 1,2,3-triazolyl ester to amide (of Ketorolac)
"Ketoromide" as "Food Additive" rather than Therapeutic!
Let's get out from "Shackle" (="FDA" Clinical Trials)!

In the end of 2015, our team made 1,2,3-triazolyl ester of Ketorolac (15K), boosting the "cell-permeability" of Ketorolac, an old pain-killer, over 500 times! However, the ester bond of "15K" might be cleaved in our body. So we could replace this "ester" bond, simply by "amide" bond, which might be more resistant to so-called "metabolism" in our body. This "amide" product may be called "24K", or "Ketoromide", which sounds like a highly potent version of "Thalidomide". ha, ha.

Please don't worry about "teratogenesis"! This new product will not produce so-called "Thalidomide" babies/angels. Unlike Thalidomide, Ketorolac has never been "teratogenic"! Thalidomide is a PAK1-blocker, and its amino derivative called "Pomalidomide" (POM in short) is no longer "teratogenic", although it is still a PAK1-blocker. Thus, PAK1-blocking activity has nothing to do with the "teratogenesis". Actually "PAK1-deficient" mice are very healthy, but live 60% longer than the wild-type.

We might use "Ketoromide" as a "Food Additive" (for promoting the "longevity") rather than a "therapeutic" drug against special diseases such as cancers and AD, so that it can be marketed more quickly, avoiding a "time and money" consuming clinical trials (called "Shackle")!
This will be our "new" stragedy! Otherwise the time is running out. I am 80, and "little" time is left before I shall go to "another" world (soon or later). So "Ketoromide" will be my "gift" (or will) to this world...