最近我々が開発した強力なPAK遮断剤 「15K」 は、R型とS型のラセミ体 (混合物) で、実は、少なくとも3つの異なる発癌蛋白を阻害している。その一つはPAKの直ぐ上流にある 「RAC」 である。これはR型によって阻害される。2つ目はPAKの下流にある「COX-2」 を阻害する。これはS型によって阻害される。3つ目は、未だ分子レベルでは同定されていないが、メラノーマの増殖に必須な発癌蛋白である (仮に 「Melanoma Oncogenic Factor」=MOF と呼ぼう)。
メラノーマはスイゾウ癌や大腸癌などと違って、その増殖にPAKを必要としない。ただし、メラノーマによるメラニン色素の合成には、PAKが必須である。 従って、一般にPAK遮断剤は、上皮細胞の増殖を抑えずに、メラニン合成を阻害する (美白作用を発揮する) ことができる。
ところが、「15K」は例外的に、メラノーマの増殖を抑えることが、我々の手によって、偶然に発見された! 従って、「15K」は 「一石三鳥」 の抗癌剤といえる。「一石三鳥」という特徴がもたらす最大の恩恵は、癌細胞にこの薬剤 (15k) に対する耐性が全く発生し得ないという保証である。 3つの異なる標的遺伝子 (RAC, COX-2 およびMOF) に同時に(薬剤耐性をもたらす) 突然変異が起こるという確率は、数学的に「零」であるからだ。
しかも、せんちゅうの寿命を有意に延ばすことも最近 「確認済み」なので、副作用のない、しかも「健康長寿にも役立つ」 抗癌剤であるといえよう。 これをできるだけ早期に市販へこぎ着けさせるのが、(全世界の様々な患者の期待に答えるべき) 我々に課せられた今後の最大の課題である。
先ず、一連の動物 (マウス) 実験に必要な「15K」の大量生産 (少なくとも 1g ) をめざしている。更に、臨床テストでは、患者の平均体重(60 kg) がマウスの体重 (20 g) の3千倍であるから、少なくとも kg 単位で 「15K」 のマスプロが必要になる。 今後必要な「15K」マスプロのための資金源は、恐らく、かつて 「ペニシリンのマスプロ」に成功した我々の大先輩、豪州出身のフローリー博士の前例に習って、我々も米国の「ロックフェラー財団」に仰がざるをえないと思う。
ついでながら、今朝、豪州の鉱山王 「アンドリュー=フォーレソト」 氏が私財300億円を投じ、癌研究 (約45億円) などに寄付するというニュースが流れた。
2017年5月22日月曜日
2017年5月12日金曜日
PAK遮断剤「ミコフェノール酸」の細胞透過性を飛躍的に高める試みと 「ロックフェラー財団」 からの資金援助
ペニシリンの大量生産に成功して、終戦直後ノーベル賞をもらった病理学者フローリーは、豪州出身者としては、初のノーベル受賞者である。日本でいえば、中間子の発見でノーベル賞をもらった湯川秀樹に相当する大御所である。 フローリーはアデライド大学出身だが、彼の功績を讃えて、メルボルン大学構内に南半球最大の「フローリー実験医学/精神病研究所」が40年以上前に建てられた。 実は、1972年にメルボルン大学プレスから出版されたレナード=ビッケル著の 「ハワード=フローリー」 伝を久し振りに読み返している内に、意外な 「掘り出し物」にぶつかった。
英国のフレミングがアオカビから有名な 「ペニシリン」 を発見するよりずっと以前、およそ1895年頃にイタリアの医学者、Bartolomeo Gosio (1863-1944) が別のアオカビから面白い抗生物質を発見していた。 その名は 「ミコフェノール酸」 (MPA)。今日、この抗生物質は主に、臓器移植を成功させるために、患者の免疫機能を抑える目的に広く使用されている。 しかしながら、それ以外に、炎症を抑えたり、癌の増殖を抑える薬理作用も知られている。 (プロポリスのごとく) 育毛作用を発揮したり、マラリアの増殖も抑えるという報告もある。そこで、我が得意の「水平思考」が作動し始めた! MPA もPAK遮断剤に違いない。。。
先ず、 MPAで癌細胞を処理すると、「サーバイビン」 という発癌蛋白が低下し、p21という抗癌蛋白が増加する。 これらは、間違いなく "PAK遮断作用" の結果である。更に、今から10年以上も前に、南京大学の研究グループが、MPAには血管新生を抑える作用があることを見つけたことが判明! しかも、HUVECs (ヒト由来のヘソノウ細胞) のチューブ(=血管壁) 形成を抑えることから、MPAはPAK遮断剤に間違いない!
そこで、面白い実験を一つ考えついた。 プロポリスや「15K」と同様、「MPAがせんちゅうの寿命を延ばす」 かどうかである。更に、もっと面白いプロジェクトを考えついた。 実は、MPAには, COOHがあるので、細胞透過性が悪い (IC50=50-500 nM)。そこで、ロッシュという製薬会社が、そのエステル誘導体を合成して、「CellCept」 という商標で市販している。 しかしながら、薬効が著しく上がっているわけではない。
そこで、鎮痛剤「ケトロラック」から15Kを誕生させた「CC法」を使って、飛躍的に薬効を発揮する新規なPAK遮断剤 「17M」 を、できれば本年末までに開発しようと計画している。 ひょっとすると、 15K を上回る薬が誕生するかもしれない。
こればかりは、実際にやってみないと、結果はわからない。 言わば 「博打」 である! 私は科学の博打が大好きである。 「百発百中」ではないが、的を外れる場合は極めて稀れであるからだ。
博打と言えば、フローリーも名うての "バクチ打ち" だった。当時、英国への研究助成金は主に、米国の「ロックフェラー財団」からだった。 彼は先ず、リゾチームの研究で財団から、大金を稼いで、研究仲間から、医学界の「駅馬車泥棒」 (highway robber) という異名を勝ち取った。さて、リゾチームとは、殺菌作用のある酵素の一種で、涙腺、唾液、卵白、牛乳などの中に豊富に含れていて、グラム陽性菌の細胞膜を溶かす作用がある。それを臨床へ応用をめざしたが、リゾチームに関する彼の研究は、数年後に 「行き詰まり」 に達した。そして、研究費も尽きた! そこで、起死回生の一打として、"ペニシリン研究" が打ち出され、再び 「ロックフェラー財団」 から大金を勝ち取り、「駅馬車泥棒」ぶりを証明した。 このペニシリン=プロジェクトは幸い, 「大当たり」で、ノーベル受賞に結びついた! たった5ヶ年で研究が実を結んだ!
財団からもらった大金で、フローリーが最初にやった実験は、ペニシリンの動物(マウス) 実験で、病原菌に感染したマウスは2-3日で死ぬのに、ペニシリンで処理したマウスは、感染後も正常であるばかりではなく、ペニシリンは全く副作用を示さなかったという素晴らしい結果を産んだ。その歴史的な結果を1940年に、有名な医学雑誌 「Lancet」 に発表した。
Chain E. Florey H. et al. Penicillin as a Chemotherapeutic Agent. Lancet (August 24, 1940), p226。
それを読んだフレミングは、驚きの余り、腰を抜かしたそうだ! 1929年にペニシリンの発見を論文に発表して以来、フレミング自身は、その研究をずっと断念していたからである。「イソップ童話」の喩えでいえば、フローリーは「亀」、フレミングは「兎」だった。
欧州では、既に戦争中であり、敵味方とも、秘密裏にペニシリン開発の競争を始めた。 しかし、米国の参戦により、ペニシリンの生産が飛躍的に伸び、連合国側が圧倒的な勝利を治めた。日本では1944年2月から、ペニシリン研究がボチボチ始まったが、その総指揮をやったのが、(後に日本の「抗生物質の祖」となる) 若き梅沢浜夫博士だったが、とても 「フローリーの敵」 ではなかった。 "原爆開発" も同様だが、日本の科学水準は余りにも低かった! 実は、1940年発表のペニシリンに関する「Lancet」論文は、開戦前の日本にも届いていたのだが、悲しいかな 「語学力」 と 「先見の明」 の欠如のためか、注目する者が誰ひとりいなかった。
驚くなかれ、「ロックフェラー財団」は現在でも、研究助成金を海外の色々な研究施設に支給し続けている。 そこで、(関西支部の) 我々も 「15K と17Mによる難病駆逐」 を研究テーマに、大金を獲得して、「21世紀の駅馬車泥棒」の異名を勝ち取ろうかと思っている。。。https://www.rockefellerfoundation.org/our-work/grants/
フローリーらの「Lancet」 論文の題名に順じて、財団への"我々の" 研究助成金応募の題名は「PAK1-blockers, 15K and 17M, as Mighty Chemotherapeutics」 としよう。
英国のフレミングがアオカビから有名な 「ペニシリン」 を発見するよりずっと以前、およそ1895年頃にイタリアの医学者、Bartolomeo Gosio (1863-1944) が別のアオカビから面白い抗生物質を発見していた。 その名は 「ミコフェノール酸」 (MPA)。今日、この抗生物質は主に、臓器移植を成功させるために、患者の免疫機能を抑える目的に広く使用されている。 しかしながら、それ以外に、炎症を抑えたり、癌の増殖を抑える薬理作用も知られている。 (プロポリスのごとく) 育毛作用を発揮したり、マラリアの増殖も抑えるという報告もある。そこで、我が得意の「水平思考」が作動し始めた! MPA もPAK遮断剤に違いない。。。
先ず、 MPAで癌細胞を処理すると、「サーバイビン」 という発癌蛋白が低下し、p21という抗癌蛋白が増加する。 これらは、間違いなく "PAK遮断作用" の結果である。更に、今から10年以上も前に、南京大学の研究グループが、MPAには血管新生を抑える作用があることを見つけたことが判明! しかも、HUVECs (ヒト由来のヘソノウ細胞) のチューブ(=血管壁) 形成を抑えることから、MPAはPAK遮断剤に間違いない!
そこで、面白い実験を一つ考えついた。 プロポリスや「15K」と同様、「MPAがせんちゅうの寿命を延ばす」 かどうかである。更に、もっと面白いプロジェクトを考えついた。 実は、MPAには, COOHがあるので、細胞透過性が悪い (IC50=50-500 nM)。そこで、ロッシュという製薬会社が、そのエステル誘導体を合成して、「CellCept」 という商標で市販している。 しかしながら、薬効が著しく上がっているわけではない。
そこで、鎮痛剤「ケトロラック」から15Kを誕生させた「CC法」を使って、飛躍的に薬効を発揮する新規なPAK遮断剤 「17M」 を、できれば本年末までに開発しようと計画している。 ひょっとすると、 15K を上回る薬が誕生するかもしれない。
こればかりは、実際にやってみないと、結果はわからない。 言わば 「博打」 である! 私は科学の博打が大好きである。 「百発百中」ではないが、的を外れる場合は極めて稀れであるからだ。
博打と言えば、フローリーも名うての "バクチ打ち" だった。当時、英国への研究助成金は主に、米国の「ロックフェラー財団」からだった。 彼は先ず、リゾチームの研究で財団から、大金を稼いで、研究仲間から、医学界の「駅馬車泥棒」 (highway robber) という異名を勝ち取った。さて、リゾチームとは、殺菌作用のある酵素の一種で、涙腺、唾液、卵白、牛乳などの中に豊富に含れていて、グラム陽性菌の細胞膜を溶かす作用がある。それを臨床へ応用をめざしたが、リゾチームに関する彼の研究は、数年後に 「行き詰まり」 に達した。そして、研究費も尽きた! そこで、起死回生の一打として、"ペニシリン研究" が打ち出され、再び 「ロックフェラー財団」 から大金を勝ち取り、「駅馬車泥棒」ぶりを証明した。 このペニシリン=プロジェクトは幸い, 「大当たり」で、ノーベル受賞に結びついた! たった5ヶ年で研究が実を結んだ!
財団からもらった大金で、フローリーが最初にやった実験は、ペニシリンの動物(マウス) 実験で、病原菌に感染したマウスは2-3日で死ぬのに、ペニシリンで処理したマウスは、感染後も正常であるばかりではなく、ペニシリンは全く副作用を示さなかったという素晴らしい結果を産んだ。その歴史的な結果を1940年に、有名な医学雑誌 「Lancet」 に発表した。
Chain E. Florey H. et al. Penicillin as a Chemotherapeutic Agent. Lancet (August 24, 1940), p226。
それを読んだフレミングは、驚きの余り、腰を抜かしたそうだ! 1929年にペニシリンの発見を論文に発表して以来、フレミング自身は、その研究をずっと断念していたからである。「イソップ童話」の喩えでいえば、フローリーは「亀」、フレミングは「兎」だった。
欧州では、既に戦争中であり、敵味方とも、秘密裏にペニシリン開発の競争を始めた。 しかし、米国の参戦により、ペニシリンの生産が飛躍的に伸び、連合国側が圧倒的な勝利を治めた。日本では1944年2月から、ペニシリン研究がボチボチ始まったが、その総指揮をやったのが、(後に日本の「抗生物質の祖」となる) 若き梅沢浜夫博士だったが、とても 「フローリーの敵」 ではなかった。 "原爆開発" も同様だが、日本の科学水準は余りにも低かった! 実は、1940年発表のペニシリンに関する「Lancet」論文は、開戦前の日本にも届いていたのだが、悲しいかな 「語学力」 と 「先見の明」 の欠如のためか、注目する者が誰ひとりいなかった。
驚くなかれ、「ロックフェラー財団」は現在でも、研究助成金を海外の色々な研究施設に支給し続けている。 そこで、(関西支部の) 我々も 「15K と17Mによる難病駆逐」 を研究テーマに、大金を獲得して、「21世紀の駅馬車泥棒」の異名を勝ち取ろうかと思っている。。。https://www.rockefellerfoundation.org/our-work/grants/
フローリーらの「Lancet」 論文の題名に順じて、財団への"我々の" 研究助成金応募の題名は「PAK1-blockers, 15K and 17M, as Mighty Chemotherapeutics」 としよう。
2017年5月2日火曜日
「多和田」事件: 琉球大学で 「実験データ隠蔽/横取り」 !
琉球大学名誉教授 「多和田真吉」 : "貪欲"に狂って、自ら 「墓穴」 を掘る!
奢る者、常に久しからず! 「謙虚さ」 が欠けると、足下から崩れ始める。。
"安倍" (独裁) 政権も、「都議選」大敗で、その兆しがハッキリしてきた!
(沖縄にあって) 安倍氏を支持する保守の多和田氏は、結局 「同じ穴のムジナ」 (運命を共にする悪党仲間) に過ぎない 。
「数年以内にNATURE に少なくとも3報を発表する」と突然、豪語し始めた 多和田名誉教授 (農学部) の異常に膨らんだ野心 とそれに伴う自殺的行為を未然に防ぐ (静める) ために、ここに「内部告発」をします。 彼の部下である (ベトナム出身の優秀なポスドク) BINH を、 まず奴隷状態から解放するためです。
奢る者、常に久しからず! 「謙虚さ」 が欠けると、足下から崩れ始める。。
"安倍" (独裁) 政権も、「都議選」大敗で、その兆しがハッキリしてきた!
(沖縄にあって) 安倍氏を支持する保守の多和田氏は、結局 「同じ穴のムジナ」 (運命を共にする悪党仲間) に過ぎない 。
「数年以内にNATURE に少なくとも3報を発表する」と突然、豪語し始めた 多和田名誉教授 (農学部) の異常に膨らんだ野心 とそれに伴う自殺的行為を未然に防ぐ (静める) ために、ここに「内部告発」をします。 彼の部下である (ベトナム出身の優秀なポスドク) BINH を、 まず奴隷状態から解放するためです。
小保方事件は神戸にある理研の笹井研究室で発生した (IPS細胞に関する) データ改ざん事件です。論文がNATUREに投稿され、事件が明るみに出ました。 笹井 (副センター長) の部下である (いわゆる) "ポスドク"小保方女史が、実験データを改ざんして、存在しない「STAP細胞」を存在するかのように、発表した事件です。結局、追試は成功せず、「狂言」(真っ赤なウソ) という結論が出ました。このような事件は、実力のない科学者が功名を急ぐ余り、しばしば落ち入る「落とし穴」(墓穴) です。 小保方事件の場合は、事件の最高責任者である笹井氏が研究所の踊り場で自ら首を吊り、終局しました。
さて、琉球大学の場合は、事件は「進行形」で、決着は未だついていません。 ここで、事件の背景を簡単に説明しましょう。 2015年3月に、琉球大学農学部教授 (農薬が専門) である多和田氏が定年で退職しました。 その一年ほど前に、私は彼に、初めて接触しました。理由は、彼の研究室で、沖縄特産の月桃のエキスがせんちゅうの寿命を有意に延ばすことを発見したからです。 実は、その前年 (2013年) に、我々の研究グループで、悪玉酵素「PAK」を欠損したせんちゅう株は、野生株より6割も長生きするという画期的な発見をしました。つまり、「PAK」は癌や認知症などの元凶ばかりではなく、寿命を縮めている老化酵素なのです。 従って、月桃エキスにもPAK遮断作用があることが予想され、実際に月桃エキスの成分がPAKを直接阻害することを共同で確かめました。 この仕事を担当したのが、当時まだ博士課程の院生であったBINHでした。 とても勤勉で誠実な若者です。
私は過去40年近く、PAKの研究、特に (難病の治療に役立つ) 一連のPAK遮断剤を開発する研究を海外で続けてきました。そこで、2015年4月に、琉球大学 (千原) 構内のいわゆる ”産学共同研究棟” 内に、「PAK Research Center 」なるベンチャー研究所を、多和田氏と共同出資で設立して、PAK 研究を開始しました。彼はセンターの運営を主に担当し、院生/postdoc の研究指導は、主に私がボランチアで担当してきました (毎年、沖縄に半年滞在、残りは永住先の豪州からメールで研究指導) 。
共同研究を始めてから、2、3年間にBINHを中心にして、10報近くのPAKに関する論文が海外雑誌に発表されました。その中で、最も傑出した論文は、15Kと呼ばれる新規PAK遮断剤の開発でした。徳島大学の有機化学者 (宇都教授) と共同で、 鎮静剤(ケトロラック) をエステル化することによって、その抗癌作用/抗PAK作用を500倍以上、増大することに成功しました。国内特許も既に取得し、同様な米国特許も目下, 審査中です。 15Kが市販に漕ぎ着ければ、ノーベル賞ものという前評判もあります。 *私の指導下で、BINH がせんちゅうの寿命に対する効果を調べた結果、この薬剤が3割も健康寿命を延ばすという、喜ばしき結果を得たという吉報を3週間前に、メールを受取りました。しかしながら、BINH は多和田氏に口どめされてか、一向に実験データを送ってこなくなりました。多和田氏曰く「NATURE 向けの論文にするため、更に実験を続けている」。。。。
その瞬間、私の頭をよぎったのは、忌まわしい「小保方事件」でした。実力のない研究者が、異常な野心に因われて、実験データの改ざんをするという常套手段です。 実は、1、2年前に多和田研究室にも、改ざんまがいの事件がありました。 しかし、私の機転で、事件を未然に防ぐことができました。(BINHとは違う) 別の院生の投稿した論文の中に、あるウエスタン=ブロットデータに改ざんの可能性が高いものが含まれていました。そこで、BINH に命じて、ウエスタン=ブロットを使わない新しい方法で、PAK 活性の再定量を行ない、無事に論文が受理されたケースがありました。多分、永山の一角だったのでしょう。 その院生は無事に博士号を取得後、故国へ帰国させました。
さて、 多和田研究室で最も「悩みの種」だったのは、T という院生でした。3年間の博士課程中、First nameで発表する英文論文が一報もありませんでした。博士号取得には、(琉球大学では) そのような論文が最低2報は必要と聞いています。彼は (学部4年以来) ずっと多和田研究室の雑用係で、学生の研究指導はしますが、自ら実験をすることは極めて稀れでした。しかし、4年目に入って、可笑しな動きが研究室内で、みられるようになりました。 明らかに彼自身のやった実験ではない実験データを満載した (PAKに関する) 論文が (彼をFirst name にして) 先ず一報発表されました。次に、彼自身も関与した沖縄特産のプロポリス(OP) に関する論文が、同様 (彼をFirst nameにして) 発表されました。しかし、主内容は、BINH がやったOPのPAK遮断作用の証明でした。データ自身は全うですが、(Binhの代わりに) T をFirst nameにしたのは、恐らく、多和田氏の指図 (いわゆる教授の「親心」) でアレンジされた「でっち上げ」でしょう。そして、去る3月 (一年遅れで) T は (何食わぬ顔で) 博士論文をまとめたようですが、結局、博士号をもら得ぬまま、実家にもどり、家業 (養蜂およびマンゴー栽培) を継ぐ決心をしたようです。 私の見る限り、彼には研究者の素養が全くありません!
さて、このような過去 (不吉な温床) を持つ多和田研究室が、今企てているのは、来たる5年以内に、最低3報をNATUREから発表するから邪魔をするなと、 多和田氏は、丸で熱病にうなされた狂人のごとく豪語しつつ、Binh のやったせんちゅうのデータを、指導教官である私から故意に隠蔽し"横取りせん"とする犯罪的な行為です。 憤りを感じるばかりではなく、多和田氏の奴隷にされつつある (前途ある) Binh の将来が極めて心配です。
しかしながら、現況では、多和田氏にすっかり洗脳されたBinhを救い出すことは極めて難しいようです。
この論文は、本来、下記のような題名と著者で投稿されるべきです。
しかしながら、「エゴイスト」の多和田氏は、恐らく、著者を (身内の) Binh (Nguyen), 平良、多和田だけにするでしょう。 更に、この実験をやった「真の理由」に未だ気づいていない彼らは、それを書きそびれるはずです。 論文が受理された段階で、雑誌社の編集長に連絡して、理由を説明し、論文をいったん撤回してもらいます。 私の手で、(著者名を含めて) 正しく書き直す必要があるからです。 実験を始めた 「秘めた本来の理由」 も書き添えて、より説得力のある深遠な論文に再生します。小保方氏のNATURE誌に受理された論文は、後に「ウソ」が発覚して結局、撤回されました。 科学の世界では、必ず 「真実」(正義) のみが勝利をもたらします!
罪と罰
賢者は小を捨て、大を取る。 愚者は小を盗み、大を失う。 多和田氏は明らかに愚者。しかし、愚者ゆえに、一体何を将来失うかを読めない。将棋で喩えれば、愚者は序盤で相手の「桂馬」をくすねても、終盤で自分の「飛車角」を失って、「裸の王様」になる。
しかしながら、現況では、多和田氏にすっかり洗脳されたBinhを救い出すことは極めて難しいようです。
この論文は、本来、下記のような題名と著者で投稿されるべきです。
The potent synthetic elixir (15K) from an old pain-killer
(ketorolac): reducing brood size, inducing HSP16 gene, and extending the
lifespan of C. elegans by blocking PAK1.
BC Nguyen1, H. Takahashi2, Y Uto2,
N. Taira3, S. Tawata1, H Maruta4*
しかしながら、「エゴイスト」の多和田氏は、恐らく、著者を (身内の) Binh (Nguyen), 平良、多和田だけにするでしょう。 更に、この実験をやった「真の理由」に未だ気づいていない彼らは、それを書きそびれるはずです。 論文が受理された段階で、雑誌社の編集長に連絡して、理由を説明し、論文をいったん撤回してもらいます。 私の手で、(著者名を含めて) 正しく書き直す必要があるからです。 実験を始めた 「秘めた本来の理由」 も書き添えて、より説得力のある深遠な論文に再生します。小保方氏のNATURE誌に受理された論文は、後に「ウソ」が発覚して結局、撤回されました。 科学の世界では、必ず 「真実」(正義) のみが勝利をもたらします!
罪と罰
賢者は小を捨て、大を取る。 愚者は小を盗み、大を失う。 多和田氏は明らかに愚者。しかし、愚者ゆえに、一体何を将来失うかを読めない。将棋で喩えれば、愚者は序盤で相手の「桂馬」をくすねても、終盤で自分の「飛車角」を失って、「裸の王様」になる。
追記: その昔、神戸大学医学部で、西塚さんという有名な教授が、部下 (助手あるいは院生) の高井さんから、"PKC"発見の栄誉を盗んだ (横取りした) という悪名高き事件が発生しました。親友の高井さん本人から聞いた話です。野心ばかりで、実力のないボスは、そういう犯罪を犯しやすい。西塚氏はまんまとラスカー賞はぶん取りましたが、結局、「ノーベル賞の器」ではありませんでした。西塚さんは2004年に72歳で他界しましたが、葬式に参列した多くの弟子や同僚たちの顔は意外に晴れ晴れとして、葬式の後、"乾杯"をした人々が多かったという話です。 生前、彼に虐められた弟子や同僚が多かったことを物語っています。 なお、"PKC" もPAKと同様、キナーゼの一種ですが、PAKと違って、正常細胞の増殖や生存にも必須なので、PKCを阻害する抗癌剤は副作用が強過ぎ、癌治療に成功した例は全くない。極めて偶然だが、高井さんによる「PKC」の発見と我々による「PAK」の発見は、ちょうど同じ年(1977年)で、両者とも年末近いJBC誌に掲載された! 熱き若者たちによる「キナーゼ狩り」の黄金時代だった! 「ノーベル受賞」で有名な発癌性「チロシン=キナーゼ」(SRC) が発見されたのも、その直後である。。。
「やせたソクラテス」よ、「太った豚」に騙されるな!
*注: (我がメールの記録によれば) 去る1月7日に、私は T が 多和田研究室を3月末に出ることを予想して、Bihnに T から、せんちゅうの飼育法を会得し、更に15Kが
せんちゅうの寿命を延ばすかどうかを調べる一連の実験を直接に指示しました。併せて、T には海鼠の成分でPAK阻害作用のあるFrondoside A (FRA) がせんちゅうの寿命を延ばすかどうかを検討するよう (多和田氏を介して) 指示しました。
怠け者の T は例のごとく、自ら実験を全くせず、3月末に姿を消しましたが、実
直なBihn は3カ月後の4月10日に、「15Kの延命作用を確認した」とメールで知ら
せてきました。ところが、肝心のデータを以来、全く送ってこなくなりました。
明らかに 多和田氏による "サボタージュ"です!
最後に、いわゆる「NATURE 熱」について一言いわせてもらえば、NATURE に論文が
掲載されなくとも、ノーベル賞はもらえるという例が、幾つもあるということだ。
GFPでノーベル受賞の下村さんも、質量分析でノーベル受賞の田中さんも (私の知
る限り) NATURE には論文を掲載したことはない。 私に言わせれば、いわゆる「PubMed」に登録されている雑誌ならば、どの雑誌に掲載されても、論文の価値は等しいと信じている。各々の論文の「実質」価値は読者各々が判断するもので、雑誌編集部の価値判断 (色眼鏡) にはよらない。 私は決して、負け惜しみを言っているわけではない。ずっと大昔 (1966-73 & 1980-95)、私がまだ若き院生やポスドクの頃、我々の論文がNATURE に3報も掲載されたことがある。当時NATURE の編集長は、「先見の明」がある John Maddox (1925-2009) だった。幸運にも彼の目にとまって、とても光栄な体験を得た。
我々のPAKに関する最初の論文 (1977年)は、NATUREには掲載されなかった。理由はごく単純! 我々のボスがJBCの副編集長だったので、JBC以外の雑誌には投稿させてくれなかった。もっともその時期、John Maddox はNATUREの編集長を数年間休んでいたので、たとえ投稿しても受理されなかったかもしれない。。。 シンガポールのEd Manser らが1995年頃に、哺乳類にも「PAK」を見つけた。その論文はNATUREに掲載された。その翌年、John Maddox は NATUREの編集長を辞めた! その意味で、私の親友 Manser 氏は極めて幸運だったといえるだろう。。。
今後の研究目標:
我がPAK研究の最終目標は、15K など「副作用のない」強力なPAK遮断剤を、難病で苦しむ患者さんに届けるために、できるだけ早く市販にこぎ着けるように努力することです。 次のステップはマウスを使う動物実験で、先ず固形腫瘍に有効であることを実証することです。その次は、15KがBBB (血管脳関門) を通過することを証明することです。認知症 (AD) モデルのマウスに有効なら、その証明になります。そうすると、NF腫瘍などの脳腫瘍にも有効であることがわかります。
その次の手は、FDAから臨床テストへの許可を得ること。 許可が得られれば、大手
の製薬会社に独占的なライセンスを売却し、臨床試験を開始。
"将棋"の勝負のように、駒を一手一手慎重に進めていかないと、最後の「王手」にたどり着きません。 多和田氏には、こういう木目細かい神経がありません。(不動産業などで) 年収一億円を誇る彼は、金儲けに腐心している「エゴイズム」の塊まりです。「15K」プロジェクトには、 余り適切な相棒ではありません。まもなく、沖縄支部の「所長」を首にせざるをえません!
第2次世界大戦中、豪州出身の病理学者フローリー博士がペニシリン開発(大量生産)を英国 (Oxford)で始めた。その相棒になったのが、ドイツから逃れてきたユダヤ人の生化学者チェインだった。終戦直後、2人は、ペニシリンの発見者フレミング博士と共に、ノーベル賞を分かち合った。
15K の "ライバル" が登場! NATURE誌に論文の掲載をめざす等という 「寝言」 を聞いている暇はない!
薬草 「雷公藤」 由来のPAK遮断剤 「トリプトライド」 も線虫の寿命を延ばす!
「やせたソクラテス」よ、「太った豚」に騙されるな!
*注: (我がメールの記録によれば) 去る1月7日に、私は T が 多和田研究室を3月末に出ることを予想して、Bihnに T から、せんちゅうの飼育法を会得し、更に15Kが
せんちゅうの寿命を延ばすかどうかを調べる一連の実験を直接に指示しました。併せて、T には海鼠の成分でPAK阻害作用のあるFrondoside A (FRA) がせんちゅうの寿命を延ばすかどうかを検討するよう (多和田氏を介して) 指示しました。
怠け者の T は例のごとく、自ら実験を全くせず、3月末に姿を消しましたが、実
直なBihn は3カ月後の4月10日に、「15Kの延命作用を確認した」とメールで知ら
せてきました。ところが、肝心のデータを以来、全く送ってこなくなりました。
明らかに 多和田氏による "サボタージュ"です!
最後に、いわゆる「NATURE 熱」について一言いわせてもらえば、NATURE に論文が
掲載されなくとも、ノーベル賞はもらえるという例が、幾つもあるということだ。
GFPでノーベル受賞の下村さんも、質量分析でノーベル受賞の田中さんも (私の知
る限り) NATURE には論文を掲載したことはない。 私に言わせれば、いわゆる「PubMed」に登録されている雑誌ならば、どの雑誌に掲載されても、論文の価値は等しいと信じている。各々の論文の「実質」価値は読者各々が判断するもので、雑誌編集部の価値判断 (色眼鏡) にはよらない。 私は決して、負け惜しみを言っているわけではない。ずっと大昔 (1966-73 & 1980-95)、私がまだ若き院生やポスドクの頃、我々の論文がNATURE に3報も掲載されたことがある。当時NATURE の編集長は、「先見の明」がある John Maddox (1925-2009) だった。幸運にも彼の目にとまって、とても光栄な体験を得た。
我々のPAKに関する最初の論文 (1977年)は、NATUREには掲載されなかった。理由はごく単純! 我々のボスがJBCの副編集長だったので、JBC以外の雑誌には投稿させてくれなかった。もっともその時期、John Maddox はNATUREの編集長を数年間休んでいたので、たとえ投稿しても受理されなかったかもしれない。。。 シンガポールのEd Manser らが1995年頃に、哺乳類にも「PAK」を見つけた。その論文はNATUREに掲載された。その翌年、John Maddox は NATUREの編集長を辞めた! その意味で、私の親友 Manser 氏は極めて幸運だったといえるだろう。。。
今後の研究目標:
我がPAK研究の最終目標は、15K など「副作用のない」強力なPAK遮断剤を、難病で苦しむ患者さんに届けるために、できるだけ早く市販にこぎ着けるように努力することです。 次のステップはマウスを使う動物実験で、先ず固形腫瘍に有効であることを実証することです。その次は、15KがBBB (血管脳関門) を通過することを証明することです。認知症 (AD) モデルのマウスに有効なら、その証明になります。そうすると、NF腫瘍などの脳腫瘍にも有効であることがわかります。
その次の手は、FDAから臨床テストへの許可を得ること。 許可が得られれば、大手
の製薬会社に独占的なライセンスを売却し、臨床試験を開始。
"将棋"の勝負のように、駒を一手一手慎重に進めていかないと、最後の「王手」にたどり着きません。 多和田氏には、こういう木目細かい神経がありません。(不動産業などで) 年収一億円を誇る彼は、金儲けに腐心している「エゴイズム」の塊まりです。「15K」プロジェクトには、 余り適切な相棒ではありません。まもなく、沖縄支部の「所長」を首にせざるをえません!
第2次世界大戦中、豪州出身の病理学者フローリー博士がペニシリン開発(大量生産)を英国 (Oxford)で始めた。その相棒になったのが、ドイツから逃れてきたユダヤ人の生化学者チェインだった。終戦直後、2人は、ペニシリンの発見者フレミング博士と共に、ノーベル賞を分かち合った。
15K の "ライバル" が登場! NATURE誌に論文の掲載をめざす等という 「寝言」 を聞いている暇はない!
薬草 「雷公藤」 由来のPAK遮断剤 「トリプトライド」 も線虫の寿命を延ばす!
ツル科の薬草「雷公藤」の葉や茎のエキスは、古代中国で、主にリュウマチや炎症の治療薬として使用されていた。さらに (精子の増殖を抑える働きがあることから) 男性用の避妊薬としても、利用されていた。しかし、1972年にその抗白血病作用を持つ有効成分がジテルペン類「トリプトライド」であることが、ブライアンらによって明らかにされて以来 、膵臓癌や認知症などの難病の治療にも有効であることが、次第に知られるようになった。
しかしながら、トリプトライドの抗癌作用のメカニズムが分子レベルで解明されたのは、ごく最近である。2009年に中国の研究グループによって、トリプトライドがRACやJAK2の活性化を抑えることによって、その下流の「PAK」を遮断することが明らかにされた。トリプトライドは膵臓癌や大腸癌細胞の増殖を強く抑え(IC50=30nM)、マウスなどの動物実験では、0.3 mg/kgという低濃度で、ヒト由来の膵臓癌や大腸癌の増殖を抑えることが証明された。
2017年には、韓国のグループによって、トリプトライドが線虫の寿命を有意に延ばすことが報告された。従って、副作用は殆んどないに違いない。
しかしながら、トリプトライドが水に溶けにくく、そのままでは臨床には不適だった。そこで、2015年になって、ミネソタ大学医学部のアショカ・サルージャ教授のグループによって、水溶性の(燐酸化)誘導体「ミネライド」が化学合成され、主に膵臓癌患者を対象とする臨床試験 (phase II) が開始される運びに至った (*)。
* Patil S, Lis LG, Schumacher RJ, et al. Phosphono-oxymethyl Prodrug of Triptolide (Minnelide): Synthesis, Physicochemical Characterization, and Efficacy in Human Colon Adenocarcinoma and Ovarian Cancer Xenografts. J Med Chem. 2015 ; 58:9334-44.
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* Patil S, Lis LG, Schumacher RJ, et al. Phosphono-oxymethyl Prodrug of Triptolide (Minnelide): Synthesis, Physicochemical Characterization, and Efficacy in Human Colon Adenocarcinoma and Ovarian Cancer Xenografts. J Med Chem. 2015 ; 58:9334-44.
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