生姜 (しょうが) は古来から、健康食品として知られ、血圧低下、抗炎、抗癌、美白、抗認知症など様々な作用があるが、その作用メカニズムが長らく不明だった。 ようやく今年になって、その分子メカニズムが、中国 (広東) にある孫文大学医学部の研究グループによって、解明された。
Su-Min Hu , Xu-Hui Yao, Yi-Hai Hao , Ai-Hua Pan , Xing-Wang Zhou
8‑Gingerol regulates colorectal cancer cell proliferation and migration through the EGFR/STAT/ERK pathway. Int J Oncol. 2020; 56: 390-397.
一口にいえば、「PAK遮断剤」で、「Gingerol」 と呼ばれる (側鎖の長さが違う) 一連の化合物が、PAK の上流にあるEGF 受容体 (チロシン=キナーゼ) を直接阻害する! 分子量が小さいので、血管脳関門 (BBB) を容易に通過し、NF などの脳腫瘍に効くはずであるし、もちろんCOVID-19 の予防にも有効であろう。 Gingerol は、チリー胡椒由来の「Capsaicin」 (やはりPAK 遮断剤) と、化学構造が良く似ている (側鎖の "窒素" が "炭素" に置換されている) が、"辛味" (刺激) がずっと弱い。
Gingerol は、クルクミンやプロポリスなどのポリフェノールと違って、「無色」に近いので、そのアルコールエキス (チンキ) 製品があれば、直接皮膚に塗ると、NF1 のいわゆる「ブク」(皮膚腫瘍) にも効くはずなので、試してみると良い。。。
参考までに、生姜のチンキ剤 (古いチベットのレシピ)を下記に紹介:
https://ja.onlinedoctors24.com/4262834-ginger-tincture-an-old-tibetan-recipe-on-alcohol
編集後記: 東京都中央卸売市場における根しょうが(国産)の価格は、Kg 当たり419~593円(年平均単価496円)、(中国産)は、kg 当たり209~246円(年平均
単価221円)だが、豪州 (メルボルン) では現在、驚くなかれ、8000円だった!! 全く「問題外」である ("一般庶民向き" の食物ではない) 。。。生姜の根塊が「金塊」のごとく、まぶしく見えた!
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