2019年11月15日金曜日

乳酸菌で発酵した米乳成分「ケフィラン」には、
寿命を延ばす (PAK 遮断) 作用あり!

中央アジア (イラン) の北方にある"コーカサス"地方 (黒海とカスピ海に挟まれた山岳地帯) の住民には「長寿が多い」と昔から言われている。 その長寿の最大理由は未だに定かではないが、この地方で昔から飲まれているヨーグルトに似た (乳酸菌ケフィランで発酵した) 酸乳が、どうやら関係しているようである。 モンゴール(蒙古) 民族が飲んでいる「カルピス」に似た酸乳成分 (「CS19」と呼ばれるペプチド) も健康長寿に寄与しているらしいことは前述した。

2、3年前に、イランの研究グループにより、乳酸菌ケフィランで発酵した 酸乳に抗癌作用があることが、少なくとも細胞培養系で実証された (1)。面白いことには、正常な細胞に対しては、増殖を抑える作用が全くなかった。 更にごく最近、筑波大学の研究グループによって、 乳酸菌ケフィランで発酵した米乳には、せんちゅうの寿命を延ばすばかりではなく、熱耐性を高める作用があることが明らかにされた (2)。

これら (乳酸菌ケフィランにより発酵した) の酸乳や米乳に含れる有効成分は「粘質性多糖ケフィラン」であるが、薬理作用自体はプロポリスや「15K 」などのPAK遮断剤に非常に類似している!   数年前に、愛知学院大学の研究グループにより、 ケフィラン (3 mg/ml) が 結果的に "PAK " の下流にあるキナーゼ (AKT やERKなど) を抑え、抗炎症/アレルギー作用を示すことが明らかにされている。

大和薬品などから 「ケフィーラ」という商標で、この米乳の錠剤が市販/通販されている。 筑波大学や愛知学院大学による研究も、大和薬品「ケフィーラ」を研究材料にしている。

参考文献:

"古い邦文" 雑誌によれば、古川 松岡 昭善山中 良忠 (東京農大.畜産学). マウスへのヨーグルトおよびケフィール投与が腫瘍の増殖に及ぼす影響. 日本栄養・食糧学会誌43 (1990) 6 .
Abstract:  Lewis 肺がん細胞を7.2×105/匹移植した1日後から9日間連続してケフィールの凍結乾燥物を2g/マウス体重kgずつ胃内に投与したマウスの移植部位の腫瘍重量は, 無処理の対照区のマウスに比べて有意に軽く, 62%の腫瘍増殖抑制率を示した。この腫瘍増殖抑制率は, 抗がん剤であるPSK0.5g/マウス体重kgずつ投与した場合より高い値であった

結論: 上記の実験データに従うと、NZ産のプロポリス (Bio 30) の抗癌作用は、「ケフィーラ」の 約100 強い!




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