2、3年前に、イランの研究グループにより、乳酸菌ケフィランで発酵した 酸乳に抗癌作用があることが、少なくとも細胞培養系で実証された (1)。面白いことには、正常な細胞に対しては、増殖を抑える作用が全くなかった。 更にごく最近、筑波大学の研究グループによって、 乳酸菌ケフィランで発酵した米乳には、せんちゅうの寿命を延ばすばかりではなく、熱耐性を高める作用があることが明らかにされた (2)。
これら (乳酸菌ケフィランにより発酵した) の酸乳や米乳に含れる有効成分は「粘質性多糖ケフィラン」であるが、薬理作用自体はプロポリスや「15K 」などのPAK遮断剤に非常に類似している! 数年前に、愛知学院大学の研究グループにより、 ケフィラン (3 mg/ml) が 結果的に "PAK " の下流にあるキナーゼ (AKT やERKなど) を抑え、抗炎症/アレルギー作用を示すことが明らかにされている。
大和薬品などから 「ケフィーラ」という商標で、この米乳の錠剤が市販/通販されている。 筑波大学や愛知学院大学による研究も、大和薬品「ケフィーラ」を研究材料にしている。
参考文献:
"古い邦文" 雑誌によれば、古川 徳, 松岡 昭善, 山中 良忠
(東京農大.畜産学科). マウスへのヨーグルトおよびケフィール投与が腫瘍の増殖に及ぼす影響. 日本栄養・食糧学会誌43 巻 (1990) 6 号.
Abstract: Lewis 肺がん細胞を7.2×105/匹移植した1日後から9日間連続してケフィールの凍結乾燥物を2g/マウス体重kgずつ胃内に投与したマウスの移植部位の腫瘍重量は, 無処理の対照区のマウスに比べて有意に軽く, 62%の腫瘍増殖抑制率を示した。この腫瘍増殖抑制率は, 抗がん剤であるPSKを0.5g/マウス体重kgずつ投与した場合より高い値であった。
結論: 上記の実験データに従うと、NZ産のプロポリス (Bio 30) の抗癌作用は、「ケフィーラ」の 約100 倍 強い!
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