2019新型コロナウイルスへの適用:
2020年2月4日にネイチャーの姉妹誌であるCell Researchに、中国科学院武漢ウイルス研究所などの研究グループが発表したレター(速報論文)によれば、in vitro (試験管内)の環境下で、アフリカミドリザル起源の標準細胞 Vero E6細胞を用いて、ヒドロキシクロロキンに類似したリン酸クロロキンを含む7種類の物質の 2019-nCoV(SARS-CoV-2) に対する抗ウイルス効果を、50%効果濃度 (EC50値)を基準として評価する試験を行ったところ、リン酸クロロキンのEC50値は 1.1 μM であり、試された7つの物質のうちでは、エボラ出血熱治療薬として開発されたレムデシビルのEC50値の 0.8 μM に次ぐ高い効果を示していた。
2020年3月10日に、日本感染症学会のホームページ上で、日本国内で2019新型コロナウイルス感染者にヒドロキシクロロキン (HQ) を投与したところ、症状が改善された症例が2例あることが明らかにされた。2020年3月11日付けの産経新聞によれば、この2例は九州地方にある医療機関の医師らが公表したものであり、使用されたのはサノフィ製の製品 (プラケニル錠)であるとしている。
2020年3月20日、フランスのエクス=マルセイユ大学などの研究チームが International Journal of Antimicrobial Agents 誌に発表した論文では、ヒドロキシクロロキン (HQ, 600 mg daily) 、および抗生物質のアジスロマイシン(商品名:ジスロマックまたはアジスロシン)が、新型コロナウイルス肺炎の治療および患者のウイルス保有期間減少に効果をもつ可能性があると報告している。研究チームは、新型コロナウイルス肺炎認定患者30例に対して、ヒドロキシクロロキン単独投与群あるいは抗生物質アジスロマイシンとの混合投与群、およびいずれも投与しない対照群とに分けて治療を行った。結果は、ヒドロキシクロロキンは単独でも効果があったが、アジスロマイシンと組合わせた場合の方が効果が大きく、有意な差が見られたとしている(1) 。驚くなかれ、武漢の研究グループによれば、アジスロマイシン (AZ) 自体にも抗癌作用があり、VEGF およびPAK 依存の血管新生を抑えることが、3年ほど前に明らかになっていた (2)。
2020年3月20日付けの Associated Press などの報道によれば、米国のトランプ大統領は、ヒドロキシクロロキン (HQ) などの新型コロナウイルス感染症の治療薬として有望視される既存の薬を早期に利用できるよう、食品医薬品局(FDA)に承認作業の迅速化を指示したとホワイトハウスでの記者会見で発表した。
インド政府の厚生省はいち早く、3月23日付けで、HQ をコロナウイルス治療薬として認定。
COVID-19 予防にハーブ茶 "CVO" ( マダガスカル 発)!
アフリカ大陸沖にある島国 (マダガスカル共和国) の大統領が、COVID-19 対策の一環として、「CVO」 と称するハーブ茶を、国民全体に奨励している。 さて、CVO とは、一体何ぞや? 実は、Artemisia annua と呼ばれる植物 (漢方くそ人参/青蒿) 由来で、1972年頃に中国の女性薬学者によって、マラリア特効薬 Artemisinin が抽出された。この女性は、2015年に大村さん等とノーベル医学賞をわかちあった。 驚くなかれ、このマラリア特効薬は、イベルメクチンと同様、抗癌作用のある"PAK遮断剤"である。従って、科学的には、COVID-19 の感染をも防ぐはずである。しかしながら、"無知な" (全てが後手後手の) WHO は、それを否定/無視している。。。必要は発明の母!
有事の管理能を全く欠く ( 無能な) 首相「しんぞう」は、官邸を即、退いてもらいたい!
Reference:
1. Gautret P, Lagier JC,
Parola P, et al. Hydroxychloroquine (HQ) and azithromycin as a treatment of
COVID-19: results of an open-label non-randomized clinical trial. Int J
Antimicrob Agents. 2020 Mar 20:105949.
2. Li F, Huang J, Ji D, et al (2017). Azithromycin
effectively inhibits tumor angiogenesis by suppressing vascular endothelial growth
factor (VEGF) receptor 2-mediated signaling pathways in lung cancer. Oncol Lett. 14: 89-96.
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