2021年6月13日日曜日

木蓮 (magnolia) 由来フラボノイド (Honokiol): PAK遮断剤

2、3カ月前だが、あるNF 患者 (豪州の西海岸パースだったか、ギリシャのクレタ島だったか) から、木蓮由来のフラボノイド (特にHonokiol、HK) を、皮膚にできる良性腫瘍 (いわゆる「ブク」) の治療に使用しているという話を聞いた。そこで、早速、その薬理作用について調べてみたところ、10年ほど昔、米国のジョンス=ホプキンス大学の研究グループによって、染料 "メチレン=ブルー" と同様、 HKが抗癌キナーゼ (LKB1) を介して、PAKを遮断していることが、明らかにされていることが判明した (IC50=10 micro M)。海外では、木蓮エキスとして、既に市販されているようである。伝統的には、木蓮の樹皮からエキスを調製しているようであるが、香り高き「花」にもHK が存在しているようである。実は、かなり前から、ピンク色の花が咲くmagnolia を我が家の庭に、植林する計画があったが、色々な理由で延び延びになっていた。 ごく最近、近所の隣人の家で、孫が誕生したのを記念して、ピンク=マグノリア の苗木 (高さ 1 m 弱) を入手して、念願の植林が実現した。 既に "つぼみ" が幾つか出ており、初春 (3 カ月後) の開花を楽しみにしている。。。木蓮は、日本では (北海道や東北など)「 北国」の花として知られているが、豪州では (南端に近い) メルボルンやタスマニア島の花として親しまれている。
Arumugam Nagalingam, Jack L Arbiser, Michael Y Bonner, Neeraj K Saxena, Dipali Sharma. (Johns Hopkins Uni). Honokiol activates AMP-activated protein kinase in breast cancer cells via an LKB1-dependent pathway and inhibits breast carcinogenesis. Breast Cancer Res. 2012; 14(1): R35.

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