2022年2月4日金曜日

PAK 依存性難病のウイルス療法 (Viro-therapy) :
PAK 遮断遺伝子を内在する "善玉" COVID の構築

2019年末以来、世界中に慢延するCOVIDは、明らかに「天災」だが、その天災の逆手を取って、COVIDの RNAゲノムの中に、 幾つかの既知のPAK遮断遺伝子 (mRNA) を組み込んだ、いわゆる善玉「GM ウイルス」を構築したら、どうだろうか?
実は、前世紀末から今世紀の初めにかけて、我々を始め、幾つかの研究グループによって、一連のPAK遮断遺伝子が発見された。 いわゆる抗癌遺伝子であるNF1, NF2, LKB1, PTEN, PAK18 (PAK-PIXの結合を抑えるペプチド) 、 更に、 PAKの上流にある発癌蛋白RASの機能を阻害するRAF 87、NF1 のRAS 結合部分 (NF91) などである。 特に、注目したいのは、その中でも最小の「PAK18 」である。
細胞内での、PAK 活性化には、RAC/CDC42 と呼ばれるG 蛋白以外に、「PIX 」と呼ばれるSH3 蛋白が必須であることが、1998年頃に、シンガポール大学の研究グループによって明らかにされた。 PAK18 は、PAK分子上にあるPIX結合ドメイン (18個のアミノ酸からなる) で、このペプチドをRAS癌細胞内に(マイクロ) 注射すると、PAK-PIX結合が抑えられ、細胞の異常増殖が抑えられる。
間もなく、我々は、PAK18 に「WR」と呼ばれる細胞透過性のペプチドベクターを結合させ、「WR-PAK18」という形で、細胞内に、自由に透過させることに成功した!しかし、ペプチド製剤は高価であるばかりではなく、体内で分解される恐れがある。そこで、臨床向けには、RNAウイルスのゲノム内に、PAK18 mRNA を組込んで、いわゆる「トロイの木馬」を演じさせるという「名案」が閃いたわけだ。
この「PAK18」変異体 (ウイルス) のスパイク蛋白は、肺臓などの表面にあるACE-2 蛋白に結合して細胞内に入るが、PAK18によって、PAK依存性の肺炎は発生しない! 更に、血小板に結合しても、PAK依存性の血栓 (凝集) を起こさない。最終的には、B (骨髄由来) 細胞 や T (胸腺由来) 細胞からなる「免疫」機能 を強化すると共に、肺癌やNF腫瘍細胞などの増殖や転移を抑制する。。。
更に、種々の (PAK依存性) 「RNAウイルス」(Polio, HIV, COVID etc) の予防にも役立つはず。 即ち、文字通 り、強力な「ワクチン代り」になる!
前述したが、酸乳飲料「Calpis」には、カゼインの分解物 (「CS19」と呼ばれる19個 のアミノ酸からなるペプチド) が含まれ、少なくとも記憶の回復や血圧降下作用 がある。薬理作用としては、PAK遮断剤に類似している。従って、場合によっては、PAK18 の代わり に、CS19 mRNA をウイルスのRNAゲノムに挿入するというアイディアも悪くない。。。
詳しくは、ごく最近 (9月に入って)、ようやく英文医学雑誌 (MADD) 上に出版された 我がミニレビューを参照されたし: Hiroshi Maruta (2022). “Trojan” RNA viruses carrying PAK18 for therapy of PAK1-dependent diseases. Modern. Approach. Drug Design. 000573.
高校時代の級友から、元「悪玉」都知事 (4期) だった石原慎太郎が、ごく最近、90歳 近くで他界したというニュースを受け取った! 慎太郎 が都知事時代に、(都教育 委員会と結託して) 我々の母校「日比谷」の由緒ある ( "一中" 時代からの) 記念講堂をぶっ潰したことに、 我々は少なからず恨みを感じているので、慎太郎の他界を (秘かに) 歓迎している。 さて、彼のごとき悪玉政治家を「組み替え遺伝子」 (GM) で善玉に変換すること は、(明らかに) 極めて難しいが、ウイルスのゲノムは比較的単純なので、"善玉への利用" (平和利用) は、 極めて現実性が高い!
慎太郎は一ツ橋大を卒業後間もなく、小説「太陽の季節」で芥川賞を得たようだが、 不節操な「太陽族」を社会に氾濫させただけで、 その社会的な貢献は、マイナス 面はあっても、プラス面は、我が輩には殆んど感じられない。むしろ、舌癌転移で若 死にした弟の「裕次郎 」(俳優、1934-1987) の方がずっとましだ!

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