日本では、帝人ファーマから吸入ステロイド喘息治療剤の「オルベスコ」として販売されている。
2020年3月2日、2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患(COVID-19)の肺炎に著功を示した3症例が、神奈川県立足柄上病院のチームから報告されたのを皮切りに、症例が続々と報告された。
さて、分子病理学者として、いささか気になるのは、その分子メカニズムである。最も可能性が高いのは、その「PAK遮断作用」である。 先ず、喘息などの炎症には、PAKが必須であることが、かなり昔から、判明している。PAK遺伝子の欠損しているマウス変異株では、アレルギー性炎症が全く発生しない。
次に、最近、韓国の済州島にある国立大学の研究グループによって、肺癌細胞 (A541株) の増殖が、シクレソニド (10 mg/kg/day) で、強く抑制されることが実証された (1)。この肺癌細胞の増殖にはPAKが必須であることが以前から分かっている。 更に何度か前述したが、COVID-19 の増殖およびその発症 (肺炎) がPAK依存性であることを明らかになっている (2)。
参考文献:
1. Choi HS, Kim SL, Kim JH,
Lee DS. The FDA-Approved Anti-Asthma Medicine Ciclesonide Inhibits Lung Cancer
Stem Cells through Hedgehog Signaling-Mediated SOX2 Regulation. Int J Mol Sci.
2020 Feb 4;21(3). pii: E1014.
2. Maruta H (2020). Tackling the Coronaviral Infection: Blocking Either the “Pathogenic” Kinase PAK1 or RNA-dependent RNA Polymerase (RdRP). J. Infect. Dis. Ther. 8 (2) 418.
2. Maruta H (2020). Tackling the Coronaviral Infection: Blocking Either the “Pathogenic” Kinase PAK1 or RNA-dependent RNA Polymerase (RdRP). J. Infect. Dis. Ther. 8 (2) 418.
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