2025年2月10日月曜日

科学史上の不朽の定理: ピタゴラスの定理、ガリレイの地動説、ダーウインの進化論、(20世紀に確立した) DNA-RNA-蛋白質の遺伝子暗号 etc、 先駆者によるこれらの
大定理に (我々が) 加えたい "21世紀" の 実用的な 定理:
「PAK1 遮断による健康長寿/耐熱性の飛躍」!

我が輩が「画家の道」を諦めて、薬学部 (本郷のキャンパス) で分子生物学を学び始めたのは、1964年の秋からだった (60年以上昔の話!)。
当時、分子生物学界の Golden Rule は、「Triplet Genetic 暗号」説 (1968年にノーベル生理医学賞に輝く) だった。遺伝子 (DNA) 上の3つの塩基 (Triplet) が、RNAに転写され、それぞれが、20種類のアミノ酸に翻訳され、蛋白質を形成する。 卒業実習では、蛋白質を合成するリボゾームという細胞顆粒の機能に関する研究を、恩師 (水野伝一教授) の下で行なった。
以後5か年の大学院での修業を終え、1973年に、(NIH) postdoc として、渡米 (離日) した。 1974年の秋には NIH の Korn 博士 (1928-2024) の研究室の門を叩き、土壌アメーバ中に発見された奇妙なミオシンATPase (Myosin I) に関する研究を始めた。ミオシンの ATPase 活性は一般に Actin と呼ばれる蛋白によって、活性化されるが、不思議なことには、アメーバの Myosin 1 活性化には、アメーバ中の "第3 の蛋白" が必須だった。3年後の1977年に、 この蛋白の同定に、我が輩は遂に成功した! それが「PAK1 」と呼ばれる "新しいキナーゼ" (蛋白燐酸化酵素) だった。

17年後の1994年には、同じようなキナーゼが哺乳類でも、発見され、先ず癌化に必須であることが判明した! 詰り、PAK1 は「発癌酵素」だった。 以後、この酵素が様々な (寿命を縮める) 難病の要因であることが判明した。
2003年末に我々は、稀少難病"NF2"患者に欠損しいる抗癌蛋白(メルリン) が、実は「PAK1 阻害蛋白」であることを発見した! 更に、2006年以来、天然の "PAK1 遮断剤" である (「蜜蜂の巣」由来の) NZ産「プロポリス」 (Bio 30) で、"NF" 腫瘍や "膵臓癌" 患者の治療に, 成功し始めた (今日では、より入手し易い、"沖縄産" 海藻由来の多糖類「フコイダン」をお勧めしたい) !

2007年の夏には、我々の手により、PAK1 遺伝子を欠損する線虫株が、野生株より6割も長生きすることが実証された。更に2022年頃には、マウスでも、全く同様な結果が得られた。「ダーウインの進化論」に照らせば、人類でも、同様であることが容易に予想される。
こうして、PAK1 遮断 が健康長寿に直結する事が確立したばかりではなく、(過去30年に渡って) 様々な天然あるいは人工のPAK1 遮断剤が発掘された。 そこで、これは「我田引水」になるが、「PAK1 遮断は健康長寿への道」という定理は、人類が絶滅しない限り、(21世紀に確立した) "新たな (かつ"日常生活"にも役立つ) 定理" として、生き残るだろう。。。(「地球温暖化」時代に) 特筆したいのは、PAK1 遮断が「耐熱性」を著しく高めることである。。。

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