邦訳の (やや) "大げさな題名" は、この実話の内容には (明らかに) 相応しくない!
我が輩が訳者なら、(原題=Shadowyを生かして) 「秘めたる恋」とするだろう。。。しかし、それでは、映画ファン(特に女性)の間に観賞ブームを巻き起こさないだろう("商売" にならぬ!)。
ホプキンスが扮する老文学部教授は、兄と一緒に暮らす独身者である。ある日、彼の講演会に、米国から「詩人」と称する中年の女性が出席していた。 女性には、10歳近い息子がいた。
英国で、彼女の詩集を出版してくれるような会社を物色しているらしい。。。 それが切っ掛けで、二人の間に、ある種の(恋愛) 関係が芽生え始めたが、彼女には、米国で「離婚騒ぎ」を起こしている夫 (詩人) がいた。
その彼女が再び、英国に現われ、この老文学者は、(「英国籍」を得るために) 結婚してくれと、彼女にせがまれる。 彼は結局、(渋々) それに同意するが、暫らくして、彼女が「不治の癌」にかかっていることが判明する。 こうして、束の間の幸福が、悲劇へと "暗転"して行く。。。
我が輩は、その場面で、スウッチを切り、後は (自身の) "想像" に任せることにした。
もし、我が輩がこの映画の "監督" だったら、 ("カント" の例に習って) 彼女の臨終の場面で、
赤ワインを水で薄め、砂糖を加えて一口, (夫ルイスが) 彼女に与えたかもしれない。。。
実話では、妻の死後、ルイスは「妻の形見」である少年の養育に献身したが、数年後ルイス自身も64歳で他界した。愛は永遠には続かなかった。。。。
この映画中で、ある"教授仲間"が 曰く:Men have "intellect", while Women have "soul".
この言葉の解釈は, 人「様々」であろうが、「意味深」な言葉である。。。
我が輩自身の解釈では、intellect とは「閃き」(XY) 、soul とは「献身」(XX) だと思う。
ニュートンやアインシュタインの"閃き"、キューリー夫人の"献身"が、その代表的な例であろう。。。
この名画は、もう30年以上昔に、上映された作品であるが、当時、我が輩は "抗癌" 研究 に昼夜急がしく、映画など観る暇はなかった。 今は引退して、"無料" の On-line 映画を楽しめる身分になった。。。ホプキンスは, 英国の誇る名優 (実は, "パン屋" の息子) で、我が輩が好きな "性格" 俳優の一人である。 「世界最速のインディアン」(老「モーターバイク」狂、2007年) も、素晴らしい!
実は、我が輩の高校時代のクラスメートに, "パン屋の息子"がいた。丸山君という名だったが、背の高い大柄の青年で、小柄な(全校で「最もチビ」だった) 我が輩 (丸チビ) の3倍はある, という意味で、「三丸チビ」というあだ名で呼ばれていた。(母校では当時、アイウエオ順に机を並べていたので、彼と我が輩は直ぐ隣り同士だった)。 彼は母校が誇る「ラグビー部」の選手でもあったが、高校卒業後、(当時、卒業生の半分は「東大進学」だった時代) に、珍しく、「芸大」に進学し、テノール歌手になった! 我が輩も芸大に進学して、"画家" になる予定だったが、中途で変更して、結局「薬学者」になった。。。詰り、「魂」は画家だったが、結局、「理性」を選んだ。しかしながら、半世紀近い我が研究生活を振返ってみると、
「美」の精神が「科学」に十分発揮された、と確信している。。。つまり、我が半生は「Unisex」 だった、と思う。 Unisex を排撃する「トランプ」とは、「水と油の関係」になるのは、当然の帰結である! 我が輩の目から見ると、彼は "理性も魂もない" (欲張りの) 「不動産屋」(人間の屑!) に過ぎない!
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