2025年4月29日火曜日

米国からの「頭脳流出」: トランプの"断圧 (インテリを追い出す) 政策"により, 拍車がかかる!
少なくとも"生物学分野"では、1980年代から、米国内で学ぶべきものが失われ始めた。。。

この感想は、我が輩自身の米国での、いわゆる「Postdoc」研究の結果 (体験) に基づく。我が輩は、1973年の夏に、米国のNIH 交換 Fellowship により、米国の大学で、研究を始め、結果的には、1974年にNIH に編入して、1980年の夏まで研究を続けた後、西独のミュンヘン郊外にある Max-Planck 研究所に就職した。NIH での、我が輩による最大の発見は、(細胞分裂ではなく)
アメーバ運動 (Phagocytosis etc) に必須なキナーゼ (PAK) を発見したことである。"ミオシンを燐酸化するキナーゼ" だった!(この発見は、その後、半世紀近い研究の結果、健康長寿を促す 一連の「PAK遮断食材」の発掘をもたらした!)
1980年頃、Harvard 大学の研究者により、発癌蛋白 "SRC" が、実は、チロシンキナーゼであることが発見されて以来、米国内で、目新しい発見は, この分野ではない!
唯一の例外は、1983年に, Biotech company " Cetus" のKary Mullis による「Polymerase Chain Reaction」 (PCR) の発明である!
言い換えれば、過去40年近く、米国内では、目新しい 発見や発明 が (少なくとも"分子生物学"の分野では)、産まれていない!

トランプ政権によるハーバード大学に対する断圧措置(研究補助金の差止め!) に伴い、海外からの留学生やポスドクが、留学/勤務先を、別の名門大学 (例えば、MIT and Stanford) とか英国の Cambridge や Oxford に求め始めているそうだが、日本でも文科省の要請に從い、東大や京大が "受け皿" として, 名乗りを上げている。言わば、頭脳流出の "逆輸入" (競争)

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