2019年3月22日金曜日

インドネシア特産プロポリス: 起源植物はマンゴー、
抗癌トリテルペン類が豊富!

最近、香川大学農学部の片山研究室から、発表された論文によると、インドネシア (南東スラワジ島、ボルネオ島の東) の針なし蜜蜂が調製するプロポリスには、珍しく数種のトリテルペンが豊富に含まれているそうである。 この論文には、薬理作用に関するデータが全くないが、私の予感では、非常に強いPAK遮断作用があると思われる。というのは、一般にトリテルペン類は、ゴーヤ由来のククルビタシンのごとく、PAK遮断作用が強いからである。面白いことには、この珍しいプロポリスの起源植物は、マンゴーらしい (1)。

言い換えれば、少なくともこのマンゴーには、PAK遮断作用があると思われる。。。実際、2、3年前に発表されたベトナムからの論文によると、マンゴーエキスには、スイゾウ癌の増殖を抑える作用があるトリテルペン類が存在してことが分かっている (2)。 従って、近い将来、癌や認知症の「マンゴー療法」というアプローチも考えられる。

もう一つ特記すべきは、これらのマンゴー由来のトリテルペン類には、ウルソール酸 (UA) のごとくCOOH 基をもったトリテルペン類が多く、そのままでは細胞透過性が悪い。そこで、 例えば、イソアンボール酸 (IAA) の IC50 (抗癌作用) は、5 micro M だが、それを 例のCC (Click Chemistry) でエステル化すれば、細胞透過性が200倍ほど上昇して、IC50 が25 nM 以下になる可能性もある。。。頭はアルツ (認知症) になる前に使おう! 

参考文献:

Cycloartane-Type Triterpenes and Botanical Origin of Propolis of Stingless Indonesian Bee Tetragonula sapiens. Plants (Basel). 2019 Mar 8;8(3). pii: E57.

Chemical Constituents of Mangifera indica and Their Anti-austerity Activity against the PANC-1 Human Pancreatic Cancer Cell Line. J Nat Prod. 2016;79(8):2053-9.

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