2019年3月11日月曜日

決定的瞬間: カルティエ=ブレッソン

決定的瞬間 (Decisive Moment ) とは、20世紀を代表するフランスの写真家「カルティエ=ブレッソン」の好んだ言葉 (瞬間)である。 愛用のカメラ (ライカ製) をぶら下げ、街中をブラブラ歩きながら、決定的瞬間を捕らえては、素早くスナップ=ショット (写真) を撮るのが得意だった。我が父もアマチュア写真家の端くれで、愛用のライカ=カメラをぶら下げて、ブレッソン風のスナップ=ショットを撮るのが好きだった。当時は、白黒写真が中心で、父は自宅の暗室 (実は、夜中の風呂場) でネガの現像やプリントの焼き付けをするほど、写真に凝っていた。 更に、新しい現像液の処方を開発して、カメラ雑誌に発表する写真研究家でもあった。さて、ブレッソンの写真集「決定的瞬間」(英語版) が出版されたのは、1952年のことである。 日本でも木村伊兵衛など、白黒写真の大家たちが、この決定的瞬間の愛読者になった。

私自身は画家になるのが元々の志望だったが、(化学療法の父) パウル=エーリッヒの伝記を読んで以来、薬学志望になってしまった。 しかしながら、趣味で、キャノンのカメラを抱えて、時々街中や山野へ「決定的瞬間」を捕らえに出かけることもある。私自身は (絵描き志望だったせいもあった) カラー写真専門で、白黒写真を撮った記憶はない。  決定的瞬間を捕らえるには、遠慮していては駄目である。ずうずうしく見知らぬ相手にカメラを向ける勇気と決断力が必要である。 お蔭で、元々内気な私も、一旦カメラを構えると、かなりずうずうしくなった。

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