1964年の東京五輪は、涼しい10月に首尾良く開催された。ところが、2020年開催予定の東京五輪は、何故か「蒸し暑い」真夏の8月に、開催が決定された。 常識的に言って、これは競技に参加する (特に、陸上競技を含めて、炎天下の屋外で競技せざるをえない) 全ての選手たちにとって、明らかに不都合だった。この「不都合な」決定の背後に一体何があったのかは、東京五輪開催委員会 (森委員長) や安倍政権以外の知るところではない。
しかしながら、陸上競技、特に長距離競技の選手団から、不満がとうとう爆発した。42キロを走るマラソン選手、20-50キロを競歩する選手たちから、"会場" を東京から札幌へ移転すべきという常識的な声があがった。 私自身の意見によれば、長距離ばかりではなく、陸上競技は全て、札幌に会場を移すべきである! つまり、少なくとも2020年の五輪陸上競技は、2020「札幌」五輪にすべきである。 それが嫌なら、2020年(東京) 五輪は全部、涼しい10月に延期すべきである!
五輪はそもそも「参加する全ての選手ファースト」でなくてはならない。テレビ放送局や観光業者などを含めて「商者の利権ファースト」 ("商業主義" を優先して) はならない!
日本のラグビーは目下ワールドカップで「破竹の勢い」だが、残念ながらラグビーは、未だ五輪競技ではない。従って、早大ラグビー部出身の森JOC委員長 (元総理) の発言は、競歩で優勝 (金メダル) 候補の山西選手 (京大出身) に比べて、学力ばかりではなく説得力にも欠ける。従って、この二者がもし対決すれば、勝負の結果は自ずから明らか! JOC の威信は単純に、取得「金メダルの数」で決まるからだ。。。
ごく最近の報道によれば、IOC 会長が東京五輪のマラソンと競歩のレース会場を「札幌に移転」すると決定した途端、何を勘違いしたのか、小池都知事は、「北方領土」(ロシア領?) に移転したほうがましだと、怒り (不満) をあらわにしたという。 彼女の良識が甚だ疑われる。。
自らの都知事としての権威 (エゴ) ばかりを振り回わし、マラソンや競歩など長距離競技に参加する選手たちの健康を無視し、あくまでも、猛暑8月の東京でレースを強行せんとする小池都知事には、とても2020年の東京五輪を主催する資格がない! できれば、五輪開催前に辞任してもらいたい! 涼しい (然も) マイカー排気ガス の少ない札幌のほうが、ロードレースに適していることは、誰の目にも明らかである。
来年の 都知事選挙は、小池知事の任期が満了する7月30日から一ヶ月前以内 ( 7月5日に内定!) に施行されるが、"五輪の開催を涼しい10月に延期する" 柔軟な頭の知事候補を選びたい。 どうやら、「石頭」の小池さんは、「五輪開催の器」ではなさそう。今のところ、都知事候補としては、野党連合は蓮舫氏 (立憲)、与党 (自民党) は丸川珠代氏 (東大経済学部卒、五輪大臣、鳩山首相に「ルーピー」という野次を飛ばして、問責される) に、焦点を絞っている模様。 従って、小池氏が再選を狙うならば、「女性候補だけの三つ巴」となろう。。。
30年以上昔、私はアテネに癌学会参加のため、初めて訪問し、アテネからマラトンまで、マラソンを走破しようと計画していたが、アテネ市内にひしめく観光用タクシーのひどい排気ガスに悩まされて、とうとう断念した苦い経験がある。
「マラソン」の歴史的起源は、紀元前490年頃に、アテネ軍が侵略しつつあるペルシャ軍をマラトンの丘で破り、その勝利を伝えるため、伝令兵士 (フィリピデス) がアテネ市内まで42キロの道を走破して、アテネの勝利を伝えた直後、倒れたという伝説に基づく。
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