2019年10月21日月曜日

「HIV耐性遺伝子は寿命を縮める」と主張する
非常識な「ウソ」論文 (NatureMedicine) !

米国の名門 "カリフォルニア大学 (バークレー校) "の研究グループが、極めて「非常識な」結論を出して、Nature.Medicine 誌に論文を掲載した。「HIV耐性遺伝子は寿命を縮める」という結論だった。 ところが、疑問をもったいくつかのグループが"追試"をやったところ、どこでも実証されなかった。結局、最近、その論文は撤回されざるを得なくなった! 
ちなみに、この論文の投稿責任者 (First Author) は、ラスムス=ニールセン教授 (デンマーク出身) のポスドク (中国系女性、Xinzhu Wei) だそうである。「小保方事件の米国版」と言えるかもしれない。

そもそも HIVやインフルエンザなどのウイルス感染には、発癌同様、PAK が必須である。 従って、本来PAKを抑えているNF2蛋白 (メルリン) などが機能を失うと、脳に腫瘍ができるばかりではなく、感染症にかかりやすくなり、寿命が縮まる可能性が高まる (少なくともマウスでは、NF2遺伝子が欠損すると、寿命が短くなる!)。

逆にプロポリスなどで、PAKを抑えると、寿命が長くなる。従って、ごく常識的に考えれば、「HIV耐性遺伝子」はプロポリス同様、寿命を延長する働きを持つはずである。それを逆に「寿命を縮める」という結論を出すこと自体、非常識であるが、そんな論文を掲載することに同意した権威ある「ネイチャー医学」誌の編集長の良識が甚だ疑われる。もし、私がこの雑誌の経営者だったから、この編集長を即刻クビにするだろう。

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