2024年11月23日土曜日

Alfred Nobel (1833-1896) の進化:
"ダイナマイト" 王 (死の商人) から "平和" 主義者
「女性」主導の政治になれば、「戦争」は無くなる!
問答無用ではなく、問題を会話/外交で、解決しょう!

12月10日は, Alfred Nobel の命日。この日にノーベル賞が授与される。 彼は、1833年にストックホルムで誕生、1896年に永眠。世界的に著名な有機化学者 (炭鉱などに使用する爆薬や地雷の発明家) だが、1867年にニトログリセリンをニトロセルロースや珪藻土 等と混合して、爆薬を安定化して、「ダイナマイト」を発明し、特許を得る。間もなく (1870年) に、仏 対 プロシャ戦争で、ダイナマイトが使用されるようになる。「ダイナマイトのような破壊力の大きな兵器が使われることで、それが "戦争抑止力" として働く」ことを、 彼自身は期待していたようだが、 実際には「戦争の激化」を招き、ノーベルの名は「死の商人」として世に知られるようになる。

1888年にダイナマイト工場の爆発で、不幸にして、兄のルードビックが死亡したが、"誤報" で、アルフレッドが爆死したと報道された。ある新聞の見出しによると、「死の商人がとうとう死んだ!」。 噂/伝説によれば、それを読んで、彼は (自らの悪名に) 失望して、自分の遺産を、 もっと平和的な発明/発見や活動の奨励のために、利用してもらおう、という遺書を綴ったと言われている。他説によれば、ノーベルの秘書 (女性: ベルタ フォン・ズットナー、1844-1914) , 急進的な平和活動家/作家の影響だった、と伝えられている。彼女は、 1905年に, ノーベル平和賞を受賞。1889年 (事故の翌年) に 小説「Die Waffen nieder! (武器を捨てよ!)」を出版 (毎年10月にベルリンで、このスローガンの「反戦デモ」が開催されている)。

こうして、生誕地「ストックホルム」の丘、カロリンスカ医科大学の隣りに「ノーベル財団」が発足して、1901年から毎年、数部門 (医学、化学、物理学、文学, 平和など) のノーベル賞が授与されるようになった。我が輩自身、大学構内の "カロリンスカ研究所" に2度ほど、学術講演のため、訪れた事がある。

我が輩は "反戦デモ" には参加したことがない。"虚しい" からだ。戦争は古今東西、人類が出現して以来、ずっと続いている。 我が輩の結論は、男性の政治指導者 (少なくとも、国の長) を 全て 去勢すれば、戦争は即時に終る! テストステロンが分泌されなくなれば、戦いにならない
あるいは、「"国の長" は全て、女性から選ぶ」という選択肢もある。 "後者" の方がより実現可能かもしれない。

"ノーベル平和賞" に輝く女性群 (15名): https://www.will.pref.aichi.jp/jyoholibrary/booklist/2014-19.pdf

前述したが、実はニトログリセリン (NG) には、「血圧降下(血管拡張) 作用」がある。そこで、高血圧気味のノーベルは「甘いニトログリセリン」をしばしば舐めていた。。。。戦後の食糧難の時代に、安い甘味料として、日本でも使用されていた。しかし、余りなめ過ぎると「立ち眩み」がするから要注意! 皮肉な話だが、 NG には抗炎症や抗癌作用もあり、"PAK 遮断剤" である可能性がある。

2024年11月22日金曜日

ペニシリン開発の原動力: ハワード=フローリー

実は, ペニシリンの発見者はフレミング博士 (英国) : 1928年に、シャーレに混入した青カビの周囲には、バクテリアが繁殖しないことを発見して以来、カビ由来の抗生物質が「ペニシリン」という化合物であることを同定! 矢張り、「鋭い観察力」が、大発見の始まり。しかしながら、フレミングは、その抗生物質を医薬として開発/市販することには、興味がなかった。。

ペニシリンの再発見/市販に、全力を尽したのは、"豪州" アデレード (メルボルンに隣接) 出身のフローリー博士 (1998-1968) で、1938年 (第二次世界大戦勃発) 以来、英国のオックスフォード大学や米国で、カビのタンク大量培養法を開発し、大戦中、多数の戦傷者の"感染"治療に供した。
戦後 (1945年) に、その功績を讃えられて、相棒のエルンスト=チェイン (化学者) と発見者フレミング (病理学者) と共に、ノーベル医学賞を分かち合った。
なお、フローリーは巨万の富を残さなかった。1940年代、ペニシリンに関する "特許" を取得することは、「医療倫理」に反するからだった (?!)。
注:実際には、発明者の受取る特許料など「端た金」に過ぎない。特許を買い取り、新薬の販売に成功して、儲ける "製薬会社" の利益に比べれば、ゴミに過ぎない! ダイナマイトを開発し (戦場で大儲けした)「ノーベル」のような億万長者にはなれない!
兎に角、(お互いの命を縮め合う) 「戦争」に加担するのは、絶対に辞めよう!

2024年11月19日火曜日

キューリー夫人によるラジウム発見:
"女性" 科学者の足下を照らす灯台!
Dava Sobel 著 (2024), HarperCollins 出版 (英国)
教訓:「鋭い観察」が自然科学や絵画の始まり!

ニュートンが「りんごの落下」を観察しなかったら、「万有引力の法則」は生まれなかった。。
盲目者には、(数学/代数は出来ても) 自然科学や絵を描くことができない!
放射性 (蛍光を発する) 元素 (ウラニウムやラジウム) の発見は、写真「乾板」への感光から始まる! キューリー夫人は、凡ゆるウラン鉱石中の「ラジウム/ウラン比」が一定であることから、(大きな) ウラン (92/238) が崩壊して, (小さな) ラジウム (88/226) 等に変化したことを "演えき"!

最近, メルボルンの書店で、新本 (Non-fiction) を探している内に、目に止まったのが、(邦訳すれば) 上記の如き題になる「英文の本」である: The Elements of Marie Curie:How the glow of Radium lit a path for women in science.
著者は、New York Times (新聞) の元科学評論家で、現在 「Scientific American」 (雑誌) の論説家。 「 ガリレオの娘」で, ピューリッツァー賞を受賞.
もう20年以上昔、我が輩はノーベル文学賞に輝く米国作家、パール=バック女史の評伝 (上下巻) を、"7人の侍" (女性科学者) と一緒に共訳した経験がある。 その体験を生かして、読書後 (1-2年中に)、上記の評論 (約270ページ) を 約3人がかりで、邦訳してみたいと考えている。
訳者には、ノーベル賞をめざす女性科学者 (できれば、分子生物学者) を募りたい。
さて、この評論 (最初の90ページ) 中に、"思わぬ" 発見をした: キューリー夫人は科学者ながら、画才もあり! 幼年の日記の中に、飼い犬「ランサー」の表情豊かな "デッサン" が発見された (我が輩も科学者ながら、絵画を趣味にしている): "観察" は, 自然科学/絵画の "第一歩"!
キューリー夫人に関する最初の伝記は、次女 (エヴァ) によって、1935年に出版され、ベストセラーになり、翌年 (夫人に扮するグリア=ガースン主演で) 映画化された (我が輩も30年ほど昔に、ビデオを観賞したことがある) 。。。
キューリー夫人は夫のピエールと最初のノーベル賞 (物理学、 1903年) を分かち合ったが、 不幸にして、1906年4月19日に、ピエールが暴走してきた馬車に牽かれて即死した。 その後 (1911年の誕生日) に、キューリー夫人は2度目のノーベル賞 (今度は化学賞) の受賞通知を受けた。 丁度その頃、彼女はピエールの弟子であったポール=ランゲバンと極めて親しくなっていた。実は、ポールは、その妻 ( ジャン) と、"不和" が長らく続いていたからだ。しかしながら、ジャンが、この "2人" を殺す、と強迫し始めた! 結局 、キューリー夫人の "再婚" は実現しなかったが、(ずっと後に, 第二次世界大戦終了後) ポールの孫 (マイケル) とキューリー夫妻の孫 (ジョリオ夫妻の娘 ヘレン, 原子物理学者) 同士 が めでたく結婚にゴールインした!
キューリー夫人の最初の功績は、放射性 (蛍光を発する) 元素 "ラジウム" を発見したことであるが、更に、ウラニウムなどの放射性元素が崩壊して、ラジウムやポロニウム等、別の元素になる現象 (Transmutation) を "化学的" に証明 (右図を参照)し、二度目のノーベル賞に輝いた。 最終的には、これらの "壊変" が、ウラニウム等の「原子核の崩壊」に伴なう莫大なエネルギーの放出として実現され、原子炉や原子爆弾の開発に発展した。。。従って、彼女は (是非は兎も角) "原子エネルギー" 開発の切っ掛けを構築したと言えよう。
残念ながら、彼女は1934年に (「放射能」被ばくのため) 67歳で病死し、1945年の米国による原爆の開発や (広島/長崎への) の投下を阻む事はできなかった (実は、彼女は「戦争が大嫌い」だった)。
なお、キューリー夫妻の長女 (イレーナ) は、その夫 (フレッド=ジョリオ) と共に、初めて「人工的な同位元素」を開発し、1935年にノーベル化学賞を獲得し、戦後、フランスの「原子炉の開発」 (原子力の平和利用) に貢献した。"放射性"同位元素 (Isotopes) は、我々"生化学者"によって、"トレーサー" として広く利用された (もっとも最近は、大衆の間に広まった「放射能恐怖症」のため、利用されなくなったが)!
キューリー夫人は、"ロシア占領下" のワルシャワ, ポーランドを抜け出して、自由なパリで成功を修めた。"ロシア占領下" のウクライナを抜け出して、海外/西欧諸国で活躍しているウクライナ人達にも、勇気を与えることだろう。

注: ラジウムは、1898年にキューリー夫妻によって、ピッチブレンドから微量な蛍光元素として発見されて以来、放射線源として、主に"放射線治療"や時計の文字盤などの"夜光塗料"として利用されて来たが、1960年以後 (「発癌性」が発見されたため) 使用禁止! 従って、その発見自身は「歴史的意味」をもつが、"実用性" はもはや無い。 従って、(敗戦後まもなく日本を襲った) 集団結核から我々児童を救った特効薬「PAS」や、全く「無害な」一連の "PAK遮断剤" (=健康長寿促進剤) の発見 のほうが、ずっと "社会福祉" に貢献している (我田引水)!

自然科学分野で、最も有用な発明を果した女性は、ドイツ系の米国有機化学者、Gunda Georg 教授である。天然PAK遮断剤 「Triptolide」 を燐酸化して、その水溶性を 3000 倍 に高めるのに成功した! この誘導体「Minnelide」は、抗癌剤として、臨床テストで、"Phase III" にまで目下進んでいる。市販まで、もう一息である。 市販されたら、"ノーベル化学賞候補" に、我が輩は推薦したい!

2024年11月16日土曜日

高温は、大部分の生物の寿命を著しく縮める!
気温が4度上昇するに伴い、寿命は半減する!
「地球温暖化」後の日本や地球の"深刻な"姿?

先ず、東京や大阪の夏の温度は40度近くになり、熱帯地方になるので、首都圏や関西に住む人々の大部分は、北海道の札幌や旭川に、或は海外 (カナダ、アラスカ、シベリア等) に、集中的に移住することになるだろう。アフリカ大陸、東南アジアや赤道に近い地域に住む住民は大部分、より北の欧米や、より南の豪州へ「民族の大移動」が始めるだろう (我が輩は別の理由で、36年以上昔から、豪州へ永住!)。 実際、中南米から米国へ、アフリカから欧州への "大量移民" が続出している! 野や畑は干ばつに悩み、作物が育たなくなるため、深刻な食糧不足が世界中に訪れるだろう。 従って、食糧の取り合いを巡って、戦争 (殺し合い) が、世界各地で頻繁に起こるだろう。
最終的には、人類も家畜も棲息できなくなり、地球上には、植物しか生息できなくなり、更に、花粉を運ぶ (蜂や蝶などの) 昆虫もいなくなるので、植物に花が咲いても、生殖が出来ず、繁殖ができなくなり、絶滅に頻するだろう。 つまり、地球上には、高温の温泉に住む熱耐性微生物(Thermophile) 以外は絶滅する事になる。。。最終的には、水分が全部蒸発し、月のような、「無生物の世界」になるだろう。。。
「地球温暖化の"最大原因"になっている」経済大国の米国や中国が、「地球温暖化対策」を拒否する限り、この予想は現実となり、「人類の絶滅」は近い将来、現実的なものになるだろう。
これに対抗 (米中の「利己的な姿勢」を是正)するためには、「米中からの輸入」をボイコットする政策を世界全体が打ち出さねばならないだろう。 つまり、米中との「貿易戦争」が必至となろう。。。
我々 "インテリ" は「百歳クラブ」への入会をめざして、「地球温暖化」を何とか防止する運動を世界的に展開せねばならない!
石破さん、トランプさんへ:柿食えば 地球温暖化に 耐えられる!
(来る米国のHHS=健康相、JFK Jr を, 医学的に "再教育" せねばならない!) : 彼は "地球温暖化の緩和" 運動に関心を持っている! (教師の役目は、弟子の欠点を直し、長所を伸ばすことにあり)

2024年11月15日金曜日

三笠宮ご夫妻 (夫は100歳、妻は101歳) は「健康長寿」!

三笠宮妃百合子(ゆりこ)さまが今朝 (11月15日午前6時32分)、入院先の"聖路加国際病院"
(東京都中央区築地)で老衰のため亡くなられた。
この聖路加病院 (米国のミッションスクールの病院) は、我が輩が 戦時中 (1942年11月8日の朝) に誕生した "思い出" の場所でもある。 我が両親は、このご夫妻と同様、"真珠湾攻撃" の前後に結婚した。
少なくとも「滑り出し」は, 良かった!「初め良ければ、終りも良し」(「百歳クラブ」に入会できる) かもしれない。。。
因みに、日本全国で、100歳を越えた老人は、約9万5千人で、その内, 女性が 88% を占める。
この聖路加病院の元病院長「日野原重明」 (京大医学部卒、1911-2017) も 「百歳クラブ」の会員だった (105歳) !
世界の "病院 (best) ランキング" では、 聖路加国際病院が16位、東大医学部附属病院が18位! (日本国内では、トップ)。 "世界一"は、米国の "Mayo Clinic" at Rochester!
残念ながら、我が輩の最寄り、豪州で最高の "Royal Melbourne Hospital" は, 世界で 約 100位。。。
"死に場" はどこでも良いが、(出来れば) 「孤独死」ではなく、病院のベッドの上で、優しい看護婦さんに見取られながら、死にたいものだ!
我が大学の同級生で、最初に亡くなったのは、未だ60歳前後で、自宅の台所で脳溢血のためバッタリ倒れ、孤独死した。独身だったのだろうが、2週間後に、様子を見に来た弟に発見されたそうである。。。

2024年11月14日木曜日

川柳:柿食えば 風邪が治ると 石破言う
実は、健康長寿にも通ずる: 紀州名産の「長寿」柿 。

しかしながら、首相はその理由 (科学的根拠) を知らない!
(無知な「朝日新聞」は、ビタミンC のせい、と "嘘" を報道)!
実は、この嘘を1970年に言い触らし始めたのは、ノーベル化学/平和賞を貰ったライナス=ポーリングだった。それを信じ込んだのが、この「朝日」である。 罪は深い!
"無知" は許せる。 しかし、「嘘で洗脳」するのは、許し難い!
実は、柿の実のオレンジ色は、人参やトマト等と同様、"カロチン" による。
前述したが、カロチンは "PAK" 遮断剤の一種で、伝染病 (特に、ウイルス感染) の予防/治療に役立つばかりではなく、健康長寿にも通ずる: 紀州名産の「長寿」柿 (あんぽ柿)
ただし、カロチンには (風邪薬同様)、「催眠」作用があるので、"国会の審議中" (あるいは"車の運転中") にウトウトする (要注意!)。
従って、"競馬界" では、レースの直前に、競走馬に人参は絶対に与え無い
(レース後に "餌" を与える) ことが「常識」になっている。
"午年" の我が輩は、人参や柿を (寝る前の) "夕食" に食べる。。。
従って、「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」 の情景は「夕景色」であるに違いない。。。
正岡子規は、この俳句で、柿の実と夕日の色を見事にマッチさせる「美的センス」も持っていた。

2024年11月13日水曜日

養老孟司 (名誉) 教授 (東大医学部解剖学卒、
1937年11月11日生れ) : 「肺癌」で東大病院に入院!
病因は、(明らかに) 「喫煙」! 「他山の石」 とせよ!

2003年に出版された『バカの壁』は450万部を記録し、戦後の日本における歴代ベストセラー5位! (我が輩は "豪州永住" なので、先生の著作を読んでことはない)
残念ながら、先生は、「喫煙」が肺癌や心筋梗塞などの病因になることを理解していない!
東大薬学の「解剖学」実習で、我が輩の班は、「喫煙で死亡」した患者 (男、50歳代) の死体解剖をやった。その肋骨を開くと、肺が「タールで真っ黒」だった! 隣の班の死体は女性(年令不明)だったが、その肺は「美しいピンク色」だった!
幸い、我が班に属していた同級生からは、喫煙者は一人も出なかった!
養老先生には、恐らく、喫煙者の死体解剖をした体験がないのだろう (あれば、喫煙を辞めたはず!)。 "東大 (灯台)、 下暗らし" の典型的な一例! (幸か不幸か) 人間は、"体験の動物"!

要注意: 喫煙は、肺癌などを 起こす「タール」ばかりではなく、ニコチン中毒により、"発癌" キナーゼである PAK1 や TOR を活性化する(1)。 従って、いわゆる「Vapor 」式の "電子" タバコでも、ニコチン(NT) により、発癌が誘導される。しかも、「Vapor 」式のタバコ中の "NT" 含量は、従来のタバコよりずっと高い、と言われている。
文献:1. K Yuge, E Kikuchi, M Hagiwara et al (2015).
Nicotine Induces Tumor Growth and Chemoresistance through Activation of the PI3K/Akt/mTOR Pathway in Bladder Cancer。 Mol Cancer Ther. 14: 2112-20.

2024年11月12日火曜日

2024年11月11日月曜日

「犬歯が欠けた」高齢者向けの "ジューサー"「料理」法!

3年ほど昔 (コロナが世界的に蔓延して、海外渡航ができなくなった頃) 、豪州の北方(亜熱帯) にあるケアーンズに 2、3 カ月、「避寒」 のために逗留した。 逗留先は、若い旅行者 (いわゆる Backpackers) が安く宿泊できるユースホステル並みのホテルで、(男女別だが、年齢は問わず) 同室に2段ベッドが2 セット、合計4名が泊まれるようになっている。一泊、2千円位の宿賃で、共同のトイレ、シャワー室やキッチン等が別にある。最大の難点は、同室の誰かが、夜中に大きないびきをかき始めると、同室の他の住人(「耳のよい」我が輩など) が "騒音"で、寝られ無くなる!
そこで、或る日、別の部屋に移動した際、大変面白い老人に出会った。 フィリップという老人 (82歳位、当時、我が輩より3歳ほど年上) で、元々、オランダのアムステルダムから、若い頃、豪州の南西端、 パースにやって来て、ダイヤモンド炭鉱で長らく働いていたが、70歳位で、退職して、豪州中を旅行し回って、結局、このユースホステルに半ば永住している。 普通の貸し屋に住むと、一晩 7千円程、とられるので、家具無しで、ザックやボストンバッグで旅行しながら、10年ほど独り暮らしをしているらしい。
彼の趣味は、近くの "市立図書館" (右図=写真の真ん中にある赤れんが屋根の平屋) で、チェスを楽しむ事。彼のチェスの腕前は「プロ級」である。 それだけではない!若い頃に、北海道の札幌近くに滞在して、スキーを楽しみながら、将棋を日本人のスキー客から、教わったそうだ。 彼の将棋の腕前も我が輩以上だった。 彼は, いわゆる「さ迷えるオランダ人」(ワグナー作曲) だが、我が輩も「さ迷える日本人」を代表して, お互いに意気投合した。彼には、将棋の駒の "漢字" が読めるので、ボール紙で、将棋の駒を2セット作り、図書館にあるチェスの碁盤 (9x9) を使って、ゲームを楽しんだ。チェスと将棋の共通起源は 古代インドで、中東を経てヨーロッパに伝わったのがチェス、中国を経て、日本へ伝来したのが将棋である。 ルールは多少違うが、基本的原理はほぼ同じなので、両方を熟すことは可能! 実は、我が輩がチェスを習い始めたのは、1973年に初めて、米国シアトルに向けて、巨大な貨物船で太平洋を渡った折に、米国人のセイラーから、伝授されて以来である。
さて、フィリップからもう一つ学んだ貴重な「生活の知恵」がある。 実は、彼には、歯が一本も残っていない! 豪州では、歯科は健康保険が利かないから、ひどく歯の治療に金がかかる。 そこで、彼は、虫歯になったら、歯を抜いてもらうが、入れ歯を拒否し続けた結果、とうとう一本も歯がなくなってしまった!
そこで、「歯無しで食事をする術」を, 自ら考案した! ジューサーに食べたい具材を全部入れて、一分間、ジューサーを回転させた後、それを鍋で軽く煮炊きしてから、口の中にジュース (「流動食」) の如く流し込む! いわゆる「歯応え」は楽しめ無いが、(長生きに) 必要な栄養は十分にある、 という訳だ! 最近、我が輩も上下左右の"犬歯"などを抜けたままにしているので、そろそろ「フィリップ方式」に従って、ジューサーで料理を始めるため、ジューサー (一台 4500 円) を安価にスーパーで入手してきた。 実は, "入れ歯一本" よりずっと安い! 駄洒落ではないが、彼は「歯無し」で、普通に会話 (はなし) ができる!
来年の冬 (6-8月) に避寒のため、再びケアーンズに逗留する予定であるが、前回、ユースホステルで豪快ないびきをする客に悩まされたので、今回は個人用の「Bed and Breakfast」式個室に泊まる(一泊 8千円ほどの家賃!) 予定であるが、出来れば (未だ存命であれば) 、フィリップに再会して、将棋や (図書館に近い) "海岸公園" の散歩などを一緒に楽しむ機会があれば、素晴らしい!

2024年11月10日日曜日

1918年終戦 (第一次世界大戦) 記念;11月11日11時(午前) 今から106年前、世界中で、「戦争はもう止めよう!」と言う宣言がなされた!
11月11日を日本の「永世中立国」記念日にしょう!

それ以後、何度、戦争が勃発しただろうか?
第2次世界大戦 (太平洋戦争) 、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争、ロシア-ウクライナ戦争、そして、イスラエル-パレスチナ戦争。。。
それ以外にも、大小様々な戦争が世界各地で勃発している。。。
毎年、11月に入ると、 (豪州も含めて) 欧米諸国 で、胸に赤い花のリボンをつける政治家やジャーナリストが多い。あの "赤い花" は、実は、「戦場に散った戦死者たち」を記念した「ケシの花」である。
豪州は、英連邦の一員として、第一次大戦に初めて参戦して以来 (本国自身は侵略されていないにも拘らず)、欧米諸国と一緒に何度も参戦している!
米国は、これらの戦争で、"主要な役目" を果して来た。奇妙にも、南北戦争以来、米国は「国外の戦争」にばかり関与している。
さて、再選されたトランプは、新たな戦争を始めるだろうか?
米国ファースト(第一)! をスローガンにして、米国や (自分自身の) 利益を第一にする(利己的=
排他的な) トランプ
は、中国やドイツなどの「経済的な競争相手」(強国) に、「過大な関税」を課そうとしている。。。「戦争は不可避」かもしれない。。。
従って、無益な戦争に巻込まなれないために、"日米安保条約"を破棄して、日本国内にある"米軍基地"を全て、国外に、出来るだけ早期に撤去して貰いたい!
日本は, 来年11月11日に「永世中立国」宣言をすべき! ノーベル平和賞への近道 (Highway) でもある!
実は、今が永世中立を宣言する好機なのだ! 現在、日本に侵略する可能性が最も高い(敵) 大国はロシアなのだが、ウクライアとの戦争に酷くてこずり、北鮮軍まで動員する状態にあるので、日本へ戦争を仕掛ける余裕など全く無い! 日露戦争 (1904-1905年) で、日本が辛くも戦勝したのは、ロシア国内で、レーニンによる革命運動が頻繁に起こっていたので、戦争どころではなかったからだ! 今正に、同じ様な状況が発生している。
勿論、「戦争放棄」を明記した憲法第9条にはピッタリなので、憲法改正の必要は全く無い!
兎に角、「戦争好きな米国」の片棒を担ぐのは、もうご免だ!
米国は戦争が始まると、同盟国に武器を供給して、「ぼろ儲け」をしている悪どい「死の商人」に過ぎない! ウクライナの現状を見よ!
日本の外交官は、"YESMEN" ではなく、もう少し「外交的手腕」を研ぎ澄ませねばならない!
"外務大臣" として、雅子 (皇后、元外交官) を起用するという"大胆な選択肢" もある!
彼女は、英仏独露を含めて数か語を流暢に話す事が出来る秀才である!
我が輩が、もし「首相」だったら、憲法を改正して、「天皇制を廃止」し、彼女を外務大臣に任命するだろう!
不幸にして、我が輩は豪州永住で、日本に戻る計画はもうないので、誰か "我が輩に代わって"、その様な "英断を下す" 首相になってもらいたい!
「石破」は明らかに "失格" (トランプと5分間しか会話が続かず) だが、「ドジョウ」(元首相) はどうだろうか?

2024年11月8日金曜日

エルゴチオニン (キノコ由来) が、マウスや線虫の寿命を延ばす のみならず、催眠作用もある (「PAK遮断剤」)!

金沢大学薬学部の "加藤 将夫" (ゆきお)研究チームによれば、エルゴチオニン (えのき茸などの "キノコ" 由来の"含硫"アミノ酸) は、少なくともマウスや線虫の寿命を2割ほど、延ばす、ことがごく最近、証明された。
REF:
M Katsube, T Ishimoto, Y Fukushima, A Kagami, T Shuto, Yukio Kato (2024).
Ergothioneine promotes longevity and healthy aging in male mice.
Geroscience. 46(4):3889-3909.
そのメカニズムについては、未だ良く解明されていないが、上海工科大学の研究グループによる最近のレビュー (2023年) によれば、(PAK依存性の) メラニン合成を抑制しているそうである。従って、エルゴチオニンは "メラトニン" 同様、「PAK遮断剤」である可能性が高い!
REF:
Hui-Min Liu, Wei Tang, Xiao-Yi Wang et al (2023).
Safe and Effective Antioxidant: The Biological Mechanism and Potential Pathways of Ergothioneine in the Skin. Molecules. 28(4): 1648.
面白いことに、最近、サントリー Holdings から、(メラトニンの代わりに) エルゴチオニンを
"催眠剤" として利用 (処方)
する特許も出ている。
大変皮肉な話であるが、日本国内では今日、(「薬事法」によって) 「メラトニンの販売も輸入も禁止」されている。武田薬品がメラトニン類似物質 (ロゼレム) を市販し始めた (2010 年) 以来のことである。しかしながら、エルゴチオニンは「ヒスチジン」の誘導体であり、メラトニンとは全く化学構造の違う天然物なので、遂に、武田による「独占」に終止符が打たれるだろう。。。

2024年11月6日水曜日

2024 年米国大統領選挙 (ハリス 対 トランプ) の結果:
トランプ氏が "圧勝" (301 票を獲得) !
トランプよ、(「防衛費」をもう負担せぬから)、沖縄の
"米軍基地" を全部、グアム島 (米国領) に移転せよ!
「日米安保」も解消し, 日本は「永世中立」を宣言!
革新陣営の敗因: 日米「義務教育」が弛んでいるから!

もう一つ (敗因): マスコミ ("赤旗" 以外) が、「御用」(洗脳) メディアだから!
(例えば、 政治家の「脱税」を「裏金」という造語で、事実を '隠ぺい"!)
選挙人の "過半数" (270票) を 先取すれば、勝利!
ハリス氏は "226人"、トランプ氏は "219人" の選挙人の獲得が確実視されている。
どちらが勝つか予測がつかない "激戦州" は今回七つ。大統領選のたびに勝者が入れ替わる "スウィングステート"(揺れる州)、民主党のシンボルカラーの "青" と共和党の "赤" が混じった "パープルステート"(紫の州)とも呼ばれる。ハリス氏とトランプ氏が7州の選挙人計 "93人" を争う構図。
Purple (Key) States: Penn (19), Georgia (16), Wisconsin (15), N Carolina (16), その他 "3" 州 (計 27). 2020年の選挙では、Biden が "最初の 3 州" (計 50) に 打ち勝ち、当選を果した!
目下のところ、Harris は Purple States 全てで「苦戦」!

日米国内では、しばらく「暗黒時代」(脱税者による "金権" 政治)が続きそうであるが、"ロシア対ウクライナ戦争" etc は, 間もなく停戦になるかも知れない。。。
4年後の "ミシェル=オバマ" の活躍 (女性初の民主党政権)を期待しよう!
さて、 我が輩は、「沖縄2区」で "選挙権"を持つ:沖縄県民の立場からすると、 トランプが「米国の利益を第一に優先」したいなら、沖縄の米軍基地を全部、グアム島 (米国領) に移転してもらいたい。 「沖縄を攻めてくる外敵など、 もはや皆無」だからだ!
(少なくとも) 沖縄県知事 「玉城デニー」は、このチャンスを逃さず、(日本政府に頼らず) 自ら渡米して、トランプと「直接交渉」をすべき、と我が輩は思っている。#
沖縄は「米軍」の防波堤にはなりたくない! (太平洋戦争で、沖縄は無理やりに "日本軍の防波堤"=犠牲 にされた!: しかも、攻めて来たのは、 敵国「米軍」だった!).

# 注: ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が出版した回顧録 (2020年) によれば、トランプ大統領が日本に対し、防衛費の分担金として年間約80億㌦(約8500億円、 現在の 4倍!)の負担を要求し、(もし、日本政府が拒否すれば) 「全ての在日米軍を撤収させる!」 と脅して、分担金交渉を優位に進めるよう、ボルトン氏に指示した!
REF: ジョン・ボルトン回顧録: トランプ大統領との453日

2024年11月4日月曜日

最近、豪州メルボルン出身のワイルド=ライフ (野生動物, 特にカモ鹿や渡り鳥) の研究家、Max Downes 博士 (1927年生まれ) がほぼ97歳で永眠。南極で「盲腸」摘出後も、
(ロビンソン=クルーソー並みの) "ワイルドな" 人生で ,
"健康長寿"を達成!

彼は、1951年頃 (メルボルン大学を卒業から2年目)、南極の「若い越冬隊員」の一人だった! さて、彼は多産で、息子5人と娘2人を育てたが、その娘のLiz Downes (メルボルン大学卒) は、実は、我が前妻の長男 (エリック) の大学時代のガールフレンドだった。 MAX の24歳頃の写真 (右図) と、我が輩の記憶に残っている "LIZ" (実は, 会ったのは 30年ほど昔) が、 丸で「兄妹」のようにそっくりに見える。。。その後、エリックは米国で博士号を取得後、Johns Hopkins 大学の教授 (心臓が専門) と家庭を持つが、最近、LIZ と "メール" のやり取りをしているそうだ。。。

さて、 このMAX に関して、興味深いエピソードがある。彼は南極越冬中に、盲腸炎にかかり、(南極のテントで) 盲腸を緊急に手術 (摘出) する羽目に落ち入った。幸い(手術後) 無事生還したが、それ以来、南極越冬隊員は、事前に盲腸を摘出すべきかどうかが、世界的な関心事になった! 南極に, 日本の「昭和基地」が初めて建設された1957年より、数年も前の出来事。
結局、「盲腸には、免疫機能がある」から、盲腸炎でなければ、温存すべきという、免疫学会の見解が発表され、盲腸の"隠れた機能"が明らかにされた。。。
詳しくは、メルボルンの産んだ天才免疫学者(バーネット卿)ら によれば、盲腸の虫垂にはリンパ球が集まっており、腸内細菌のバランスを維持する抗体 (IgA) の産生に重要な役割を果たしている! バーネット卿は、"免疫に関するクローン選択説" などに対して、1960年にノーベル賞を受賞
その後 (1960年代初頭)、骨髄 (B) 以外に、 胸腺 (T) にもリンパ球が存在し、免疫機能に重要な機能を果たしていることが、 メルボルンの研究者(バーネット卿の弟子)によって、明らかにされた。 こうして、("南極" に最も近い大都市) 「メルボルン」が「免疫学のメッカ」にもなった。
なお、バーネット卿 (1899-1985) は、メルボルン大学病院に隣接する研究所 (WEHI) の所長を長らく勤めていたが、1985年に結腸癌で永眠した。
更に、1990年代に, 我々の研究グループ (at LICR, "WEHI" に隣接) が、PAK による発癌メカニズムを解明して以来、メルボルンは「PAK遮断剤の開発研究」のメッカにもなった!
更に10年ほど昔には、我が相棒である賀紅 博士の研究グループ(メルボルン大学病院) により、PAK遮断剤が (B及びT 細胞による) 免疫/抗癌 機能を高める事も発見された。
という訳で、我が輩も賀紅女史も、PAK遮断「食材」(例えば、ビタミン D3 やK2 , Calpis etc) を、健康長寿のために奨励している。。。
我が輩自身は、MAX ほどワイルドな人生は送っていないが、自宅の庭に、様々な大木 (3種類のポプラ、アカシヤ、等) を15年前に植林し、今は空高く聳え立っている。これらの大木は、実は 様々なPAK遮断物質を生産し、大気に "酸素"と共に、発散している。従って、言わば「健康長寿の森」になっている。。。なお、杉や桧等も揮発性テルペンのため、「森林浴」やダニの駆除に推奨されている。