もう一つのPAK遮断剤は、米国メネソタ大学が開発した Minnelide で、G 蛋白 (RAC) の阻害剤 Triptolide を水溶化した燐酸誘導体である。RAC は、その直ぐ下流にあるPAK の活性化に必須である。従って、Minnelide はPAK 遮断剤でもある。 前述したが、 Triptolide は、漢方薬「雷公藤」由来で、天然PAK遮断剤としては最も強力である。我々が最近開発した合成PAK遮断剤「15K」と同様、癌の増殖や転移を抑えるばかりではなく、せんちゅうの寿命を延ばす作用もある。従って、市販されれば、副作用のない抗癌剤として、私もぜひ推奨したい。 目下、臨床テストはフェーズ II で、市販されるまでに、あと2、3年はかかるだろう。。。
さて、スイゾウ癌患者の9割は (通販の天然PAK遮断剤「プロポリス」の大量投与を受けない限り) 残念ながら、3-5か月以内に死亡する。従って、2年も3年もMinnelideの市販をずっと待ってはいられない! しかしながら、選択肢として、海外 (英国ロンドン)で今進行中 (2017-2019) のMinnelideに関する臨床テストに参加して生き残ることはできる!
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03117920
*哺乳類で最小のマウス(体重20 g) に比べて、人類 (体重 60 kg 前後) の 実験には、少なくとも 3000 倍の検体試薬 (15K) が必要である。 従って、臨床テストは動物実験に比べて莫大な費用がかかる。我々個人の「ポケットマネー」ではとても無理である!
一世紀 以上昔、梅毒の特効薬 「606」 (サルバルサン、魔法の弾丸) を開発し、「化学療法剤の父」と呼ばれるようになったパウル=エーリッヒ博士が、1909年に動物実験を終え、いざ臨床テストを開始するため、資金調達などにひどく苦労したのが、改めて痛く理解できる。。。
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