2018年4月30日月曜日

要注意: 「月下美人」の揮発性香り成分
(サリチル酸ベンジル) は乳癌を誘発?

メキシコ原産と言われるサボテンの一種で、毎年 (日本では, 6-10月) に 一晩だけ、月光が美しく輝く夜中に真っ白い花を咲かせる「月下美人」は、幽かな甘い香りを発散するバルサム類を含むことが知られている。その揮発性成分は、実はアスピリンに似た化学構造をもった「サリチル酸ベンジル」(BS) と呼ばれる物質で、しばしば高級な化粧品などに香料として使用されている。#

ところが、ごく最近入手した知識 (雑学) によると、このBS には、エストロゲン作用があり、乳癌の増殖を促進することが、英国の研究グループによって、10年ほど昔に明らかにされていた (1)!  逆に、アスピリンにはタモキシフェン耐性の乳癌の増殖を抑える作用がある (2) ことから、BS (PAK活性化剤) とアスピリン (PAK遮断剤) とは、拮抗関係にあるらしい。


# サリチル酸ベンジル を含む化粧品 67件 (Click!) :
http://bihada-mania.jp/ingredient/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%AB%E9%85%B8%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%AB

もっとも、サリチル酸ベンジル (BS) の合成は、(アスピリン合成の原料である) サリチル酸をフェノールでエステル化することによって実験室で簡単に出来るはずなので、BS自身は決して高価な香料ではない。

参考文献;

1. Charles AK, Darbre PD. Oestrogenic activity of benzyl salicylate, benzyl benzoate and butylphenylmethylpropional (Lilial) in MCF7 human breast cancer cells in vitro. J Appl Toxicol. 2009; 29(5): 422-34.
2. Cheng R, Liu YJ, Cui JW, et al. Aspirin regulation of c-myc and cyclinD1 proteins to overcome tamoxifen resistance in estrogen receptor-positive breast cancer cells. Oncotarget. 2017 ; 8: 30252-30264.


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