2023年1月30日月曜日

遺伝子「Rubicon」は寿命を縮める!
シベリア人参 (茶) には、Rubicon 遮断作用!
結論: PAK/TOR 遮断剤は全て「Anti-Rubicon 」剤!

大隅さん (東工大教授、2016年ノーベル医学受賞) は、その昔「Autophagy 」という (細胞の "癌化" や "老化" を遅らす) 現象を発見したが、 2009年頃に、阪大の (吉森 保) 研究室グループは「ルビコン」という新しい遺伝子を発見した。この遺伝子は「Autophagy 」を抑える機能を持つ。 2019年になって、このRubicon 遺伝子の発現を抑えると、ショウジョウバエの寿命が有意に延びることが判明した! 従って、PAK や TOR 等のキナーゼと同様に、この遺伝子の機能/発現を抑える物質 (Anti-Rubicon) も、健康長寿をもたらす。。。
2021年に、北大の研究グループらによって、「シベリア人参」のエキス (茶) が Rubicon 遺伝子の発現を抑えることによって、癌細胞の増殖を抑えるが、正常細胞の増殖には何ら影響がないことが、判明した。つまり、この人参茶は (抗癌のみならず) "健康長寿" の薬になり得る。。。この人参茶に含まれている「セサミン」は線虫の寿命を延ばすといわれている。 従って、セサミンが 「Rubicon 遮断成分」かもしれない。。。 セサミンの「PAK/TOR遮断作用」は既知!
追記:
(John Hancock による最近の総説によれば) 市販されている抗癌剤 「Neratinib」は、チロシン=キナーゼ (HER2/EGFR) 阻害剤であるが、どうやら、その下流にある "RAS" や 発癌キナーゼ (PAKやTOR等) を遮断し、「Rubicon」遺伝子の発現を抑える、そうである 。 従って、「セサミン」を含めてPAK/TOR 遮断剤は全て、「Anti-Rubicon 」 作用を持つことは確実!
セサミンは "BBB" (血管脳関門) を通過しうるので、 "脳腫瘍" の治療にも効果的なはず!
実は、 Hancock博士は英国人だが、その昔、豪州で (我が輩同様) 「RAS癌」研究の専門家だった。 現在は米国で活躍しているようだ。
(注):
「Rubicon」 とは、古代ローマ時代に、ジュリアス=シーザー (将軍)が、意を決して (いわゆる「クーデター」のため) 、 渡ったといわれている (実は「浅瀬」の) 河の名。 最終的には、皇帝 (暴君) になるが、 ブルータスらによる「暗殺」に遭い、命を縮める! 「ブルータスよ、お前もか!」 (2千余年後に) 歴史が 再現される: 「山上よ、お前もか!」(窮鼠、猫を噛む)
ロシアの「暴君」 (プーチン) も "シーザーの轍" を踏みつつある。。。

2023年1月29日日曜日

2023 ( 全豪テニス) 男子ダブルスで
"日系" 選手 (Hijikata) が (史上初) 優勝!
豪州での 「成功の秘訣」!?
浮力 vs 重力: 長命 vs 短命

日系選手はリンキー=土方、相棒はJason Kubler
土方選手 (21) の両親は Junko と Makoto Hijikata、 従って、両親共、日本人だが、"豪 州" 国籍を獲得。。。父親はテニスコーチ。
Rinky Hijikata: 2023年2月初旬に豪州 Adelaide で開催された「Burnie Open」のシングルスで、遂 に初優勝!
"医科学" か、"テニス あるいは水泳" が得意な若者は、「豪州」に来たれ!
豪州の人口は米国の10分の1 以下: 米国では競争相手がお互いに足を引っ張り合 うが、豪州ではお互いが助け合う!
従って、米国では頭角を現す為に、実力の "1。5 倍" の力が必要だが、豪州では "0。7 倍" の力で十分である。即ち、米国では (豪州に比べて) 少なくとも「2 倍」以上のエ ネルギーが必要! 我が輩は「微積分」は (余り) 得意ではないから、(誰にでも 分かる) 簡単な「四則計算」で、その違いを説明した。。。
エネルギーをセーブして、「長生き」(成功) するために、(鯨のごとく) 少し 「賢く」なろう!
鯨や鮫などの哺乳類は、海中 (塩水) で浮力を利用して、生活しているので、地上 で (重力に逆らって) 生活する (我々) より、エネルギー消費がかなり少ない!
しかも、口を開けさえすれば、餌の子魚やえび等が入ってくるので、骨が折れる 「農牧」 (耕作や放牧) をする必要もない! その昔、「私は貝になりたい」と 叫んだ俳優 (フランキー堺?) がいたが、私自身はできれば (仮に生まれ変わったら) 「鯨になりたい」。。。
驚くなかれ、2012年頃に発表された 本多夫妻 (東京老人病センター) による研究 論文によれば、(無重力で宇宙旅行してきた) 線虫は、地球に留まって生活してい た者に比べて、より長生きする、特に認知症モデルの線虫株の場合、その差が著 しかったそうである。 そして、その差は、寿命を支配するFOXO という遺伝子の 機能に依存しているという。 つまり、「重力は長寿遺伝子FOXOの機能を抑える」、 という結論に達する。従って、鯨や鮫などの(海洋) 哺乳類が長生きするのは、当 然である!
1928年生まれの橋爪四郎 (選手) は、1952年のヘルシンキ五輪で競泳 (1500m自由 形) で「銀メダル」を獲得したので (少なくとも、我々「高齢世代」には) 有名 であるが、未だ健在だそうである。 ひょっとしたら、「浮力の原理」で長生きし ているのかもしれない。 豪州のマレー=ローズ (菜食主義者、「空飛ぶ海藻」!) が、この種目を含めて競泳3種目で、ヘルシン キとローマ五輪を通じて2連勝 (全て金メダル)! しかし、(白血病で) 73歳で他 界! 「フジヤマのトビウオ」とかつて評された古橋広乃進 (選手) は、本番の「五輪」では不調 (泣かず飛ばず)に終わった! そして、 「水連」会長を長らく務めた後、 80歳で (ローマで) 客死した。 恐らく、橋爪さんの "長寿" は (出しゃ張らずに) 「賢く」生きたお蔭だろう。。。
敗戦直後、南氷洋で日本の捕鯨団による「鯨の乱獲」が流行した。 日本国内に食 料 (特に、肉類) が不足していたから、ある程度しかたがなかった (死活問題! ) 。しかしながら、今は違う! (アフリカ諸国では、「飢饉のため」食料不足で も)、 日本国内では、食料は溢れている。 従って、絶滅寸前の鯨を「リサーチ捕 鯨」という名 (隠れ蓑) の下に、捕獲し続け、「鯨肉」をBending Machine (機械) で売買して いるのは、「卑劣」極まる! スーパーでは、"GreenPeace" によって抗議される ので、コッソリ機械で売買! 少なくとも、(南極に近い) "豪州" に生活する住民で、捕鯨を支持する者はたった一人も いない!

2023年1月25日水曜日

動物の寿命は、DNA (ゲノム) 上に書き込まれている。
人類とネアンデルタールの推定寿命はわずか"38年"!?
実際の寿命は「遺伝子 のメチル化」 等に左右される!
戦争、伝染病や地球温暖化により大きく短縮される!
結論: 「賢いほど長生きする」らしい!!

動物の平均寿命は、個体の体重 (全細胞数) にほぼ比例すると、いわれている。 例えば、線虫 (総細胞数=約1000) の寿命は2週間 (14日)、マウス (体重=約40 g) の寿命は 2年半 (約800 日)、現代人 (体重=60 kg) の寿命は80年 etc etc.
2019年末に豪州 CSIRO (学術会議) の研究チームによって発表された論文によると、 脊椎動物の寿命は252種類の遺伝子のプロモーター上にある "CpG" 部位の数 (頻度) によって、推定可能である、という。 この部位は「メチル化」を受けて、発現が 制限されることが知られている。 この論文によると、人類と (既に絶滅した) ネ アンデルタール人の「推定寿命」は、共に「38歳」 だという。
(絶滅した) ケナガマンモスの寿命は60年ほど、現生種のアフリカゾウもほぼ同じ (約65年)。 (シロナガスクジラに次いで大きい) 北極クジラは「268年」も長生き できる! しかし、実際の寿命は、周囲の環境に大きく左右される。 この「ゲノ ム」研究は、マンモスやネアンデルタール人が、一体なぜ絶滅したか、について、 何の手がかりも提供していない! 率直にいえば、「屑」のデータに近い!
北極鯨の寿命: かつては他のクジラと同程度の60-70年ほどと考えられていたが、 最近の詳細な研究により、少なくとも数頭の個体は 「150-200年」程度生きてい るという信頼すべき結論が得られた(別の報告によると、90歳の雌がなおも繁殖 可能であるという)。 従って、この鯨は、哺乳類中で「最も長寿」! もう一つ注目すべき結論は、動物の寿命は、(全体重よりも) 「脳」のサイズ (目 方) に比例する! つまり、「賢いほど長生きする」と翻訳しうる。 「意味し ん」である! つまり、鯨のほうが人類より2倍ほど、賢い!
クジラを食べるのは、もう辞めよう! 我が輩は、もはや哺乳類 (四足) を食べず、鳥肉と魚肉で我慢している。。。鶏卵や乳製品 (牛乳やチーズ等)、豆腐や納豆等の "植物性蛋白" を主に食用にしよう。
さて、鮫も哺乳類であるが、グリーンランド周辺など北大西洋の冷海水域に生息している「ニシオンデンザメ」の寿命は桁違いに長く、平均で200年以上生きるようである。 数年前には、なんと体長7.4メートル、推定 "512歳" のニシオンデンザメが 発見されている!! 全く「脱帽」せざるを得ない!! 現代人より、数倍「賢 い」可能性あり。(逆算すると) 誕生したのは、江戸時代の初め (1600年頃) ! 様々な歴史的経験/体験を経て、極めて賢くなっているはず。。。
さて、(先進諸国の) 人類の平均寿命が現在、80歳を越えるにも拘らず、ネア ンデルタール人は、(人類と少なくとも一万5千年ほど共存後) 何故に (忽然と) 4万年前に「絶滅」してしまったのか? は深まるばかり。。。(その後の進化の過程で) 人類のみが 「DNA のメチル化を左右する」食物を発見したのだろうか? もし、そうだとしたら、それは素晴らしい「進化」である!
前述したが、「SRY 遺伝子」を脱メチル化すると、「雄へ分化」して、寿命 が10% ほど短縮される。 従って、寿命の延長は、脱メチル化される遺伝子の種類に依存する。。。
(十数年に渡る) 我々による研究によれば、PAK遺伝子欠損株 (線虫やマウス) は、野生株より60% ほど長生きする。 従って、理論的には、PAK遺伝子のメチル化 を促進する (ことによって、その発現を抑える) 物質は全て、我々の寿命を延長しうるはず。。。
残念ながら、PUBMEDで検索した限り、PAK遺伝子のメチル化に関する文献は全 く見当らない! しかしながら、PAK遺伝子の発現にHDAC (ヒストン脱アセチラー ゼ) が必須であることが、もう十数年前に、我々の手で明らかになっている。し かも、一連のHDAC阻害剤が、PAK遺伝子の発現を阻害していることが 判っている! 歴史的にみれば、古代 (数千年近く昔) から、主にユーラシア大 陸の「遊牧民族」によって使用されてきたHDAC阻害剤は、チーズやヨーグルト等 の酸乳中に含まれている「酪酸」である。 従って、人類が遊牧生活を始めて以来、 人類の寿命が急速に伸びてきた、という可能性がある! 我が輩の知る限り、ネ アンデルタール人が遊牧をしていたという考古学的な証拠は残っていない。。。
奇しくも、この遊牧民族の知恵が、(モンゴール族と一時、生活を共にしてい た) 三島海雲によって、百年以上前に、「カルピス」という酸乳飲料の形で、日 本にも紹介されて以来、日本人の寿命も急速に伸びたといえる。。。
もう一つの流れは、古代エジプト (4千年ほど昔) の養蜂家たちが蜂蜜を収穫 した後に残った空っぽの蜂の巣をアルコール抽出によって得た (「プロポリス」 と古代ギリシャの医者、ヒポクラテスによって命名された) 「PAK遮断剤」である。 ヒポクラテス自身は、このプロポリスによって、"90歳" という (その時代には驚異的 な) 「健康長寿」を遂げた!
興味深いことには、4-5万年前に (ネアンデルタール人が) 使用していた石器の柄 に、松脂や(蜂の巣由来の) 脂が付着しているという考古学的な発見がごく最近、 米国のコロラド大学の研究者によって報告された。従って、ネアンデルタール人 が「養蜂」を既にやって、蜂蜜を集めていた可能性が強い。しかしながら、「ア ルコールを発酵させる技術」(つまり、酒造) をマスターしていたかどうかは、 不明である。 (残念ながら) アルコールは"揮発性"だから、(化石に) 痕跡を残さな い。。。
しかしながら、 ("孫悟空" などの) 猿が「酒造り」を口の中でする、という中国の昔話 (「西遊記」?) を、どこかで聞いた憶えがある。。。デンプンを含む食物 (例えば、米や麦) を口に入れて噛むことで、唾液中のアミラーゼがデンプンを糖化、それを 吐き出して土器に溜めておくと、(空気中の) 野生酵母が糖を発酵してアルコールを生成するという仕組み。 日本では、いわゆる「口噛み酒」が「弥生時代」に誕生していたらしい。
「土器」を人類が発明して、「煮炊き」を始めのは、 2万年ほど昔の話だが、 ネアンデルタール人は、土器ではなく「木の皮」などを用いて簡単な「煮炊き」 を行っていたとする説がある。。。少なくとも、ネアンデルタール人が "焚き火" などで、魚等を焼く (料理) することを 知っていたらしい。。。
蜜蜂は「アルコール発酵」する!!
水4 litre に対して2カップほどの"蜂蜜"を入れておくと、自然発酵して、何ヶ月かすると、アルコールに分解され、「お酒」ができるそうである。 さて、蜜蜂はそもそも、ポプラや垂れ柳などの若芽から、唾液で「CAPE」などを 抽出して、 "蜂の巣" を作る。 即ち、唾液の中にアルコール分が既に生産されていることになる! つまり、蜜蜂は(年中)いわゆる「アル中」である!
従って、ネアンデルタール人が「プロポリス」を利用していた可能性は (未だ証明できないが) 否定もできない。。。 もし仮に、ネアンデルタール人の歯に、 "CAPEの痕跡" が検出されれば、「プロポリス説」が浮上する。。。
「ネイチャー」誌 (2017年版) によると、豪州アデレード大学などの研究チームは、 スペインのシドロン洞窟で発見した4万8000年前のネアンデルタール人の青年のあ ごの骨や歯垢(しこう、プラーク)を遺伝子解析した。すると、青年の下あごに ひどい痛みをともなう腫瘍があり、激しい下痢を引き起こす腸内寄生虫にも悩ま されていたことを確認。
驚くなかれ、この青年が鎮痛作用のあるサリチル酸を含む "ポプラ" の樹皮をかんで 摂取していたことが判明! 「アスピリン」はサリチル酸の誘導体 (PAK遮断剤)。 約5万年前に、 20世紀初頭にバイエルが開発した「アスピリン」の効用を、既に 知っていたことになる!
従って、ネアンデルタール人は、人類にほぼ近い 「IQ 」をもっていたと思われる。 前述したが、霊長類のオランウータンも、人類に近い「IQ 」を持っている。 従って、ネアンデルタール人が絶滅した理由は、「IQ 」とは別の理由によると考 えられる。 一説 (沖縄のOISTによる最近の研究) によれば、人類のゲノムの 3% がネアンデルタール人由来であるが、その内の一つが、何んとCOVID 感染に関与 すると言われている。 従って、 (例えばの話であるが)、 4万年近く昔に、地球上に COVID (あるいはそれに類似したウイルス) の感染が慢延し、人類はマスクをした が、ネアンデルタール人は、マスクをせず、「神頼み」に依存したために、全滅した、 という可能性がある。 マスクの着用やワクチン接種は明らかに、 "IQ" とは全く無 関係である。 民族や個々人によって、風習、趣味、思想が違う。 我が輩 (薬学者) は (努めて) マスクはせず、「 新鮮な空気」を 呼吸しながら、様々な「PAK遮断剤」の常用で、「COVIDの撃退」に見 事成功している! だから、「ネアンデルタール人の轍」は絶対に踏まない! "科学"を信じ、神や仏を信じない!
「新興宗教」に引き摺られる(日本の与党=自民/公明) 政府には、 まともな (合理的な) 政策はとても期待できない!
「旧統一教会」(霊魂商法) に溺れるな! 宗教 (いわゆる「洗脳」) は人類を絶滅させる! 「資本論」の著者 (経済学者)、カール=マルクス (1818-1883) は曰く: "宗教" は (人類を狂わす) 「阿片」 (麻薬) である! 実際、「阿片」は (喫煙による「タール」と同様) 強力な発癌剤の一種である!
1964年 (1960年の「日米安保闘争」後) に、この教会の下部組織「原理研」なるセミナー (反共組織) が、東大や京大で、新入 生の「洗脳」を始めた。 勿論、我が輩の如き「貧乏学生」には、たかってこない (「商売」にならないからだ!)。
ともあれ、 我が輩は (長生きに必須な) 遺伝子 「FOXO 3」等の "メチル化" を避けるため、(間もなく) 日本を後にした。。。 我が輩の理解/記憶が正しければ、"FOXO 3" 遺伝子は、発癌性 HDAC-PAK シグナル経路の下流にあり、この経路を遮断すると、"FOXO 3" 遺伝子が発現して、「健康長寿」に貢献する! 線虫の場合、FOXO 遺伝子の発現を遮断すると、寿命が半減する!
先ず、キリスト教徒と回教徒は、元々は共通の同じ神 (エホバとアラー) の名の下に、互いに1500 年以上の長きに渡って、互いに殺し合いを続けている。 然も、 (全く同じ神を信じる) ロシア/ウクライナ正教徒 でさえ目下、国境を挟んで (血生臭い) 戦争を一年近く続けている。。。
宗教は (「科学」を全く無視する) 「狂気」 (凶器) 以外の何物でもない!
癌や脳腫瘍などの難病は、神や仏に祈っても、治らない! 治療には、適切な手 術や薬剤が必須である。
人類の「平均寿命を飛躍的に延長」した要因は、疑いも無く、(死亡率を低下させ た) 「医学」の発達による。 つまり、「医学の祖」ヒポクラテスのお蔭である。 決して、釈迦、キリストやマホメットのお蔭ではない!
宗教とは、死期が近づいた時に、その死者の魂が、地獄に転落するか、天国/極楽 に昇天するかを「想像する」のに役立つだけである。 現実には、死者の魂 (脳) は、"火 葬" によって、主に炭酸ガスと水になって、蒸発するだけである。 "土葬" の場合にも、 地下で、細菌によって腐敗し、矢張り、炭酸ガスと水になる。。。
散骨/灰の場合は、残った「燐酸カルシウム」が河や海に住む生物 (魚など) の栄 養になって、最終的には、「七つの海」を泳ぎ回ることになる。。。(墓地用の土地が限られている) 日本では、「散骨」が最も合理的であると、我が輩は (常日頃) 考えている。。。

2023年1月24日火曜日

Changing the Guards: 「少子化」を大歓迎!
女性、老人や外人 (移民) に職場を解放せよ!
科学的な根拠: 少子化は健康長寿を助長する!

「人口過剰」な日本では、「少子化」は "環境改善" にプラス!
労働力が足りなければ、女性、「高齢者」や 海外からの「移民」に、職場をもっと解放 せよ!
結論: 岸田内閣は, 大「馬鹿」 (石頭) だ! 「バトンタッチ」の時期が来つつある。。。
もうろくした 「K 内閣」に噛み付くの一体誰?

2023年1月23日月曜日

紙幣になったドラクロアの"不朽"の名作 (1830年) :
「民衆を導く自由の女神」 (旧100 フラン紙幣)

"ルーブル博物館の200年祭" を祝って、フランスの「旧100 フラン紙幣」 (1993年) には、 「女神とその隣の少年」が、画家ドラクロアの肖像画と共に、描かれている。 恐らく、"貨幣の図案" に採用された名画は、この作品が史上初でなかろうか? 我が輩は1995年頃に、研究室の同僚 (Dr. Hong He) の家族と共に、パリ (芸術の都) を訪れた際、この紙幣を偶々入手する機会を得て、 今でも (一枚だけ) 大事に保存している。 (4年後の) 1999年に、「ユーロ」がフランスを始め「EU加盟国」中11カ国で、 「新しい通貨」として導入され、フラン紙幣はもはや使用できなくなったが。。。
我が輩は、世界の歴史的な名画の中で、このドラクロアの作品が、(実は) 最 も気に入っている。 そこで、いわゆる「アラブの春」が勃発した (2011年) 頃、 中東地域に展開した「民主化運動」を (精神的に) 支援するため、この女神と少年 を主題に、(ペンキで) 壁画を描き、我が家の窓辺に(釘付けに) 立てかけた。10年 程の月日を経て、(風雨のため) 多少「色褪せた」が、 今でも健在である。。。
ただし、この少年には、独特な鉄仮面を被せ、豪州の伝説的な革命家 「ネッド =ケリー」(1855-1880) に変装させた。 題して、ドラクロアの 「豪州版」!
日本の「腐敗し切った」政治家らが、一般大衆や庶民の訴えに耳を傾けず、 横暴な政治を続けると、その内、民衆の不満が爆発し、「民主化」運動のために、 いわゆる「日本の春」が勃発するかもしれない。。。例えば、過去20年間、共産 党の「委員長」の公選が全く行なれていない! という不満が下部につのりつつ ある。。。つまり、現 (志位) 委員長は、選挙区で当選した代議士ではなく、「比例代表制で 拾われた」政治家に過ぎない、然も、共産党を「骨抜き」にしている、という批 判がある。。。
NZ の労働党首=首相が5年半の任期半ばで、後進に速やかな「バトンタッチ」を済 ませたことに見習って、日本の与党 (例えば自民党) も万年野党 (例えば共産党) も、来るべき いわゆる「国葬」解散に伴う総選挙 (夏の陣) 前に、そろそろ党首 のスムーズな「衣更え」を断行したらどうだろうか? そうしないと、自由の女神が「大衆」(党) を率いて、国会に押し寄せる (「60年安保」 以来の) 事態が発生するかもしれない。。。
有名なフランス革命は1789年に勃発し、ルイ16世が「ギロチン」の犠牲になった! ドラクロアの描いた名画は、この革命ではなく、1830年に勃発したもう一つのフ ランス革命である。 この革命は、ナポレオンの共和国の没落後に復帰したシャル ル10世の (ブルボン家最後の) 王制を打倒した、いわゆる「七月革命」である。 画家ドラクロアは、七月革命の成功を、この名画で支援且つ記念した! さて、 シャルル 10世 の運命は? 彼は英国に亡命して、ギロチンを逃れたが、1835年 にコレラで病死した!
歴史から学ぶべき最も大事な「教訓」は、(時や場所を問わず) 「歴史は繰り返す」 という史実である。。。
史学とは、「因果関係」を学ぶ (探る) 学問である。同じような原因があれば、 (当然ながら) 同じような結果に終わる
。。。「賢者」は同じ様な間違いを繰り返 さない! 「愚者」は同じ様な間違いを何度も繰り返し、結局破滅する!
我が亡父が、映画「罪と罰」の観賞を我が輩に (それとなく) 誘った意図は、きっ と、ラスコールニコフ の "間違い" を「他山の石」とせよ、という狙いがあったよう な気がする。。。 さて、 例の「山上被告」(独身) は、果して、ソーニャのような 「恋人」に (将 来) 遭遇できるだろうか? We shall see... (亡父は京大出の独文学者だったが、 曰く: 「文学」は「史実」ではない! ) 。 さて、例の続編「狙われた羊の逆襲」(窮鼠, 猫を噛む) の結末は

2023年1月22日日曜日

画家「ゴッホ」の名作「ひまわり」を巡る "貪欲な" 争い

最近、高校時代の同級生 (T 君) から、面白い話題を受け取った。彼は新宿区内市ヶ谷近辺に住んでいるようだが、最近、散歩 (運動) がてら、新宿駅西口近く(徒歩5分) にあるSOMPO 美術館を訪ね、名画の観賞を楽しんだそうである。目下の「目玉商品」は ゴッホの油絵「ひまわり」!
この有名な作品「ひまわり」を巡って、目下「騒動 」が巻き起こっているそうだ。代表作「ひまわり」 (1888年頃の作品) には、実は 7点 もあるが、(新宿の) SOMPO 美術館所蔵とミュンヘン美術館の所蔵の作品が、ほぼ瓜二つ (identical twin)! 明らかな違いは、ミュンヘンの作品には、花瓶の中央下半分にオレンジ色の署名 (Vincent) が残っているが、 SOMPO の作品 (いわゆる「バブル時代」の1987年に、54億円で買却!) には、どこにも署名がない! そこで、ドイツ側が、SOMPO 所蔵の作品は、誰かの「模写」ではないか、という「言い掛かり」をつけ得る可能性がある。。。「我が家」所蔵のカラー "印刷" (ポスター) 「ひまわり」には、署名があるから、ミュンヘン所蔵だった作品のコピー (実は、近所の住人が道端に捨てたものを、"不憫" に思い、拾い上げた)! 前述したが、「ひまわり」はウクライナの "国花"で、国旗の「黄色」は麦畑とひまわりを象徴している。。。
作品「ひまわり」を巡る訴訟の争点は意外にも、泥臭い「お金」の問題! 戦争中に、ドイツにいたユダヤ系の銀行家 (メンデルスゾーン家) が、ナチによる迫害に遭い、破産寸前に追い込れ、ナチによって、この作品を無理矢理に売却するよう強要されたらしい。 そこで、現在、米国に移住の原告 (恐らく、三代目の銀行家) が、SOMPO に対して、「時価」 (1000 億円!) を支払え、と訴えているそうだ。。。 だいたい、ナチへの恨みをSOMPO へ向けるのは「お門違い」! "江戸"の敵は"長崎"では討てない!
我が輩は (貧乏生活をした幼少時代から)、"銀行家" が好かない! 金を左から右に移すだけで、(莫大な) 手数料を稼ぐ全く「生産性」のない輩だからだ! 従って、ドストエフスキーの名作「罪と罰」に登場する貧乏学生ラスコールニコフが怒りの余り、意地汚い質屋の"老婆"を殴り殺したことに、いくばくかの同情を感じる (「山上被告」のケースに酷似!) 。 もっとも、彼はその罪のために "シベリアの刑務所" に送られる。。。我が輩は幸い、高校や大学時代、日本育英会や東京都から奨学金を貰ったり、授業料免除で、急場をしのぐことができたお蔭で、 "ラスコールニコフの運命" を辿らずに済んだ。
実は、我が母に、意地の汚い弟 (銀行家) がいた。 彼らの母親 (我が輩の祖母) が高齢で他界した時、この弟は2人の姉 (Identical Twin) に黙って、遺産を全部 "横取り" した! 怒った母は、この弟と絶縁になった! 丁度、その頃、ソ連製作の "白黒" 映画「罪と罰」が近所で、上映されていた。 父は黙って、我が輩 (高校 / 大学時代?)を連れて、その 映画を観に行った。 観賞後、我が輩の「怒り」はようやく治まった!
さて、ミュンヘン所蔵だった作品は、実はヒットラーの部下 (ゲーリング元帥) がオランダ占領中に、アムステルダム美術館から盗んだものであることが発覚したため、結局、オランダの美術館に返却されたそうである。 (天才画家)ゴッホ自身は、若くて死ぬまで、(存命中は) 自分の作品が殆んど売れなくて、大変苦労したそうだ。 だから、いわゆる絵画収集家や銀行家の「貪欲さ」を、草場の陰で、さぞ嘆いているだろう。。。
最後に一言:
最近、「自然保護団体」を名乗る一部の若者たちが、ロンドン美術館にあるゴッホの名作「ひまわり」やパリのルーブルにあるダ=ヴィンチの名作「モナ=リザ」などに、ケチャップやケーキ等を投げつける「ろうぜき」を働いている、というニュースが流れている。これらの美術館の名作と「地球温暖化」とは、明らかに全く無関係である。 政治家や事業家らに対する抗議デモは、「然るべき場所」でやってもらいたい、とこれらの名作を作製した芸術の大家たちは、草場の陰で、きっと抗議の声を挙げているに違いない。。。(科学ばかりではなく) 芸術をも愛する我が輩は、これらの芸術の大家に代わって、これら「無神経な」若者たちに、この場で「警告」を発したい! これらの「ろうぜき」は、いわゆる「Greens」運動を (逆に) 傷付けるだけである。豪州の「Greens」の草分け、Bob Brown 医師も、日本の「Greens」の草分け、我が相棒「紋次郎」も、我が輩と同意見だろう。。。
「ゴッホ」の名作「アルルの跳ね橋」:
我が輩は、「ひまわり」(1888年作) を含めて、いわゆる「静物画」には、余 り魅力を感じない (我が輩には、「花瓶に花を生ける」という趣味がない! 草花は地面に生えたま まにしておくのが、最も "自然" だと思う) 。 ゴッホの作品の中で、最も好きな作品は、南仏の「アルルに かかった跳ね橋」と題する作品 (1888年作) 。のどかな自然と人々の組み合わせ。 特に、運河のゆったりとした流れを描くタッチが絶妙! この作品は、オランダ のアムステルダムの郊外にある(絵画と彫刻の) 国立美術館に所蔵されている。 (近い将来) 外遊の 機会があったら、実物を観に行きたいと思っている。。。
ゴッホは、この1-2年後に 銃の暴発で死んだ。 「自殺」という説もあったが、 実際には、そうではなく、"事故" だったらしい。。。「アルルの橋」のような「明 るい」絵を描く人間は、絶対に自殺はしない! 「絵は画家の心理状態を反映す る」からである。。。
2018年の映画 (At Eternity's Gate: 永遠の門 ) によれば (?)、 teenagers が西部劇の真似 をしている内に、銃が暴発して、流れ弾がゴッホの胸に命中! 少年たちから、 その事故を「他言」しないように懇願され、彼は、その約束を守って、(無言で) 他界 (30歳代半ばで、昇天)。。。
ゴッホは (ずっと若い頃から) 敬虔な "クリスチャン"だった。。。父親 は牧師
https://gaga.ne.jp/gogh/

2023年1月20日金曜日

2023年1月26日: 豪州に住む英国人には「建国記念日」
豪州に住む原住民にとっては 「英国による」侵略日!
我が輩にとっては、「豪州へ永住」記念日 (35周年)

沖縄の原住民も「米軍による侵略」に抗議すべし! ウクナイナ国民は「ロシアによる侵略」に抵抗中!
元はと言えば、沖縄は琉球政府から薩摩藩の島津氏による "植民地化" (1609年のいわゆる「琉球侵攻」) ! 言い換えれば、沖縄 (諸島) は本来、米国の領土でもなかったし、日本の領土でも なかった!
敗戦後、沖縄を含めて日本全土が、(先勝國) 「米国」の言わば「植民地」状態に なったので、(独立心の強い) 我が輩は、「植民地」には長居はしたくなかったので、半世紀ほど前に、日本を脱出した!
皮肉にも、下村さんが乗った豪華客船は既に「御倉入り」したので、我が輩は米国の「貨物船」で太平洋を渡る! There still remains an interesting question whether our "PAK"/its blocker(s) is worth as his "GFP"...
生活のみを考えれば、NZ の方が豪州よりも、政治的にリベラルであるし、山々も 多いので、暮らし易いが、残念ながら、「科学のレベル」はとうてい豪州には及 ばない。 従って、「科学者たる」 我が輩は、豪州の「医科学のメッカ」、メル ボルンに永住を決めた。
豪州は大きな大陸だから、面積だけは広いが、内部は砂漠だから、(我々が) 移住 できるのは、海岸線に近い部分だけ。 従って、豪州の人口は日本の僅か 「6分の 1」に過ぎない。 しかしながら、少なくとも医科学分野では、(戦後) 既に7名のノー ベル受賞者が出ている。従って、日本の人口に換算すると、7X6=42名に相当する。 日本人で、医科学関係のノーベル受賞者は、利根川、下村、山中、大村、大隅, 本庶 を 含めて、僅か6名。人口比にすると、(豪州の) 僅か7分の1に過ぎない。 もっと も、豪州では、その他の科学分野 (物理や化学) では、受賞者が全く"皆無"なので、 言わば「医科学」大国と言わざるをえない!
1788年 (英国が占領/侵略する) 以前には、豪州大陸の人口の100%が原住民だった! それから235年経った今日では、人口の (僅か) 3% が原住民とその子孫に過ぎな い! この現象は、あたかも 大昔に、ホモサピエンス (現在の人類の祖先) がネ アンデルタール人に遭遇した後、ネアンデルタール人が (遂に) 絶滅に至る寸前の 状態に酷似している。。。正確には (ホモサピエンスとの交配により)、ネアンデルタール人由来の遺伝子が 3%だけ、現代人の ゲノムの中に未だ残っている! 豪州に少なくとも4万年以上生息してきた "原住民" は、 ネアンデルタール人と同様、木器や石器は使用するが、鉄器を使用しなかった。 英国人は (日本の弥生民族と同様)、 鉄器で、原住民を支配/抹殺していった。。。
戦後の「自民党民族」(岸/安倍一族) は米軍と結託して、「旧統一教会」という 「洗脳」道具 (霊魂商法) を武器にして、残る「縄文/弥生」民族を支配/抹殺して いく作戦なのかもしれない。。。要注意! (ネアンデルタール人や) 豪州の原住民 (アブオリジナル) (or 北海道 の「アイヌ」民族) の 「轍」を踏むな!
(4-5万年昔) 豪州の原(先) 住民は、ネアンデルタール人と、ほぼ同じ程度の文化 水準 (主に木器と石器を使用、「土器」の使用形跡はなし!) だったが、豪州大 陸が他の大陸から地理的に離れていたため、(日本の江戸時代の如き) 言わば「鎖 国」状態が長らく続き、1) 外界の民族との「文化交流」が全く途絶え、他の人類 (民族) から、文化的に大きな遅れをとったという「弱点」と、2) 海外からの伝 染病から隔離されていたので、(陸続きの) ネアンデルタール人部落が被った可能 性が高い致死的な伝染病感染による「絶滅」を辛うじて逃れることができたとい う「利点」がもたらされた! 従って、1788年に(世界に冠たる) 英国艦隊が「流 刑囚人」を大量に引き連れて、豪州大陸に上陸した瞬間、あたかも1853年頃に、 米国の黒船 (艦隊) が (日本の) 下田沖に忽然と現れた瞬間と全く同様、(殆んど ) 「無防備」体勢だった! 竹槍やブーメランだけでは、英米の大砲を積んだ軍 艦には到底対抗できない!
幸い、江戸幕府の勝海舟らには、幾らかの「外交的手腕」があったので、ペリー 総督と (「不平等」ながらも) 「通商条約」を結び、豪州の原住民の「二の舞」 を危うく避けることができた!
NZの先住民「マオリ」 と 英国との条約:
1840年に、英国のヴィクトリア女王 (政府) と 「NZ の先住民」マオリ族と の間で締結された「ワイタンギ条約」は、ニュージーランド (NZ) 近代国家形成 の "礎" となるもの:
1. 全てのマオリは英国女王の臣民となりニュージーランドの主権を王権に譲る。
2. マオリの土地保有権は保障されるが、それらの土地は全てイギリス政府へのみ売却される。
3. マオリはイギリス国民としての権利を認められる。

NZの「アーダン首相」 (42) が "辞意" 表明!
5年半の 「全力投球」ご苦労様でした!
今後しばらくは、育児 等にご専念下さい!

来る9月の総選挙に向けて、Chris Hipkins に "バトンタッチ" (NZ首相) !

2023年1月18日水曜日

海外での「医科学」研究への勧め:
日本学術振興会: 海外特別研究員@NIH(海特NIH)

http://nih-kinyokai.blogspot.com/2015/09/nihnih.html
この奨学金制度では、 日本人で海外 (特に米国のNIH) で、医科学研究を目指すpostdoc 研究員に "給料" (月額: 約38万円) を与える。 最近 (2021年) の情報では、毎年 「18名」程度が採用されるらしい。奨学金は、日本学術振興会によって支払われる。 NIHの広大なキャンパスには、大小100 を越える研究棟 (ビルディング) が建ち並び、3千人を越える海外からのポスドクがひしめき合って、研究をきそっている。 半世紀前には、その中でも、日本からのポスドクが一番多かった (300 名を越していた) が、今日では、中国、インドからのポスドクが一番多く、それに韓国や日本からのポスドクが続いている。。。
この奨学金制度は、その昔 (半世紀ほど前) に存在した 「NIH International Postdoctoral Fellowship 」が (大幅に) 発展したもののようである。当時は、 "出資元" は NIH で、学術振興会は、(日本には) 未だ存在していなかった。 そこで、日本学術会議が、毎年、応募者の中から 4名を選考して、NIH に通知していた。
ただし、我々が応募した1973年には、米国の大統領リチャード=ニクソンが “Water-Gate” 事件で窮地に追い込まれたのが遠因で、NIH の予算が大幅に削減された結果、応募者の中から、たった "2名" (京大医学部の静田さんと我が輩) しか採用されなかった! その当時は、研究先は、NIH に限らず、米国内なら、どこの大学や研究所でもよかった! そこで、静田さんはシアトルにあるワシントン大学 (キナーゼ研究の「メッカ」) に、我が輩はコロラド大学 (ボールダー、巨大アメーバによる核移植の「メッカ」) に行き先を決めた。
しかしながら、当初の2年間の約束が、(再び) ニクソンによって、たった一年間に短縮されたので、2年目は両人とも、NIH (首都ワシントンの郊外にある世界最大の国立医科学研究所) に転勤することになった! とは言え、 結果的には、それが、いわゆる「怪我の功名」になったので、少なくとも我が輩は文句を言えない。 実は、 NIH のコーン博士の研究室に 移ってから、土壌アメーバに存在する「不思議な」 (単頭の) ミオシンに関する研究と格闘して以来4年目に、とうとう そのミオシン (ATPase) がアクチンによって、活性化されるのに必須な「新しいキナーゼ」を発見するという、意外な「ご褒美」を頂戴したからである。
その"ミオシン(重鎖) キナーゼ"が、今日まで、我々がずっと研究を続けている"病原/老化酵素"「PAK」の先駆けだった! 17年後 (1994年) に、シンガポール大学のマンサー博士 (英国人) が、哺乳類にも同じようなキナーゼを発見し、「PAK」と名付けた。。。
実は、 1975年から1976年にかけて、非筋肉細胞エキスが、ゲル化 すると共に (ATP添 加により) 収縮する という「不思議な現象」(日本語では「超沈殿」) の "謎解きレース" が世界中で始まった。
「超沈殿」と言う現象は筋肉細胞エキスで、初めて (セント=ジョルジー) によって1940年頃に観察されたが、その場合はアクチンとミオシンのみで十分であり、他の蛋白は必要なかった。その理由は、筋肉では、ミオシンが筋肉全体の蛋白の6割を占め、アクチンは2割を占めているため、 大量のミオシンのみによって、(アクチンの) ゲル化が起こり得る。 ところが、非筋細胞では、アクチンとミオシンの比が1000: 1 なので、微量のミオシンのみでは、ゲル化が起こらない! ともあれ、 その現象 (=超沈殿) にアクチンとミオシンが関与しているらしいことが、 先ず最初に予想された! そこで、「ゲル化を起こす蛋白」の同定レースが開始。 奇遇にも、静田さんは NIH 内のNCI (癌研) の Ira Pastan の研究室で、「フィラミン」と呼ばれる「高分子」(アクチンをゲル化する) Gelactin 蛋白をニワトリの胃袋などから精製。他方、我が輩は (コーンの研究室で) 土壌アメーバから (数種の) 低分子 Gelactin を丁度同じ頃 (1976年末に) 精製したので、互いに (出版前の) 「ホット」情報を交換するため (学術会議で初対面して以来、3年振りに) 「再会する」チャンスを得た。 その後間もなく、静田さんは日本へ帰国し、 京大医学部の "早石研" に戻った、と聞いている。
実は、これらの Gelactins は「抗癌蛋白」群である可能性が強い。 というのは、 1999年頃に、我々は富土フィルムと共同で、抗癌剤 「MKT-077」 (色素) がアクチンをゲル化することを発見したからだ。 この色素は 「熱ショック蛋白」を介して、抗癌蛋白「p53 」を安定化する作用も ある。 残念ながら、この色素自体は (生体内代謝が速過ぎるためか) 抗癌剤としては市販に至らなかったが。。。
我が輩は 結局、(予想外の) 7年間という長きに渡って、NIHからポスドク奨学金をもらって、自由な研究を楽しんだが、更に (別の文化をはぐくむ "欧州") でも「冒険」を続けたく、1980年に、「西独」 (統合前のドイツ) にある欧州最大の科 学研究所 (Max-Planck 研究所) に転勤し、更に「別のアメーバ」 (Physarum と呼 ばれる細胞性粘菌) に存在する新しいキナーゼ (アクチンを燐酸化する "AF-Kinase" ) の発見を楽しんだ。。。海外研究に味をしめた我が輩は、その後も、半世紀近 く海外研究生活を続け、今日では、豪州のメルボルン (南半球最大の医学センター ) で永住生活 (主に「PAK に依存する癌」の研究など) を続けながら、冒険的な 人生を満喫している。。。
最後に (海外研究をめざす人々に) 忠告したいことは、「英語の会話力」もさるこ とながら、最も大切なのは、どんな事が起こっても「柔軟に対応できる」頭脳が 必須である。 石頭の人間には、海外生活は向かない。ちっぽけな島国に一生しがみついてい た方が、無難である。。。
2008年に、GFP (Green Fluorescent Protein) の発見 (1961年頃) に対してノーベ ル化学賞をもらった下村 脩 博士 (1928-2018) がその自叙伝の中でも語っている ように、海外では、予期せぬ (日本の教科書には書かれていない) 出来事ばかり がひっきり無しに起こるので、それを一々見過ごしていると、当然ながら、お先 「真っ暗」の人生になってしまう。 彼は少年時代に長崎で 忌まわしい「原爆の 投下」 (いわゆる「黒い雨」) に遭遇したにも拘わらず、 彼自らが、偶発事件によって、あるクラゲ中に発見した「蛍光蛋白」に守られて、 90歳 に近い 「健康長寿」を、 主に留学先の米国で楽しんだ。。。。
もっとも、彼の時代には、 "NIH の fellowship" 制度が未だなかったので、「Fullbright Fellowship」 をもらい、豪華客船「氷川丸」で、太平洋を渡り、最終的には、プ リンストン大学で、新婚の奥さんとポスドク生活を始めた。。。 幸運にも、その 1-2年後に歴史的な「GFP」の発見が (シアトルの沿岸で) "偶発" した!
奇妙な偶発事件は更に続く! 1990年代初め頃、この「おわんクラゲ」が突如とし て、(恐らく、地球温暖化のため) シアトルの沿岸から姿を消した! しかし、偶 然にも、その直前に、(極めて幸いにも) ボストン郊外にあるウッズホール海洋研 究所のある若い学者が 「GFP の遺伝子」を既にクローンしていた。 従って、蛋白 無しに、その遺伝子を「透明な線虫」で発現することに成功する学者が、コロン ビア大学に出現した! そして、その蛍光を高める変異体の開発/市販に成功した 学者が UCSD に出現した。 これらの偶発事件の重なり (ドミノ現象) によって、 下村さんによる "GFP 発見" が (半世紀後に) 「ノーベル財団」によって "再評価" された というわけである。
実は (極めて) 奇妙な話であるが、我が輩が初めて、線虫中で、熱ショック蛋白 (HSP) 遺伝子のプロモーターを連結させた「GFP」遺伝子の発現を指標に、「PAK」 の機能を調べ始めたのは、 彼のノーベル受賞の前年 (2007年) の夏だったが、GFPの 発見者 (下村) の存在を、全く知らなかった! 従って、翌年の彼の受賞は、正に「青天のへきれき」 だった! 然も、彼が我が輩と同様、「薬学」出身というのは、 極めて痛快だ! 歴史は常に繰り返す! ひょっとしたら、同じような事件/現象が、(例えば) 数年後に発生するかもしれない。。。
つい最近知ったが、下村さんの奥さんで (研究パートナーでもある) 明美さん (86歳) が、昨年5月にCOVID に感染し、米国で他界されたそうである。 夫妻 (キュリー夫妻の日本版!) とも長崎大学薬学部の卒業生だそうである。。。長男 (努さん) は、 CalTech 出身の「 IT (take-down) エクスパート」 (物理学者) として、米国で活躍中! ひょっとすると、努さんと我が輩との名コンビで、何か "新しい発明" が達成出来るか もしれない。。。 実は、我が輩の旧友で、東大出身の馬淵一誠教授は、(その昔) 細胞分裂 (cytokinesis) にミオシンが必須であることを証明したが、おわんクラゲ等の "海洋生物" との関係を通じて、(昔から) 努さんと親しい。 従って、馬淵さんを介して、努さんと接触することが可能。。。
(世界中の) 様々な人々と接触し、かつ新しい環境にうまく適応することが、「進化への第一歩」である、と我が輩は考えている。。。

2023年1月17日火曜日

PAK 遮断剤 「Minnelide」: 市販へ後もう一歩!!
"スイゾウ癌" を対象とする臨床試験 (Phase 2) が無事完了!
COVID 感染 (予防/治療) にも効果あり!

天然 (ツル科の薬草「雷公藤」由来) の "PAK" 遮断剤 「Triptolide」は、ステロイド系であるが (「Oleandrin」 と 違って) 配糖体ではないので、水に不溶性! そこで、それを水溶性にするため に、燐酸化された誘導体「Minnelide」が10年ほど前に、米国のミネソタ大学の研究チー ムによって、「Prodrug」 として開発された。 この誘導体は、腸管から吸収され ると、(癌などの) 標的細胞内で、(フォスファターゼにより) 脱燐酸化され、 元の「Triptolide」となる。 (主に) スイゾウ癌患者を対象にした臨床テスト (phase 2) が最近、無事終了したと聞いている。 市販へ後もう一歩だ!
しかしながら、COVID 慢延のため、病院がCOVID患者で満員になり、 テストが遅延している。
そこで、一計を案じた者がいた! 実は、(何度か) 前述したが、(少なくとも) COVID感染による「肺炎」症状は (固形腫瘍の増殖や転移と同様) 「PAK依存性」である。 従って、(理論的には) Minnelide で、COVID 患者を治療しうる! そこで、ネバダの砂漠にある研究グループが、 (予備実験として) マウスを実験材料にして、「Minnelide」の「抗COVID感染」 効果を調べた結果、 2。5 -5。0 micro g (daily) で、有意な治療効果が観察さ れたそうである。 従って、「Minnelide」は、近い将来、抗癌剤としてばかりで はなく、抗 (RNA) ウイルス剤としても、臨床に利用される可能性が高くなった。 この薬剤は、"BBB を通過" しうるので、"脳腫瘍" の治療にも有効!
我が輩の考えによれば、 Oleandrin も「適性な濃度」を選べば、(同様に) "副作 用無く"、抗癌/抗 (RNA) ウイルス剤として、利用しうるはずである。。。 要は (生かすも殺すも) 「さじ加減」次第!
勿論、我々が数年前に開発した強力なPAK遮断剤 「15K」(鎮痛剤「ケトロラック」 の誘導体) にも、同様な薬効が期待される!

2023年1月15日日曜日

「キョウチクトウ」由来の "Oleandrin":
TOR 阻害剤だが, 「強心配糖体」(要注意) !

目下、我が家の庭では、ピンク色のキョチクトウが満開で 、甘い香りを辺り一面に漂わせている。 古くから、キョ ウチキトウには、毒があるとか、薬効があるとか言われている。 そこで、PUBMEDで、 この樹木の薬理作用を探ってみたところ、2015年に米国 (テキサス) MDA癌センター の研究グループが、マウスで実験したところ、薬剤耐性のスイゾウ癌 (ヒト由来 ) が、キョウチクトウ由来の Saponin「Oleandrin」( 20 mg/kg ) により萎縮することが 判明した。 更に、その分子的メカニズムを調べたところ、どうやら PAK-TOR 発癌 経路を遮断するようである (1)。 従って、理論的には、NF腫瘍にも効くはずである。。。
さて、2017年に我々は海鼠由来のサポニン「Frondoside A 」等が、PAKを直接阻害 することを発見した (2)。 面白いことには、キョウチョクトウと海鼠由来のサポ ニンとは化学構造が良く似ている。更に、 糖が付加していないステロイドである「ビタミンD3」も (構造的に良く似た) 「PAK遮 断剤」である。 一般に、ステロイド類には "消炎" 作用を持つ "PAK遮断剤" が多い。 従って、Oleandrin も「PAK阻害剤」である可能性が高い。。。
ごく最近 (2021年) 、米国テキサスの研究グループによれば、Oleandrin には、"COVID" 感染を強く抑える作用もあるそうである (3)。 従って、少なくとも「キョウチクトウ満開」中は、「COVID」 は 我々に寄り付かないはず (魔避 け) !
だが 、 「Oleandrin」は、ジギタリス由来の「強心配糖体」(ジギトニン) にも (化学構造が) 良く似ているので、要注意 (目下、 その有効/安全性が問われている) !
参考文献:
1. Y Pan , P Rhea, L Tan, C Cartwright, et al (2015).
PBI-05204, a supercritical CO2 extract of Nerium oleander, inhibits growth of human pancreatic cancer via targeting the PI3K/mTOR pathway. 
Invest New Drugs; 33(2):271-9.
2。 BCQ Nguyen , K Yoshimura , S Kumazawa , S Tawata 1 , H Maruta (2017) 。
Frondoside A from sea cucumber and nymphaeols from Okinawa propolis: Natural anti-cancer agents that selectively inhibit PAK1 in vitro。
Drug Discov Ther. ;11(2):110-114.
3. KS Plante , V Dwivedi , JA Plante et al (2021) ,
Antiviral activity of oleandrin and a defined extract of Nerium oleander against
SARS-CoV-2. Biomed Pharmacother; 138:111457.

「樹木」なる「神々」からの ("無料" の) 恵み:
「森林浴」の御利益は「科学的」に証明済み!

"炭酸ガス" を吸収して、"酸素" を吐き出す全ての樹木は、(生きるために酸素を必須と する) 我々 (人類を含めて、動物界) にとって、(ハッキリと) 実在する「神」の 一つである。 雨や雪を降らせる空の雲海 (その根源は、海や湖水) も、生きるために必須な「水分」を我々 (生物全体!) に与える、 実在の「神」の一つであると、言わざるをえない。 従って、我々に命 を与える「樹木」などを含めた「自然界」を大切にしよう!
これら 「自然の神々」は、全ての生物に "平等" にその恵みを与え、(「旧統一教会」 と違って)
"金銭" を 全く (ビタ一文) 要求しない!
我が輩は、2006年頃に、メルボルン市内 (メルボルン大学病院内) にある国際癌研 を退官して間もなく、市内にある自宅を売却し、郊外にある広い庭のある家に引っ 越した。以来、その庭 (芝生) に、(3種類のポプラやアカシアなど) 様々な樹木の苗木を 植え、10年後には、各々の樹木が高さ20 メートル近い巨木に成長した。現在は、 その庭を「健康長寿の森」と名付け、残された人生を楽しんでいる。 例えば、裏庭の「キョウチクトウ」は "巨木" ではないが、満開 (真夏) 中は「COVID」 避け (=魔避け) になっている !
更に、レモンやライム等の潅木は「壊血病」を防ぐ "ビタミンC" を隣人たちに供給して いる。
ポプラの若い芽は、蜜蜂が調剤する「プロポリス」 (蜂の巣) の源。
(日本では昔から、切手や封筒の糊として常用されている) アカシア由来の "樹脂" (アラビアゴム = 多糖類) は、(実は) 「食用」でもあり、特に「肥満症」を軽減= (BMI =体重/身長比 や体脂肪を低下) する作用がある (明らかに、"PAK遮断作用" あり! )。
檜や木蓮の幹など由来の揮発性テルペノイド「ヒノキオール」は、前述したが、"PAK遮断剤" の一種であり、檜材製の湯船が "健康長寿" に繋がる由縁は、そこにあるらしい。。。
天然PAK遮断剤であるプロポリスやクルクミン等は水に不溶なので、腸からの吸収 が悪いが、含水性の "アラビアゴム" で包摂すると、「腸吸収」が改善される!
そこで、(献金を一切受け取らぬ) 「森林教会」 (Greens) を (先ず、アカシアやポプラやキョウチクトウ等の木々に囲まれた "メルボルン" 郊外に) 設立というアイディアは如何?? 森林からの恵みと「自然保護」を説く (大衆/インテリの) 集まり!
けだし、 この集まりは「Greenpeace」や 「Bob Brown 財団」同様、日本漁船による「商業的捕鯨」に絶対反対なの で、日本国内では活動し難い! 巷の噂によれば、「捕鯨組合」は漁業組合中、最も「過激」 (戦闘的)! 彼らは捕鯨に「銃」を使用する!
風の便りによれば、台湾 (?) には、既に (森林に生息する木々や動物の保護を目的とする) 「森林教会」(=森林研、 所長は "罗英英博士" という女性) が活動しているそうである:
https://www.facebook.com/xingxingxuetang/photos/a.10153878828612277/10160023562412277/?type=3

2023年1月12日木曜日

日本陸上 (長距離) 界の「勝つため」の ”進化”:
"駅伝レース"と"競歩"を 日本の「お家芸」に !
競歩: 日本人にとって、最も有望な 「陸上競技」!
2024年 の "パリ五輪" で、日本に "金メダル" の可能性

大昔 (約500万年前) に、人類の祖先 (類猿人) が 他の霊長類 (猿) のごとく、(四足を使って) 木の上でずっと生活していた習性から、ある日突然、(恐らく、ある冒険好きな「オス」が飛躍的な進化を遂げて) 地面に下りて、(自ら発明した ”弓矢” などで狩りをするために) アフリカ大陸の草原を二本足で、初めて歩くようになって以来、(直立二足で) 歩く/走ることは、人類 (ホモ=サピエンス) のユニークな特徴となった。
以来、競歩、競走という競技が誕生した。しかし、競走の歴史は古いが、競歩の歴史はかなり新しい。ローマ時代の軍事訓練を競技として取り入れたのが競歩の始まりといわれ、五輪種目になったのは1908年のロンドン大会からである。 最初は距離が一定しなかったが、1932年のロサンゼルス大会から50キロメートル競歩が誕生し、陸上競技種目のなかでは ”マラソン” を上回る最長距離の種目となった。しかしながら、敗戦後の日本国内では、学校 (小学/中学) の運動会では、競走はあったが、競歩という競技は、見かけなかった。。。恐らく、戦争で荒れ果てた野山で、飢えをしのぐために、野ウサギ等の獲物を追いかけるには、”歩行” では間に合わず、「疾走する」ことが必要だったからだろう。「必要は発明の母」である。我が輩が「競歩」という競技 (レース) に初めて出会ったのは、1959年元旦だった。
我が輩は当時、都立高校の一年生だったが、元旦に父親に連れられて、明治神宮外苑を散歩していた。すると、外苑の歩道に沿って、奇妙なフォームで小走りに「歩く」一団に遭遇した。それが「元旦恒例の 10 km 競歩レース」の選手たち だった! レースは約一時間程で終了した。 物凄いスピードだった!
当時は参加者がほんの数名程度であり、実業団に属する選手ばかりだったが、今日では、男子20 km 競歩に、学生/実業団選手が100 名以上参加するそうである。 然も、女子10 km 競歩、高校生 5 km 競歩、中学生 3 km 競歩 レースも (元旦に) あるそうである。。。
さて、 我が父親は、レースが終わった直後、そのレースの 優勝者 (佐藤武男さんという教師、市川市陸協) を捕まえて、競歩について、詳しい情報を集めてくれた。 実は、我が輩は小学4年の4月初めに、肺結核の集団感染のため、半年ほど休学、自宅療養し、幸いにも特効薬「PAS」のお蔭で、九死に一生を得て、夏休み明けに復学した。しかしながら、校医から「激しい運動」は一切禁じられ、小学校を卒業するまで、体育の時間は、運動は一切できず、見学をずっと強いられた!
従って、(頭脳の発達は別だが) 身体の成長がパッタリ止まって、中学に入学した時点から、 (女子も含めて) 全校で最も身長が短い、いわゆる「チビ」(一寸法師=130 センチ) になった! 体育の時間に、鉄棒の前で、懸垂をせよ、と教師に言われたものの、(か細い両腕で) 鉄棒にぶら下がったままで、教師から (君は、肉屋にぶら下がっている「牛肉」のようだ) と評された! 運動会でも、徒競走では、何時もビリだった。 大変心配した父親は、我が輩をしばしば、近隣の「丹沢」などの登山に連れていってくれた。足腰だけは、幼少の頃から丈夫だったからである。
そこで、その元旦競歩以来、高校の陸上部に入部し、競歩を (独りで) 本格的に始めた。 しかしながら、当時、競歩は「実業団競技」で、大学生で競歩をする選手は一人いなかった! インターハイで、競歩に出場したのは、我が輩と浦和高の生徒 (ノッポ) のたった2人だけだった! 競歩は (一般に) 脚が長いほど有利である (歩幅がより長くなるからである!)。当時、世界的には、身長の高い欧州(特に北欧) の選手が (五輪などで) 上位を争っていた。身長の短い日本人選手には、とてもレースにはならなかった。
ただし、競歩を始めてから、少なくとも一つだけ 特筆すべき 「効用」があった! 高校生時代に、我が輩の身長が 「37 センチ」 も伸びた! それから60年ほどの月日が経った今日では、なぜか、競歩は日本選手の「得意わざ」の一つに成長した。一つ考えられる理由は、マラソンなどの長距離レースが、1990年代にケニアやエチオピアなどの「アフリカ」勢に独占されたため、日本選手は「活路」を (「持久力」ばかりではなく、高度な技術も要求される)「競歩」に見い出した。。。
2020年の東京五輪では、 少なくとも20 km 競歩 (男子) で、金メダルはイタリアの選手にとられたが、銀と銅は、日本選手の手に握られた。 次のパリ五輪では、両人とも、金メダルを狙っているそうである。。。
競歩と競走の違いは、競歩では、常に片方の足が地面に着地していなければならない。両足が地面から同時に離れると、「競走」と判定され「失格」になる! 従って、(最大) "時速 15 km" で競歩するためには、腰のひねり工合、腕の振り方、脚の着地など、極めて高度なテクニックの組み合わせが要求される。 言い換えれば、競歩は長距離競走 (時速 20 km の「耐久レース」) と違って、「頭脳のレース」でもある! 「駅伝レース」も日本にとって有望な「頭脳を必要とする」陸上種目であることは、前述した。
因みに、高齢者用の (運転免許無しで、歩道を走れる) 「電動式シニアカー」の最 大スピードは
"時速 6 km"。
従って、(車道を活歩する) 競歩が如何に速いかが想像 できよう。。。

2023年1月11日水曜日

山上徹也被告 の「減刑」を 訴える署名が
"1万5千人" を超える!
「狙われた羊が、逆に狼に噛み付いた」(=正当防衛) ?

山上被告に関する裁判が、精神鑑定を終え、いよいよ始まる。 彼が悪玉「晋三」を射殺した、その直接的な動機や、彼自身及びその家族が「旧 統一教会」(霊魂商法) から受けた金銭的 及び 精神的な打撃を深く考慮して、我 が輩自身も、(他の1万5千人を越す) 署名者 (@Change.org) と同様、「彼の減刑」 を強く訴えたい! 彼は真面目な性格であり、しかも理知的であり、更生して、 将来「出所」後、「世の中の為に役立つ」人物となり得る可能性が極めて大であ る、からである。
勿論、彼が出所するまでには、悪の巣窟「旧統一教会」が、少なくとも日本国内か ら、蒸発していることを、心から祈りたい。。。
もう一つ指摘したいのは、山上被告の母親の「社会的な責任」である。この事件は、 元はと言えば、愚かな母親が「旧統一教会」の誘惑にはまって、家庭を目茶目茶 にしたことが「根本原因」になっている。我が輩は法律の専門家ではないから、 それを (法的に) どう裁くべきか、わからないが、母親には刑事責任はないにし ても、民事的に責任があるような印象を持つ。できれば、母親を何らかの形で拘 束 (例えば、精神病院に隔離) して、「教会」側との接触を完全に絶つことが、母 親本人にとっても、その家族/親戚にとっても、益になると、我が輩は確信している。 我が輩の両親 (既に他界) は、賢くも「神や仏の存在を信じていなかった」ので、 このような家庭内悲劇をもたらさなかったことに、我が輩は改めて (心から) 感謝 したい。。。
言い換えれば、精神鑑定が必要なのは、山上被告ではなく、その (愚かな) 母親で ある!
一番問題なのは、「親たる資質を欠く人間」が、親として家庭や社会にのさばって いる現状である!
我が輩が (仮に) 弁護士ならば、この殺人事件の元凶は、「旧統一教会」の霊感商 法と、自民党 (安倍派閥) との癒着であるから、 この「イカサマ教会」を先ず裁 くべき、と (来るべき「山上」裁判で) 強調したい。 我が輩の亡父 (もう30年以上も前に他界) は、京大の独文出であるが、六法全書に詳 しかった。 もし存命ならば、我が輩の主張にきっと同調してくれただろう。。。 30年前に小説「狙われた羊」の形で、この「イカサマ教会」を暴いた相棒「紋次郎」も証人 (重要参考人) の一人として、この裁判で、ぜひ活躍してもらいたい。。。我が輩の予想では、この裁判は「戦後史上最大の裁判」 の一つとなるだろう。。。「狙われた羊が、逆に狼に噛み付いた」(つまり「正当防衛」が通る) ケースであ るからだ。 従って、「狼」の国葬に、我々国民の「8割」が反対するのは当然至極!
この事件は、視点を変えれば、ロシアの独裁者 (プーチン) による (不当な) ウク ライナ侵略に対抗して、若いウクライナの兵士たちが、祖国防衛 (=正当防衛) の ために、粗末な (自製の) 武器で何とか戦っている姿に、酷似する。 それが何故 悪い? と言い返したい! 実際、「旧統一教会」は、韓国の極右 (韓流の"ヤクザ") 勢力が組織したイカサマ教会で、(半 世紀程昔から) 日本を (少なくとも "金銭的" に) 侵略して来たのである。 その上、韓流好みの「昭恵」夫人が、夫「晋三」の動きに多大な影響を与えたことは疑いがない! それに癒着/協力する「売国奴」(安倍派閥の頭) を倒したのが、山上被告だ! その「愛国者」(奇しくも、元自衛隊員) を弁護できぬ日本人がいたら、それは「売国奴」だ! 我が輩は所謂「国粋主義者」ではない! 海外に半世紀ほど永住し、客観的に、 この事件を診る (分析する) 目と頭を持っている。。。 来るべき続編「狙われた羊の逆讐」の出版が楽しみである。。。"屠り場に引かれる羊" (エレミヤ章11章18節-12章6節)
「統一教会」被害対策弁護団へのメール連絡: reikan@mx7.mesh.ne.jp

2023年1月9日月曜日

苦言: 今井るる (26) が立憲から自民に鞍替え!
その昔、"辻元"女史 (社民) が 民主/立憲に鞍替えた 。
"大衆党": 万年野党「共産党」に置き換わる "革新党 "!

「SRY 遺伝子」欠損 の政治家輩は「骨抜き」(軟体動物) ! 「貞操」を欠く (一部の) 女性の "参政権" (被選挙権) に甚だ疑問!!
(箱根) 駅伝レースに例えれば、中大チームのタスキを駒大チームに渡すような者!
「三銃士」の堅い誓いは, 一体何処に蒸発した? 裏切り者は「火あぶりの刑」に処すべし!
自民党から立候補した方が当選に有利と言う「打算」で鞍替えする政治家は、最終的には祖国を売る「売国奴」だ!
「立憲」の遣り方が気に入らなければ、潔よく (自らの信念を貫くために) 、 「無所属」で立候補すべき!
相棒「紋次郎」、"刺客"を送って、「旧教会連合」同様、「今井」をバッサリ斬れ!
(年老いた) 紋次郎のつぶやき: "岐阜"は、名古屋から「中山道」(中津川) 沿いにあったかな。。。「立憲」が自民党に吸収されると、残るのは "万年" 野党の「共産党」だけ。 いっそ「緑の共産党」(= 大衆党) という「新党」を立ち上げるか? 党の旗も「赤旗」から「緑旗」に塗り変える。。。つまり、党の活動方針を「赤」信号 から「緑」 (青) 信号に変える! 基本的には、"ブラジルの国旗" の黄色い四角を楕円形に置き換え、青い地球儀を「団結」(= "駅伝" 精神) という (青い) 漢字に置き換える。。。。
実は、1950年に沖縄社会大衆党 (通称: 社大党) が結成され、地方 (沖縄) の革新 政党として活躍したが、1970年以来、参議院にも議員を派遺するのに成功し、日 本の国政にも、微力ながら関与している。路線は、旧社会党と共産党の狭間を行 く。これを大幅に拡大し、(イデオロギーを抜きにした) 「一般大衆を代表する」政党 として、(専ら大小「企業」を代表する) 自民党に置き換わるべき党に成長させて 行く、というのが、我々 (紋次郎) が企画する「大衆党」の根本方針である。。。
先ず、スイスの如く、「永世中立國」を宣言する! 如何なる外国との軍事的同盟 を破棄する。従って、「日米安保」は当然のことながら、早急に破棄する。 如何 なる外国軍の駐留も認めない! 従って、沖縄県内にある米軍基地は、グアム島に 即刻、移転して貰う。 従って、社大党と共闘し得る可能性がある。 共産党は今日、 日米安保について、如何なる方針をもっているのか定かではないが、少なくとも、 敗戦直後には、「永世中立」、「天皇制の廃止」を主張していた。もし、そうい う方針ならば、共産党とも共闘し得るチャンスがある。 敗戦後、いわゆる (象徴) 天 皇はマッカーサーの「傀儡」としての役目をずっと演じてきた。 然し、マッカー サー司令官は既に、罷免され、既に「あの世」にいるので、天皇は日本に全く必 要ない! 速やかに (我々と同様) 「民間人」となることを強く勧めたい。。。 そして、米国のように「共和国宣言」をして、(国会議員が勝手に選ぶ) 首相の代 わりに、国民 (=大衆) による「直接選挙」で選れた大統領が国政を担うべき。。。
さて、英国や豪州では、労働党と保守党/自民党が、二大政党として、政権を何度 か交代してきた。一体何故、日本では、労働党が全く育たないのだろうか? 実 は、旧社会党は、一種の労働党だった。 少なくとも、労働組合や日教組などが 主な支 援基盤になっていた。 しかしながら、日本の労組は、いわゆる「サラリーマン」が 主体であり、英豪の労組の主体は (低所得の) 炭鉱労働者である。 日本には、石炭、 石油、鉄鉱などの天然 (鉱物) 資源が乏しく、労組は弱体である上、政治意識が高い "我々" (いわゆるインテリ) は、労組には属していない。しかも、インテリの主な興味は、賃上 げや労働条件の改善よりは、もっと "高次元の" 要求 (日本の独立、環境改善や人権保護など) に関心 が高い! 従って、日本では、労働党はとうとう育たなかった!
他方、自民党の主な支持層は、農民/漁民と大企業だ。 特に、自動車業界や製薬企業などからの献金 (賄賂) が自民党の主な資金源らしい。。。 だから、自民党の利害は、都会に住む我々「大衆」とは、余りにもかけ離れている。。。
我々は、有権者の4割近くを占める、いわゆる「無党派」層 (=一般大衆) の「受け 皿」となり、 然も (自民党政権と対決する) 共産党や社大党などの野党と連立を組 んで、 "政権を獲得できる" ような政党をめざしている。。。
巷の噂によれば、岸田内閣は (弱体の) 野党をみくびって、所謂「国葬」解散を本 年の後半に (「広島サミット」後間もなく) 予定しているらしい。。。
首相の虚を突いて、そろそろ「大衆党」の旗挙げを本格的に準備するか?
請三の国葬に反対だった人々は、有権者の "8割" 近く (文春オンライン)! 勿論、 その "祖先" は (噂によれ ば) 中国大陸から渡来した「縄文民族」と「弥生民族」の雑種 (つまり、日本人) だそうである。。。 この「国葬反対層」の受け皿となる「革新党」を取り敢えず結成するのが、常套 手段だろう。。。

2023年1月6日金曜日

「性」決定の仕組み: X (性) 染色体と Y (性) 染色体の
"基本的な" 違い (哺乳類: 生存 VS 進化/老化)
Y 染色体上の「SRY 遺伝子」の不思議な (転写) 機能!
鳥類や両生類 は、ZとW (性) 染色体をもち、
ZZでオス、 ZWでメス!!

人類を含めて「哺乳類」では、性染色体がXXで女性、XYで男性となるが、Xが2本あることで女性とな るのだろうか、それともYがあれば男性となるのだろうか?
クラインフェルター症候群という染色体異常症候群があり、この患者の性染色体 は一本多いXXYである(染色体総数は47本)。クラインフェルター症候群患者の身 体的な特徴は「男性」である。一方、ターナー症候群 (?) という染色体異常症候群が あり、この患者の性染色体はXが1本しか持っていない(染色体総数は45本)。ター ナー症候群患者は身体的には「女性」を示す。 つまり、Xが2本あっても 「Y」があれば「男性」であり、Xが1本しかなくても 「Y」を持たなければ「女性」である。
結論的には、人類は基本的に「女性」であり、Yが "機能"すると「男性化」する
人類のX染色体の大きさはYに比べて非常に大きく、「生命活動に必要な」遺伝子を多く含むが、Yに個体の生命活動に必須な 遺伝子は存在しない(女性はYを持たないが、個体の維持には何の問題もない!)。 Y 染色体の欠損は、いわゆる「細く長く」生きる 人生航路に役立つ!
更に詳しく調べてみると、 男性化するには, Y染色体の内、ほんの一部 (SRY 遺伝子) のみで十分であることが判明した! 染色体がXXなのに男性である人がごくまれに存在する。 この男性の場合、Y染色体の一部分 (SRY) が X 染色体に移って(転座して)いた。
実験的に、マウスにSRY領域を導入してトランスジェニック (GM) マウスを作成したところ、染色体はXXであるのにオスとなったことからも、SRY領域が男性化をする遺伝子を含んでいることが明らかとなった。 この"SRY領域" から発現する遺伝子産物は "転写蛋白" であり、男性化を引き起こすための多くの遺伝子 (= "SOX9" を含めて、3000 以上の遺伝子) の発現を調節している。
さて、2021年に発表されたドイツの研究グループの動物実験によれば、 豚のSRY 遺伝子の真ん中にある "high mobility group" (HMG) を CRISPR-Cas ribonucleoproteins による「遺伝子編集」 (2022年のノーベル賞の対象!) をすると、その下流に、 いわゆる「Frame-Shift」が発生して、この遺伝子が機能しなくなる、ことによっ て、雄の豚が「雌」に豹変することが判明した (1) !
人類の場合、 100 m 競走で、男性「トップ」走者は10秒以内、女性「トップ」走者 では11秒を要する。 つまり、Y染色体上のSRY 遺伝子は、少なくともスタートダッ シュ (瞬発力) という「進化」機能に寄与していることが分かる。
マラソンの世界記録: 男子は2時間1分 (121 分)、 女子は2時間14分 (134分)、両 方ともケニアの選手! 従って、瞬発力ばかりではなく、「持久力」でも男性が 10% 程勝っている。これも Y 染色体上の「SRY 遺伝子」のお蔭
我が輩の個人的意見 (偏見?) によ れば、「独創性」(=独創的な発想) にも大いに寄与している (つまり、ガリレオやニュートンやアインシュタインの如き「天才」あるいは「奇 想天外な発想」をする人物は、女性からは出現し難い!) 。
米国 UCLA の研究者からの報告 (2006年) によれば、SRY は脳の機能、特にドーパ ミンなどのカテコールアミンの合成に必須なチロシン水酸化酵素 (遺伝子) の発現 にも必須である。 従って、(例えば、雄のマウスの場合も) SRY が欠損すると、脳 の機能が鈍ぶり、(血圧が下がり) 運動も鈍くなる。 ドーパミンとは、快楽ホルモンの一種で、(発明や発見に繋がる) "奇 想天外なアイディア" 等が閃くと、このホルモンのため、快楽を感じる。。。
しかし、心配ご無用! ドーパミン自体は (決して) 寿命を縮めない! ニュート ンもアインシュタインも長生きした! 発明王「エジソン」も冒険家「ヒラリー郷」も長生きした!
さて、人類の場合、(逆に) 女性のほうが、男性よりも、平均寿命が数年 (ca 10%) 長い。 従って、SRY 遺伝子は、(PAK や TOR) 遺伝子 同様、幾らか「老化」にも寄与していることが、強く示唆される。。。
2019年に発表された中国の研究グループによる研究結果によれば、SRY 遺伝子のHMG 部分に類似した遺伝子 (SOX9) は、発癌/老化キナーゼ (TOR) 遺伝子を活性化す るそうである (2) 。。。つまり、男性の方が癌やCOVID などにより死亡する確率 が高いということらしい。。。 要注意!
つい最近、インドで大変珍しい「性転換」例が発見された。若い既婚の女性だが、 染色体タイプは XY (「男性」タイプ)と判明! そこで、 Y 染色体の SRY 遺伝子の塩基 配列を調べてみると、HMG ドメインの76番目のアミノ酸 がARG からSER に変換す る突然変異が発見された! この転写蛋白は通常、カルモジュリンに誘導されて、 細胞質から核内に入るが、この変異のために、核内に入れなくなり、転写蛋白と しての機能を果たせなくなった (機能的に "SRY欠損"!) ために、「女性」になって しまった! 願わくば、 この (XY) 女性の「健康長寿」を望む。。。
ネパール地方に昔から伝わる漢方植物 の中に含まれる "Bellidifolin" (フラボノイ ドの一種) には、一連の薬効 (例えば、抗癌、抗糖尿病、抗炎症、鎮痛などの作 用) が知られているが、ごく最近 (2020年) 、中国の研究グループによって、こ の化合物が、PAK の上流にあるキナーゼ (JAK) や 下流の酵素 (COX-2) などを抑 える、 更に、SRY 遺伝子に (機能的に) 似た 「SOX9」 遺伝子 (染色体 「17 」 上に存在!) の発現を抑えることによって、肺癌細胞 (A549) の増殖を抑えるが、 正常な細胞には何ら影響を及ぼさない、ことが判明した (1)。 従って、この漢方 薬が何らかのメカニズムによって病原/老化キナーゼ 「PAK 」を遮断している可 能性が浮上しつつある。。。更に、「哺乳類への進化」の過程で、「染色体17」 上の "SOX9" 遺伝子に、ある種の変異が生じ、いわゆる(男性) 染色体 Y に転座した 可能性もある。。。
なお、爬虫類の オスメス "比"は (孵化) 温度次第 (低温 あるいは高温では、雌だけ!)。 つまり、例 えば「氷河期」には雌ばかりで、生殖ができないから絶滅する! 哺乳類はより "進化" して、(気温とは無関係に) オスメスが等分に誕生。 逆に線虫では、大部分が "雌" で、母体で "無性生殖" する。
興味深いことには、鳥類や両生類 (蛙など) では、ZとW 染色体をもち、ZZでオス、 ZWでメスとなり、哺乳類とは異なる (言わば、逆の) 性決定の仕組みをもつ。い よいよ、性決定の謎は深まる ばかり。。。
更に、魚類 (メダカやティラピア等) では、"アンドロゲン" 処理による XX 雄、"エス トロゲン"処理による XY 雌、さらに、 YY であるスーパー雄などを作出することが 可能!! 驚くなかれ、魚類の X 染色体と Y 染色体 とは、 殆んど"同サイズ"! つまり、進化途上で、X から Y が出現、あるいはその逆!?
「種の起源」出版以来160年振りに、「性の起源」を巡って、「ダーウイン2世」が やって来る!
詳しくは: "性の起源" ―遺伝子と共生ゲームの30億年 (1995) by リン=マーグリス etc (著).
ウイルスや細菌/かびには、「性別」がないが、多細胞生物 (植物や動物) には、 性別 (セックス) が存在 (かつ必須)! 一体何故?
実は、2006年に、東大の研究グループが「性の起源」(「男気」という "オス特異的" 遺伝子) を 初めて、「ボルボックス」という生物 (緑藻) 中に発見したそうである:
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2006/22.html
そのオス遺伝子は、 N 源「欠乏」状態になると、初めて発現する。 つまり、「種の 保存」に必須!

2023年1月5日木曜日

「駅伝競走」を五輪種目に導入するための
「日豪」友好 (五輪) 協会 (JAO) の結成をめざす!
駅伝レースは「頭脳プレー」:
勝敗を 左右するのは、個々人の力 X 「団結力」!
2025年「世界陸上」 (東京で開催) に「駅伝」を導入! ?

2023年の箱根駅伝の実況放送は、視聴覚率3割近くを獲得した! 日増しに人気が 高まりつつある。その人気は、日本のみならず、海外 (特に太平洋岸の諸国)、例 えば、豪州、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、ハワイ、グアム、ベル ギー、オランダ 、フランス等でも、最近高まりつつある。 そこで、(百年の歴史を誇る) 日本伝統の駅伝レースを、より「国際化」する努力の一環として、駅伝レースを 「夏期五輪」の陸上競技の新しい種目として採用する運動を、我々は開始しよう としている。 できれば、日本の長距離界の長老 (瀬古利彦さん) や 豪州の五輪委員会 (AOC) 理事長 (イ アン・チェスターマン氏) などを、動員したい。。。
さて、パリの夏期五輪は2024年、ロサンゼルス五輪は2028年に開催される予 定であるが、これらの都市では、マラソンは盛んであるが、(我が輩の知る限り) 駅伝大会は未だ開催されたことがない !?
一般的には、欧州での「駅伝」はマラソンコース (42 km) を "6名" の走者で (適当に ) 分担して走る (晩秋のイベント) 。
訂正: 実は、パリでも、 2013年から「EKIDEN DE PARIS (パリ駅伝)」と呼ばれる駅伝競走が毎年開催されている! パリ市内42 km (=マラソンコース) を "6区間" で走る: https://www.sortiraparis.com/interests/sport/articles/76789-ekiden-de-paris-2022-the-team-marathon-in-the-heart-of-the-city/lang/en
そこで、我々は、2032年に五輪が開催さ れる予定になっている豪州のブリスベン大会に先ず、焦点を合わせている。ブリ スベンは、五輪開催のメルボルン (1956年) 、シドニー五輪 (2000年) についで、 豪州で第3番目の大都市である。 日本でいえば、東京、大阪につぐ、名古屋に相当 する。 ブリスベンの 71 km 南方に「ゴールドコースト」というリゾート都市があ る。 ハワイのような温暖な港町なので、老後を楽しむ日本人住民が多い。 2019年 に、ここで、最初の駅伝レースが開始された、と我が輩は最近聞いた。 ブリスベンから出発して、一路南下すると、ゴールコーストの直ぐ手前に、「箱根」 に相当する標高500位の山がある。。。
ゴールドコーストの前市長 (2004-2012) は、ロン=クラーク (1937-2015) という有名な長 距離ランナーだった。メルボルン出身で、メルボルン五輪では、開会式で、聖火 台に点火する役目を担った。 1964年の東京五輪では、(当時、"長距離の世界記録 保持者"ながら) 1万メートル競走で、惜しくも3位に終わった。有名なチェコのザ トペック (1952年のヘルシンキ五輪で、5千、一万、マラソンに優勝した!) は、 気の毒に思って、自分の金メダルの一つをロンに贈ったという、美談が残ってい る。 奮起したロンは、翌年 (1965年) に世界の長距離記録 (マラソン以外!) を全て塗 り変えた!
同じ東京五輪の "マラソン" で、2時間12分11秒2の世界最高記録で史上初めてマラソ ン連覇を果たすアベベ(エチオピア)に遅れること約4分。(国立競技場) 代々木 門をくぐって "2番手" でトラックに姿を現した円谷幸吉 (自衛隊と中大) は、迫るヒー トリー(英国)とのデッドヒートの末、2秒差で銅メダルに終わった! 4年後の メキシコ五輪に賭けたが、持病 (椎間板ヘルニアなど) のため、遂に断念! 結婚 も破綻したようで、 27歳で自殺! 日豪の長距離走者 (ルーキー) の間で、くっ きりと明暗を分けた。。。
因みに、豪州の陸上長距離 (1500 m 以上) 走/歩者 (男子) の中で、五輪の金メダ ルを獲得したのは、長い歴史の中で、たった一人、 2012年のロンドン大会の 「50 km 競歩」で優勝した Jared Tallent のみである! 日本の競歩界も、ごく 最近、充実してきたので、来たるパリ大会辺りで、競歩 (20/50 km) 部門で、初 の日本人優勝者が出るかもしれない。。。 (我が輩自身の経験から) 「競歩」は長距離走と違って、かなり「高度なテクニッ ク」を必要とする。 従って、(もし、"脚" が長ければ) 日本人にも、かなり分 (勝ち目) がある競技である。。。【世界陸上】20キロ競歩を連覇 (2019-2020) した山西利和選手は、(天下の) 「京大出身」(工学部物理工学専攻) である! いわゆる「文武両道」 (=インテリのスポーツ) が楽しめる。。。東京五輪 (2020年) の20 km 競歩では、イタリアの選手が金メダル、池田が銀メダ ル、山西が銅メダル だった。 両人は、2024年のパリ大会で「雪辱」を期している。。。
さて、五輪で、日本人男子陸上走者で、優勝した選手は未だかつて、たった一人も いない (女子では、シドニーとアテネのマラソンで、高橋選手と野口選手が各々 優勝!)。1936 年の五輪マラソンで優勝した"孫きそん"は、(正確には) 朝鮮人で、 日本人ではない! 1968年のメキシコ五輪マラソンで、銀メダルを獲得した君原 選手が個人で最高であり、団体では、北京とリオで、400 メートルリレーで、銀 メダルを獲得した日本チームが最高である。言い換えれば、五輪陸上(トラック) で、日本男子が (将来) "初"優勝するとしたら、「駅伝レース」 (日本の「お家芸」) で、最も可能性が高い! つまり「長い距離への耐久力と走者間の団結力」の (絶妙な) "組み合わせ"しかな い! ケニアやエチオピア出身の「個人」には、とても勝てないが、「選手間の団結力」 という日本固有の「文化」を武器 (プラス=アルファー) にして、闘おうという戦略である。。。つまり、駅伝レースは ("単純な体力" テストではなく) 「頭脳プレー」なのである! けだし、豪州は米国と並んで、「水泳王国」である。従って、新種目「駅伝水泳」 (400 m X 4 自由形) も駅伝競走と共に、抱き合わせで (ブリスベン) 五輪に導入 する、と言う、正に (外交上の) 「頭脳プレー」も考慮中! 兎に角、頭は生きている内に使わねばならない!
さて、2025年の "世界陸上" は、東京で開催予定 (9月13日~9月21日) のようだ! 手始めに (「試金石」として) 、 この世界陸上大会で、主催者側の日本陸連が率先して、駅伝を "新しい種目" として採用してみるのは、如何?
2022年の世界陸上で、 マラソンに出場した日本勢は、13位と38位 (全く惨め!)。 上位は殆んど「アフリカ勢」ばかり! 日本陸連は 「頭 (作戦) を切り換え」、「お家芸」 (駅伝) を「新種目」に採用 すべき!
一般観客には、(五輪に比べて) 「世界陸上」は余り人気がない! しかし、地元 で開催する時には、地元の一般観客を喜ばせる「見せ場」 (駅伝) を用意する必要がある
室伏 (ハンマー投げ) 選手が2016年に引退して以来、日本陸上界には「目玉商品」がなくなった! 新しい「目玉商品」(駅伝) を導入せざるを得ない!
その昔 (敗戦後間もなく)、 日本の長距離走者の夢は、「ボストンマラソン」を走 ることだった。 しかしながら、1987年に瀬古選手が2度目の優勝を飾った翌年か ら、アフリカ勢 (特に、ケニアの選手たち) がボストンマラソンを独占し始めた。 以後、ボストンマラソン (否、全てのマラソン大会) に、我々は興味を失った。。。 日本マラソン界の「黄金時代」は永遠に過ぎ去った!
競技としての「マラソン」は、古代ギリシャ 時代、アテネ軍が「マラトンの戦い」 で敵 (ペルシャ) を破って勝利した時、その知らせをアテネ市民に伝えるため、 伝令が "42 km" の道のりを独走し続けたという伝承/史実 (?) に基づく。 しかしな がら、21世紀には、インターネットで、数秒間に、伝言を伝え得る。。。

2023年1月2日月曜日

2023年「箱根駅伝」
往路: 「ダークホース」 中大が "4区" まで 先行!
結局、駒沢に追い抜かれ、「2位」でゴールイン!
復路: 総合優勝の行方は、(逃げ切る) 駒沢 と、
(追い迫る) 中大 との間に 絞られた!

最後の「山登り」で "往路" の勝者が決まる。。。
("12キロ" 地点で)、駒沢がトップ、 中大が 2位で「デッドヒート」を展開 (15秒差)!
結局、「5区」を "駒沢" が制す! 2004年以来の "往路" 優勝…
2位の中大に30秒差、 青学が "3位" で続く (2分3秒差)!

復路の「作戦」: 「中大」は、 "ベテラン"「四年生」 (5人組) を総動員!
山下り (9区) : 横浜付近で、駒沢が依然「トップ」、一分半差で、中大が「2位」、 青学が「3位」に浮上!
【Game-Over】: 駒沢大2年ぶり8度目の総合優勝、史上5校目「3冠」!
"Opinion":
我が輩の (高校時代からの) 旧友 (T 君) が、「駅伝レース」を将来、オリンピックの陸上 競技部門に加えたら面白いね、と呟いていた。 我が輩も大賛成である! 軟弱な ビーチバレーとか、乱暴なボクシング (殴り合い!) に代わるべき (紳士 / 淑女 的な) 種目である。。。 もし実現すれば、選手層の厚い「ケニア」勢と「日本」勢との一騎打ちとなるだろう。。。 2032年のSummer Olympic Games は「豪州のブリスベン」で開催される予定である。 この大会で、駅伝 (米国西部劇では「Pony Exress」) レースを初めて導入する、という案は如何だろうか?
ブリスベンから70 km ほど南下すると、ゴールドコーストに達する。 このコース を 5人で「駅伝」すると、各走者当たり 約 14 km (42-45分) ずつとなる。 外人勢に も手ごろな距離だろう。
(日本の伝統格技) 「柔道」が五輪種目になったのは、1964年の東京オリンピック 以来。 それから68年目に、もう一つの日本伝統競技 (駅伝) が五輪に登場する! 驚くなかれ、近年では海外でも、ハワイ・グアム・ベルギー・ニュージーランド・豪州・カナダ・シンガポールなど (主に "太平洋岸" ) で "駅伝大会" が行われている。
"豪州" の駅伝レースの「本場」は、ブリスベンの南方 (日本人住民が多い) 「ゴールドコースト」! 2019年に最初のレースが開始した! 詳しくは: https://blog.goo.ne.jp/gyanagihara/e/5c5136a6540e63de472c100f8618e086