"ルーブル博物館の200年祭" を祝って、フランスの「旧100 フラン紙幣」 (1993年) には、
「女神とその隣の少年」が、画家ドラクロアの肖像画と共に、描かれている。
恐らく、"貨幣の図案" に採用された名画は、この作品が史上初でなかろうか? 我が輩は1995年頃に、研究室の同僚 (Dr. Hong He) の家族と共に、パリ (芸術の都) を訪れた際、この紙幣を偶々入手する機会を得て、 今でも (一枚だけ) 大事に保存している。 (4年後の) 1999年に、「ユーロ」がフランスを始め「EU加盟国」中11カ国で、
「新しい通貨」として導入され、フラン紙幣はもはや使用できなくなったが。。。
我が輩は、世界の歴史的な名画の中で、このドラクロアの作品が、(実は) 最
も気に入っている。 そこで、いわゆる「アラブの春」が勃発した (2011年) 頃、
中東地域に展開した「民主化運動」を (精神的に) 支援するため、この女神と少年
を主題に、(ペンキで) 壁画を描き、我が家の窓辺に(釘付けに) 立てかけた。10年
程の月日を経て、(風雨のため) 多少「色褪せた」が、 今でも健在である。。。
ただし、この少年には、独特な鉄仮面を被せ、豪州の伝説的な革命家 「ネッド
=ケリー」(1855-1880) に変装させた。 題して、ドラクロアの 「豪州版」!
日本の「腐敗し切った」政治家らが、一般大衆や庶民の訴えに耳を傾けず、
横暴な政治を続けると、その内、民衆の不満が爆発し、「民主化」運動のために、
いわゆる「日本の春」が勃発するかもしれない。。。例えば、過去20年間、共産
党の「委員長」の公選が全く行なれていない! という不満が下部につのりつつ
ある。。。つまり、現 (志位) 委員長は、選挙区で当選した代議士ではなく、「比例代表制で
拾われた」政治家に過ぎない、然も、共産党を「骨抜き」にしている、という批
判がある。。。
NZ の労働党首=首相が5年半の任期半ばで、後進に速やかな「バトンタッチ」を済
ませたことに見習って、日本の与党 (例えば自民党) も万年野党 (例えば共産党)
も、来るべき いわゆる「国葬」解散に伴う総選挙 (夏の陣) 前に、そろそろ党首
のスムーズな「衣更え」を断行したらどうだろうか? そうしないと、自由の女神が「大衆」(党) を率いて、国会に押し寄せる (「60年安保」
以来の) 事態が発生するかもしれない。。。
有名なフランス革命は1789年に勃発し、ルイ16世が「ギロチン」の犠牲になった!
ドラクロアの描いた名画は、この革命ではなく、1830年に勃発したもう一つのフ
ランス革命である。 この革命は、ナポレオンの共和国の没落後に復帰したシャル
ル10世の (ブルボン家最後の) 王制を打倒した、いわゆる「七月革命」である。
画家ドラクロアは、七月革命の成功を、この名画で支援且つ記念した! さて、
シャルル 10世 の運命は? 彼は英国に亡命して、ギロチンを逃れたが、1835年
にコレラで病死した!
歴史から学ぶべき最も大事な「教訓」は、(時や場所を問わず) 「歴史は繰り返す」
という史実である。。。
史学とは、「因果関係」を学ぶ (探る) 学問である。同じような原因があれば、
(当然ながら) 同じような結果に終わる。。。「賢者」は同じ様な間違いを繰り返
さない! 「愚者」は同じ様な間違いを何度も繰り返し、結局破滅する!
我が亡父が、映画「罪と罰」の観賞を我が輩に (それとなく) 誘った意図は、きっ
と、ラスコールニコフ の "間違い" を「他山の石」とせよ、という狙いがあったよう
な気がする。。。 さて、 例の「山上被告」(独身) は、果して、ソーニャのような 「恋人」に (将
来) 遭遇できるだろうか? We shall see... (亡父は京大出の独文学者だったが、 曰く: 「文学」は「史実」ではない! ) 。
さて、例の続編「狙われた羊の逆襲」(窮鼠, 猫を噛む) の結末は?
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