2023年1月30日月曜日

遺伝子「Rubicon」は寿命を縮める!
シベリア人参 (茶) には、Rubicon 遮断作用!
結論: PAK/TOR 遮断剤は全て「Anti-Rubicon 」剤!

大隅さん (東工大教授、2016年ノーベル医学受賞) は、その昔「Autophagy 」という (細胞の "癌化" や "老化" を遅らす) 現象を発見したが、 2009年頃に、阪大の (吉森 保) 研究室グループは「ルビコン」という新しい遺伝子を発見した。この遺伝子は「Autophagy 」を抑える機能を持つ。 2019年になって、このRubicon 遺伝子の発現を抑えると、ショウジョウバエの寿命が有意に延びることが判明した! 従って、PAK や TOR 等のキナーゼと同様に、この遺伝子の機能/発現を抑える物質 (Anti-Rubicon) も、健康長寿をもたらす。。。
2021年に、北大の研究グループらによって、「シベリア人参」のエキス (茶) が Rubicon 遺伝子の発現を抑えることによって、癌細胞の増殖を抑えるが、正常細胞の増殖には何ら影響がないことが、判明した。つまり、この人参茶は (抗癌のみならず) "健康長寿" の薬になり得る。。。この人参茶に含まれている「セサミン」は線虫の寿命を延ばすといわれている。 従って、セサミンが 「Rubicon 遮断成分」かもしれない。。。 セサミンの「PAK/TOR遮断作用」は既知!
追記:
(John Hancock による最近の総説によれば) 市販されている抗癌剤 「Neratinib」は、チロシン=キナーゼ (HER2/EGFR) 阻害剤であるが、どうやら、その下流にある "RAS" や 発癌キナーゼ (PAKやTOR等) を遮断し、「Rubicon」遺伝子の発現を抑える、そうである 。 従って、「セサミン」を含めてPAK/TOR 遮断剤は全て、「Anti-Rubicon 」 作用を持つことは確実!
セサミンは "BBB" (血管脳関門) を通過しうるので、 "脳腫瘍" の治療にも効果的なはず!
実は、 Hancock博士は英国人だが、その昔、豪州で (我が輩同様) 「RAS癌」研究の専門家だった。 現在は米国で活躍しているようだ。
(注):
「Rubicon」 とは、古代ローマ時代に、ジュリアス=シーザー (将軍)が、意を決して (いわゆる「クーデター」のため) 、 渡ったといわれている (実は「浅瀬」の) 河の名。 最終的には、皇帝 (暴君) になるが、 ブルータスらによる「暗殺」に遭い、命を縮める! 「ブルータスよ、お前もか!」 (2千余年後に) 歴史が 再現される: 「山上よ、お前もか!」(窮鼠、猫を噛む)
ロシアの「暴君」 (プーチン) も "シーザーの轍" を踏みつつある。。。

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