2020年11月13日金曜日

(医療) 大麻の栽培 (マリファナの売買) の合法化:
オランダ、カナダ、タイ、米国 (や豪州) の一部などで!


実は、麻薬 "マリファナ" は「PAK遮断剤」の仲間で、癌やCOVID-19 などの難病治療に有効! ただし、ドーパミン (快楽ホルモン) を誘導するので、依存症 (中毒=addiction) に要注意! ごく最近、豪州メルボルン大学病院の賀 紅 博士の PAK 研究チームによって、マリファナが "PAK" を遮断することによって、スイゾウ癌の増殖を抑えることが動物実験で実証された。 詳しくは: Yang Yang, Nhi Huynh, Chelsea Dumesny, Kai Wang, Hong He, Mehrdad Nikfarjam. Cannabinoids Inhibited Pancreatic Cancer via P-21 Activated Kinase 1 Mediated Pathway. Int J Mol Sci. 2020 Oct 28;21(21):E8035.
Abstract:
The anti-cancer effects of cannabinoids including CBD (Cannabidiol) and THC ((-)-trans-∆9-tetrahydrocannabinol) have been reported in the case of pancreatic cancer (PC). The connection of these cannabinoids to KRas oncogenes that mutate in more than 90% of PC, and their effects on PD-L1, a key target of immune checkpoint blockade, have not been thoroughly investigated. Using cell lines and mouse models of PC, the effects of CBD and THC on cancer growth, the interaction between PC cells and a stromal cell, namely pancreatic stellate cells (PSCs), and the mechanism(s) involved were determined by cell-based assays and mouse study in vivo. CBD and THC inhibited the proliferation of PC, PSC, and PSC-stimulated PC cells. They also suppressed pancreatic tumour growth in mice. Furthermore, CBD and/or THC reduced the expression of PD-L1 by either PC or PSC cells. Knockout of p-21 activated kinase 1 (PAK1, activated by KRas) in PC and PSC cells and, in mice, dramatically decreased or blocked these inhibitory effects of CBD and/or THC. These results indicated that CBD and THC exerted their inhibitions on PC and PSC via a p-21 activated kinase 1 (PAK1)-dependent pathway, suggesting that CBD and THC suppress Kras activated pathway by targeting PAK1. The inhibition by CBD and THC of PD-L1 expression will enhance the immune checkpoint blockade of PC.
そこで、早速、オランダで、プロポリスによる "COVID-19" 治療 (臨床テスト) を実施している化学者 (アネッタ) に、自宅の薬草園に大麻やハイビスカスなどの薬 草を栽培して、薬理作用を、更に詳しく研究するように勧めた。。。もし、可能ならば、「中毒性のない」マリファナ誘導体の開発が待れる。。。
理論的には、マリファナ中毒 (依存症) は、「パブロフの条件反射」現象をうまく利用して、解消しうる。 例えば、癌などの難病をマリファナで治療する場合、同時に、ある特定のクラシック音楽 (例えば、モーツァルトの小夜曲やシューマンの「子供の情景」など) を聞かせると、難病が治まって、マリファナを投与しなくなってから、快楽感を求めて、いわゆる「マリファナ欠乏 (禁断) 症」を生じた場合には、マリファナの代わりに、そのメロディーだけを聞かせることによって、条件反射的に、快楽ホルモン (ドーパミン) を分泌させ、満足 (快楽) を感じさせることができる。。。この古典的な「条件反射法」(1904年ノーベル医学賞) は、マリファナ等に伴う麻薬中毒に限らず、喫煙に伴うニコチン中毒やアルコール依存 (禁断) 症の解消にも利用しうるはず。
参考: "条件反射とドーパミン":
東京大学 (大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター) の研究グループ は9月29日 (2014)、「パブロフの犬」 として知られるドーパミンの脳内報酬作用機構を解明したと発表。
パブロフの犬として知られる条件付けは100年以上前から知られており、医学的・心理学的に広く利用されている。神経伝達物質の “ドーパミン” が報酬学習に関与すると言われているが、これまでドーパミンがどのような機構により報酬信号として働くかは不明だった。
研究グループではマウスの実験で、グルタミン酸(シナプスの神経伝達の基本的物質)刺激とドーパミン神経刺激を組み合わせて、シナプスの繋がり具合をスパイン(興奮性シナプスの入力を受け付ける突起)の成長などを調べた。グルタミン酸刺激とドーパミン刺激の間隔や前後関係をさまざまな組み合わせで観察したところ、グルタミン酸刺激の0.3~2秒の間にドーパミン刺激を与えたときのみスパイン頭部の増加が見られることが判明した。この時間枠はドーパミン神経細胞の電気自己刺激や報酬と行動を調べる実験において、学習が成立するために報酬を与える時間枠とほぼ一致する。
報酬学習のしくみが判明したことにより、依存症や強迫性障害といった精神疾患の解決・治療の手がかりとなると考えられる。研究グループでは、研究を発展させてシナプスや分子機構を明らかにすることで、依存症や精神疾患の治療に関してこれまでとは全く異なるアプローチが考案できる可能性があるとしている。

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