CAPE は1980年代末に、コロンビア大学の有機化学者、中西 香爾 (1925-2019) により抗癌作用が発見された最初のプロポリス成分。
その後 (2005年頃)、 我々は CAPE が "PAK1 遮断剤" であることを発見!
そこで、稀少難病である "NF" 腫瘍 (及び膵臓癌) の治療のために、Bio 30 の治験が開始された。。。
以来、様々な天然物からPAK1遮断剤が発見され、中でも沖縄産の海藻 (もずく) の成分 (「フコイダン」と呼ばれる硫酸多糖類) が優れた治療効果を発揮している。。
驚くなかれ、ノーベル医学賞に輝く抗生物質 (イベルメクチン) も "PAK1 遮断剤" の一種であることが、2009年頃、我々によって証明された!
PAK1 遮断剤には「副作用」がなく、健康長寿にも寄与する!
プロポリスを初めて, 病気の治療に使用したのは、古代ギリシャのヒポクラテス(医学の祖)。
平均寿命が50年の時代に、彼は90年以上の長寿を全うした!
もう一つ、極めて興味深い統計結果が、ドイツの養蜂家仲間に伝わっている。
現在、3人に一人が癌にかかる, と言われているが、ドイツの養蜂家の間では、3千人に一人しか癌にかからない
(つまり、養蜂家は、一般人に比べて、千倍 癌に強い! )。 しかしながら、蜂蜜は "果糖" の塊であり、抗癌作用は全く無い。残りはプロポリスとロイヤルゼリー であるが、 ロイヤルゼリー は "女王蜂専用" の食物で、養蜂家は余り食しない。結局、プロポリスに抗癌作用があるに違いない、という推論に達した。。。勿論、働き蜂に比べて、数倍の寿命を持つ女王蜂は"ロイヤルゼリー"
の恩恵を明らかに受けているが、このゼリーは極めて「高価」である!
我々は、NZプロポリス等の天然PAK1 遮断剤の発見/発掘へ急速に拍車をかけた、豪州シドニーの "主婦"、ローズマリー= リー の (貴重な) 貢献を強調したい。 ローズマリーには、9歳になる息子がいたが、稀少難病NF2 (脳腫瘍) のために、失明しかけていたが、治療薬が未だ発見されていなかった。2003年半ばのことである。
彼女は PUBMED を頼りに、(メルボルン大学病院内の癌研の) 我が研究室にメールを不意に送って来た。当時、我が研究室では、いわゆる "RAS" 癌 (膵臓癌など) の治療薬の開発途上にあった。
その過程で、NF2 遺伝子や PAK1 遮断剤 (CEP-1347 etc) が発癌遺伝子 "RAS" の機能 を抑える事を発見していた。 彼女の息子の脳腫瘍は、NF2 遺伝子の欠損によることが判明していた。
そこで、彼女は、RAS の機能を抑えるNF2 遺伝子産物 (メルリン) がPAK1 遮断蛋白で、あるかどうかを調べて欲しい、とメールしてきた!
そこで、ベトナム難民の (夏期講習) 学生 (John) etc に、その研究テーマを与えてみた。見事, 3カ月で、メルリンがPAK1 遮断蛋白である事が証明された! つまり、PAK1 遮断剤で、NF2 (及び NF1) 腫瘍が治療可能である、という結論に達した。こうして、"プロポリス" が脚光を浴び始めた。。。
このエピソードの影には、一種の「悲劇」が進行し始めていた。
プロポリスに到達する前に、我々は四川省特産の花椒エキスに、PAK1遮断作用があることを, 実は (動物実験で) 突き止めていた。
しかしながら、その論文を発表する直前に、所長から突然、「待った」がかかった! NF 患者や膵臓癌患者に、それを知らせる前に、動物実験をもう一度繰り返せ、という命令だった。我々の動物実験はベテラン獣医の日本女性の手によるもので、大学院学生などの素人 (ずさんな) 研究結果ではなかった。"綿密な" 実験は一度で十分であり、費用のかかる動物実験を再度繰り返す必要は全く無いはずである。しかしながら、論文を投稿するために、我々は (渋々) 実験を繰り返し、全く同じ結果を得、論文は受理された!
その時、我が輩は、(18年間勤めた) この癌研究所を辞める決心をしていた。しかも、プロポリスに関する動物実験も既に終了していたが、所長には黙っていた。後者の結果は、(欧州最大の) ドイツのハンブルグ大学病院 (UKE) の "NF" 研究室で、"DFG 客員教授" として実験を "再度" 確認後、"NF" 学会で 発表した。やがて、研究の "原動力" を失ったメルボルンの癌研究所 (支局) 全体 ("NF患者" を無視する、いわゆる「象牙の塔」) は、閉鎖になった!
最後に、「花椒エキス (花水) からプロポリスへの移行」プロセスについて、触れてみよう。
花水の "商業化" には、「味付け」が必要だったが、その一案として、"甘い蜂蜜" を考え付いて、NZ の養蜂家に相談した結果、市販中のプロポリス (Bio 30 ) の存在を知った。
しかも、Bio 30 のほうが "花水" よりも、PAK1 遮断作用が強力だった!
結論的には、"象牙の塔" に引き籠っていては、「特効薬」は誕生し難い。"周囲の様々な人々" (患者の家族や養蜂家など) の声 に耳を傾ける "知恵と余裕" が欲しい。。。
もう一つ、追加したい言葉がある: 参政党の「日本人ファースト」(人種差別/国粋主義) 的な標語は、研究の世界では、全く通用しない! 我が輩が18年間所属していた国際癌研は、世界各地にあるが、何故か、日本、ドイツ、イタリア(第二次世界大戦の敗戦国) には、支部が皆無!
この研究所を発足させたのは、ユダヤ人系の米国の億万長者である。 従って、この癌研に所属する部長で "日本人" なのは、(最終的には) 我が輩一人のみ。 しかも、我が研究室では、主に、アジア系の女性が大部分だった。 つまり、この「国際」癌研はいわゆる「トランプ」(白人男性系) 研究所だった。この癌研を辞めてから10年後に、沖縄の琉球大学内に、PAK 研究センターの支部を臨時に発足させた。 このセンターで活躍したのは、この大学にベトナムから留学していた博士課程の院生 (男女) だった。 ここで、PAK1 遮断剤の「美白作用」発見や強力なPAK1 遮断剤 (15 K) の開発がなされた。
「人種差別的」なトランプのスローガンは、我々科学者の敵である!
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