2023年5月20日土曜日

AdipoRon: PAK 遮断/AMPK 活性剤:
BBB (血管脳関門) を通過 する!
脳腫瘍の治療薬としても有望!

新聞 (日経) 報道 (2013年) によれば、 東大医学部の糖尿病研究の専門家、門脇 孝教授 (現在、虎ノ門病院の院長) の研究室により、(短命な) 肥満マウスの寿命を延ばす「アディポロン」(AdipoRon) という化合物が発見された。 この化合物は、「アディポネクチン」と呼ばれる善玉ホルモン (ペプチド) の受容体を活性化する作用をもち、最終的にはAMPKを活性化して、(糖尿病患者の) 血糖値を下げたり、(脂肪の燃焼を促進することによって) 肥満を予防することが可能であるといわれている。(「水平思考」による) 私の予想では、この化合物も (他のAMPK活性剤と同様)、PAKを遮断する作用をもつ可能性が極めて高い! 因みに、肥満マウスや糖尿病 (タイプ2) マウスでは、アディポネクチンの合成/分泌が低下している。 それを補うのが、この新化合物「アディポロン」の役目 (薬効) である。

面白いことには、「アディポネクチン」受容体は、脂肪組織や筋肉組織ばかりではなく、脳組織にも存在している。 従って、この化合物「アディポロン」が血管脳関門を通過し、 (PAK依存性の) 脳の病気、例えば、グリオーマやNFなどの脳腫瘍や認知症、癲癇 (てんかん)、 鬱病 (うつ) や自閉症などにも有効である。 しかしながら、目下のところ、"研究用試薬" として使用され、臨床テストは開始されていないようである。。。

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