2019年3月29日 (Asahi.com) から抜粋。
うじ)さんが28日、ニューヨーク市内の病院で死去した。93歳だった。
スズメバチやイチョウなど動植物の中に存在し、創薬などにつながる微量の物質について、最先端の分析方法を使って解明。約200種の構造を突き止めた。
我々生化学者の間で、最も良く知られている彼の功績は、(私の記憶が正しければ) 東北大学時代に、蚕など昆虫の脱皮 (変態) ホルモン(エクダイソン) がステロールの一種であることを発見したこと。 更に、世間では余り知られていないが、1980年代末に、イスラエル産など ”温帯” プロポリスの抗癌主成分が CAPE (caffeic acid
phenethyl ester) であることを突き止め、その化学合成にも成功している。その後の研究で、CAPE がPAK遮断剤であることが判明した。
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