2020年10月23日金曜日

変異 (D614G etc) の激しい "COVID-19" の「再感染」例:
(旧態依然とした) "ワクチン" は予防にも治療にも無効?


https://jp.sputniknews.com/covid-19/202010137847805/
COVID-19の再感染はあり得る. しかも重症化し、 (稀に) 死に至るケースが確認!
米医学雑誌 「ランセット」に、COVID⁻19は一度感染し、回復しても再感染する恐れがあり、またその場合の容態が初期感染よりもさらに重症化する可能性があるという米国人科学者らの研究結果が発表された。オランダでは再感染した患者が治療の甲斐なく死亡したケースが報告されている。
COVID-19が再感染することが最初に確認されたのは米ネバダ州の25歳の患者の例。この患者は48日間で2種類のコロナウイルスSARS-CoV-2に感染した。患者に最初にウイルスが発見されたのは4月18日、ポリメラーゼ連鎖反応の検査の結果だったが、この男性は6月5日に不調を感じて、自分から再度病院の戸をたたいた。2度目の感染は初期感染より重症化し、入院し、酸素マスクの着用を余儀なくされた。 患者は幸いなことに再感染からも完治することができた。治療終了後、患者の鼻咽頭からの粘液が2度検査されたが、いずれの結果も陰性だった。
米国の研究者らはこの他にベルギー、オランダ、香港、エクアドルで同様に再感染が確認された4つのケースを列挙している。10月12日、オランダからはとうとう再感染の死亡例が発表された。オランダの女性患者(89歳)がCOVID-19の再感染により死亡した。この患者は稀な形態の白血病の治療も並行して受けていた。コロナウイルスの再感染では死亡が確認された初のケースとなった。
こうした例から研究者らは、コロナウイルスに一度感染すれば強い免疫が出来上がるという説に疑問を呈した。「再感染の主要な原因」は、このウイルスは高い頻度で「ゲノムに変異を起こす」という極めて厄介な特性を持つからである。。。従って、抗原性を失い、かつ感染力を強化する可能性あり! かように、病原性ウイルスは生存のために絶えず進化し続けている。それに敗けぬように人類も (「頭脳」を駆使して) 進化せぬと、ネアンデルタール人のごとく、いつの日にか絶滅してしまうだろう!
詳しくは、英文原報 (下記) をされたし:
Lancet Infect Dis. 2020 Oct 12; S1473-3099(20)30764-7. Genomic evidence for reinfection with SARS-CoV-2: a case study Richard L Tillett 1 , Joel R Sevinsky 2 , Paul D Hartley 3 , Heather Kerwin 4 , Natalie Crawford 5 , Andrew Gorzalski 6 , Chris Laverdure 6 , Subhash C Verma 7 , Cyprian C Rossetto 7 , David Jackson 8 , Megan J Farrell 8 , Stephanie Van Hooser 6 , Mark Pandori 9
Findings: The patient had two positive tests for SARS-CoV-2, the first on April 18, 2020, and the second on June 5, 2020, separated by two negative tests done during follow-up in May, 2020. Genomic analysis of SARS-CoV-2 showed "genetically significant differences between each variant " associated with each instance of infection. The second infection was symptomatically more severe than the first.
特に恐いのは、ウイルスのスパイク蛋白 (宿主細胞の受容体「ACE-2」 に結合して、細胞内に侵入するのに必須な蛋白) 上の D614G (Asp to Gly) やN501Y (Asn to Tyr) などの変異は、ウイルスの感染力を増加させる。従って、最近 "ファイザー" などによって開発された スパイク蛋白ワクチンは、現在蔓延中の "変異体" には、もはや効かない可能性あり! 詳しくは: https://www.news-medical.net/news/20200925/D614G-mutation-now-the-dominant-variant-in-the-global-COVID-19-pandemic.aspx
現在市販のワクチンは、少なくとも COVID-19 "変異体 501Y.V2" (南阿由来) には効かない!
解決策: ウイルス遺伝子の変異/編集 に左右されぬ「PAK-依存性」という恒久的な性格を逆手に利用した 予防/治療法 (例えば、PAK遮断剤を使用) ! このアプローチのもう一つの利点は、「薬剤耐性」が発生しないことである。(豹変し続けるウイルスの蛋白ではなく) 「宿主のキナーゼ」が薬剤の標的になっていることである。もう一つの解決策は、COVID-19 のスパイク蛋白変異体 "D614G"/N501Y 自体をワクチンとして開発することであろう。 後者は、COVID-19 ワクチン開発の「穴場」である。

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