CYP24 遺伝子の抑制剤 として, ステロイド系の "PAK" 遮断 (美白) 剤 が浮上 (前述
) !
従って, (美白作用のある) 配糖ステロイド (=サポニン, 海鼠由来) も, CYP24
遺伝子の抑制剤 の候補として, 有力 (実証する価値あり) !
"水虫の薬" (ホロスリン=Holothurin A) 開発 の歴史:
京大薬学出身の島田恵年 (1929年生まれ 薬剤師の息子) が修士号を修得した後、
母親の「ナマコの煮汁が水虫に効く」という言葉をヒントに、(実家の物置を改造
した実験室で) ナマコ (海鼠) の煮汁を作り、 エキス中の "サポニン" 成分 (ホ
ロトキシン) からある「水虫の薬」(商標: ホロスリン) を発見/開発して、1969年
頃に「サイエンス」誌にたった 1 ページの論文 (letter) を発表:
S Shimada (1969). Antifungal steroid glycoside from sea cucumber.
Science; 163 (3874):1462.
ごく最近, 中国の研究グループによれば, ホロスリンが (卵巣摘出をした) マウス
で, (激しい) "骨" (=D3) の代謝" (骨粗鬆症)を抑えることが判明した. 従って, このサポニンが "CYP24" 遺
伝子の発現を抑えている可能性がにわかに浮上した (1)!
REF:
1. H Yue , Y Tian, Y Li et al (2022).
Comparative study of holothurin A and echinoside A on inhibiting the high bone turnover via downregulating PI3K/AKT/β-catenin and OPG/RANKL/NF-κB signaling in ovariectomized mice. Food Funct. 13: 4748-4756.
2. Md Shahinozzaman , T Ishii , R Takano et al (2018).
Cytotoxic Desulfated Saponin from Holothuria atra Predicted to Have High Binding Affinity to the Oncogenic Kinase PAK1: A Combined In Vitro and In Silico Study. Sci Pharm 86(3): E32.
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