2018年12月2日日曜日

時代遅れの "モノクローナル抗体製剤" から脱却せよ!

抗PD-1抗体「オプジーボ、ペムブロリズマブ」などのモノクローナル製剤には、一般的に、明白な二つの「致命的な欠陥」がある。 その一つは、血管脳関門 (BBB) を通過しないから、脳内の疾患には全く無効である。 もう一つは、薬価がひどく高価であり、(製薬会社には膨大な利益=暴利をもたらすが) 患者やその家族の家計には、甚だしいストレス (負担) を与える。更に、科学的に批判すれば、そのアプローチは安易 (惰性的) かつ独創性に欠けている。 

「モノクローナル抗体」生産法の開発は、なるほど、1984年にノーベル医学賞に輝いた。3名の免疫学者 (若い順に、Kohler, Milstein, Jerne ) が賞をシェアした。 その生産法自身には、勿論「独創性」があるが、標的になる蛋白の機能を抗体で抑えるというアプローチ (免疫治療法) は、(我々分子生物学者からみると) 今や「時代遅れ」である。 言わば「馬鹿の一つ憶え」に過ぎない。むしろ「分子生物学」 (シグナル療法) を駆使して、標的の生産 (発現) あるいは機能を選択的に遮断し、かつ血管脳関門を通過しうる薬剤 (天然物あるいは合成化合物) を同定、開発する努力を緊急にすべきである。製薬会社に「もう少し頭を使え!」と言いたい。1901年に最初のノーベル医学賞が、ジフテリアなどに対する抗血清を開発した Emil von Behring (1854-1917) に与えられた。モノクローナル抗体製剤は、(技術的にはともあれ)、原理的にはその後、一歩も前進してない!

前述したが、免疫受容体「PD-1」のリガンドにあたる「PD-L1 」の発現には、発癌/老化キナーゼ「PAK」などが必須であることが、今や「既知の事実」となっている。従って、一連の (副作用のない) PAK遮断剤 (=抗癌剤) で、メラノーマや肺癌ばかりではなく、スイゾウ癌や脳腫瘍なども治療すべきである。 PAK遮断剤 (特に、プロポリスやセンシンレンなどの天然物や抗生物質「モノサイクリン」) は、極めて安価であり、しかもBBB を通過しうる。 大手製薬会社ばかりではなく、(患者と直接接する) 医者一人一人の「頭の切り換え」が急務である。 難病治療の世界では、「惰性」は決して許されない!  (「利益を第一優先」にする) 大手製薬会社によるモノクローナル「洗脳」を排除せよ! 

私自身も、院生時代には、免疫学を専攻したが、その直後、免疫学 (抗体に頼る治療法) から脱却し、渡米先 (NIH)で斬新な「キナーゼ (PAK) 研究」を開始してから、既に半世紀近い歳月を経ている。因習/惰性的な癌治療の業界に 今や「警鐘」を鳴らす時期がやってきたように思う。

もし、この「反モノクローナル製剤」キャンペーンが功を奏すれば、小野薬品や中外製薬などの株が下落する可能性あり。 「ノーベル賞」熱に乗って、株を大量に買い込んだ人は、要注意!

ところで、小野薬品の株価が (意外にも) ノーベル受賞のニュース報道 (10月2日) 直後から丸一ヶ月間、3割も暴落し続けたのは一体何故?   理解に苦しむ株主も多かろう。一方、中外製薬の株価は同じ一ヶ月に1割半ほど暴落し続けたが、11月中に持ち直して、12月初めには、10月初めの株価を上回るレベルに回復した。同じく免疫「チェックポイント」(モノクローナル) 療法を扱う両者の違いは一体何か?

けだし、小野薬品研究所 (大阪) の上層部はPAK遮断剤に全く関心を示そうとしない。一方、中外製薬 研究所 (鎌倉) は実質上、大手製薬会社「ロッシュ」の日本支部 (子会社) のごとき存在だが、少なくとも米国にある親会社「ロッシュ」はPAK遮断剤を自ら開発しつつある。 その違いが株価の変動に微妙な違いをもたらした?  ひょっとすると、研究に対する基本姿勢の違いを、多くの賢明な株主が肌で感じ取ったのかもしれない。

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