2021年7月26日月曜日

五輪 (自転車女子) で大番狂わせ: 
「ダークホース」の "数学者" が金メダルをさらう!  

(毎日新聞 2021/7/25 から転載)
自転車女子ロードレース界の頂点に立ったのは無名の“リケジョ”(数学者)!
英国の名門ケンブリッジ大 (修士課程) で数学を学び、現職はスイスのロザンヌ連邦工科大学のポスドク。 サイクリング=レースを専門に始めたのは、スペインのカタラン工科大学 (博士課程) 時代 (2014年) 。 しかも、世界ランキングは目下、94位の "アマチュア" という、アンナ・キーゼンホファー(オーストリアのウイーン工科大学出身)が、25日に行われた東京五輪の自転車女子ロードレース (全長 137 km) で、3時間52分45秒で金メダルに輝いた。
「25位ぐらいに入れればと思っていた。まさかこんなことになるとは」と本人さえ驚く番狂わせだった。なにしろ、複数の選手がエースをサポートして、上位を狙うのがロードレースの常識だからだ。しかも、周りはプロばかりだというのに、強豪国ではないオーストリアの選手は一人だけ。孤立無援の逆境を打開するために、名探偵ポアロで言うところの「灰色の脳細胞」 (Grey Matter?) がフル回転した。導き出した最適解は「自分は短い距離を一人で走るのが得意」という序盤からの大逃げだった。
当初は5人のグループを形成したが、名のある選手たちが次々と脱落。それでも、脚が止まらなかったキーゼンホファーが一人残った。残り10キロほどになると勝利を確信し、笑顔を見せながら走る。最後は両手を突き上げて、フィニッシュした。
「灰色の脳細胞」とは、英国の推理作家アガサ=クリスティの作品に登場する名探偵 "エルキュール=ポアロ"が、「優れた洞察力を持つ自身の頭脳」を指していう言 葉。 我田引水になるが、PAKを遮断すると、脳が灰色になる (脳がフル回転) !

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