2021年7月28日水曜日

「Lady Finger」 Banana (モンキーバナナ) の皮エキス:
PAK 遮断作用あり! バナナ (甘蕉) の皮を捨てるな!

マレーシア原産の小型バナナ (モンキーバナナ、Lady Finger Banana) の皮には、Ferulic Acid (FA, 9 mg/g) などを含む "美白"作用 (メラニン合成を抑える作用) 物質が豊富に含まれていることが、2、3 年前に、タイの首都バンコックにある大学の研究グループによって、明らかにされた。 さて、我々は数年前に、メラニン合成には "PAK" が必須なので、(プロポリス等) 様々なPAK遮断剤によって、皮膚のメラニン合成/沈着を抑えることを報告した。 そこで、甘蕉の皮エキスの "美白" メカニズムを、更に詳しく調べた結果、案の定、このエキスが、主に "PAK" を遮断することによって、メラニン合成を抑えていることが判明した! 従って、理論的には、このバナナの皮を煎じて (熱湯抽出して)、煮汁を(冷まして)皮膚に塗れば、NF1 の皮膚腫瘍 (いわゆる 「ブク」 ) の増殖を抑えることが可能であろう。。。勿論、COVID 感染の予防にも有効である! 蛇足かもしれないが、モンキーバナナ以外に、"砂糖大根" (甜菜) にも、FA が豊富に含まれている (8 mg/g) そうである。
さて、FA は、コーヒー酸のメチル誘導体で、プロポリス中のコーヒー酸やArtepillin C (ARC) 同様、あいにく「カルボン酸」を含むため、細胞透過性が悪い。 そこで、近い将来、例の 「Click Chemistry 」(CC) によって、(ケトロラック同様) 1,2,3-Triazolyl エステル化して、その薬理効果を大幅 (100-500 倍 ) に飛躍させることが可能だろう。。。

参考文献: Naphichaya Phacharapiyangkul et al.
Effect of Sucrier Banana Peel Extracts on Inhibition of Melanogenesis through the ERK Signaling Pathway. Int J Med Sci. 2019;16:602-606.

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