2019年1月27日日曜日

「大坂直美」旋風: 合金 (混血) は純金 (純血) に勝る!

大坂直美、全豪テニス選手権 (2019年) でも優勝! 
全米選手権 (2018年) に次いで、2つ目の「Grand Slam 」タイトル を獲得! 

"Golden Slam" とは、4つの「Grand Slam」(全豪、全米、全仏、全英=ウインブルドン) と五輪 (合計5大会) で優勝することを指します。 これをシングルスで成し遂げた選手は極めて小数で、歴代 (欧米) では、Andre Agassi, Steffi Graf, Rafael Nadal,  Serena Williams の4名だけだそうです。来年には幸い、東京で「五輪」が開催されるので、「大坂にもチャンスあり」ですね!  とにかく「若い内」に、できるだけ頑張って 5人目 (アジアでは最初) の「歴史」(金字塔) を作ってもらいたいものです。。。

合金 (混血) は純金 (純血) に勝る! 

我々が20年ほど昔に出版した訳本、パール=バック伝「この大地から差別をなくすために」の下巻、戦後の「米亜」(Amerasian) 混血孤児救済運動に関する章に、登場するパール=バック女史の有名な言葉である。「ジュラルミンという合金は、原料のアルミよりずっと優れた性質を示す」ことを例に挙げ、人種でも、純種 よりも雑種 (混血) のほうがずっと優れているはずだと力説して、(太平洋) 戦後、日本を始め極東や東南アジアに溢れ出た米駐留軍の将校や兵士と現地の女性との間に生まれた混血児 (Amerasian) で、両親に見捨てられた大量のいわゆる「ハーフ」(hybrid) の救済 (養子斡旋) 活動を展開する際、キャンペーンに利用した言葉である。

 しかし、実際には 、最近の分子人類生物学の研究結果によれば、"純粋な人種" などは今日、もはや存在しない。正確にいえば、我々「ホモ=サピエンス」が太古の昔、かの有名な「ネアンデルタール人」と性的に接触 (交配) して以来、全ての現存する人類は、様々な「雑種」以外の何物でもない。我々人類が「氷河期」を見事切り抜けることができたのは、ネアンデルタール人からの貴重な DNA (人類ゲノム全体の 2-3% を占める) によるものとされている。。。

従って、2つ目の厳しい「Grand Slam」を見事に切り抜けた「大坂直美」の持つ遺伝子の内で、母親 (日本人) と父親 (ハイチ人) から受け継いだ遺伝子のどれが、この「歴史的」成功 (快挙) に寄与したのか、我々の知るところではないが、恐らく、その2種類の絶妙な  (稀に見る) 組み合せが、功を奏したに違いない! 

ところで、北海道で漁業を営む直美の祖父 (鉄夫さん、74歳) はその昔、娘 (直美の母) がハイチ人 (直美の父) と結婚するというニュースを聞いて大反対したくせに、今は直美の大ファン。 根室の市長とのアポもすっかり忘れて、自宅で決勝のテレビ実況に釘付け。孫娘が "危ない勝ちかた" をする度に心配で、自分の血圧が高まるとこぼす。「親馬鹿」ではない、祖父 (じじ) 馬鹿! 

https://www.asahi.com/articles/ASM1V72Y1M1VIIPE02F.html?iref=com_fbox_d2_01
実は (日本では余り知られていないが)、メルボルンの全豪テニス直前に、豪州の北、ブリスベンで、前哨戦が開催された。そこで、西織選手は2年ぶりに優勝したが、大坂選手は準決勝で「集中力」を欠いて、あっさり敗退!  本番が危ぶまれていた。ところが、期待された西織選手が、本番の準決勝で "怪我のため中退" 。逆に、大坂選手はコーチによる絶妙の「采配」で、決勝で勝利を何とか掴む!  祖父の鉄夫さんは、娘夫婦から事情を聞いていたのだろう。この決勝の3回戦では、さぞかし気をもんだことだろう。。。

例によって「我田引水」で甚だ恐縮だが、我々が最近開発に成功したPAK遮断剤「15K」も雑種 (hybrid) 化合物である。 鎮痛剤「ケトロラック」と水溶性の特殊なアルコール (アニソール) を クリック化学で、ガチャンと組み合わせて出現したエステルの一種、いわゆる「奇跡の薬」(魔法の弾丸) である。 動物実験で、ケトロラックの500倍、プロポリスの千倍近い抗癌作用を発揮する、言わば「Grand Slam」ものである!  

 さて、"Golden Slam" を見事に果たした Steffi Graft (German) と Andre Agassi  (American) とが結局、国際結婚にゴールインしたが、その息子 Jaden Agassi は目下、テニスの選手ではなく、意外にも "高校野球" の花形選手だそうだ。 どんな選手になるか今後が楽しみである。。。

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