右図の2点は、彼女の "晩年" 作品(パリ)の 言わば、近景 (top)と遠景(bottom) を代表する。
父親の反対を押し切って、画家になり、単身パリに留学し、印象派画家、特に、Edgar Degas(独身)らと親交を深める。右図の top (Boating Party) は、いわば “想像画”で、自画像(女性)と、その赤ん坊 ≪彼女の作品≫と、舟(帆船)をこぐ船頭(恐らく、Edgar Degas) を象徴している。注目したいのは、“浮世絵”的な(画家の)線描タッチである。更に、船頭の目は、(女性ではなく)"赤ん坊" に向けられている。。。
その下の風景画は、その遠景(彼女の晩年=日没、視力が衰え、全体がボヤっとしている)。
実は、印象派画家の草分け、Claude Monet の作品(Sunrise, 1872) の "模写" という説もある。。。 日の出と落日は、(方角や時刻を無視すれば)区別が全くつかない!
絵とは, 観察者の“心境”を反映する。人生の“始まり”にもなれば、“終わり”にもなる。
彼女の作品の大部分は、庶民の"女性たち"の生活を描いた“肖像画”で、右図の2作品は、彼女の絵としては、ごく "珍しい" 題材。
我が輩自身は、(一世紀ほど後に)、戦後の日本洋画界にはびこっていた(訳の解らぬ)
”Cubism“ 熱に愛想を尽かし、画家を断念して、科学者の道を歩んだが、欧米(15年)滞在中に、ある女性科学者を乗せた小舟の “船頭役” を務めた懐かしい体験がある。。。その後、豪州(メルボルン)に35年永住し、欧米の印象は、ややかすんできた。
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