2021年12月9日木曜日

(ワクチンに頼らぬ) COVID 対策の一手:
可溶性 「ACE2」による感染防御!


COVIDが人の肺細胞に感染 (細胞内に侵入) するためには、肺細胞の表面にあるACE2 (Angiotensin Converting Enzyme -2) に、COVIDのスパイク蛋白が先ず結合する ことが必須である。
従って、原理的には、可溶性のヒト由来ACE2 (GM) を人工的に大量生産し、患者 の血中に注射すれば、COVID による感染/増殖/肺炎を防御することができるはず。 そこで、昨年、スウエーデンやカナダの研究グループが (可溶性ACE2 に関する特許を持つ) ウイーンにあるBiotech 会社と 共同で、少なくとも細胞 培養系で、ヒト由来のACE2 (GM) がCOVIDの感染/増殖を強く抑えることを実証し た。面白いことには、マウス由来のACE2 (GM) は全く抑制効果がなかった! つ まり、COVID は (少なくとも) ネズミには感染しないことも判明した (イヌやネコには感染する!) 。。。可溶 性ACE2 (GM) の注射薬の開発 (実用化) が一体どこまで進んでいるかわからない が、近い将来、ワクチンに代わって活躍するチャンスがあるかもしれない。。。
なお、肺細胞の表面にあるACE2 にCOVID由来のスパイク蛋白が結合すると、肺細胞内にあるCK2 (Casein Kinase 2) 等を介して、PAKが異常に活性化され、最終的には肺炎を起こす。 従っ て、例えば「Calpis」など、 既存の様々な「PAK遮断剤」もCOVID による肺炎を抑制することができる。。。
いわゆる旧式 (時代遅れ) の「疫学」者は、ウイルス感染と聞くと、条件反射的に「ワクチン」のみを想起するようだが、パスツールが初めて「狂犬病のワクチン」を開発した19世紀末から、既に一世紀以上の歳月が経ち、ウイルスの (分子) 病理学や「難病のシグナル (分子標的) 療法」は、"飛躍的に" 進んでおり、もはや「旧式のワクチン」に頼る必要はなくなりつつある。。。

0 件のコメント:

コメントを投稿