2022年3月19日土曜日

睡眠ホルモン「メラトニン」はPAK遮断剤である!
決定的な証拠: 癌細胞による「PD-L1 」発現を阻害

松果ホルモン「メラトニン」(睡眠剤) が天然のPAK遮断剤ではあるまいか、という 一連の間接的な証拠 (美白作用、抗癌作用、抗炎作用、延命作用など) が幾つか、 かなり以前から上がっていたが、決定的な科学的証拠がなかなか出てこなかった。 ところが、ごく最近になって、台湾医科大学の研究グループによって、メラトニ ン (IC50=1 mM) が (ポマリドマイド同様)、 "RAS" 肺癌細胞による (PAK依存性の) 「PD-L1 (PD-1のリガンド) 発現」を抑えることが、証明された (1)!
前述したが、2019年に、我が輩は「PD-L1の発現には、PAKが必須である」という、生化 学的な証拠を幾つか挙げてから間もなく、メルボルン大学病院の賀紅 女史 (我が 輩の昔の研究相棒) のPAK研究グループが、PAK遺伝子を欠損したマウスでは、PD-L1の 発現が殆んど無くなることを実証した (2)。 従って、「メラトニンがPAK遮断剤 の一種」であることに、疑いの余地が全くなくなった! 言い換えれば、脳由来の ホルモン「「メラトニン」がNFなどの脳腫瘍や認知症などの難病の治療にも有効 であることも確実である。
誠に残念なことは、海外では、メラトニンが極めて安価 (3-5 mg 錠、25-50円) に入手できるにも拘らず、 日本国内では、販売も輸入もかなり昔から、インチキな「日本薬事法」によって 禁止されている。主な理由は、武田薬品がメラトニン類似物 (ロゼレム錠、2010年に発売開始、 8 mg 錠=86 円) を日本国内で、「独 占的に販売」しているからである! こういう 「企業本位」(患者の福祉を無視した) 「薬事法」 は医療界から即、追放すべきである!
我が輩は薬事法全体を非難しているわけではない。 ある特定の製薬大企業のよる「市場独占」を禁止せよ、と主張している。「メラ トニン」の大部分は今日、アミノ酸 (トリプトファン等) から簡単に (しかも安 価に) 化学合成されている。従って、「武田」以外の企業にも等しく、"自由競争" のチャンスを与えるべきである! "自由競争" は、消費者に「良質」かつ "安価な商品" を提供するからである! 日本の「薬事審議会」は、政府自体と同様、大企業がばらまく金によって「腐敗」 し切っている!

参考文献:
1.Yi-Chun Chao , Kang-Yun Lee , Sheng-Ming Wu et al (2021). Melatonin Downregulates PD-L1 Expression and Modulates Tumor Immunity in KRAS-Mutant Non-Small Cell Lung Cancer. Int J Mol Sci; 22(11):5649.
2. Wang K, Zhan Y, Huynh N, Dumesny C, Wang X, Asadi K, Herrmann D, Timpson P, Yang Y, Walsh K, Baldwin GS, Nikfarjam M, He H (2020). Inhibition of PAK1 suppresses pancreatic cancer by stimulation of anti-tumour immunity through down-regulation of PD-L1. Cancer Lett.;472: 8-18.

1 件のコメント:

  1. 娘がnf1です。
    早く治療が確立される事を祈る日々です。

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