2022年3月31日木曜日
"乾癬"の特効薬「Clobetasol Propionate」: PAK 遮断剤!
乾癬 (Psoriasis) と呼ばれる自己免疫 (炎症性皮膚) 病の特効薬として、広く使用されている「Clobetasol Propionate (CP) 」や Betamethasone (BM) と呼ばれる軟膏は、「JAK」 と呼ばれるチロシン=キナーゼの阻害剤である。JAK はPAK の活性化に必須なので、ステロイド系の CPやBM は、ビタミンD3 同様、 "PAK 遮断剤 " の一種ということになる。
最近、我が輩も、この乾癬に悩まされ、右足の足首から膝まで、潰瘍性皮膚の炎症に閉口したので、近所の皮膚科医に相談したところ、CP の 0。05% 軟膏を処方してくれた。お蔭様で、2週間後、ほぼ平常に戻った!
そこで、このCP 軟膏を、NF1 でいわゆる「ブク」(皮膚腫瘍)に悩んでいる患者にもお勧めしたい。朝晩一回ずつ2週間、皮膚の患部に塗ると、ブクが消える可能性がある。。。乾癬は、皮下細胞の異常増殖を伴うから、NF1 ブクに類似している。。。興味深いのは、CP が美白クリームにもしばしば使用されていることから、美白作 用もあるらしい。 実は、 CP は BMの改良版で、 英国 Glaxo により、1968年に特許、10年後の1978年より市販されている。 現在は「ジェネリック」製品が安価に出回っている。 なお、合成ステロイドより、天然物をお好みの患者には、Cucurbitacin というス テロイド (やはり、JAK阻害剤) を含むゴーヤのエキス (煮汁) を、お勧めします。ゴーヤは食品なので、経口可能であり、NFに伴う脳腫瘍にも効くはず。
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