戦前、沖縄 (琉球) は (男女とも) 「長寿の国」として、世界的に知られていた。
ところが、敗戦後、沖縄 (特に本島全体) が「米軍の基地」化に伴い、いわゆる
「ファストフード」(ガツガツ食べる) 文化が急速に氾濫し、更に モノレール以外に (まともな)
鉄道が無いため、「マイカー族」が町に氾濫し、県民全体 (特に、男性) が運動
不足のために、「肥満化」 と「糖尿病」に苦しむようになった。 果たせるかな、
21世紀に入って、長寿者が激減し、2019年の調査によれば、男性の寿命は、日本全国で「40位」(「どん底」近く) にまで、
転落した。 女性もトップから大きく「25位」に転落しつつある!
しかし、解決法は、至って「簡単」である。ファストフードを辞めて、PAK遮断剤
の豊富なゴーヤ (「ククルビタシン」源)、モズク(「フコイダン」源) 、魚 (かつおや鮭などの「D3 」源)
を自宅で常食し、マイカーに頼らず、率先して "運動" する (自分の足で歩く!) こ
とである。 実は、我が輩は、2015年から2017年までの3年間、"PAK遮断剤"研究のため、琉球大学
構内近くに住み、 「沖縄県民の一員」だった。 勿論、マイカーやファストフードに親
しんだことは全くない!
動物の寿命は、気温に反比例する (言い換えれば、「地球温暖化」は、寿命を縮める!)。 例えば、線虫の寿命は20度で14日だが、35度で
は一日以下になる。人類でも同様だ。一般に (北極に近い) 北欧の人々は長命であ
るが、(赤道に近い) 熱帯の人々は短命である。 従って、「亜熱帯に住む」沖縄の
人々が "(世界一) 長命だった"というのは、言わば、「例外」に近い。 その例外の
「秘密」の一つがゴーヤの「抗夏バテ」作用であることが判明したのは、もう20年ほど昔である。 その "メカニズム" の詳細が判明したのは、ごく最近 (数年前) である。ゴーヤの苦味成分「ククルビタシン」がPAKを遮断するからである。驚く
なかれ、線虫のPAK欠損株は35度でも、野性株より "9倍以上" (少なくとも9日間)
長命である!
結論: 我々の生命に致命的な一連の蛋白が高温により変性する (卵焼の原理!) 。 その変性を修復するのは, "熱
ショック蛋白" (HSP) である。不幸にして、"PAKはHSP遺伝子の発現を抑制" している。
従って、"熱耐性になるためには、PAKを遮断する必要" あり。 即ち、寿命=熱耐性は、HSP遺伝子の発現量に比例する!(1)
参考文献:
1. G A Walker , T M White, G McColl, N L Jenkins, S Babich, E P Candido, T
E Johnson, G J Lithgow (2001)。 Heat shock protein accumulation is upregulated
in a long-lived mutant of Caenorhabditis elegans。J Gerontol A Biol Sci
Med Sci; 56(7): B281-7.
0 件のコメント:
コメントを投稿