2023年10月12日木曜日

漢方「センシンレン」もビタミンD3 を強化する可能性
3つのビタミン (D3, K2, アンドロ) を組み合わせて
「健康長寿」を促進!?

数年前に、スイゾウ癌の専門家 (トム=アドリアン) から、不思議な現象を聞いた。
実は、彼は十数年前に、ある海鼠の成分 (「フロンドサイドA」 と呼ぶサポニン の一種) が、スイゾウ癌の増殖を強く抑制することを発見したが、それが「PAK遮 断剤」であることを、(数年前に) 我々は確認した。その後、センシンレンのPAK遮 断成分である「Andrographolide」(通称、アンドロ) が、海鼠成分の抗癌作 用を100倍ほど増強することを発見した! とトムから聞いたが、そのメカニズム がさっぱり不明だと、こぼしていた。。。
https://patents.justia.com/patent/20200054657
さて、ごく最近になって、 「水平思考の名人」である我が輩の頭脳に、ハタと閃 いたものがある。実は、目下、ビタミンD3 の抗癌作用を強化するために、ビタミ ンK2 を利用する策略を摸索している。 D3 は体内で、「CYP24 」と呼ばれる酵素 に水酸化されて、不活化されるが、この酵素の遺伝子発現がPAK依存であることが、 わかっている。従って、PAK遮断剤であるビタミンK2 で、この酵素の発現を抑え ることができれば、いわゆる「鬼に金棒」になる!
同様な発想で、「アンドロ」が、ビタミンD3 やフロンドサイドAを不活化する酵 素 (CYP24 あるいは同類のhydroxylase) の遺伝子発現を抑える「可能性」がある ことに、気付いた!
もし、この発想が的を射っていれば、「安価なセンシンレン でも、ビタミンD3 を強化する」ことができるはずである。。。
近い将来、3つのビタミン (D3, K2, アンドロ) を上手に組み合わせた "健康長寿を促進する" ビタミン錠剤 (いわゆる「デラックス」版) が市販されるようになるかもしれない。。。 蜜蜂が調剤した "NZ産 プロポリス" (Bio 30) の改良版になるだろう。。。
Reference:
Feng Qiu , Xiao-Long Hou, Kyoko Takahashi, et al (2012).
Andrographolide inhibits the expression and metabolic activity of cytochrome P450 3A4 in the modified Caco-2 cells. J Ethnopharmacol. 141(2):709-13.
ひょっとすると、ステロイド系統の「アンドロ」が直接、CYP24 活性を抑えている可能性もある。。。
タイの国立病院では、COVIDワクチンの代わりに、センシンレンが "COVID治療薬"として、 使用されている。「アンドロ」に強い "抗 COVID 作用" (IC50=34 nM) が証明されているからである。
Anti-COVID effect of “Andro”:
K Sa-Ngiamsuntorn, A Suksatu, Y Pewkliang et al (2021).
Anti-SARS-CoV-2 Activity of Andrographis paniculata Extract and Its Major Component Andrographolide in Human Lung Epithelial Cells and Cytotoxicity Evaluation in Major Organ Cell Representatives. J Nat Prod 84: 1261-1270.
新薬の開発には、「莫大な資金と歳月がかかる」臨床テストが最大の障害 (足かせ) になって いる! 医療行政 (特に、米国のFDA) による「薬害処理」の貧困さに由縁している。 ビタミン類は栄養素で「医薬ではない」ので、いわゆる「薬害」(副作用) はない!
従って、何億年もかけて積み重ねた (特に温帯の)「蜜蜂の知恵」天然 (ポプラや柳由来) のPAK遮断剤 (CAPEを含む) を 幾つか組合せて「プロポリス」と呼ぶ妙薬を編み出す作戦を、人類も踏襲せざるをえない!
プロポリスは(元来) 限られた蜜蜂社会のために生まれた作品だが、我々人類の場 合は、"量産のできる" (然も、互いに相補的な) "ビタミン類"の中から、PAK遮断剤を幾つか組み合わせ、膨大な人類社会全体に恩恵が 往き渡るようにせねばならない!

Very interestingly, according to the two articles (1, 2), a micro RNA, called “miR-125b” which blocks the “PAK1-dependent” melanogenesis, also suppresses CYP24 gene. Thus, it is most likely that any PAK1-blockers (including K2 and Andro) suppress CYP24 gene, to potentiate D3 eventually. We are currently confirming this hypothesis directly with A549 cancer cell culture.
1. KH Kim, BH Bin, J Kim, et al (2014). Novel inhibitory function of miR-125b in melanogenesis. Pigment Cell Melanoma Res. 27: 140-4.
2. Komagata S, Nakajima M, Takagi S et al (2009). Human CYP24 catalyzing the inactivation of calcitriol is post-transcriptionally regulated by miR-125b. Mol Pharmacol. 76: 702-9.

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