人類の平均寿命は (先進諸国では) 、男性の場合80歳前後、女性の場合は88歳前後
である。 この男女差 (10%)は、主に Y染色体上の「SRY 」遺伝子による男性ホルモン「テス
トステロン」の生産及び分泌による「PAKの活性化」(=20%!) に基づく。。。
さて、線虫の場合は、20度で平均14日 (2週間) であるが、PAKを完全に遮断する
と、6割ほど延長することを、我々は10年程昔、実証した。 マウスの場合は、平均
寿命が2年半であるが、PAKを完全に遮断すると、矢張り6割ほど延長することが、
ごく最近、証明された。 さて、人類の場合は、PAK遺伝子を欠損させる実験は、
未だなされていないので、どうなるか確信はないが、「進化論」 (水平思考) に
従えば、恐らく、哺乳類であるマウスと同様だと、推測できる。
人類の場合は、ダウン症 (DS) と呼ばれる遺伝病で、(染色体21上の) PAK遺伝子が1。5倍になっているケー
ス (短命) が良く知られている。更に、NF2 (脳腫瘍) の場合、マウスでも、人類
でも、(PAKの異常活性化のため) 寿命が4割ほど短縮されるケースが知られている。
これらのいわゆる「点と線」を繋ぐデータを基にして、平均寿命(LS) をPAKの活
性度 (P) の関数として、数式に表現してみる初の試みをしてみた (仮称、寿命を算出する「PAKの定理」!)。
すると、「PAK遮断剤を使用して寿命を延ばそう」とする 試み (治療) に (参考にすべき) かなり興味深い視点 (事実) が浮かび上がった。
以下の式では、仮に (平均的) 「健常者」のPAK活性度 を (男性の場合) =60%, (女性の場合) =50% としてみた:
"男性" の場合: LS = 80 X (1 + 60-P/100) ,
in the case of P=0% (PAK-null), 80 X 1.6 =128
In the case of P=90% (NF or DS), 80 X 0.7=54
"女性" の場合: LS= 88 X (1 + 50-P/100,
in the case of P=0% (PAK-null), 88 X 1.5 = 132
In the case of P=75% (NF or DS), 88 X 0.75=66
解説: 以上の式から、試みに100歳まで生き抜くためには、P値が幾らである必要があるかを逆算すると、男性の場合は、 P=45% (vs 60%) 、 女性の場合は、 P=43% (vs 50%) で十分であることが判明した。 つまり、男性の健常者のP値を 「2.5割」下げれば、(女性の場合も、僅か「1.5 割」だけ下げれば) 十分であることがわかった。 これは、明らかに (市販されている安価な天然のPAK遮断剤で) (努力すれば) 十分「実現可能な数値」である!
更に、 P 値が健常者の1。5倍 (90%) と予想される 「DS やNF/TSC 」 患者の場合
も、少なくとも "健常者レベル" に達するためには、 現状の「3分の1」ほど PAK値を下げれば、十分 (治療可能) であることも予想される。。。
言い換えれば、 いわゆる「鬼に金棒」、 例えば、「D3 とK2」 の併用、あるいは「D3 と乳酸飲
料 (カルピス等) 」の併用などで、達成しうるだろう。。。驚くなかれ、(一昨年に) 前述したが、線虫の場合、乳酸菌 (酪酸 などを含む) のみを
摂取でも、寿命が「4割」も延びたという実験例がある!
なお、哺乳類と線虫の基本的な違いは、後者には骨格、心臓、四足、視覚が存在し
ないことである。 しかしながら、これらの体格/機能は、「PAK とは全く無関係」
である。
注:
「P 値」を正確に測定する方法は、未だ確立していないが、 (人類ならば) 血圧から概算す
ることは可能。 血圧が ほぼ「P 値」に比例するからである。 例えば、男性の場
合、平均値は 125/80 mmHg である。 この値に近ければ、P=60%。 女性の場合、
平均値 (110/70 mmHg) に近ければ、P=50%。 「極めて危険な」高血圧値は、180/120
mmHg 以上。 この場合、 P 》90%。
ただし、たとえ P=0% でも、血圧は〇にはならない! PAK 以外の幾つかのキナー
ゼ etc が、"生命に必須な最低の血圧" (=60) を十分支えているからである。
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