2022年4月9日土曜日

マッカーサーが日本に残した「遺産」:
日本憲法1-8 条 と9条 と20-25条

ダグラス=マッカーサー (1880-1964) は、1945年8月15日の日本 "降伏" 後、間もなく、国連軍最高司令官として、8月31日に厚木飛行場に降り立った。 以来2000日の間、東京都心の、皇居の丁度向い側にある第一生命ビル (8階建て) を占領し、GHQ (占領軍総司令部) として、占領政策を遂行した。
その占領政策の要の一つが、日本に「民主的な憲法」を作らすことであったが、残念ながら、日本政府側には、それを実行できる力量やスタッフが欠けていた。 (実は、日本共産党には、その準備が出来ていたが、「反共」主義の司令官には、当然ながら、受け入れられなかった!)。 そこで、GHQ 内に、(ホイットニー民生局長をヘッドとする) 米国人の法律/人権専門家を集め、憲法の草稿を開始した。
その詳しい経過については、 この憲法草稿に直接従事し、特に「男女平等」を明記したベアテ=シロタ=ゴードン女史 (1923-2012) の著書「1945年のクリスマス」(柏書房、1995年) を参照されたし。女史は、ウィーン生まれ、日本育ちで、ユダヤ系ウクライナ人(首都キエフ出身)の父母を持ち、父親 (レオ=シロタ) は有名なコンサート=ピアニストで、戦前、長らく、都内 (港区) に住んでいた。戦争中は、両親は軽井沢に疎開、女史は米国に留学。 戦後、女史は、GHQ同僚のゴードン氏と結婚して、米国 (ニューヨーク) に永住。実は、戦後しばらく、GHQ に通訳として務めていた我が亡毋は、ベアテさんらの同僚。
女史によれば、この憲法の骨子は、司令官からの「三原則」に沿って作成された。
1。 天皇は "世襲" とし、日本のヘッド (最高位) の地位にある。(実際には、司令官 の「傀儡」)。
2。 国権の発動たる戦争は、廃止する。(従って、軍隊の廃止!)。
3。日本の封建制度は廃止される。(男女同権、職業や教育に関する選択の自由、 学問の自由など)

原則1は、憲法 1-8条に反映され、原則2は、第9条に反映され、原則3は、第20-25条などに反映されている。
さて、日本占領は1953年に終了し、マッカーサーも既に他界したので、「傀儡」としての 「象徴天皇」は、日本には、もはや必要なくなった! 従って、憲法第1-8条は、削除すべきである (少なくとも、共産党が草稿した憲法草案にはなかった!)。 然も、天皇と呼ばれる職業の「世襲制」は、「職業選択の自由」という大原則に、明らかに反する! もし仮に、天皇が必要ならば、任期を限定した上で、「国民投票」により、選出すべき!
さて、幸い、日本は戦後、戦争には参加していない。 しかしながら、「自衛隊」なる物が何時の間にか、日本に誕生している! これは一体何なのか? 戦争の発動ではなく、(COVID 等を含めて) 「天災」という有事に出動する特別部隊なのか? とすれば、戦車、戦闘機、戦艦などの武器は、不必要だろう。。。
最近、マッカーサーと交わした 「衛星(亡毋)中継」メールによれば、原則1 は、もはや全面破棄し、原則2は、(スイスのごとく) 「永世中立国」を宣言し、沖縄などの米軍基地は当然, (グアム島などに) 撤収すべき、と(元) 司令官は示唆していた。。。

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