2022年4月6日水曜日
日本では (少なくなった) 市電 (路面電車) が走る風景:
交通の "定理" : 市電の数は、マイカー族の数に反比例!
「排気ガス」に鈍感な市民が多い所には市電が育たぬ。
豪州の二大都市、メルボルンとシドニー、には、今でも市電 (路面電車) が一ぱい 走っており、通学/通勤の要になっている。実は、米国でも、サンフランシスコに は、例外的に、今でも市電が走っているようだが、あの車体は、実は、メルボル ン市電の「お古」である。
我が故郷、東京都内にもその昔、都電が至る所に走っていたが、美濃部 (革新?) 都政の時 (1960年 代末) に、都内から一斉に、都電の姿が消え失せた! 都電廃止の理由が極めて 「ふるっている」! 都電がノロノロ走るから、「交通渋滞」になる! 実は、 都電が早く走れないのは、マイカーやトラックが、都電の路線を占領しているか らだ! メルボルン (別名、豪州の「チューリッヒ」) では、市電の路線に、マイカーやトラックが侵入するのを禁 じている。 例外は、救急車と消防車だけが、緊急の場合に限って、市電路線を走 ることができる。。。
日本国内でも、マイカー族の数が少ない市内には、所々、市電が未だ走っている。 例えば、立山連峰の麓にある冨山市内には、市電が何本か、通学/通勤の補助を果 たしている。 右の写真は、糸魚川に架かる大橋付近を通過する市電: 遥か遠く に立山連峰の勇姿が見える。。。
欧州大陸、特にスイス、ドイツ、デンマーク、オランダなどの都会では、未だ市電が市 内を静かに走り、ゆったりとした趣を保っている。。。我が輩は、真っ黒な排気ガスを吐き出すバスが好かない! 「地球の温暖化」を抑えるため、(シニアカーを含めて) 車の「電化」が世界的に 進行する中、市営による「市電」( いわゆる「ちんちん電車」) 文化 の復活が再考され つつある。。。
広島市内では、2016年の「広島カープ」優勝を祝って、(大阪市電のお古) を改造し て、イベント電車 (赤電=Train Rouge) が復活した! この 「赤電」は、 実は "チューリッヒ" 名物のイベント電車 (赤い市電) を模倣し たもの。 スイス最大の都会、チューリッヒ (人口40万人) 市内では、20路線近くの市電が縦横に、通勤/通 学に活躍している。 メルボルンもチューリッヒも「学問の町」(メルボルン大学や 「ETH 」で有名) で、 「世界で最も住み易い革新的な」都市 といわれている。。。人口の多いメルボルン (郊外を含めると、500万人) では、100路線以上の市電が (我が輩が住む) 郊外まで、伸びている。 自宅から、東西に10分ほど歩くと、市電路線 58 か 59 で、市内に到達できる。然 も60歳以上は、半額 (約200円) 、週末/祭日は無料!
我が輩の記憶が正しければ、北海道の函館市内には、20数本の "市電" 路線が、今でも 運行している! 数年前に、青森から「青函フェリー」で、初めて函館を訪れた 折、市内見物に市電を駆使した記憶が残っている。。。札幌市内にも、"最北"の市電 (環状線) がJR札幌駅近くを運行しているよう である。
韓国の「市電」復活計画:
実は、日本が敗戦後、韓国に米軍が駐屯し、ロサンジェルスで使用されていた市 電の「お古」が、釜山で始動し始めた。 しかしながら、経営困難 (赤字) のためか、1968年 に全廃! その市電 (最後の車両) が東亜大学キャンパス内に保存されている。 幸い最近、住民 からの強い要望により、釜山 (プサン) 市は2020年に、市電の復活をめざす「五六島線」基本計画を承認。竣工予定は2023年。半世紀ぶりに、 再び韓国にトラム (市電) が導入される。実は、我が輩は、 釜山に、下関から夜 間フェリーで、訪れる計画を立てつつある。 釜山の東亜大学でPAK遮断剤研究を している共同研究者に、十数年ぶりに再会するためである。目下、客船フェリー は、COVID のため「運休」なので、 Cargo (貨物) フェリーに便乗するという選択もあるが、 市電竣工に併せて、来年辺りに、日本海 (対馬 海峡) を初めて船で渡れるかもしれない。。。
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