2006年に米国ボルチモアにあるNIA (国立老化研究所) のキャスリン・ウオ
ルコウ 博士のグループが、ブルーベリー・エキスで、線虫の寿命を延ばすことに
成功した。その翌年に、米国オハイオ州のトレド大学の(ロシア出身の)マリア・
ディアコノーバ博士の研究室により、PAKがJAK2と呼ばれるチロシンキナー
ゼによって、直接活性化されることが明らかにされた。
更に、2013年に、中国の研究グループによって、ブルーベリー・エキス
中のプテロスチルベン (PTE) が キナーゼ "JAK2" を直接阻害すること
によって、PAKを遮断すると共に、大腸癌や骨髄肉腫細胞の増殖を抑えること
が発見された。PTEは、レスベラトロール(R3)の誘導体で、3位と5位の
水酸基がメチル化されているため、R3より腸内からの吸収が速やかである。面
白いことには、PTE の化学構造が (JAK2を直接阻害する) 合成薬品AG4
90のそれと良く類似している。
前述したが、我々の研究結果 (2013年) によれば、PAK遮断剤は線虫の寿
命を延ばす働きがある。言い換えれば、ブルーベリーの延命効果は、PAK遮断
剤である 「PTEとアントシアニンによる相乗効果」である可能性が高い。
従って、いわゆる「抗癌剤」 (副作用あり!) の代わりに、もし、ブルーベリー、
プロポリス、あるいは Gleevec 等の「PAK遮断剤」 (副作用がない!) を使用し
ていたら、田村照子女史は、肺癌から解放されるばかりではなく、後20年ほど余
計に長生きできた "可能性" がある。。。
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