2023年2月8日水曜日

ブルーベリーエキス: 線虫の寿命を "4 割" も延ばす!
アントシアニンとプテロスチルベン(PTE)が主成分

2006年に米国ボルチモアにあるNIA (国立老化研究所) のキャスリン・ウオ ルコウ 博士のグループが、ブルーベリー・エキスで、線虫の寿命を延ばすことに 成功した。その翌年に、米国オハイオ州のトレド大学の(ロシア出身の)マリア・ ディアコノーバ博士の研究室により、PAKがJAK2と呼ばれるチロシンキナー ゼによって、直接活性化されることが明らかにされた。
更に、2013年に、中国の研究グループによって、ブルーベリー・エキス 中のプテロスチルベン (PTE) が キナーゼ "JAK2" を直接阻害すること によって、PAKを遮断すると共に、大腸癌や骨髄肉腫細胞の増殖を抑えること が発見された。PTEは、レスベラトロール(R3)の誘導体で、3位と5位の 水酸基がメチル化されているため、R3より腸内からの吸収が速やかである。面 白いことには、PTE の化学構造が (JAK2を直接阻害する) 合成薬品AG4 90のそれと良く類似している。
前述したが、我々の研究結果 (2013年) によれば、PAK遮断剤は線虫の寿 命を延ばす働きがある。言い換えれば、ブルーベリーの延命効果は、PAK遮断 剤である 「PTEとアントシアニンによる相乗効果」である可能性が高い。 従って、いわゆる「抗癌剤」 (副作用あり!) の代わりに、もし、ブルーベリー、 プロポリス、あるいは Gleevec 等の「PAK遮断剤」 (副作用がない!) を使用し ていたら、田村照子女史は、肺癌から解放されるばかりではなく、後20年ほど余 計に長生きできた "可能性" がある。。。

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