「祖国」の定義は、実は (人により) 「千差万別」である! 詳しくは、下記の比
較的「長文」を参照されたし:
https://www.nippon.com/ja/column/g00447/
ここでは、比較的「短文」の "我が輩自身"の「祖国」観を述べよう。 我が輩は東京
で、日本人を両親に生まれた。従って、単純に考えれば、祖国とは「日本」とい
うことになる。 ところが、我が輩は、日本国内に住んでいたのは、僅か31年弱 (1942-
1973 ) で、その後、海外生活を、既に49年もずっと続けている! 旅券は未だ日
本国籍だが。。。米国に約10年間、ドイツには数年、豪州のメルボルン (永住先
) には、既に35年以上住んでいる。 通常喋る言語は、豪州なまりの「英語」で、
日本語を使用するのは、滅多にない! このブログを綴る時と、時々、日本に帰
京して、東京の実家に住む (英語を喋らない) 妹と対話する時とか、(日本国内に
ある) 幾つかの研究所で、セミナー (学術講演) をする時だけである。
敢えて、言うならば、 我が輩には「祖国がない」か、 あるいは祖国は「地球全
体」ということになる。 少なくとも、月や火星には行ったことがないので、我が
輩は「地球人」!
目下、ウクライナとロシアの間で、一年以上、血生臭い「戦争」 (殺し合い) が続
いている! この場合、 「味方」は祖国であり、敵は 「祖国」ではない! しか
しながら、どちらの国でも、言語 (母国語) は (多少なまりの違いはあっても)
「ロシア語」であり、大半は、「ロシア正教」の信者である。。。勿論、(我が輩
のごとく) 「宗教や神や仏は、まっぴら御免だ」という「科学者」(いわゆる「ダー
ウイン主義者」) もいる!
従って、もし仮に (万が一) 、豪州と日本との間で、戦争が起こった場合、祖国
(=味方) の選択をせねばならなくなる! 我が輩は「殺し合い」が好きでない!
平和主義者というよりは、争いを好まない! (多少の意見の相違には、目をつぶっ
て、出来るだけ) 一緒に仲良くするのが、我が輩の人生観である。 従って、(日
豪) 戦争になったら、「別の国」へ素早く移住するだろう。。
つまり、いわゆる「さ迷えるオランダ人」(ワーグナーが作曲した有名なオペラに登場する「船乗り」) である! その昔、 (米国 "NIH" で数年間ほど研究を続けていたが、結局日本に「結婚相手」を見つけて帰国した) 我が級友 (奇遇にも "ロシア語" が得意!) が、我が輩を「さ迷える日本人」だと、 他人に紹介したことがある。 国籍は死ぬまで日本人だが、我が輩の"頭の中"は、もう日本人ではない! 祖国を持たぬ「地球人」に過ぎない!
恐らく、「東西文化の架け橋」を務めた"ドナルド=キーン"も"パール=バック女史"も、
同様な「祖国」観を抱いていたろう。。。彼らは、どこの国にも属しない「国際
人」(=地球人) だった!
言い換えれば、「英語 (外国語) を話す」ことができれば、 いつまでも「祖国」にしがみつく
必要はないのである! つまり、「教養のない人間」だけが「祖国愛」を主張する。。。
「 語学」という教養を身につけると、自分が「偶々」生まれた国や土地よりもずっ
と素晴らしい「自由の天地」を見い出すことができるだろう。。。 しかり! 我々「国際人」にとって、祖国とは、戦争をせぬ「自由の天地」なのである。 我が母校「日比谷」の校歌に「自由の天地」という言葉が登場する。 我々は「自由の天地」を求めて、日夜 "学問" に励んできた。。。
大学時代の同窓生で、海外で「国際結婚」して、「自由の天地」を見つけたのは、 結局 「2人」 だけとなった (同窓生の 3 % ! )。 フランスのパリ郊外に住む W 君 と、(豪州に永住した) 我が輩だけだった! もし、 ロシア語堪能な "コムラッド (同志) T 君" が 米国 (あるいはソ連) に永住すれば、 確率が "5%" に伸びたのだが。。。 彼は、「毎日、お米を食べないと、力が出ない」と、こぼしていたので、 その可能性はかなり低かった!
我が輩は海外では、 専ら (パンあるいは麺) 食だったので、「お米に飢えた」ことはない! 結局、(パリ住まいの) W 君と我が輩は、 T 君 (あるいは、その他の級友達) に比べて、「異文化」に対して、より柔軟に対応できた、ということだろう。。。
ダーウインの「適者生存」の原理により、異文化に適応するために「進化」
できないと、 いわゆる「祖国」に戻らざるを得なくなる。。。
因みに、海外在留邦人調査統計(2022年版)によると、 2021年10月1日時点で海外
に住む日本人(在留期間 3カ月以上の長期滞在者と永住者)の数は134万4900人。
「長期滞在者」は80万7238人、「永住者」は53万7662人 ( "進化率" = 総人口の僅か 0。5% !)
。
"ダーウインがやって来た":
ペンギンは他の (多くの) 鳥類と違って、空を飛べな
いが、(代わりに) 海の中に潜り、翼を使って上手に泳ぎながら、魚を餌にするこ
とが出来る。 これは、一種の「進化」の過程である!
「類人猿」が (ある日) 木から下りてきて、地面を「2本足」で歩き出して、「人類」へ進化したのと、
同様である。。。歴史は繰り返す!
ペンギンの (大昔の) 「祖国」は、 実は「ニュージーランド」だったが、
この列島の鳥類は空を飛べなかったので、人類が猫をもたらすと、殆んどが絶滅
した。 しかし、「賢い」ペンギンは、南氷洋を泳いで、猫の住めない (寒い) 南
極大陸に達して、生き残った! こうして、ペンギンの "新しい"「祖国」(平和な自由の天地) が「南極」
になった! 極めて興味深いことには、"南極大陸には「国家」が存在しない"ので、ペンギンの国籍 (旅券) は今でも「NZ」である!
ドナルド=キーン氏の顔を眺めていると、何故か「めがね猿」を連想するが、彼は
「極めて利口な」猿だ! 日本語や漢字を素早く「マスター」してしまう! しかしながら、(我が輩が知る限り) 、ノーベル作家「パール=バック」と違い、「新しい文学作品」を創造したわけではない!
「異文化に適応」するとは、「猿真似」をするに過ぎないが、我々「科学者」は、
それ以上のことをする: 病原/老化キナーゼ「PAK」を発見し、更に (「健康長寿」
のために) 一連の「PAK」遮断剤を発明する。 これは、「日本猿」にはできぬ 「離れ業」で
ある!
ウクライナの民も、"隣の猫" (プーチン) の侵入を受けて、防戦しているが、中々勝負がつかない! プーチンがくたばるまで、 海外に避難して、「安住の地」を探さざるを得ない!
沖縄住民へ: 米軍という (獰猛な) 「猫」を避けて、海外に永住せよ!
実際、我が輩の東大時代の後輩で (沖縄出身) の「科学者」(N 博士) は (我々の指導教官の秘書で、"津田塾の英文科卒の才女" と結婚して)、 永世中立國 「スイス」に職を見つけて、 永住した! 「ペンギンの知恵」を生かそう!
"豪州の北東岸 (亜熱帯)" にあるブリスベーンやゴールドコーストには、日本から
の「永住者」が多い。 (我が輩の知る限り) ここには、未だ「米軍」基地は無い!
気候が沖縄に良く似ていて、 台風に似た「サイクローン」もしばしば到来する! 勿論、砂糖キビやバナナ等が特産物である。。。
ここに、 新しい「琉球」(ウチナーンチュ) 社会を建設しよう!
<書評>『豪州へ渡ったウチナーンチュ』 "移民たちの足跡" 浮き彫りに (琉球新報):
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1423274.html
0 件のコメント:
コメントを投稿