我が輩は、自分の息子の名前に、生まれた順番に、単に "番号" (一郎/太郎、二郎/次郎、
三郎 etc) を付けるのは、いかにも「保守的」 (否、芸がない!) と思う。
不思議なことには、(日本でも) 何故か、娘には、番号を付ける習慣がない?
我が輩が一番「傑作」だと思ったのは、友人 (京大理学部出身の学者) の長女に、
「晶」 (あき) という名前を付けたケース。彼は (結晶の) X線解析の専門家。
「晶」では、男女の区別がつかないから、「男尊女卑」の激しい日本社会でも、
「書類選考」だけで、先ず落とされることはあるまいという両親の配慮とか。
彼
女は、小粒だが、頭脳明晰で、京大医学部で博士号を取得後、(今でも) 京大付属
病院で勤務中のはず。 (20年ほど昔の) 夏休みに、豪州メルボルンの我が研究室
に、実習生として、しばらく滞在したのが、(この家族と) 知り合いになったきっ
かけ。
もう一つの (傑作な) 実例は、我が母校 (日比谷) の 5年ほど先輩に、庄司 薫
(かおる) という若き小説家がいた。「赤頭巾ちゃん、気をつけて」とかいう小説
を東大法学部在学中(?) に執筆し、("東大闘争" のため, 安田講堂での卒業式が取り止めになった) 1969年に出版して、見事に
「芥川賞」を受賞した。 我が輩は読んでいないから、小説の内容は全く知らない
が ("大学紛争" と深い関係があるらしい) 。。。。後に、「さよなら怪傑黒頭巾」を出版。 1974年9月、ピアニスト中村紘
子と結婚! 薫は女性の名前にもなる、いわゆる「Uni-Sex」な名前である。 (ずっ
と後になって、判明したのだが) 実は、この小説家の本名は「福田章二」だった!
恐らく、福田家の次男だろう。。。
その他、豊、進、寛、洋、孝、博、学、駿、清、潔、愛、正、 智、誠、勇、脩、和 、徹、 哲 、敏, 武, 英, 拓, 修, 文, 明, 緑, 健, 隆, 登, 章 など, ふんだんに 「Uni-Sex」のジャンルに属する 名前を見かける。 興味深いことには、過去 15 年間に "ノーベル賞を受賞" した (日本人) 学者の 過半数は、一字の「Uni-Sex 」名である (残念ながら、未だ "女性" から受賞者が出ていないが)。
我が輩自身の名前 (浩) も一字だったので、 "単純な" 一字の名前が、特に気に入っている。
我が亡父によれば、 孟子曰く「我、善く浩然の気を養なう」に基づく。 天地の
間に満ちている、この上なく大きく、強い気のこと。 これが人の心に宿ると、広
く豊かで大らかな気持ちとなり、公明正大で何物にも屈しない道徳心となる。
果して、そんな人間になったかどうかは、甚だ疑問だが、少なくとも、生物学の
世界で、「PAK」という病原/老化キナーゼに関して、最も広い知識を持っていると、自負し
ている。。。
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