2024年3月18日月曜日

"ロシア革命" を生んだ レーニン (1870-1924) の小伝:
(スターリンやプーチン等の独裁者が台頭する以前の
言わば "理想に燃えていた" 古きロシア共和國の紹介)
ウクライナ情勢を "他山の石" とせよ!

1870年、ロシア帝国で, 中流階級の教育者 (数学/物理学) の家庭に生まれた。 1887年、 皇帝暗殺計画に関与した兄が処刑されたのちに革命思想に染まり、学生運動に参 加してカザン大学を放校された。1893年には旧ペトログラードに移り、マルクス 主義活動家となったが、1897年に扇動罪で逮捕され、シベリアの寒村へ流刑に処 された。刑期が終わると, スイス方面に移る.
「レーニン」は、若き日に, カール=マルクスの社会主義思想に触れ、社会主義革 命の実現を目指す活動を始めたが, その活動は厳しく弾圧され、結局レーニンは 国外に亡命。ロシアに "三月" 革命 (1917年) が起きた当時、レーニンは亡命先の スイスに滞在していたが、ロシアの臨時政府が (第一次) 世界大戦 の継続を決定 したことに反対を表明。ロシアに急ぎ帰国し、反対運動を行う道を模索する。こ れに対して、大戦の敵国ドイツが同調した。ロシア国内を混乱させることを期待 して、レーニンがドイツを通過することを黙認し、ロシアへの帰還を実現させた .
レーニンは、ロシア社会民主労働党のボリシェヴィキ派の指導者として、兵士や労 働者の支持を獲得していく。そして、1917年11月7日(ロシア歴:10月 25日)、ペトログラードの主な輸送機関や通信機関などを武力で制圧。 更に、臨時政府が置かれていた冬宮殿を占領して、権力を掌握することに成功。 この二度目の革命が「十一月革命」(ロシア暦で「十月革命」, いわゆる "Red October" )。レーニンは、ま ず大戦からの離脱を目指す。1918年3月、ドイツなどと単独講和「ブレスト・ リトフスク条約」を結んで、大戦からの離脱を実現した。
レーニンが目指したのは、労働者や農民、一般の民衆が国の主人公となって、人間 が解放される新しい社会。そのため、地主や教会の所有した土地を没収したり、銀 行・鉄道・大工業などを国有化したりという社会主義的な政策を進めようとした . しかしながら, 社会主義的な政策に対する反発やブレスト・リトフスク条約でウ クライナを失ったことから、ボリシェヴィキに反対する勢力が存在していた。 このウクライナは、ロシアにとっては "一大穀物生産地" だったわけで、大変大 きな損失。そこで, ロシア国内で, ボリシェヴィキは, 反対勢力と内戦を戦わな ければならなくなってしまう。
旧帝政派の軍人やボリシェヴィキに反対する政党は、反革命軍として武装闘争を 開始。ソヴィエト(革命) 政権との間で、激しい内戦が戦われることになる。 この内戦の最中、レーニンは世界各国の社会主義者を集めて "コミンテルン": を 結成。ロシア同様の社会主義革命の実現を目指すことを呼びかける。
こうした動きに対して、ロシア革命が波及することを恐れた英国やフランス、米 国、日本などは、反革命軍を支援して干渉戦争を仕掛けた。しかし、反革命軍、 干渉軍はロシアの民衆の支持を得ることはできず、1920年には, 国内の反革 命軍はほぼ制圧された。この戦いの中で、ボリシェヴィキから名称を変更した "ロ シア共産党" は権力を強め、一党支配体制を確立し, 1922年に "ソヴィエト社会主 義共和国連邦 " (USSR) が誕生。

プーチンは, 社会主義とは全く無関係に, 1922年の "ロシア共和国" を再現したい らしい. 特に, 穀物が豊富かつ凍結せぬ海 (Black Sea) に面するウクライナを自国の領土にしたい.

さて, レーニンの死 (1924年) 後, 一体何故, スターリンやプーチンなどの独裁者 がロシア国内に台頭したか? その理由は, これらの政治家自身の個人的な野心にもあ るが, それ以外に, ロシアを取り巻く "外圧" , 特に "社会主義革命" の伝搬を 抑えようとする周囲の諸国, 特に独裁者ヒットラーが台頭したナチスドイツ等か らの攻撃 (戦前) や, 米国や英国等 (西欧) の戦勝國 (反共/資本主義諸国) から の圧力, 特に "NATO" 軍の構築 (戦後) である.
1990年頃, 悪名高き"ベルリンの壁" が崩壊すると共に, 東欧諸国に広がっていた 共産政権が次々と崩壊し, USSR は, ロシアと白ロシアを除いて, 消滅した! そ の時点で, 本来ならば, NATOは解体すべきだったが, 何故か, 温存された. さ て, ロシア革命は本来, 無産階級 (プロレタリアート) 革命であったが, 皮肉に も, 米国内では, 資本家であるトランプによって, 一種のプロレタリアート (低 賃金のオートメーカー労働者) を中心にした一種の "(GOP) 革命"が進行しつつあ る! (2021年初めの議事堂襲撃は, "米国革命への前哨戦" だった可能性がある). トランプは最近, NATOの解体を主張している! 日本国内でも, 自民党 (安倍派閥) を中心とした ("民衆全体"を侮る組織的な) "脱税" (裏金) 事件に憤慨した (重税に苦しむ) 貧乏 (無 産) 世帯による政界の抜本的な改革運動が進みつつある... "万年野党"に甘んじる革新政党にも, そろそろ目を覚ます時がやって来ている. ..奇しくも, 今年は"レーニン死後 100周年"を迎えつつある...
我が輩は1960年頃 (高校時代), USSRの "ガガーリン大佐" らが "スプートニック" 衛星に乗って地球の周囲をグルグル回っている時代に, (辞書を片手に) "ロシア 語" で, レーニンの伝記を読んだことがある...明らかに, 当時の我が母校は, いわゆる "東大への進学塾 (予備校) " ではなかっ た!
奇しくも, 当時, ソ連の首相をしていたニキータ=フルシチョフは, ウクライナの貧しい農民 (農奴) 出身だった!
「レーニン」曰く: ウクライナの指導者 (ゼレンスキー) に残された選択枝は, (i) 我が輩に習って敵国ロシアと講和条約を結ぶか, (ii) それともプーチンめがけて, (COVID変異株の充満した) 手榴弾を投げつけ, 独裁者を葬むるかである! 米国やNATOに, 戦争兵器を "乞食" するのは, もう止めよう! "敵" はロシア国境にはあらず! "本能寺" (=クレムリン) に潜む!
醒めた目でウクライナ情勢を眺めると, NATO諸国 (特に, 東欧諸国) は, ウクラ イナをロシアに対する "防波堤" として利用し, 武器を供与しながら, ウクライナ 軍を"傭兵" (あるいは奴隷") として働かせ, ロシアの兵力を軽減させるために利 用しているに過ぎない!
それを "他山の石"とすると, 沖縄などの軍事基地も, 中共/北鮮に対する (米軍のための) 防波堤に過ぎず, 犠牲になるのは, 沖縄を 含めた日本に過ぎない. 従って, 日米安保条約を速やかに破棄し, "永世中立國 " を宣言するのが, 賢明な得策である!

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