2024年3月3日日曜日

人類は 如何に (猿にあった) "尻尾" を失ったか?
尻尾の発達に必要な遺伝子内に, ある "Transposon" が,
"進化" の過程で, 侵入して, 尻尾が伸びなくなった!
MiR-26a/miR-26b : PAK1 遺伝子の発現を抑制!

REF: https://www.nature.com/nature/volumes/626/issues/8001
人類の祖先は, 元々, 猿と同様, 木々の上で生活していた. ところが, ある日, 地上に下りてきて, 2本足で歩き始めた.
木の上で, 生活していた時代は, 人類は, 手足ばかりではなく, 尻尾をうまく利 用して, 枝から枝へ飛び移っていた. ところが, 地上で ( 2本足で) 立ちながら歩 き出すと, 尻尾が邪魔になった!
次第に邪魔になる尻尾が年々短くなり始めた.
その過程で, ある "Transposon" (Alu要素=動く遺伝子) が, 尻尾の伸長に必須な遺伝子 "TBXT" 中 の "Non-Codon" 部分 (Intron) に侵入して, その遺伝子の (転写) 機能を麻痺させてしまった!
以来, 人類には, お尻に "尾てい 骨" (尻尾の名残り) だけが残ったわけ.
For detail: https://gigazine.net/news/20240229-humans-apes-tail-loss-evolution-gene/

特筆すべきは, (特に, 犬の場合は, 尻尾は"意志表示" をする重要な道具であるが ), 人類の場合は, 代わりに, "手話" や"言語", "文字" など を意志表示のために, 発明して , 進化を遂げた!
言い換えれば, 尻尾に噛み付いた不思議な "Transposon" は, 我々が今日, "インター ネット" を通じて, E-mail やブログで意志交換をし得る文化の "産みの親" なのである!
"Transposon" 群 は, 病原菌の"抗生物質に対する耐性" 獲得にも関与している等, 凡ゆる生物の"進化" に必須な要素 (=遺伝子)である.

"NEW" Challenge: 言い換えれば, もしPAK遺伝子の発現を抑える機能を持つ "Transposon" or Micro RNA (MIR)を発見 できれば, 我々人類の (難病を撲滅し) 寿命を6割延ばすことが可能になる...
MiR-26a/miR-26b: PAK1 遺伝子の発現を抑制!
REF:
Z Wei, K Chang, C Fan, Y Zhang (2020).
MiR-26a/miR-26b represses tongue squamous cell carcinoma progression by targeting PAK1. Cancer Cell Int. : 20: 82.
我が輩の理解が正しければ, 代表/典型的な "MIR" は, 標的の遺伝子の "mRNA" の分解を 誘導することである.
A review (2018) on MIR:
https://www.frontiersin.org/journals/endocrinology/articles/10.3389/fendo.2018.00402/full

MiR-26b は, (僅か) 22個の塩基からなるRNA であるが, "CTDsp2" (蛋白フォス ファターゼ) 遺伝子のイントロンに由来する. 我が輩の"推測" (水平思考) に従 えば, 進化の過程で, この遺伝子に挿入された "Transposon" の一種である, と 考えられる. 極めて, 興味深いことには, PAK遮断剤の一種である"ビタミン D3" によって, miR-26b (RNA) レベルが高まるということである. その結果, PAKの 下流にある "COX-2 遺伝子" の発現を抑え, プロスタグランディン (痛みの基) の産 生を抑える.
REF: Y Cao, X Jia, Y Huang, et al (2021). Vitamin D (100 nM) stimulates miR-26b-5p to inhibit placental COX-2 expression in preeclampsia. Sci Rep. 11: 11168.

蛇足:
アメリカ・ダートマス大学の古人類学者であるジェレミー・ダシルヴァ准教授は、人々が腰痛に悩まされている理由について、「それは私たちが2本の足で歩いているからです」と説明しています。ダシルヴァ氏は、人類が直立して二足歩行を始める以前の哺乳類は数千万年あるいは数億年もの間、四足歩行をしていたと指摘。四足歩行をするための体形に進化してきた哺乳類では、「つり橋」として機能する水平の脊椎が胴体を支えているとのこと。
我が輩は上記の説明 (腰痛の原因) について, 大いに "異論" あり!
少なくとも我が輩の場合, (長時間) 立ったり, 歩いたりしても, 腰痛は全く発生 しない!
しかしながら, 長時間, (特に, "前傾姿勢"で) 椅子に腰かけていると, 必ず腰痛が生じる. 従って, 腰 (坐骨神経) 痛は , 腰を直角に曲げていることによって生じる!
座っていると, 上体の全重力 (圧力) が"坐骨に集中" するから, 腰痛を起こす. 起立している場合には, 上体の重荷が鎖骨のみならず, 両脚にも分散するから, 腰痛を避けることができる. 勿論, "懸垂" 運動をしたり, "水中" にいれば, 坐骨には, 全 く圧力がかからなくなる...

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