2024年3月7日木曜日

日本人(のみ) が "虫の声" を愛でる理由 (風習)

日本の俳句の世界で「虫」は秋の季語になっていて、虫="秋に鳴く虫" (鈴虫など ) を指す言葉として使われいる。それほど、"日本人" にとって秋の虫の声は美し く聞こえる音色であり、古くから慣れ親しんできた音である。そして、これほど まで虫の声を愛でる人種は、世界でも日本人ぐらいしかいないと言われている。

この現象は科学的にも検証されていて、ある有名な研究によると、世界の大 部分の人種は虫の鳴き声を "右脳"(音楽や機械音、"雑音" を処理する脳)で聴 いているのに対し、"日本人とポリネシア人" だけが "左脳"(人間の話す声の理解な ど "論理的知的な" 処理を受け持つ脳)で聴いていることが分かっている。
つまり, 世界の多くの人々は虫の声を雑音としてとらえているのに対し、日本人は無 意識のうちに虫の声を "人の声" と同様にとらえて、そこに様々な感情を読み取っ ている。
ちなみに, これは遺伝的な現象ではなく、日本語を "母国語" として育 つことで現われる現象で、 例えば, アメリカ人の両親から生まれた子供でも、幼 い頃から日本語で育つと、このような脳 (風習) になる!
辺りが暗くなると, 虫が鳴き始める理由は, お互いに "意志疏通" をするため (実 際には, 羽根をすりあわせて, バイオリンやチェロの如く, 演奏する!)
メルボルンの郊外にある我が家にも, ようやく秋が訪れ, 日暮れ時になると, 垣根 の回りの雑草の間から鈴虫などの鳴き声が一斉に聞こえ始め, 懐かしい "秋の風物"を楽 しめる....恐らく, 隣に住む白人には, "雑音" としか聞こえないだろうが...

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