実は、豪州メルボルンに住む友人で、大阪の実家に両親を見舞いに出かけて、最近戻ってきた方に、梅田の"紀伊国屋"で、この本を最近、わざわざ購入してもらった。
「菜食主義者」の方は、豪州の図書館から英訳を借りて読んだが、中途で、とうとう返却してしまった! 内容が "異様" で (残念ながら) 我が輩好みではなかった!
「少年が来る」は、ごく最近、韓国ソウルで発生した「クーデター」事件に
関連がある作品である。もっとも、事件の舞台は、1980年に勃発したより悲惨なクーデター「光州事件」(著者が10歳の時、"故郷" で発生した政変)!
日本で起こった「1960年安保反対国会デモ」を、更に悲惨化した事件: 政府軍による発砲で、数千の若い (学生や市民の) 血が流され、死亡者が続出した! 主人公の少年は、小柄な高校3年生!
我が輩も1960年のいわゆる「安保闘争」時に、高校3年の「チビ」 (全校で最もチビ) だった。
我が輩自身は、未だ政治的に目覚めていなかったので、母校が国会の直ぐそばにあったが、デモには参加しなかった!
もっとも、成人後も、我が輩は「"大衆デモ" には参加しない主義」である。政府に対する反対の意志表明は、"徒党" を組まず、「個人」でやる主義!。
群衆の中では、個人の「理性」を発揮出来なくてなるからだ。 いわゆる (動物的な) 「群衆心理」に圧倒されてしまう。。。
著者がこれらの文学的作品で訴えたいのは、どうやら、凡ゆる(政治的、軍事的、あるいは家庭や職場での) 暴力/拷問を止めよう、という (平和的あるいは女性的) 信条らしい。。。
彼女の文章は、「詩的な」散文で、時代や舞台が勝手に前後したり、前触れ無く、事件が登場する。言わば、「精神分裂症」的な所がある! 散文的な頭の持ち主 (我が輩) には、しばしば理解 (消化) に苦しむ!
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