2005年頃、ファイザー社によって、認知症の治療薬として、開発され始めた "RAGE"
阻害剤「Azeliragon」が, ごく最近 (2023年) 、 中国の南京漢方薬大学の研究グルー
プによって、 実は「PAK 阻害剤」でもあることが明らかにされた。
厳密には、 PAK1 を阻害するが、 PAK4を全く阻害しない!
細胞培養系では、 IC50=5 micro M であるが、 その改良型 「KC-10」は、 IC50=0.2 micro M、 25倍 も強力!
BBB を通過しうるので、NF 腫瘍や認知症など、様々な脳内疾患の治療に役立つはず (臨床テストはフェーズ III まで進行) !
参考文献:
Weikang Kong, Lingxia Zhu, Tian Li et al (2023).
Azeliragon inhibits PAK1 and enhances the therapeutic efficacy of AKT inhibitors in pancreatic cancer. Eur J Pharmacol.;175703.
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